
「どうして看護師はこんなに激務なの?」「職場が激務なので辞めたい」と悩んでいる看護師は多いのではないでしょうか。
ここでは、看護師が激務と言われる理由や、看護師が忙しいと感じやすい病棟、看護師が激務で辞めたい時の対処法などについて詳しく紹介します。
この記事を最後まで読み終えてもらえれば、激務な職場が分かり、適切な対処法を取り入れられるでしょう。
自分のペースでゆったりと働きたい方は、ぜひ参考にしてください。
看護師は業務量が多いだけでなく、シフト勤務による不規則な生活や人間関係などさまざまな理由から「忙しい」「しんどい」と感じやすいです。
看護師が激務とされる理由として、下記が挙げられます。
それぞれの理由について分かりやすく解説するので、激務な働き方に悩んでいる方はご覧ください。
看護師は、複数の患者様を受け持ちながら、バイタルサイン測定や与薬、点滴管理、清潔ケア、検査・手術の準備など、さまざまな業務を同時に進めていきます。
さらに、ナースコールへの対応や急な処置、入退院対応などが重なると、予定していた業務を中断して別の対応を優先しなければならないこともあるでしょう。
特に急性期病棟では患者様の状態が変化しやすいため、予定どおりに業務を進められないことも多く、精神的な負担につながりやすいです。
夜勤は日勤と比べて勤務する看護師の人数が少ないため、一人あたりの受け持ち患者様の人数が多くなりやすいです。
例えば、日勤帯は7対1であっても、夜勤では20対1になるような病院もあります。
限られた人数で患者様の観察や巡回、ナースコール対応、排泄介助などを行う必要があり、急変が発生した場合にはさらに業務負担が増すでしょう。
また、夜間は医師や他職種の人数も少なく、看護師自身で状況を判断しながら対応する場面も少なくありません。
少人数で多くの患者様を管理する緊張感に加え、夜勤による生活リズムの乱れも重なるため、身体的・精神的な疲労を感じやすくなります。
看護師の職場では、勤務開始前に情報収集や申し送りの確認を行う「前残業」や、勤務終了後に看護記録などを行う「後残業」が発生することがあります。
特に、本来の業務時間内に業務を終わらせるのが難しい職場では、日々の時間外業務が習慣化しやすいでしょう。
日本看護協会の「2025年看護職員実態調査報告書(P27)」によると、フルタイムの正規雇用看護師の平均超過勤務時間は「12.2時間」と報告しており、詳細な割合は下記のとおりです。
| 時間 | 割合(%) |
| 6時間00分以下 | 34.6% |
| 6時間01分~12時間00分 | 20.0% |
| 12時間01分~24時間00分 | 17.1% |
| 24時間01分~36時間00分 | 6.5% |
| 36時間01分以上 | 4.5% |
「6時間00分以下」と回答した看護師が最も多く、次いで「6時間01分~12時間00分」と回答していることが分かります。
残業が慢性化すると、勤務時間が長くなるだけでなく、休息や家庭・プライベートの時間も削られ、疲労が蓄積しやすくなるでしょう。
看護師の人数が不足している職場では、一人ひとりが担当する患者様の人数や業務量が増えやすいです。
厚生労働省の「看護師等(看護職員)の確保を巡る状況(P8,9) 」によると、2025年における看護師の需要推計は194.5万人としているのに対し、推計の就業者数は180.1万人とされています。
看護師のニーズが増加しているにも関わらず、十分な人員が確保されていないことが分かります。
常に忙しい状態が続くことで、スタッフが疲弊し、さらに離職者が増えて人手不足が深刻になる悪循環につながりかねません。
さらに、欠勤者が出た場合には勤務変更や応援勤務が必要となり、残ったスタッフの負担が一時的に大きくなるケースもあります。
看護師は、患者様の生命や健康に直接関わる仕事であるため、大きな責任を伴います。
投薬や点滴、患者様の状態観察など、一つひとつの判断が患者様の安全に関係するため、「ミスをしてはいけない」というプレッシャーを感じる人も少なくありません。
また、患者様の急変を早期に発見し、異常があれば医師へ速やかに報告する必要があります。
忙しい状況でも正確な判断を続けなければならないことで、身体的な疲労だけでなく精神的な負担も蓄積しやすいです。
