
「訪問看護師の仕事内容とは?」と気になる方もいるでしょう。訪問看護師とは、医師の指示書を基に、在宅療養をする利用者さまをケアする仕事です。この記事では、訪問看護師の仕事内容や働くメリットを解説します。1日の流れや求人選びのポイント、転職事例も紹介していますので、参考にしてみてください。
訪問看護とは、自宅や地域など住み慣れた環境で、病気の方や障害のある方が療養するためのサービスです。厚生労働省の「在宅医療における看護師(主に訪問看護)の役割とは(p18,p28)」によると、訪問看護師の役割は「退院支援」「日常の療養支援」「緊急時の対応」「看取り」の4つ。厚生労働省の「平成27年度介護報酬改定の効果検証及び調査研究に係る調査(平成 29 年度調査)(5)訪問看護のサービス提供の在り方に関する調査研究事業 報告書(p180)」によると、利用者さまは、高血圧や脳卒中、認知症などの疾患を持つ方が多いようです。
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利用者さまの自宅や介護施設でケアを実施する訪問看護師。ここでは、そうした訪問看護師の仕事内容を詳しく紹介します。
利用者さまの健康管理は、訪問看護師の重要な仕事の一つです。自宅で安心して療養するには、急変を見逃さず、症状の悪化に対して早めに対処する必要があります。訪問看護師は、体温や血圧、脈拍といったバイタルサイン測定や問診によって健康状態をアセスメントし、異常の早期発見に努めることが大切です。
訪問看護師の仕事には、服薬管理も挙げられます。副作用の影響や薬を飲む前後の変化を記録・観察することで、安全に内服できるようにサポートします。薬の飲み忘れや重複して服用してしまうトラブルなどを避けるため、カレンダーを使用して管理することも。利用者さまの症状について、必要な場合は医師への共有や相談も行います。
精神的ケアやご家族への指示なども、訪問看護師の仕事内容に含まれます。訪問看護の利用者さまのなかには、日常生活を送るのが困難な方もいるので、生活のケアも看護師の役目です。体位交換をはじめ、排泄ケアや清拭、入浴介助などを行います。身体の清潔さの維持は、乾燥やかぶれなどの皮膚トラブルを防止したり、利用者さまの尊厳にもつながるでしょう。
医師の指示に基づいた採血といった医療的処置も、訪問看護師の仕事です。医師の指示のもとで、注射や点滴、褥瘡などの医療的処置を行います。吸引や服薬管理、在宅酸素療法の管理を担う場面もあるでしょう。
訪問看護師の仕事には、回復が見込まれない段階に行うターミナルケアや、死後の身だしなみを整えるエンゼルケアもあります。ターミナルケアでは、症状を緩和するために内服薬の効果を評価したり、容態に合わせた生活援助をしたりします。エンゼルケアでは、医療機器を取り去り、清拭や着替え、死後の化粧などを実施します。
ご家族からの相談に応じてアドバイスを行うことも訪問看護師の大切な役割です。在宅看護を支えるご家族は、24時間体制で看護に取り組むため、「心身ともに休まらない」「いつまで続ければ良いのか」と不安を感じることがあります。特に、終末期や認知症、闘病生活が長い利用者さまのご家族は、悩みを抱えやすいでしょう。こうした不安に寄り添い、医療従事者として安心感を提供するのも訪問看護師の仕事の一つです。
利用者さまへのケアに加え、他職種との協力や調整も重要な業務です。訪問看護師は、病状の変化や家庭での介護状況、実施したサービス内容などを記載した訪問看護報告書を作成し、利用者さま・ご家族と主治医に提出します。
訪問看護の利用者さまの中には、介護・福祉サービスを併用している方も多くいます。「退院前カンファレンスへの参加」「サービス担当者会議への出席」などで、ケアマネジャーや介護事業所といった関連機関と協力をとって仕事を進めます。
ここでは、訪問看護師の1日のスケジュール例を紹介します。仕事の流れを知り、訪問看護師の実際の働き方を想像してみましょう。紹介します。仕事の流れを知り、訪問看護師の実際の働き方を想像してみましょう。

訪問数は一般的に1日4~5件ほどで、1件30分~90分ほどです。訪問先ではまず、挨拶や手洗い、物品の準備を実施。全身アセスメント、処置・ケアを施したり、連絡ノートの記入や片づけなどを行います。
