
「妊娠中の看護師はステルベン処置に入るの?」「妊婦がステルベン処置をする際の対処法はある?」と悩んでいる看護師は多いのではないでしょうか。
ここでは、妊婦の看護師がステルベン処置をしないほうが良いとされる理由や、妊娠中にステルベン処置をする際の対処法などについて詳しく解説します。
この記事を最後まで読み終えてもらえれば、妊娠中にステルベン処置に入ることへの不安を解消できるでしょう。
妊娠中も安心して看護師として働き続けたい方は参考にしてください。
ステルベン処置は、「エンゼルケア」や「死後処置」とも呼ばれます。
ご家族や親しい人との最後の別れの時間を過ごせるように、亡くなった方の医療機器を外したり、清拭や更衣、メイクを行ったりと身支度をきれいに整えるケアです。
妊婦の看護師がステルベン処置をしないほうが良いとされる理由について、分かりやすく紹介するので確認してみましょう。
ステルベン処置は一般的な清潔援助に比べて時間がかかるうえ、普段以上に丁寧に行わなければなりません。
妊娠中の看護師が長時間立ち続けた状態で、無理な姿勢や腹圧のかかる動作をとっていると、体調を崩しやすいです。
中でも、急変に対応した後でのステルベン処置は、疲労感から心身の不調につながることもあります。
体調面に不安があるなら、ほかの看護師に代わってもらったほうが安心です。
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妊娠中の女性が葬式に参列すると、「赤ちゃんが霊に連れていかれてしまう」「あざのある赤ちゃんが生まれる」と言い伝えられていました。
また、古くからの風習によって、妊婦が葬式に参加することをタブー視している地域もあります。
そのことから、妊娠中にステルベン処置を行うことで、胎児への影響を心配する看護師は少なくありません
縁起が気になるようであれば、ステルベン処置に入らないほうが良いでしょう。
迷信や因習を特に信じているわけではなくても、「妊娠中に亡くなった方に接するのはなんとなく抵抗がある」というケースもあります。
妊娠中は神経質になりやすいので、普段なら気にならないような些細なことであっても強いストレスを感じやすいものです。
もしも処置に入った後で体調を崩した場合、「あの時処置に入らなければよかった」と後悔することになりかねません。
そのため妊娠中のステルベン処置は避けられることが多いです。
妊娠中は体調面や迷信・慣習などを理由に、ステルベン処置に入らないことも多いです。
しかし、下記のように妊婦の看護師がステルベン処置に入るケースもあります。
妊婦の看護師がステルベン処置に入る可能性はあるのか、気になる方は確認してみましょう。
亡くなった方の遺体は重たく、協力動作も得られないので、行為や体位交換などの際に負担がかかります。
長時間立ち続けたまま処置を進めることで、妊娠中は特に疲労や不調も感じやすいです。
「普段からお腹が張りにくい」「貧血やつわりの症状が落ち着いている」など、体調が安定している看護師であれば、ステルベン処置を担当することもあるでしょう。
また、「患者様のお世話を最後までしてあげたい」「看護師としての任務を最後まで全うしたい」という思いを大事にしているのであれば、体調を考慮しながらステルベン処置を行うと良いでしょう。
ただし、もしも処置の最中に体調の変化を感じるようであれば、早めにほかの看護師に替わってもらうことも大切です。
ステルベン処置は看護師の中でも、敬遠されやすい処置です。
日勤帯は比較的看護師の人数が確保されているので、妊娠中の看護師が担当しなくて済むように配慮してくれる職場は少なくありません。
しかし、夜勤で人数が少なく、カバーできるほど人員が充足していなければ、妊娠中の看護師もステルベン処置に入る場合があります。
葬式と妊娠中の女性に関する迷信は数多くあります。
しかし、昔はご家族が亡くなると女性が炊事や葬式の準備などを行わなければならず、妊娠中の女性の負担は大きいものでした。
また、ドライアイスが開発されていなかった時代では遺体も腐敗しやすく、感染症に罹患するリスクも高かったのです。
