
「訪問看護師が気になっているけれど臨床経験がないので心配」と悩んでいる看護師は多いのではないでしょうか。
ここでは、臨床経験がなくても訪問看護師を目指せる理由や訪問看護師に求められる資格、臨床経験なしでも転職しやすい事業所の特徴など詳しく紹介します。
この記事を最後まで読み終えてもらえれば、臨床経験がなくても安心して訪問看護師へのキャリアチェンジを目指すことができるでしょう。
臨床経験に自信がなくて訪問看護師への転職を迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
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看護師資格さえあれば、臨床経験の有無に関係なく、訪問看護師として働くことが可能です。
たしかに、厚生労働省の「参考資料(訪問看護)(P17)」によると、訪問看護ステーションに従事する看護師の年齢層は全体のうち40代の看護師がおよそ半数を占めているのに対し、20代の看護師はわずか3%にとどまります。
| 年齢層 | 割合(%) |
| 29歳未満 | 3% |
| 30~34歳 | 8% |
| 35~39歳 | 17% |
| 40~44歳 | 22% |
| 45~49歳 | 21% |
| 50~54歳 | 15% |
| 55~59歳 | 8% |
| 60~64歳 | 4% |
| 65歳以上 | 2% |
看護師は女性の割合が多く、ライフステージの変化や身体的な負担などを理由に、日勤で働ける訪問看護師に転職するケースが多いからではないかと推測されます。
さらに、訪問看護の現場は病棟とは異なり、物資や設備が限られている環境で、個別性に富んだケアを提供する必要があるため、マニュアル通りにケアを行えるわけではありません。
したがって、即戦力として期待できる3年以上の臨床経験を求める事業所が多いのが現状です。
しかし、訪問看護ステーションの需要が増加する中、人材不足が深刻な問題となっているため、経験不問の募集も増えています。
近年では、新卒や経験1~2年の看護師を積極的に採用する事業所も少なくありません。
日本では高齢化が進んでおり、2025年に団塊の世代が後期高齢者に突入し、厚生労働省によると2042年にはおよそ3,900万人でピークを迎えるとされています。
また、要介護状態となっても住み慣れた地域で、最後まで自分らしく生活できるように、住まい・医療・介護・予防・生活支援が一体的に提供される地域包括ケアシステムの構築が推進されており、在宅医療のニーズはさらに高まっていくでしょう。
しかし、訪問看護師は慢性的な人材不足に陥っており、厚生労働省の「看護師等(看護職員)の確保を巡る状況(P13)」によると、2021年度の訪問看護ステーションの求人倍率は3.22倍と看護師の就業先の中でも最大です。
訪問看護師の人材確保が困難な状況にあることがうかがえます。
また、同じく厚生労働省の「看護師等(看護職員)の確保を巡る状況(P12)」によると、2020年に訪問看護師として従事している看護師の人数が6.8万人でした。
2025年には11.3万人の需要が見込まれており、訪問看護師の人数は十分ではありません。
臨床経験以外にも意欲や学ぶ姿勢を重視する事業所は多く、臨床経験のない看護師でも採用されるチャンスがあります。
実際に転職活動を進めようとしても、「どのような訪問看護ステーションを探せばいいの?」と悩む方は少なくありません。
臨床経験なしでも転職しやすい訪問看護ステーションの特徴として、下記が挙げられます。
それぞれの特徴について詳しく紹介するので、自分に合った転職先を探すのにお役立てください。
「訪問看護師に挑戦したいけれど、臨床経験の少なさがネックに感じている」という場合、求人票に「未経験歓迎」や「ブランク可」と明記されている事業所を探すと良いでしょう。
研修や同行訪問、プリセプター制度など、初めて訪問看護に取り組む看護師でも安心して働き始められる環境が整っていることが多いです。
一方、「臨床経験5年以上」など中堅以上の看護師を募集している事業所は、即戦力を求めているため、臨床経験の浅い看護師を受け入れる余裕がない可能性があります。
