看護師の老後はどうなる?「老後2000万円必要」発言から起こった年金デモに辛口マリアンナが物申す!【第7回】

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炎上したホリエモンの年金デモ批判「あながち間違ってない?」


金融庁が公表した、
「老後30年の生活に2000万円が必要」の報告書。

少子化もあいまって
年金を納めてくれる労働者も減っていくので、
人口動態から考えても
受け取れる年金額は減っていくのが当然。
これからの時代は年金だけで生活するのは厳しいのが現実。


この「老後2000万円問題」に対し、
起きたのが「年金デモ」

「年金返せ」「年金払え」といったプレートを掲げて
大勢の人が歩く姿が報道された。

年金制度に対する不安や不満が一気に溢れたんだと思う。


それに対し過激なツッコミをいれたのが
ホリエモンこと堀江貴文さん。


ツイートは年金デモ参加者たちを
「バカばっか」「税金泥棒」「暇人」
などとののしり、多くの人から批判を浴びた。

この一連の報道を見ていて、
いろんな意見があるんだろうけど、
わたしはホリエモン寄りの考えで見ていました。

別にバカとか泥棒とか思ってるわけではないですよ。


堀江貴文さんは罵声をあびせた部分だけ
クローズアップされてバッシングされてるけど、

彼は「そんな暇があるなら稼ぐ努力をしたほうがいい」というのが、一番言いたかったことみたい。


年金デモを起こすことがダメとは言わないけど、
もらえるかどうかわからない不安定な年金に期待とか批判をするより、

自分で稼ぐことを考えたほうが手っ取り早いと、実はわたしも思います。

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そもそも年金は期待できる制度なの?すでに破綻しているのでは?


年金デモに参加していた人たちは、ある意味年金に期待もしていただろうし、頼りにしていたんだろうと思う。

だからこそ、
「老後に2000万用意しといて」って言われたら、

「責任を放棄するなー!」
「年金払え、返せ!」
「信頼してたのにー!」

ってなるんだろう。


でもずっと前から言われていたことじゃないですか。


年金制度も医療保険制度も破綻寸前って

働き盛りの人口は減る一方、経済も伸び悩み。
高齢者の数は多いし、
年金制度ができたときよりずっと長生きになった。


わたしたちは高齢者を支えないといけないけど、
わたしたちが高齢者になったときは
きっと今のような保障制度は手薄になっているっていう気持ちでいたほうがいいと思うの。


このことに対して、すごくわかりやすく書いてくれてる本がありました。
島田紳助さんが書いた「知識ゼロからの金儲け」という本です。

そのなかの一節。


「つまりビックバンとは、『国は借金でどうにもならないから、もうあんたたちのことは面倒みられないよ』という意味でしょう。きれいな言葉で国民に対する責任を放棄したということです。

では介護保険制度とは何か。『金がないのにいつまで生きとんねん』というのが直訳ですよ。そしてグローバル化は、『これから世界中を相手に戦ってもらうので、勉強して自衛策を自分で考えなさい』ということです。

今までの日本は年金で国が面倒みてきて、いってみれば資本主義というより社会主義でした。それはよかったけれど、もうそれどころでなくなった、ということです。」


この一節をを読んだとき、
「あぁ、国が暗に言いたい事ってこれなんだろうな」
って思いました。
でも国家が本心をはっきり言ってしまうと、今回みたいなデモが起こるし・・・。
日本人は良くも悪くも奥ゆかしいので、自分の言いたい事をはっきり言えないのよね。


でもきっと
「老後2000万円問題」は、
国として国民への本心


一家のお父さんが
「もうお金ないし、みんなを養えないから、自分で働いて生活してください」
とサジを投げた感じだろうか。

破綻した制度をすぐ立て直すのは難しい。
デモを起したり批判する時間があるなら、
自分で自分の生活をどう守るか考えて行動するほうが切実だと思うの。


「国が運営しているから安心」な考えがそもそも危険


「〇〇産の食べ物だから」とか「あの人は有名な大学教授やから」とかよく言いますよね。


たとえばキャッチコピーによく入ってたりするやつ。
「〇〇大学教授も推薦!」とか、
「女優の〇〇さんも愛用!」とか。
ネームバリューで信頼するみたいな。

人間って信用できる根拠がなくても、
権威性がある人や機関が出てくると

「〇〇だから大丈夫」って思うんですよね。




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でも、ちょっと待って!
日常の買い物でたまにキャッチコピーに流されるのはいいけど、

人生を設計するうえで、
「〇〇だから安心」みたいな考えってすごく危険だと思う。

そんな安心神話を疑ってかかるきっかけになったニュースが
「年金記録問題」でした。


「年金記録問題」は、私が働き出した頃くらいに起きたんです。

5000万件以上の年金納付記録が保存されていなかったことが明らかになった事件。
2007年だったかな。


さんざん年金は国民の義務だし、その代わり老後は見てあげるから!
と謳っておいて、

国家権力で無理やり給料から天引きしておいて、

納金した記録は「残してません」て!!



えーーー!!って思いませんでした?


人が働いたお金を回収しといて、記録してないとか!考えられないと思った記憶があります。



こんなずさんな管理、民間企業だったらあり得ない。
民間企業がこんなことしたら普通に倒産レベルの内容だし、
年金は国家機関が長期で徴収してきた分、
じわじわ騙された感じがありますよね。


当時、社会人になりたての私は一気に社会への不信感が募りました。

普通に詐欺じゃん!って。

一般の企業がこんなことしたら、
その企業のサービスをまた使いたいと思います?

