
「血液内科の看護師がきつい…」と悩む方は多いかもしれません。血液内科は採血・点滴・骨髄穿刺や、急変リスクを考慮した全身観察などが特に必要です。この記事では、血液内科看護師がきついと感じる理由や、きつい状況を改善する方法を解説。経験を重ねることで得られるやりがいや経験を活かせる職場、転職を成功させるポイントも紹介します。転職すべきか迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
血液内科の看護師の仕事内容がきついと感じる理由には、「採血・点滴・骨髄穿刺などの対応が多い」「急変リスクを考慮した全身観察が必要である」「専門知識や覚える用語が多い」などが挙げられます。
血液内科は、採血・点滴・骨髄穿刺などの医療処置が多いのが特徴です。血液データが治療方針の基になるので、所定の曜日や毎日など採血頻度が高いといえます。化学療法の繰り返しで血管が「細い」「脆い」「見えにくい」といったなかで、正確に採血するスキルが必要です。血液内科は血小板の値が低い患者さまが多く、失敗すると血が止まらなくなるので、プレッシャーも大きいでしょう。
血液内科では扱う点滴の種類が多いので、薬剤の管理方法や効果・副作用への理解も大変といえます。すべての点滴をつなぐのに時間がかかり、残業になることも。マルクと呼ばれる骨髄穿刺は、血液疾患の患者さまが入院時に行う検査で、清潔介助の手順を覚える必要もあります。
血液内科の患者さまは急変リスクの懸念があるので、全身観察が必要です。看護師は、疾患に応じて、治療内容や治療による副作用、状態変化の現れ方などを知っておかなければなりません。
副作用や状態変化に早く気づくためには、平常時の全身状態を知ることも大切です。状態によっては内出血する方もいるので、検温時または入浴や清拭介助で内出血の有無を確認します。血液内科に多い処置である輸血では、バイタルサイン測定や全身観察などをしながら付き添う必要もあるでしょう。
専門知識や覚える用語が多いのも、血液内科がきついと感じる理由の一因でしょう。血液内科では、血液データや検査値で治療方針を都度決めるので、迅速なデータの把握が必要です。貧血や白血病や悪性リンパ腫などで多い検査方法や、検査結果の見方を頭に入れておく必要も。
レジメンと呼ばれる、使用する薬剤量や投与スケジュール、副作用を抑えるための薬についてなどの情報がまとめられた治療計画書の理解も必要です。レジメンの名称は病院独自の名称であったり、特定の疾患に多数のレジメンがある場合もあり、複雑で覚えるのが大変と感じやすいかもしれません。
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感染防止に神経をすり減らすのも、血液内科をきついと感じる理由の一つです。抗がん剤治療で抵抗力が落ちる患者さまは、転倒による傷口からの感染や口内炎になりやすい状態。こまめな口腔ケアや、髪の毛やゴミを取る病室の衛生管理が必要です。防護服で全身を覆うこともあり、夏場は「熱い」「呼吸がしにくい」と感じることも。
また、抗がん剤治療後、患者さまは抵抗力が落ちるので無菌室で過ごします。消毒剤での手指消毒や頻繁にマスクを変えるなど、感染対策の意識が策がより求められるでしょう。着用の仕方や順番によって病原菌が無菌室に入り込むので、ガウンテクニックと呼ばれる方法でガウンを着用したり、器具を正しく無菌状態にしたりする操作をする必要もあります。
患者さまの精神的ケアの辛さから「きつい」と悩む看護師もいます。副作用には、以下のようなものがあります。
抗がん剤は倦怠感や吐き気、口内炎がでることもあります。化学療法の副作用により起こる嘔吐や脱毛などを見た際に、感情移入して辛くなる看護師もいるでしょう。特に、無菌室では数ヶ月、こうした副作用に耐えながら過ごすので精神的ケアが必要です。外科のように治療の効果が目に見えにくいことで、モチベーションが下がることもあるかもしれません。
ここでは、血液内科看護師がきつい状況を改善する4つの方法を解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
長く血液内科に勤めている看護師の業務の動きを確認したり、ケアのポイントについてアドバイスをもらったりするのも一つです。輸血や化学療法の副作用の対応にも、先輩は慣れている可能性があります。点滴準備や薬剤の管理、ルート確保など、効率良く取り組むコツがつかめるかもしれません。
テキストや専門書籍を活用して勉強する勉強することで、現在のきついと感じる状況が変わるかもしれません。血液内科分野の専門性を高めることで、介助や処置で行う手順の根拠が分かり、気持ちに余裕が生まれる可能性があります。テキストでも理解が難しい箇所は、レバウェル看護の「看護師のための看護技術Q&Aサイト」も活用してみてください。