同行訪問、プリセプター制度、OJT研修などが整っている事業所であれば、実践的に知識やスキルを身につけられるでしょう。
新卒や若手の看護師を積極的に採用している事業所では、下記のような教育体制をとっていることもあります。
職場の教育体制については、面接時に確認しておくと安心です。
近年では、若手の参入を後押しするために教育制度を強化し、新卒や20代の若手を積極的に採用する訪問看護ステーションも増えています。
同行訪問の期間を長く設けたり、段階的に独り立ちをサポートしたりと、安心して経験を積める体制が整っていることが多いです。
未経験から訪問看護を始めたい看護師は、新卒・若手の採用に力を入れている事業所を選ぶとスムーズにキャリアをスタートしやすいでしょう。
臨床経験がない看護師の採用を積極的に受け入れている事業所は多いものの、入職後の努力が欠かせません。
中には「思っていたような働き方ができなかった」「理想通りの活躍ができなかった」など入職後のミスマッチが生じる場合があります。
臨床経験なしで訪問看護師になる際の注意点を紹介するので確認してみましょう。
訪問看護の利用者様は医療・看護を必要としており、中には人工呼吸器や中心静脈栄養など医療依存度の高い方も少なくありません。
厚生労働省の「在宅患者の状況等に関するデータ(P8)」によると、在宅療養者に提供している医療的ケアの割合は下記のとおりです。
| 医療的処置の内容 | 割合(%) |
| 血圧・脈拍の測定 | 94% |
| 健康相談 | 80% |
| 服薬援助・管理 | 75% |
| 褥瘡の処置 | 13% |
| 点滴・中心静脈栄養・注射 | 11% |
| 創傷処置 | 10% |
| 慢性疼痛の管理 | 9% |
| 胃ろう・腸ろうによる栄養管理 | 8% |
| 吸入・吸引 | 7% |
| 体位変換 | 7% |
| 膀胱カテーテルの管理 | 7% |
| 酸素療法管理 | 7% |
| 浣腸・摘便 | 5% |
| がん末期の疼痛管理 | 4% |
| リハビリテーション | 3% |
| 気管切開の処置 | 2% |
| インスリン注射 | 2% |
| ネブライザー | 1% |
| 経鼻経管栄養 | 1% |
| 人工呼吸器の管理 | 1% |
| 人工肛門・人口膀胱の管理 | 1% |
| 歯科医療 | 0% |
在宅では病棟のように医師や多職種がすぐそばにいるわけではなく、不測の事態が発生した際は看護師が1人で判断・対応しなければなりません。
社用携帯でほかの看護師に指示をあおぐことはできるものの、訪問中ですぐに連絡がとれないこともあります。
「医療依存度の高い方のケアに不安を感じる」という場合、職場の教育体制についてしっかり確認しておきましょう。
訪問看護は少人数で運営している事業所が多く、人員体制に余裕がないため、入職後すぐに即戦力としての働きを期待される傾向にあります。
しかし、臨床経験の浅い看護師はスムーズに業務を進めるのが難しく、思ったとおりに活躍できないことも珍しくありません。
そのため、応募や面接の際には「どのくらいの期間、同行訪問があるのか」「独り立ちまでの流れはどうなっているのか」を確認し、自分に合った職場を選ぶことがポイントです。
精神科訪問看護で働きたい場合、精神科で1年以上勤務経験しているか、もしくは精神科訪問看護に関する所定の研修を修了していることが必須条件です。
臨床経験が全くない状態で精神科訪問看護に携わるには、所定の研修を修了する必要があります。
研修は個人で申し込むことも可能ですが、研修費用を負担してもらえる事業所もあるため、面接時に確認しておきましょう。
臨床経験なしでも働けるのは訪問看護師だけではありません。
ここでは、臨床経験がなくても働きやすい職場の特徴について分かりやすく紹介します。
訪問看護師以外の働き方も気になっている方は比較してみましょう。
美容クリニックで働く看護師の業務は、点滴や注射、レーザー照射、医師の施術サポートなどが中心で、救急対応や重症患者様の看護を行う機会はほとんどありません。
そのため、病棟経験がなくても比較的スムーズに業務に慣れることができます。