訪問看護師は、夜間の急変などに備えるオンコール体制で働くことが多く、月数回オンコールを担当することも。決められた件数をこなして記録や報告を終えれば、緊急の訪問が入らない限り定時で退勤できる傾向にあるようです。
日本看護協会の「2024年度 看護職員の賃金に関する実態調査報告書(p12)」によると、訪問看護師の基本給月額は平均27万1,336円、税込給与総額が平均35万2,456円です。
同資料(p55,56)によると、勤続10年・31~32歳・非管理職の病院看護師の基本給月額は、平均25万2,450円、税込給与総額が平均33万9,979円。
職業情報提供サイトjobtagの「看護師」によると、令和6年の看護師の平均年収は約524万円です。日本看護協会の資料(p197)訪問看護ステーション勤務者の年収は平均549万8,716円。看護師全体の平均年収と比較すると、訪問看護師の平均年収が26万円ほど上回っています。
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訪問看護師になるために特別な資格や経験は不要ですが、以下のようなスキルがあると活躍しやすいでしょう。
訪問看護師は利用者さまのプライベート空間にてケアを提供するので、信頼関係を構築できるような礼儀正しさが求められます。環境整備に関する相談や医師との橋渡しに対応することもあるので、ご家族とのコミュニケーションも大切です。認知症や終末期のケアを学びたい方にも向いているといえます。
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ここでは、訪問看護師として働くメリットや、働く前に知っておきたい注意点を解説します。
訪問看護師の仕事をするメリットとしては、順番に自宅や施設を訪問してケアするので、個別に向き合う看護ができることです。日勤のみで給与水準が高めなので、「夜勤なし」「時短勤務」「パートタイム」など、柔軟に働き方を選べるのも魅力といえます。土日祝休みの職場も多いでしょう。
訪問看護師として働く際、オンコールに慣れるまでは、負担に感じるかもしれません。訪問看護師は、病院のような検査やオペ対応といった業務がないので、医療処置のスキルが下がることも。ベッドの位置や福祉用具の有無など、訪問する自宅によって環境が異なるので、仕事に慣れるまでは思うようにケアを進めるのが大変かもしれません。
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訪問看護師の求人を探す際、チェックしてほしいポイントがあります。転職後のミスマッチを防ぐために、以下のポイントを把握しておきましょう。
| チェックポイント | 確認内容 |
| オンコール体制 | ・オンコール当番や電話対応、緊急訪問の頻度 |
| 休日 | ・土曜出勤の有無や頻度 |
| 運営母体 | ・医療法人:安定していて医療機関との協力がしやすい ・株式会社:営業やマネジメントの経験を積むチャンスが多い |
| 訪問看護師の在籍人数や拠点数 | ・大規模:1人あたりの負担を分散できる、希望する日に休みを取りやすい ・小規模:職員同士で密にコミュニケーションを取れる、自分なりの看護を実践しやすい |
| 利用者さまの年齢層や疾患 | ・自分の得意分野や目標に合っているか |
| 教育体制 | ・研修や同行訪問の期間、回数、経験豊富な先輩が在籍しているか |
訪問看護の事業所では、夜勤がない代わりにオンコール当番がある場合もあります。オンコールの体制は職場によって異なるため、自分の希望の働き方と合うかどうか、求人票や面接でしっかりと確認することが大切です。将来、管理者を目指すことも検討している場合には、運営母体に着目してみるのも良いでしょう。
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この項では、訪問看護の現場に転職した看護師さんの体験談をご紹介します。訪問看護師への転職を決める際の参考にしてみてください。