きつい状況を変えるには、ほかの診療科への異動を検討するのも一つ。血液内科があるのは一般的に大学病院や総合病院です。大学病院や総合病院は規模が大きく、ほかにも診療科が多くあるので異動できる可能性があります。病院によっては、以下の方法で定期的に異動のチャンスがあるでしょう。
欠員数や病院の経営状況、希望の科で必要な資格などにも異動できるかは左右されますが、診療科が変わることで、悩みが解消されるかもしれません。
「多忙で看護記録が書き終わらず毎回残業になる」「副作用に耐える患者さまを見守るのが辛い」など、血液内科がきついと感じる期間が長く続く場合は、思い切って休暇を取って気分転換するのもおすすめです。職場の相談窓口を利用したり、厚生労働省の「こころの耳」のようなストレスチェックを行ったりして、まずは心身の状態を把握することも大切です。
きつくても辞めるか迷う場合は、血液内科看護師としてのやりがいを思い出すのも一つです。血液内科で得られるスキルを再確認することで、新たな目標が生まれるかもしれません。
血液疾患の専門・認定看護師になることで、仕事にやりがいを持てることもあります。血液内科に関する認定看護師として、以下を目指すのも一つです。
「緩和ケア」は痛みや心理的苦痛を和らげ、その人らしい生活を送れるよう支援するスキルを持った看護師を指します。「がん薬物療法看護」「がん放射線療法」は、がん治療の方法である薬物療法や放射線療法の専門知識を患者さまに提供する看護師です。
専門看護師として「がん看護」分野を深める道もあります。がん看護の専門看護師は、がんの診断を受けた患者さまやご家族の心理面・社会面・身体面の負担に配慮しながら、治療の意思決定や安定した療養ができるようにサポートするのが役目です。
血液内科は、月や年といった長期の単位で患者さまやご家族と関わる診療科です。表情や会話の変化から、治療の不安や入院生活の悩みを汲み取り、医師に連携をとる役目も担えるでしょう。血液内科の疾患は難病とされるものも多く自宅での長期治療も必要なので、ご家族との信頼関係も築きやすいといえます。
治療方針を決める際には、看護師がメリットやデメリット、生活面の変化の予測などを丁寧に伝えることで、患者さまやご家族の意思決定を支えられる喜びも得られるでしょう。
血液内科では、ほかの科にも活かせる幅広い知識が身につきます。その一例が感染症対策です。抗がん剤や放射線療法、移植手術などを行う血液内科では、感染症にかかりやすい患者さまが多く、医療従事者の清潔への意識が強いといえます。がんは転移先に合わせた治療や使用薬剤剤などの看護知識が必要なので、一つの科にいながら全身の勉強を積める点も魅力です。
職場によっては、抗がん剤の治療期間のルート確保(静脈注射)を看護師がする場合も。採血スキルや、抗がん剤投与の点滴で必要なルート確保(静脈注射)のスキルが上がるのも、血液内科ならではのやりがいといえます。抗がん剤で血管が脆くなっていることがありますが、失敗すると外科的処置がいることもあるため、処置をこなすうちにスキルが上がるといえます。
血液内科の看護師は専門的な看護スキルや知識があるので、ほかの診療科や病院外にも活躍の場があります。ここでは、血液内科の看護師経験を活かしやすい5つの職場を紹介します。
緩和ケア病棟は、痛みを緩和しながら、患者さまの最期を見守る入院施設です。緩和ケア病棟は、患者さまに対して、疼痛を軽減するなどの医学的管理を主に実施します。医療的処置が血液内科ほどは頻繁でないため、比較的落ち着いた環境で培ってきたアセスメント力を発揮できるかもしれません。
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回復期リハビリテーション病棟も、血液内科看護師の転職先の候補になるでしょう。回復期リハビリテーション病棟では、リハビリ目的の病棟のため、急変リスクや頻繁な検査が少ないのが特徴です。患者さまは医療的ケアが必要な状態から、徐々にセルフケアを行える状態に近づくため、血液内科で得たコミュニケーション力を活かせる場面が多いでしょう。
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訪問看護ステーションも、血液内科看護師が経験を活かしやすい職場の一つ。訪問看護ステーションの利用者さまは、医療機関での手術や急性期の治療を終えた方が多い傾向にあるため、比較的容態が落ち着いています。ケア中は一対一で利用者さまと関わるため、「血液内科で行っていた説明業務の経験を活かしたい」といった方に向いた職場といえます。
