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2015年02月03日

不安な時こそあせらないで

この前、久しぶりに実家の母から電話がありました。
「たまには連絡くれないと、心配するじゃないの」
と怒られてしまいました。
「便りのないのは良い便り、だけどね」
と笑う母に近況を報告すると、
やっと安心してくれました。

私はそのとき、
何度もご相談くださった
看護師さんのことをふと思い出しました。


28歳の看護師Uさんは、
大規模病院の外科病棟で2年勤務した後、
夜勤のない生活を求めてクリニックに転職。
しかしUさんは、先輩ナースからいじめを受け、
1年経たずに退職してしまったのです。

その後Uさんは、転職活動をしましたが、
病院の面接でクリニックの退職理由を聞かれ、
その場で泣きだしてしまったとのこと。

Uさんは就職面接に自信をなくし、
すがるような気持ちでご相談くださったのです。

しかし、今すぐに職探しをしても、
Uさんの気持ちが不安定では、
また自信を失う結果になるかもしれません。
「あせらなくても良いんですよ」とお話し、
Uさんと話し合った上で、
まずは気持ちの整理をしていくことにしました。

Uさんは、メールやお電話をたびたびくださり、
様々な思いを打ち明けられました。

初めて就職した外科病棟では、
めまぐるしい業務に疲れてしまったこと。
クリニックの業務は好きだったけれど、
スタッフの人間関係の狭さが辛かったこと。
患者さんと関わることが好きなので、
じっくり落ち着いて働きたいこと、など。

時には旅行に行かれたお話や、
音楽や趣味に関するおしゃべりをするうちに、
Uさんの気持ちは少しずつ落ち着かれました。
そしてUさんは、3ヶ月ほどすると
「そろそろ仕事を探したい」とおっしゃったのです。

Uさんのご希望条件を整理して、
スタッフ数が多く、人間関係が良好な、
療養型病院をいくつかご提案しました。

第一希望の病院の面接が決まり、
Uさんの不安を考えてご同行を申し出ると、
「不安を乗り越えるために、1人で行きます」
と、同行無しを希望されました。
「ダメだったら、また相談に乗ってくださいね」
とおっしゃるので、
「もちろんです!チャレンジだと思えばいいんですよ」
と、お返事しました。
Uさんの声には自信が感じられました。

その後Uさんは、
落ち着いて面接に臨むことができ、
見事内定したとご連絡くださいました。
私も一緒に大喜びしました。

今後も何かありましたら、
いつでもご相談くださいね、
とお話して、お電話を終えました。

すると、就職した後もUさんは、
お電話やメールをくださいました。
「こんなことができなかった」
「わからないことがあった」
不安な思いをたびたび訴えるUさん。
私はその都度、お話をお聞きしたり、
Uさんが前向きになれるような言葉を
返信しました。

そのうちに、Uさんからの連絡は
間隔が開くようになりました。
最後に頂いたメールは、
「だいぶ仕事に慣れ、友人もできました」
という嬉しい内容でした。

ここ1年ほどUさんから連絡がありません。
どうしているかな、と思っていたら、
Uさんの職場の方からお電話をいただきました。

今、Uさんは病棟で立派に活躍されているとのこと。
「Uさんみたいな良い人がいたら、また紹介してください」
というご用件でした。
やはりUさんは、元気に勤務されていたのです。
Uさんの不安な時期を少しでも支えられたのなら、
こんな嬉しいことはありません。


Uさんが不安を乗り越え、
いきいきと働ける職場が見つかって、
本当に良かったです。

不安な時こそあせらずに、
じっくりと力を蓄えてから
大きく羽ばたいていって欲しいな
と思います。

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