また、美容クリニックはマニュアルや研修制度が整っている場合が多く、接客スキルや美容の知識を身につけられるのも魅力です。
美容業界に興味がある方や接客が得意な方であれば、キャリアを築きやすいと言えるでしょう。
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健診センターにおける看護師の主な業務は、採血・血圧測定・心電図・問診など、基本的な看護技術を中心に行うルーティンワークが多いです。
未経験者でも短期間で業務を習得できるので、臨床経験が浅くても応募可能な求人が多く、安定した働き方を求める人に向いています。
また、日勤のみ・残業少なめの働き方が多く、ライフワークバランスを重視した働き方ができるのもうれしいポイントです。
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デイサービスは、要支援もしくは要介護認定を受けた高齢者が日中に通所し、レクリエーションや機能訓練などを提供する施設です。
看護師は主にバイタルチェック、服薬管理、健康相談といった役割を担い、医療処置が必要な場面は少ないでしょう。
介護職員やリハビリスタッフと協力しながら利用者様を支えるので、臨床経験がなくても比較的安心して働くことができます。
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ここでは、臨床経験なしの訪問看護師についてよくある質問を紹介します。
前述の通り、訪問看護師として働くためには、正看護師もしくは准看護師の資格が必須です。
ただし、准看護師は訪問看護計画書や報告書の作成以外に、オンコール対応などに関する制限があります。
また、管理職は正看護師でなければ務めることができません。
より幅広い業務ができる正看護師のほうが、募集している求人数が多く、転職先の選択肢が広いという利点があります。
そして、必須ではないものの、訪問看護師として働くには普通自動車運転免許証があると望ましいです。
首都圏では徒歩や自転車、公共交通機関を利用することも可能ですが、地方や郊外では自動車が主な移動手段となります。
運転免許証があれば訪問できる利用者様数も増えるため、訪問看護師として大きな強みとなるでしょう。
訪問看護では、内科系・外科系を問わず幅広い疾患や状態に対応する必要があります。
特定の診療科目での経験は求められないものの、下記のような経験は訪問看護の現場で役立てることができるでしょう。
ただし、臨床経験が浅くても、訪問看護ステーションでの研修や同行訪問を通じて必要なスキルを学んでいけるので、経験にこだわりすぎなくても問題ありません。
「臨床経験○年以上」と求人票に記載されている場合、基本的には常勤での病棟勤務などを指すケースが多いです。
ただし、医療機関での実務経験であれば、パートや夜勤専従、単発バイトなども「臨床経験」としてカウントされる場合があります。
例えば、健診センターやデイサービスの看護師経験よりも、急変対応が求められる病棟やクリニックでのパート勤務のほうが高く評価されやすいです。
応募時には、履歴書や面接で「どのような業務を担当したのか」「どのくらいの頻度で勤務していたのか」を具体的に伝えることで、経験として認めてもらえる可能性が高まるでしょう。
地域包括ケアシステムが推進され、在宅医療のニーズが高まっているのに対し、訪問看護師は慢性的な人材不足に悩まされています。
そのため、看護師資格さえあれば臨床経験の有無に関わらず、訪問看護師として働ける事業所は多いです。
ただし、即戦力となる人材を求めている事業所では、採用の目安として3年以上の臨床経験が設けられているケースも珍しくありません。
臨床経験に自信のない看護師は、求人票に未経験歓迎と記載されている事業所や、教育体制が整っている事業所を選ぶと良いでしょう。
「臨床経験がなくても働ける訪問看護ステーションを探したい」という方は、レバウェル看護にお任せください。
レバウェル看護では多数の求人案件の中から、看護師一人一人に合った転職先をご紹介可能です。
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