絶対使わない。

信用できないもん。

普通はそんなことした会社を信頼したり、頼ったりしないでしょう。


でも、このときの年金記録問題も
たいして批判されることもなく時間だけが経過している。


「国」というネームバリューってすごいなと思った。

国が主体に運営しているから、「もうあんなことは起こらないだろう」って信じるのかな。


年金デモを起こしている人たちは、
まだまだ心のどこかで自分の老後を年金に期待しているんだと思う。


私は期待すらしていないので、デモを起こす活力もない。

他人のお金預かっても管理もできないなら、
運用もできないって、わたしは捉えています。


正直、私は年金払いたくないです。

老後の年金もどうなるかわからないなら、
自分で貯めとくからって感じ。

本音は、先がわからない未来の保証より、
もらえるかわからない年金支払うくらいなら、
自分のこどもの教育費とか貯金に充てたい


それか、信用できる保険会社を自分で選んで年金保険をかける。



今子育てで大変なわたしたちを支えてくれよ
って思ってしまうのは母親の性でしょうか......。



年金に期待せずとも....看護師の強みとは


私が看護師になった理由は、
まず「収入の安定」
が目標でした。

就職してすぐから年金記録問題とか、
リーマンショックや大恐慌とかがあったので、
たくさんお金の勉強をして、

最終的にまず
「どこへいっても、何歳になって安定して食べていける仕事を持とう」
と思ったんです。


だから、看護師になったことは結果的に「正解だった」って思ってます。



シングルマザーっていう
経済的・マンパワー的に厳しいライフスタイルでも、

安定した生活ができているのは、

「看護師」の免許があったから




しばらくのあいだ、仕事を選ばず健康でさえいれば、とりあえず仕事はあると思う。




わたしの知っている年配の看護師さん。

65歳を超えてるけど、看護師のパートで月20~25万円以上稼いでいて、年金がいらないくらいの収入があります。

お金には困ってないって言っていました。
高齢者と言われる年齢でも、健康で安定した仕事があるから、年金に依存していないんですよ。


調べると、看護師を「必置義務」としている事業ってたくさんあります。

デイサービス、訪問入浴、高齢者施設などなど。
看護師がいないと運営できない事業なんですね。


こういった社会背景からも、看護師の免許を持ってて
それなりの経験を積んでおけば、年齢を重ねても仕事があります。


そういった業界は、喉から手が出るくらい看護師がほしいんです。
多少年齢がいってる人でも、事業を継続させるために必置人材だから。


看護師免許の最大の魅力って、これだと思います。

歳がいっても、健康で経験があれば、何歳になっても仕事がある。

健康で看護師が続けられれば年金があるとかないとか、看護師はさほど気にしなくてもいいんです。


大変な仕事だけど、この安定性は看護師っていう仕事の他にそうそう見ない。



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これからは、国の生活保障も、企業の終身雇用も期待できなくなる。
大きな会社に入って定年まで働くだけでは、生涯って保障されない時代だ思う。


これからの時代を生きるのに必要なものってなんだろう。



とりあえず、いつまでも働ける健康な体がもちろん資本ですよね。
あと変わっていく時代に合わせられる柔軟性とか、時代の流れをを知ろうとする意欲とか?


健康に、知識に、意欲、柔軟性。
そういったものを備えている人が、
今後のシビアな時代を生き抜いていけるんだろうと思います。


もらえるかわかない年金にすがって生きるより、
自力で生きていけるように努力したり計画したほうが、よっぽど生涯安定するんじゃないでしょうか。

仮にたくさん年金を納めたとて、
50代くらいで死んじゃったら、年金受け取れないわけだし。


理想は「年金に頼らなくても稼げるくらい元気、もしくは貯金があること」ですね。




自分の力でどれくらい稼げるのかを考えて行動しているほうが、デモで時間を費やすよりよっぽど自分のためになると思います。

いつまたなんどき、大恐慌や大災害が起こるのかもわからないですしね。


いつまでもあると思うな親と年金、です。

わたしは出来る限り、自分の生活は自分で守りたいと思っています!





〈イラスト:Kaoll〉
https://kaoll0719.wixsite.com/illustrator


■ナースが物申す【第1回】マリアンナさんのプロフィールを紹介しています。
https://kango-oshigoto.jp/media/article/2413/

■ナースが物申す【第2回】~ナースの有給休暇義務化~
https://kango-oshigoto.jp/media/article/2426/

■ナースが物申す【第3回】~新人ナース時代を乗り越える~
https://kango-oshigoto.jp/media/article/2435/

■ナースが物申す【第4回】~子育て「小1の壁」~
https://kango-oshigoto.jp/media/article/2457/

■ナースが物申す【第5回】~児童虐待と向き合う~
https://kango-oshigoto.jp/media/article/2471/


〈マリアンナさん公式ブログ『看護師になったシングルマザーのブログ』〉
https://nurse-singlemother.jp/?page_id=11





〈編集部より〉

今回は、年金と老後問題がテーマでした。

マリアンナさんの言うように、
年金は課題や疑問がいっぱいです。

つまり、老後の計画は、自分でしっかり練る時代なのです。



でも、

「看護師はその中でも生き抜く力がある」


とマリアンさんは伝えています。



資格とキャリアを無駄にしないためにも、

長く働ける体力と気力、計画性が重要です。

ぜひ皆さんも息の長い看護師を目指して、

頑張りすぎず、頑張ってくださいね!




では、次回のコラムもお楽しみに。

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