訪問入浴看護師がきつい理由とは?仕事内容や向いている人の特徴も紹介

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「訪問入浴看護師の仕事はきついの?」と気になっている方もいるのではないでしょうか。訪問入浴看護師は、体力的な負担が重かったり、他職種との関係性が難しかったりして、「きつい」と感じる場合もあるようです。この記事では、訪問入浴で働く看護師がきついと感じる理由や、メリット・やりがいを解説します。向いている人の特徴も紹介していますので、ぜひご一読ください。

※1※2 調査方法:インターネット調査/調査期間:2024年2月7日~2月13日/調査概要:「看護師転職サイト」を対象としたユーザー満足度調査/調査対象:男女、全国、看護師・准看護師資格保有者かつ対象看護師転職サイト利用経験者、20~29歳 107s(※1)、20~34歳 175s(※2)/調査実施:株式会社エクスクリエ/比較対象サービス:「看護師転職サイト」主要10サービス(専用サイトのあるサービスのみ・求人結果の表示ページは除く)

訪問入浴とは

訪問入浴とは、介護が必要な方の自宅に訪問し、入浴サポートを提供するサービスのことを指します。ここでは、訪問入浴サービスの具体的な内容や利用対象者などについて紹介します。訪問看護の入浴サービスとの違いにも触れますので、確認してみてください。

訪問入浴のサービス内容

訪問入浴は、利用者さまが自宅で快適な日常生活を送れるよう、心身機能の維持や回復を支援するためのサービスです。専用の浴槽を運び込むため、訪問先の居宅には一定の広さがある空間が必要です。利用者さまの体調によって入浴の提供が難しいときは、全身清拭や部分清拭に切り替えて対応します。

訪問入浴の対象者

原則として、訪問入浴は要介護1~5の認定を受けている方や、重度障がいがある方を対象とします。厚生労働省の「訪問入浴介護(10p)」によると、訪問入浴利用者の要介護度の割合(令和4年度分)は下記のとおりです。

要介護度割合(%)
要介護547.9%
要介護428.6%
要介護313.0%
要介護28.1%
要介護12.4%

参照:厚生労働省「訪問入浴介護(10p)

訪問入浴サービス利用者のうち、およそ89%が要介護3以上です。ただし、要支援1・2の方でも、自宅に浴室がなかったり、感染症の影響で通所サービスを利用できなかったりして、清潔の保持が難しい場合は訪問入浴の対象となります。

出典
厚生労働省「訪問入浴介護」2023年7月(2025年12月3日参照)

訪問入浴と訪問看護で行う入浴介助の違い

訪問入浴は、看護職員1名と介護職員2名の3名1組になり、訪問先に専用の浴槽を持ち込んで入浴サービスを提供します。医療的なケアは基本的に行わず、入浴サポートがメインです。そのため、外部の訪問看護師やかかりつけ医との連携が欠かせません。
訪問看護でも入浴介助を行う場合があります。しかし、訪問看護師は1人で訪問し、利用者さまが自宅で入浴するサポートをするという点が、訪問入浴との違いです。必要があれば入浴と同時に褥瘡の処置をすることもあります。

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訪問入浴看護師がきついと感じる理由

訪問入浴看護師の仕事は、体力的な負担が大きいことや労働環境の特徴から「きつい」と言われることもあります。ここでは、訪問入浴看護師が大変さを感じやすい点を紹介しますので、確認してみてください。

身体的な負担で疲労しやすい

訪問入浴は1件あたり50分前後で、1日に5~8件ほど回るのが一般的と言われています。移動や業務の連続になるため、身体的な負担がかかりやすいです。訪問入浴看護師が担う介助量は事業所によって異なるものの、湯船とベッド間の移動介助や更衣、洗髪・洗身などによって、膝や腰を痛めてしまう場合もあります。浴槽の準備・後片付けといった力仕事を一緒に行う場合もあるため、体力的にきついと感じる訪問入浴看護師は少なくありません。

手荒れに悩まされる

入浴介助ではお湯や洗剤類に触れる機会が多いため、手荒れを起こしやすいです。訪問後にハンドクリームを塗っても、すぐに次の利用者さまの入浴介助へ向かわなければなりません。肌荒れは感染症リスクも高めるため、元々肌が荒れやすい看護師は注意が必要です

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介護職員との人間関係が難しい

訪問入浴サービスは、看護師1名・介護職員2名でチームワークを発揮しながら業務を担当します。他職種同士、役割や専門性、考え方の違いから衝突が生じ、人間関係の難しさに悩むこともあるかもしれません。しかし、サービス提供中にトラブルや緊急事態が起きた際は、チーム内の連携が求められます。介護職員と円滑に連携できるように、普段からしっかりコミュニケーションを図ることが大切です。

