
「看護師として働きたいのに面接で失敗してしまった」前職でのいじめから転職活動に悩む看護師Uさん(28歳/女性)の場合
Uさんは大規模病院の外科病棟で2年勤務したのち、クリニックに転職。しかし、クリニックで先輩看護師から不適切な対応を受け、1年経たずに退職してしまいます。その後、Uさんは転職活動を始めますが、そのトラウマから面接で泣いてしまったようです。それでも「患者さんと関わることが好き」というUさん。「このままでは看護師に復職できない」といった不安を抱え、レバウェル看護に相談してくださいました。
数日前、久しぶりに実家の母から電話がありました。「たまには連絡くれないと、心配するじゃないの」と怒られてしまいました。「便りのないのは良い便り、だよ」と笑う母に近況を報告すると、やっと安心してくれました。
私はそのとき、何度もご相談くださった看護師さんのことをふと思い出しました。
大規模病院の外科病棟で2年勤務した後、夜勤のない生活を求めてクリニックに転職した28歳看護師のUさん。しかし、転職先のクリニックで先輩看護師からいじめを受け、1年未満で辞めてしまいます。
クリニックを退職したあと、Uさんは転職活動を始めますが、面接でクリニックの退職理由を聞かれた際に、その場で泣いてしまったとのこと。。
それから、Uさんは就職面接に自信をなくし、すがるような気持ちでレバウェル看護にご相談くださったようです。
===============
厚生労働省の調査(p15)によると、医療分野における前職の離職理由は「職場の人間関
係の難しさ」が34.7%と最も高く、続いて「勤務時間が長い」が34%、「仕事内容に対する不満」が25.9%となっています。
この結果からも分かるように、医療業界では人間関係に関する悩みで退職する方は少なくありません。
看護職は、スタッフ同士の連携が看護の質を左右することがあります。そのため、周囲との関係が上手くいかない場合、働きにくさを感じてしまうことも。
改善に向けた働きかけをしたり、周囲に相談したりしても変化がない場合、身体的・精神的不調が現れるまえに、転職を視野に入れることをおすすめします。
Uさんは、転職に焦っている様子でしたが、Uさんの気持ちが不安定なまま転職しても、また辛くなってしまうかもしれません。そこで私は、「焦らなくても良いんですよ」とお話し、Uさんの思いを聴いたうえで、まずは気持ちの整理をしていくことにしました。
それから、Uさんとはメールやお電話で定期的に連絡をすることに。「初めて就職した外科病棟では、めまぐるしい業務に疲れてしまったこと」や「クリニックの業務は好きだったけれど、スタッフの人間関係の狭さが辛かったこと」など、これまでの経緯を話してくださいました。また、「患者さんと関わることが好きなので、じっくり落ち着いて働きたい」といった希望も聞けました。
そのうち、仕事のことだけでなく、旅行に行ったお話や音楽・趣味などの話も聞けるように。私は、Uさんの気持ちが次第に落ち着いていっているのを感じました。そして、やり取りを始めて3ヶ月ほど経ったころ、Uさんから「そろそろ仕事を探したい」と切り出してくれました。
Uさんが転職先に求める条件は、「スタッフ数が多く、人間関係が良好であること」。私は、Uさんの希望条件が揃った療養型病院をいくつかご提案しました。
Uさんに、それぞれの職場環境や労働条件など詳しい情報を説明したうえで、第一希望の病院の面接が決定。Uさんの不安を考え、面接の同行を申し出ると、「不安を乗り越えるために1人で行きます」と、同行無しを希望されました。
Uさんは「ダメだったら、また相談に乗ってくださいね」とおっしゃるので、「もちろんです!チャレンジだと思えばいいんですよ」と、お返事しました。しかし、Uさんの「ダメだったら…」といった言葉とは裏腹に、声には自信が感じられました。
その後、Uさんは落ち着いて面接に臨むことができたとのこと。内定の連絡が来たときは、私も一緒に大喜びしました。
内定の連絡をしたあと、「今後も何かありましたら、いつでもご相談くださいね」とお話して、お電話を終えました。