昔の人が迷信を作り出して、妊娠中の女性や生まれてくる赤ちゃんを労わっていたという考えがあります。
迷信を気にしていない看護師であれば、ステルベン処置への心理的なハードルも低いでしょう。
妊娠中のステルベン処置は制限されているわけではないものの、人によっては避けた方が良いでしょう。
妊娠中のステルベン処置をおすすめしない人の特徴は下記のとおりです。
それぞれの特徴について詳しく解説するので、当てはまる特徴があるかチェックしてみてください。
ステルベン処置では、死に化粧だけでなく、清拭や更衣など全身をケアします。
特に患者様の体の向きを変えたり、支えたりする動作が多いです。
腹圧がかかることでお腹が張りやすくなるので、普段からお腹が張りやすい看護師は注意してください。
妊娠中はつわりや貧血などで体調を崩しやすいうえ、ステルベン処置は長時間立ち続けたまま行います。
ステルベン処置は2名で行うのが一般的なので、もしも途中で体調を崩してしまえば代わりの看護師を呼んでこなければなりません。
待っているご家族のためにも、スムーズに死後の処置を済ませることが望ましいので、体調を崩すリスクのある看護師には不向きです。
迷信や心理的な理由からステルベン処置に入りたくない思いが強いのであれば、ステルベン処置を行うのはおすすめしません。
ストレスによって心身のコンディションが乱れやすくなるだけでなく、体調を崩した際に「処置に入ったせいかもしれない」と不安が強まってしまいます。
妊娠中はホルモンバランスが乱れて、不安や心配が強まりやすい傾向にあるので、ステルベン処置に抵抗が強い看護師は避けたほうが良いでしょう。
妊娠中にステルベン処置をすることに対して、「なんとなく抵抗がある」「体調面で不安がある」と感じている看護師は少なくありません。
そこで、妊娠中にステルベン処置をする際の対処法について紹介します。
妊娠中にステルベン処置に入る際は取り入れてみましょう。
処置中に体調不良を感じたら、できるだけ早くほかの看護師に代わってもらい、身体を休めましょう。
ステルベン処置に限らず、看護師の業務は妊婦に負担が大きいものが多いです。
責任感から無理に仕事をこなそうとするのではなく、周囲のサポートを得ることも大切と言えます。
古来より、鏡は邪悪な力を跳ね返すアイテムとして知られており、赤ちゃんを守るために鏡を持参して葬式に参列する妊婦は多いです。
そのことから、日常的に患者様の死に立ち会う機会の多い看護師の中には、鏡を持ち歩いている人もいます。
邪気を跳ね返せるように、鏡面を外側にして腹巻に入れるのがおすすめです。
ただし、お腹に鏡が当たるのが気になるようであれば、無理に腹巻に入れずにポケットでも良いでしょう。
また、鏡以外のアイテムも取り入れたいなら、持ち塩がぴったりです。
清め効果のある塩をパックなどに入れて持ち歩くことで、ネガティブな感情を払い、良い運を持ち込むとされています。
妊娠中の看護師に影響を及ぼす可能性がある業務は、ステルベン処置だけではありません。
ステルベン処置以外に妊婦の看護師が避けたい業務は下記のとおりです。
母体と胎児を労わりながら、看護師の仕事を続けたい方は確認してみましょう。
体位変換や移乗介助は、全身に力を加える動作が多いだけでなく、腹圧もかかりやすいです。
妊娠中は体への負担につながるため、できる限りほかの看護師に代わってもらったほうが良いでしょう。
また、長時間立ち続けるような業務も、お腹が張りやすくなるので、適度に座って休憩をとるように心がけてください。
手洗いや消毒、マスクなどの対策を取り入れても、医療機関は菌やウイルスに感染するリスクが高いです。
しかし、妊娠中は免疫力が低下するうえ、感染症に罹患しても適切な治療が受けられないこともあります。
血液や体液に暴露する業務や、感染症に罹患した患者様の部屋持ちなどは、ほかの看護師に代わってもらいましょう。
妊娠中は睡眠が浅くなったり、入眠しづらくなったりと、睡眠のトラブルを抱えやすいです。
生活リズムが乱れることで「体がしんどい」と感じる妊婦は少なくありません。
もしも夜勤が合わない場合、上司に相談してシフトを調整してもらうのがおすすめです。
