
「アロマセラピーの資格に興味がある」「看護にアロマセラピーを取り入れてみたい」と考えている看護師もいるのではないでしょうか。この記事では、看護師がアロマセラピストの資格を取得するメリットや注意点、おすすめの資格などについて詳しく紹介します。アロマセラピーの資格取得を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
アロマセラピーとは、植物から抽出した精油(エッセンシャルオイル)を用いる施術です。そのなかで、メディカルアロマセラピーとは、医療や介護の現場においてアロマセラピーを活用してケアすることを指します。
ここでは、メディカルアロマセラピーの役割や、エステティックアロマセラピーとの違いについて解説するので確認してみましょう。
メディカルアロマセラピーは、精油の薬理作用で自然治癒力にはたらきかけたり、苦痛の緩和を目指したりするのに用いられます。多く取り入れられているのは、認知症予防や終末期ケアの現場などです。日本では、治療を補完するケアとして、おもに患者さんがリラックスするのをサポートする目的で活用されています。
エステティックアロマセラピーは、リラクゼーションや美容を目的として、エステサロンで利用されていることが多いようです。健康の維持・増進に用いられることもありますが、メディカルアロマセラピーよりも手軽に楽しめるのが魅力でしょう。アロマ用品を購入して、自宅でセルフケアに役立てる人も少なくありません。
一方、メディカルアロマセラピーは、精油の効能だけでなく薬理作用や副作用についても考慮して行われるのが特徴です。患者さんの状態や治療に合わせて精油を選びトリートメントするので、化学療法や放射線治療を受けている方でも、安心して施術を受けられるでしょう。
看護師がアロマセラピーの資格を取得するメリットは、「看護ケアに活かせる」「プラスのスキルになる」「セルフケアにも役立つ」などが挙げられます。以下で詳しく紹介しますので、参考にしてみてください。
精油の中には、鎮静作用や抗不安作用といった薬理作用が認められているものもあり、緩和ケアに役立つかもしれません。特に終末期医療の現場では、治療や症状進行に伴う心身の苦痛の軽減が期待されています。「患者さんのQOL向上をサポートしたい」「スキルを活かしてやりがいを感じたい」と考えている看護師におすすめの資格です。
メディカルアロマセラピーを積極的に取り入れている医療機関や施設は増えてきており、資格取得をきっかけに転職する看護師も少なくありません。なかには、アロマセラピストとして独立・開業する看護師もいるようです。自分に合った職場や働き方の選択肢が増えるのはうれしいポイントだといえます。
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精油の香りや薬理作用は、多忙でストレスの多い看護師がセルフケアに活用するのにも向いています。勤務するスタッフを対象に、メディカルアロマを導入する医療機関・施設もあるようです。自身の健康維持にも役立つスキルなので、楽しみながら学びやすい資格といえます。
看護師がアロマセラピーの資格を取得する際、いくつか注意したいポイントもあります。この項では、看護師がアロマセラピーの資格を取得する際の注意点について確認してみましょう。
アロマセラピーの資格は、仕事と両立させながら取得する看護師がほとんどです。退勤後や休日を通学や勉強時間にあてることになります。仕事で多忙な看護師は、資格取得のために時間を確保しなければならないので注意してください。
看護師がスキルアップに役立つ資格を取得する際、補助金が支給されたり、研修扱いで取得できたりするケースは少なくありません。しかし、アロマセラピーの資格取得にかかる費用は職場からフォローが受けられない場合が多いかもしれません。自己資金で費用を用意する必要があります。
アロマセラピーの資格はさまざまな運営団体に認定されており、いくつか種類があります。この項では、アロマセラピーを学びたい看護師におすすめの資格を解説しますので、取得を視野に入れている人は参考にしてみましょう。
AEAJ認定アロマテラピー検定は、アロマテラピーの基礎知識の習得を目指す資格です。1級・2級に分かれており、1級から受験しても問題ありません。受験資格に年齢や経験といった制限がないため、誰でも受験できます。
また、AEAJはアロマセラピー関連で、内閣府によって公益認定されている唯一の公益法人です。まずは気軽にアロマセラピー関連の資格を取得したい看護師に向いてます。
メディカルアロマセラピストは日本統合医学協会によって認定された資格です。協会指定の認定校に約6ヵ月間通学し、実技指導も含めたメディカルアロマセラピストコース修了します。日本統合医学協会認定の「心理カウンセラー」「クリニカルアロマインストラクター」も同時に取得できます。理論だけでなく実技もしっかり学べるので、医療現場で発揮できスキルアップが目指せる資格です。
メディカルアロマセラピストアドバイザー・スペシャリストは、日本メディカルアロマテラピー協会が認定する資格です。医師・獣医師を中心に「治療としてのメディカルアロマ」の研究を行っています。アドバイザー・スペシャリストの2ランクに分かれており、それぞれの特徴は下記のとおりです。