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透析科・透析クリニックでは、採血や点滴のスキルが活かせるので、血液内科の看護師は活躍しやすいでしょう。病院の透析科や透析クリニックは、血液内科と同じく、定期的に来院する方が多いのも特徴です。患者さまと顔なじみになりやすい分、コミュニケーションをとりながら働けるやりがいがあるでしょう。
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血液内科看護師が経験を活かしやすい職場には、検診・健診センターも挙げられます。検診・健診センターの看護師は、主な業務が検査なので採血の経験が活かせるでしょう。また、患者さまの来院は基本的に予約システムで管理されているので、残業が少なめな環境で働けます。
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ここでは、血液内科看護師が転職を成功させるポイントを解説します。転職を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
血液内科看護師が転職を成功させるには、自己分析で強みや弱みを明確にすることが大切です。これまでの経験を踏まえて、看護観や血液内科で得意だった業務を振り返ってみましょう。自身で強みや弱みを掘り下げるのが難しい場合は、同僚に評価を聞いてみるのも一つです。レバウェル看護の「看護師の職場適正診断」もぜひ活用してみてください。
転職時は、血液内科で得た知見から、今後のキャリアプランを整理しましょう。血液内科看護師を続ける場合は、症例数や無菌室の数、医師の専門分野などを調べ、深めたい分野を経験できそうな職場に転職する道もあります。ほかの診療科に転職する場合も、診療科の特徴を踏まえた働き方のイメージを病院見学や求人票で確認しておきましょう。
転職エージェント経由で求人を探すのも、転職を成功させるポイントの一つといえます。転職エージェントでは、血液内科を続けるか別の診療科を選ぶかも含めて無料で相談できます。キャリアアドバイザーから、ロールモデルになりそうな看護師の話を聞くことで、血液内科を含めた職場選びの選択肢が広がるかもしれません。
ここでは、血液内科がきついと悩む看護師によくある質問をまとめています。血液内科の仕事に悩みや疑問を感じている方は、ぜひご一読ください。
きついと思いながら働くと、精神面の負担が増えたり、生活バランスが崩れやすくなったりするデメリットがあるでしょう。血液内科は、医療的ケアや治療説明など繊細な配慮が必要な場面が多いので、人によっては疲労が蓄積することも。職場によっては、治療方法や生活上の注意点の説明業務で残業になるなど、ワーク・ライフ・バランスの維持が課題になるかもしれません。
「アセスメント力や学習意欲が高い」「切り替えが早く精神的にタフ」といった看護師は、血液内科に向いています。血液内科では血液データや患者さまの全身状態から正確に容態を把握する力が求められ、専門用語の理解も必須です。副作用のある治療を行う患者さまに寄り添える精神的なタフさがある方も、長く働けるといえるでしょう。
血液内科の看護師の仕事内容がきついと感じる理由には、「採血・点滴・骨髄穿刺などの対応が多い」「急変リスクを考慮した全身観察が必要である」「専門知識や覚える用語が多い」などが挙げられます。「感染防止に神経をすり減らす」「患者さまの精神的ケアが辛い」といった点も、血液内科ならではの大変さといえるでしょう。
きつい状況を改善するには、「先輩看護師の業務の進め方を観察する」「テキストや専門書籍を活用して勉強する」「気分転換や相談窓口の利用で気持ちを整理してみる」といった方法があります。
血液内科では経験を重ねることで、「患者さまやご家族と深く関われる」「採血やルート確保のスキルが上がる」といった魅力に気づくこともあるでしょう。
しかし、きついと感じる状況が続く場合は、血液内科の経験を活かして、新たな職場で活躍する選択肢もあります。緩和ケアや回復期リハビリテーションなどの病棟をはじめ、透析科・透析クリニック、検診・健診センターへの転職を視野に入れても良いかもしれません。
とはいえ、「1人では転職を決意しても転職活動が不安…」と悩む方は、「レバウェル看護」にご相談ください。キャリアアドバイザーが履歴書における志望動機の書き方や面接での受け答えなどをアドバイスいたします。プロのサポートを活用することで、希望条件に沿った求人を見つけやすく、希望の働き方に近づくでしょう。この機会にぜひ、「レバウェル看護」にお問い合わせください。
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