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充分な新人教育を受けられない場合もある

未経験者向けの指導・研修は、業務や知識・技術を習得するのに欠かせません。新人研修用のマニュアルが準備されている事業所もありますが、なかには充分な教育体制が整っていないケースもあるようです。新人教育をしっかり受けられないと、業務に慣れるまでに時間がかかるだけでなく、サービスの質や安全性の低下にもつながります

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訪問入浴看護師の役割・仕事内容

病院や介護施設などでも、患者さん・入居者さんの入浴介助は看護師の業務の1つです。しかし、訪問入浴サービスにおける看護内容は特殊な部分もあります。ここでは、訪問入浴で働く看護師の役割・仕事内容を確認してみましょう。

入浴の可否判断

入浴は血圧や血液循環動態の変動をもたらすため、身体に負担がかかりやすいです。訪問入浴看護師は、利用者さまのバイタルサイン測定や体調確認をし、安全に入浴できる状態であるかを判断します。ターミナル期の利用者さまの場合、倦怠感が強ければ入浴ではなく清拭で対応することもあります。

入浴前後の処置

訪問入浴看護師は、入浴前後に点滴の刺入部・創部の保護や軟膏の塗布などを行います。褥瘡管理や喀痰吸引は実施しないため、訪問看護を併用している利用者さまの場合は、訪問看護師が医療的な処置をするのが一般的です。

入浴後の疲労感・体調の確認

入浴後も、利用者様に疲労感や体調の変化が生じていないか、バイタルサインとともに確認します。気になる変化や皮膚トラブルがあれば、訪問看護師やケアマネジャーに報告するのも訪問入浴看護師の重要な役割です。もしも体調不良が見られたら、速やかに訪問看護師へ連絡して対応の引継ぎを要請します。

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訪問入浴看護師の1日のスケジュール

ここでは、訪問入浴看護師の1日のスケジュール例を紹介します。

8:30・出勤
・訪問する利用者さまの情報収集
・必要な物品を準備
8:40・介護職員と入浴車に乗り出発
午前の訪問・2~3件の利用者さま宅を訪問
12:00・事業所に戻って昼休憩
午後の訪問・3~4件ほどの利用者さま宅を訪問
16:30・事業所に戻って記録や片づけ
・ケアマネへ業務報告
17:30・業務が完了次第、退勤

訪問入浴看護師は、1日の訪問件数がほぼ決まっているので、基本的にスケジュールどおりに業務を終えられる傾向にあります。車で移動するため、交通渋滞が生じると訪問時間が遅れて定時で退勤できないこともありますが、稀なケースです。ワーク・ライフ・バランスを重視している看護師にとって、働きやすい職場といえます。

訪問入浴看護師として働くメリット・やりがい

訪問入浴看護師はきつい仕事だという声がある一方で、訪問入浴看護師ならではの魅力もあります。ここでは訪問入浴看護師として働くメリット・やりがいについて解説しますので、確認してみてください。

急変リスクが少ない

訪問入浴の利用者さまは基本的に容体が落ち着いているため、急変リスクは低めです。事業所によっては人工呼吸器を装着した方や、ターミナル期の方も受け入れていることもあります。ただ、体調の悪化が見られる場合、あらかじめキャンセルの連絡が入るケースが多く、入浴介助サービス中の急変は少ないようです。

ライフスタイルに合った働き方を選べる

訪問入浴看護師の求人は、正社員だけでなく、パート・アルバイトや派遣、単発と種類が幅広いです。ライフスタイルに合った働き方を選べるのは、訪問入浴看護師ならではの魅力といえます。特に単発案件は好きなタイミングで働きたい方に向いており、副業を探している看護師にもおすすめです。

利用者の笑顔が見られる

訪問入浴サービスの利用者さまは、温かい湯に全身浸かり、身体を隅々まで清潔にできるのが久しぶりだという方も少なくありません。利用者さまの心地よさそうな笑顔を見られたり、「気持ちよかった、ありがとう」と感謝の言葉をもらえたりすることは、訪問入浴看護師のやりがいやモチベーションにつながります

夜勤やオンコールがない

訪問入浴看護師は日勤のみで、夜勤やオンコールの対応が必要ありません。オンコール手当や夜勤手当が支給されないため給与アップは期待しにくいものの、規則正しい生活リズムで過ごしたい看護師におすすめです。また、土日祝日が休みの事業所もあり、家庭と両立したい方やメリハリをつけて働きたい方にとっては、うれしいポイントといえます。