| アドバイザー | 基礎講座は16種類の精油、応用講座では19種類+14種類の精油について学ぶ |
| スペシャリスト | 精油の薬理効果やスキンケアの定義、植物油の製造法などについて学ぶ |
メディカルアロマを現場だけでなく、セルフケアにも役立てたい看護師におすすめです。
ISA認定メディカルアロマセラピストは、国際アロマセラピー科学研究所(ISA)によって定められた資格です。アロマセラピーやハーブ、漢方生薬の作用・効能を正しく普及し、「法令尊守」「科学的思考」「リスク回避」「説明責任」に則ったセラピストを目指すのが特徴です。ISA認定スクールにて4日間の講座を受けるほか、トレーニングや認定試験が必要となります。
ICAA認定メディカルアロマセラピストは、ICAA認定校にて最低24時間12レッスンの養成講座を受け、認定試験に合格すると得られる資格です。アロマを用いたリンパマッサージの基礎的な技術を習得することができます。知識だけでなく、実践的なスキルを身に着けられるのは、ICAA認定メディカルアロマセラピストの強みです。
英国IFPA資格対応メディカルアロマセラピストコースは、英国のIFPA協会の教育カリキュラムを受けることができます。受講期間はおよそ170時間で、実技授業はあるものの、理論はオンデマンド配信で学べるので、働きながらでも取得しやすいです。60種を超える精油に関する知識や心身の不調に対するケアが身に付き、セラピストとしてさまざまな分野で活躍できます。
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ここでは、看護師がアロマセラピーの資格取得で身に付けたスキルを発揮できる職場について解説します。アロマセラピーの資格を活かして働きたい看護師はチェックしてみましょう。
介護施設の入居者さんは、加齢に伴う体調の変化や、認知・運動機能の低下などに戸惑いを感じている方が珍しくありません。アロマセラピーは香りの効能に加えて、対象者の肌に直接触れるケアで安心感ももたらすことができます。入居者さんとじっくり向き合い、アロマを用いて心身のケアに取り組みたい看護師におすすめです。
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訪問看護ステーションの利用者さんは、小児から高齢者まで幅広く、抱えている疾患・症状も人それぞれです。アロマセラピーの効能は用いる精油によって異なるため、一人ひとりの状態に合ったケアを提供しやすいでしょう。
また、気軽に外出するのが難しい在宅療養者にとって、アロマセラピーの施術は気分転換や安らぎをもたらします。薬に頼らず、在宅療養者の心身をケアできるのは、アロマセラピーならではの魅力です。
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緩和ケア病棟に入院している患者さんは、不安感や孤独感、イライラといった精神的不安定さのほか、不眠や食欲不振、倦怠感といった症状も抱える人も少なくありません。寄り添うご家族も、ネガティブな感情に悩まされやすい状態です。そこで、緩和ケアの現場では、患者さんのQOL改善やご家族ケアにつなげるため、リラックス効果が期待できるアロマセラピーが導入され始めています。
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妊娠期から出産後にかけてのサービスとして、アロマセラピーによる施術を取り入れている産婦人科の病棟・クリニックもあります。特にリラクゼーション作用のある精油は、出産前のストレス軽減や出産後の疲労回復などに効果的です。女性の健康に寄り添いながら、アロマセラピーのスキルを発揮したい看護師に向いている職場といえます。
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ここでは、看護師のアロマセラピーについて、よくある質問をQ&A形式で紹介します。
日本にアロマセラピーに関する国家資格は、現状ありません。いずれの資格も民間団体に認定されているものです。目的に合った資格を選ぶことも大切ですが、働きながらの取得のしやすさや、信頼できる認定団体なのかもしっかり確認するようにしましょう。
アロマセラピー資格の取得支援を実施している職場はほとんどなく、その場合は基本的に資格手当も支給されません。あくまで自身のキャリアアップのために取得する資格と考えましょう。ただ、アロマセラピーの資格を保有することで、職場でスキルを認められたり、転職時に評価されたりする可能性はあります。
メディカルアロマセラピーは、美容目的のエステティックアロマセラピーとは異なり、患者さんの状態や治療に合わせてトリートメントすることを目的とした施術です。看護・ケアに取り入れられ、さまざまなメリットが期待できます。ただし、アロマセラピーの資格は、職場から取得支援を受けられない場合がほとんどです。取得後にミスマッチが生じないように、ニーズやかかる費用を把握して資格を選びましょう。
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