また、妊娠中に夜勤を続けると、母体や胎児にさまざまな支障をきたす可能性があります。
「妊娠中の長時間労働と交代勤務が産科・周産期のアウトカムに及ぼす影響:大規模前向きコホート研究—日本環境と子どもの研究」によると、週36時間以上働き、1か月あたりの夜勤回数が1~5回の妊婦は妊娠高血圧諸侯群が多いです。
週46時間以上の勤務では、妊娠高血圧症候群のリスクが2倍にあがります。
また、妊娠初期に夜勤で週に45時間以上働くと、妊娠後期以降の胎児の成長に悪影響を及ぼす可能性も示唆されているのです。
ただし、中には日中のほうが眠気やだるさ、つわりが強いため、夜勤のほうが向いている看護師も少なくありません。
自分の体調に合った働き方を選ぶことが重要です。
妊娠中は心身のコンディションが崩れやすいため、職場で理解を得ることで働きやすくなります。
妊婦の看護師が職場から理解を得て働くには、下記のような行動を取り入れてみましょう。
「今の職場で同じ働き方を続けるのは難しい」と悩んでいる方はお役立てください。
妊娠した看護師が安心かつ安全に働き続けるためには、周囲からのサポートが必要不可欠です。
無理を重ねることで、妊娠に影響が生じる可能性もゼロではありません。
あらかじめ相談しておけば、いざという時に気軽に頼れ、サポートを得やすいでしょう。
「母性健康管理指導事項連絡カード」とは、妊娠中の女性労働者への指示事項を事業主に伝えるための書類です。
具体的には、勤務時間の短縮や作業の制限、安静のための休職などが挙げられます。
診断書に代わる正式な書類なので、事業主は指示事項に従わなければなりません。
働き方の変更を申請してもなかなか応じてもらえないようであれば、母性健康管理指導事項連絡カードの活用を検討しましょう。
看護師は人手不足や業務量の多さなどから、気軽に休みにくいものです。
しかし、妊娠中は心身のコンディションが崩れやすいため、不調を感じたら無理せずに休みましょう。
ただし、妊娠中の体調不調の程度やあらわれる症状には個人差があります。
気軽に仕事を休むのが難しければ、休職も視野に入れてください。
看護師は業務量が多く、前残業や超過勤務を求められる職場が多いです。
妊娠前は問題なくこなせていた業務量でも、妊娠後は負担に感じるかもしれません。
そのため、業務量を減らしてもらい、時短勤務に切り替えるのも選択肢の一つです。
また、夜勤のある働き方が合わないようであれば、夜勤の免除も申請すると良いでしょう。
ここでは、妊婦の看護師のステルベン処置についてよくある質問を紹介します。
妊娠中にまつわるジンクスは、下記のようにさまざまなものがあります。
現代では、赤ちゃんに異変が生じた際のメカニズムが医学的に解明されています。
しかし、医学が発達していなかった時代では、妊娠中に起きたできごとを理由にしていたと考えられてきました。
縁起を大事に考えることは大切ですが、過度に気にしすぎるのはおすすめしません。
看護師がステルベン処置を行うのが一般的ですが、グリーフケアに取り組んでいる病院では、ご家族と一緒にステルベン処置を行います。
ただし、中には外部の業者にすべての処置を委託している病院もあるでしょう。
また、看取りに対応している介護施設では、看護師だけでなく介護職員がステルベン処置を行う場合も珍しくありません。
ステルベン処置は長時間立ち続けるうえ、無理な姿勢や腹圧のかかる動作をとることも多いです。
体に負担がかかりやすいので、妊娠中の看護師はほかの看護師に代わってもらうのも選択肢の一つと言えます。
迷信や因習などが気になる場合、鏡や塩などのアイテムを持ち歩くのもおすすめです。
また、妊娠中はステルベン処置以外にも、体に負担がかかる業務や感染リスクの高い業務などは避けた方が良いでしょう。
「今の職場では妊娠への理解を得るのが難しい」と悩んでいるなら、レバウェル看護に相談してみませんか?
レバウェル看護では多数の求人案件を保有しているので、妊娠・育児中の看護師が活躍している職場も紹介可能です。
ママ看護師になってからも働きやすい職場を見つけられます。
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