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訪問入浴看護師として働くデメリット・注意点

訪問入浴看護師として働くとメリットだけでなく、デメリットもいくつかあります。ここでは訪問入浴看護師として働くデメリットについて解説するので、先述したメリットと比較してみましょう。

最新の医療に携わる機会が少ない

訪問入浴で働く看護師は、ルーティンワークになりやすいのが特徴です。最新の医療に携わる機会がほとんどないので、新しい知識やスキルを身に着けたい看護師はもの足りなさを感じる可能性があります。主な看護業務は健康観察や軟膏塗布などで、専門性の高いスキルを磨く場もなかなかありません。

業務範囲は事業所ごとに異なる

入浴介助は介護職員主体で行われ、訪問入浴看護師はバイタルサイン測定や処置などを担うのが一般的です。しかし、看護師にも介助をするように求める事業所もあります。看護師の業務範囲は事業所によって異なるため、あらかじめ確認しておくと安心です。

訪問入浴看護師が向いている人の特徴

適性の低い職場へ転職すると、入職後のミスマッチにつながりかねません。ここでは訪問入浴看護師が向いている人の特徴を紹介します。当てはまる特徴があるかチェックしてみてください。

体力面に自信がある

訪問入浴看護師の仕事は、入浴の準備・片づけや利用者さまのケアなどで1日中身体を動かすため、体力的なタフさが必要です。頻繁に立ったりしゃがんだりすることから、特に足腰を痛めている看護師が長く続けるのは難しいかもしれません。「身体を動かすのが好き」「体力に自信がある」という看護師に向いている職場です

コミュニケーションが得意

訪問入浴看護師は、利用者さまやそのご家族、訪問入浴のチームメンバーなど多くの人と関わる機会があります。外部の訪問看護師やケアマネなどとの連携も欠かせません。職種や年代を超えて、積極的なコミュニケーションを取れるスキルが求められます

アセスメント・観察力がある

訪問入浴サービス提供中に利用者さまの容体が急変するリスクは低いといっても、ゼロではありません。現場にいる唯一の看護師として、入浴の可否判断や急変時の初期対応など、冷静で適切な行動が求められます。「利用者さまの状態がいつもと違う」「入浴後に容体が変わったように感じる」など、些細な変化を見逃さないことが大切です。

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訪問入浴看護師の仕事できつい部分に関するよくある質問

ここでは、訪問入浴看護師が仕事で「きつい」と感じる部分について、よくある質問をQ&A形式で紹介します。

感染症に罹患している利用者も対応しますか?

事業所によっては、感染症に罹患している利用者さまに入浴介助を提供する場合もあります。ただし、体調によっては清拭で対応することになるでしょう。また、発熱や感冒症状が現れている場合、利用者さま側からキャンセルの連絡が入るケースがほとんどです。

訪問入浴看護師は医療的処置をしないのですか?

訪問入浴看護師は、原則として喀痰吸引や褥瘡管理、摘便といった医療的な処置は提供しません。実施するのは、バイタルサイン測定や軟膏塗布、湿布の貼付、爪切りなどです。入浴に伴って医療的処置が必要な場合、訪問看護師が対応します。また、浴槽へ搬送する際、人工呼吸器を一旦外さなければならない場合も、ご家族や訪問看護師に依頼するのが基本です。

まとめ

訪問入浴看護師は、業務面で体力的な負担がかかりやすいことや、介護職員との人間関係の難しさから「きつい」といわれることもあるようです。その反面、利用者さまやご家族に感謝され喜ばれることでモチベーションを得られたり、ライフスタイルに合った働き方を選べるという魅力もあります。急変リスクが低く、医療的な処置を基本的に提供しないため、専門性の高いスキルを求められる場面が少ないのも特徴です。体力に自信のある看護師や、コミュニケーションが得意な看護師なら、やりがいをもって働くことができるかもしれません。

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この記事を書いた人
「レバウェル看護」編集部
「レバウェル看護」は累計利用者数47万人(※)を超える看護師専門の転職支援サービス。 編集部の制作体制には看護師経験者や現役看護師を交え、これまでに1,000記事以上(※)を執筆。看護師にとっての悩み・不安・疑問を一番に相談する"相談窓口"になることを目指し、医療・介護の現場で尽力している方々をサポートするためのコンテンツを発信中。 (※)2023年6月時点
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