就職した後もUさんは、お電話やメールをくださいました。「こんなことができなかった」「分からないことがあった」など、不安な思いをたびたび訴えるUさん。私はその都度、お話をお聞きしたり、Uさんが前向きになれるような言葉を返信しました。
そのうちに、Uさんからの連絡は間隔が開くようになり、最後に頂いたメールは、「だいぶ仕事に慣れ、友人もできました」という嬉しい内容でした。
ここ1年ほどUさんから連絡がありません。「どうしているかな」と思っていたら、Uさんの職場の方からお電話をいただきました。
職場の方によると、「Uさんは病棟で立派に活躍されている」とのこと。また、「Uさんみたいな良い人がいたら、また紹介してください」というご用件でした。Uさんは、今も元気に勤務しているとのこと。Uさんの不安な時期を少しでも支えられたのなら、こんな嬉しいことはありません。
Uさんが不安を乗り越え、いきいきと働ける職場が見つかって、本当に良かったです。
不安な時こそあせらずに、じっくりと力を蓄えてから大きく羽ばたいていって欲しいなと思います。
焦って転職してしまうと、自分に合った求人を見分けられず、転職を繰り返してしまう可能性があります。そのため、看護師の転職を成功させるには、「応募先への希望条件を明確にする」「応募先の情報をしっかり調べる」ことを意識しながら、じっくり進めることが大切です。
ここでは、「転職に失敗しないか不安」という看護師さんに向けて、転職を成功させるポイントを紹介します。
もし、身体的・精神的な不調を理由に退職した場合、転職しても長期的に働くことが辛くなってしまうかもしれません。もし、不調が続いているのであれば、しっかりと休息の時間を確保することが大切です。必要に応じて、医療機関への受診も視野に入れると良いでしょう。
今回の相談者さんは3ヶ月ほどの休息期間で、「患者さんと関わることが好きだから、じっくり落ち着いて働きたい」といった目標を明確にできました。今後の働き方について考える時間を設けることは、転職活動においてもプラスとなるでしょう。
退職理由を明確にしないと、転職先でも同じようなことに悩み、退職してしまうかもしれません。転職活動では、まず「なぜ退職を考えたのか」に向き合うことが大切です。退職理由を明確にすることは「転職先に求める希望条件も明らかにできる」といった効果もあります。
今回の相談者さんのこれまでの退職理由は、「めまぐるしい業務につかれたこと」や「先輩看護師からのいじめ」「人間関係の狭さ」でした。そこから、「スタッフ数が多く、人間関係が良好である」といった希望条件を明確にすることができました。
転職先に求める希望条件を明確にしても、応募先の環境や条件と一致していなければ、働きにくさに繋がってしまいます。応募前に、職場環境や労働条件などを十分に調べることが大切です。
応募先について十分に調べたあとは、自分の希望条件とすり合わせてみましょう。そうすることで、自分に合った職場の求人を絞り込んでいけます。
求人票などの文章だけでは、職場環境や労働条件を把握するのは難しいものです。「経験のある病棟なら何となく雰囲気は分かるけど、経験がない病棟や医療施設の雰囲気や仕事内容は分からない」という看護師さんも多いでしょう。
看護業界に特化した転職エージェントの「レバウェル看護」は、看護業界の転職に詳しいアドバイザーが、求職者の経歴や希望を把握したうえで、条件に合った求人をピックアップしてご提案いたします。自分で一つづつ求人票や病院を調べるよりも、効率的に転職活動を進められるでしょう。
また、アドバイザーは求人先の職場と直接やり取りをしているため、職場の人間関係や上下関係、責任者の看護観なども事前に把握することも可能。職場の人間関係に不安を抱えている方も、安心して転職できるようにサポートします。
看護師の仕事にやりがいを感じていても、人間関係にストレスがあると自分の強みを十分に発揮できません。サービスはすべて無料なので、「転職先の人間関係も気になる…」という方は、お気軽にご相談ください。
悩みの種類から事例を探す
記事の制作について
「レバウェル看護 看護師さん向けお役立ち情報」では、
記事の制作・公開にあたってのポリシーを定めています。
詳細は下記よりご確認いただけます。
キャリア
働く場所
選考対策
資格
その他
読みもの
連載