医療センターで4年、がん専門病院で6年の看護経験を積んだFさん。がん患者さまと関わるうちに緩和ケアに興味を抱くようになり、転職を考え始めます。緩和ケア病棟で経験を活かし、「より患者さまに寄り添った看護をしたい」とレバウェル看護に転職相談をしました。Fさんが在宅ケアにも関心を持っていると聞いたアドバイザーは、緩和ケアで有名な訪問看護ステーションを提案。しかしFさんは、在宅ケアが未経験ということもあり、訪問看護師になることに不安な様子でした。
そこでアドバイザーは、訪問看護ケアステーションへの1日体験入職を勧めます。訪問看護の現場での体験で、患者さんや実際に働いている看護師の声を聞いたことが後押しになり、Fさんは一歩踏み出す決断をしました。
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看護師として長く働いてきた看護師Gさんは、2年前に入職した病院の労働環境に不満を抱いて、レバウェル看護に相談しました。アドバイザーが詳しく事情を聞くと、「日勤のみ・日曜休み」という条件で入職したのにもかかわらず、実際に働いてみるとその条件が守られませんでした。職場の責任者に改善してもらえるよう相談しても状況は変わらず、職場への不信感が募っていたそうです。
相談を受けたアドバイザーは、コミュニケーション力があり看護経験が豊富なGさんなら、より良い環境で活躍できると感じ、転職を勧めました。キャリアや希望条件をふまえて、アドバイザーが紹介したのは訪問看護ステーションの求人です。未経験の分野で戸惑っていたGさんでしたが、職場訪問で事業所の担当者から聞いた在宅ケアに対する想いに感銘を受けます。
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勤務条件が約束と違う!希望の働き方を叶えるために見えてきた可能性
ここでは、訪問看護師に関するよくある疑問について、Q&A形式でお答えします。
訪問看護師が働く職場には、大きく分けて、利用者さまのご自宅への訪問または、高齢者施設を中心に訪問する事業所があります。訪問看護ステーションを併設した有料老人ホームやサ高住といった高齢者施設などがあります。施設に入居している方を対象とした訪問看護では、自宅訪問より移動の時間や負担が少ないのが特徴です。
訪問看護師が病棟看護師と異なるのは、利用者さまとの向き合い方といえます。訪問看護師は、30分や60分の単位で目の前の利用者さまにサービスを提供します。「複数の患者さまをケアするため、常にバタバタしてしまう」「患者さまとの会話の時間をあまりとれない」といったことが起こりにくいといえるでしょう。個別ケアを意識しながら集中して、在宅看護のスキルを磨ける環境といえます。
訪問看護師の仕事がきついと感じるかは、人によって異なります。慣れるまでは、病院と自宅との環境の違いや、オンコール対応に戸惑うかもしれません。とはいえ、連絡を受けてから出勤するだけでなく、電話対応のみで済む場合も。職場の特徴を調べて応募することが大切です。この記事の「訪問看護師として働く際の注意点」も参考にしてみてください。
訪問看護は、障害のある方や病気の方などに、自宅や施設でのケアを提供する療養サービスです。訪問看護師は「退院支援」「日常の療養支援」「緊急時の対応」「看取り」といった役割を担います。
訪問看護師の仕事内容は多岐にわたります。訪問看護師の仕事には、利用者さまの健康管理や服薬管理、療養生活に必要なケア、医師の指示に基づいた採血などの医療的処置などがあります。ターミナルケアやエンゼルケア、ご家族への支援、他職種と連携を取るための連絡・調整も大切な仕事です。
利用者さま一人ひとりと丁寧に向き合えるのが特徴で、コミュニケーション能力が高い方や在宅医療に興味がある看護師は、向いているといえるでしょう。しかし、「自分が訪問看護師に向いているのか」「どのような職場が自分に合っているのか客観的に判断できない」といったお悩みもあるかもしれません。
レバウェル看護では、キャリアアドバイザーが履歴書の志望動機の書き方のアドバイスをいたします。病院とは異なる求人の確認ポイントを伝えることも可能です。訪問看護を含め、自分で探すよりも条件に合った求人を見つけやすくなるでしょう。求人のやり取りは LINEやメールで好きなタイミングで進められますので、ぜひご活用ください。
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