看護師は、移動介助や体位変換、排泄介助、清潔ケアなど、患者様の身体を支える業務を行う機会が多いです。
重症の患者様や身体機能が低下した患者様を多く受け持つ病棟では、移乗や体位変換などを繰り返し行うことで腰や膝を痛めやすくなります。
少し古いデータですが、日本看護協会の「2010年病院看護職の夜勤・交代制勤務等実態調査(P118)」によると、腰痛の自覚症状がある看護師の割合は51.7%となっています。
腰痛は職業病と諦めがちですが、我慢を重ねると慢性腰痛やヘルニア、坐骨神経痛などに悪化しかねないため注意してください。
看護記録は患者様の状態や実施した看護、経過などを正確に残し、スタッフ間で情報を共有するために必要です。
その一方で、日中の業務が忙しいと記録を書く時間を十分に確保できず、勤務終了後にまとめて記録を作成することもあります。
また、記録には患者様の状態だけでなく、実施したケアやその結果、看護師の判断などを適切に記載しなければなりません。
記録の正確性も求められるため、短時間で終わらせることが難しいケースもあり、日々の看護業務に加えて記録業務が重なることも、看護師が激務と感じる理由の一つとされます。
看護師の働く職場の多忙さは、病棟によって異なります。
ここでは、看護師が忙しいと感じやすい病棟やその特徴を紹介するので、働いている職場に当てはまるかチェックしてみましょう。
急性期病棟では、疾患や外傷などによって、専門的な治療が必要となった急性期の患者様を受け入れており、患者様の容体が変化しやすいです。
そのため、急変対応や緊急入院が発生することも多く、本来の看護業務を中断して対応しなければならない場面も少なくありません。
また、入院や退院、手術・検査の件数が多い病棟では、患者様の入れ替わりが早く、入退院に伴う説明や書類作成などの業務も増えます。
多くの業務を優先順位をつけながら進める必要があるため、忙しさを感じやすい病棟と言えるでしょう。
ICUやHCU、救命救急センターといった高度急性期病棟では、生命の危機にある重症の患者様や、専門的で高度な治療が必要な患者様を受け入れています。
時には、人工呼吸器やECMO(体外式膜型人工肺)といった医療機器を使用しており、全身管理を必要とする患者様も担当することもあるでしょう。
そのため、患者様の状態を常に観察し、わずかな変化にも注意を払う必要があるため、高い集中力が求められます。
また、急変時には迅速な判断と対応が必要となるほか、医師や臨床工学技士など多職種との連携も欠かせません。
身体的な忙しさだけでなく、緊張感による精神的な負担も大きくなりやすいです。
回復期病棟では急性期の治療を終えた患者様が在宅復帰や社会復帰を目指すため、リハビリテーションが主に提供されます。
急性期や高度急性期と比べて急変対応などは少ない傾向にあるものの、決して業務量が少ないとは限りません。
患者様の移動や食事、排泄などの日常生活援助に加え、リハビリテーションの進捗確認や退院支援、多職種とのカンファレンスなど、継続的な支援が必要となります。
患者様の自立度に応じたケアを行いながら退院後の生活まで考える必要があるため、別の種類の忙しさを感じる看護師もいるでしょう。
「毎日仕事に追われてつらい」「辞めてしまいたい」と感じるほど疲れているからといって、すぐに退職を選択するのはおすすめできません。
まずは現在の負担を整理し、職場で改善できることがないか検討してみることが大切です。
看護師が激務で辞めたい時は、下記の対処法を取り入れてみると良いでしょう。
具体的な内容についてそれぞれお伝えするので、負担軽減にお役立てください。
仕事が忙しいと、休日も寝て過ごしてしまい、十分に気分転換できないことがあります。
そこで、短時間でも仕事から離れて、自分がリラックスできる時間を意識的に確保すると良いでしょう。
仕事のことを考えずに過ごせる時間を作ることで、気分転換をはかれます。
ただし、休んでも疲労が取れないほど負担が大きい場合は、単なる気分転換だけで解決しようとせず、職場環境そのものを見直す必要があるでしょう。
激務によるつらさを一人で抱え込まず、信頼できる先輩や同僚に相談することも大切です。
自分では「みんな同じくらい忙しい」と思っていても、話してみることで、自分の業務量が実は多すぎることに気づく場合があります。
また、同じ職場で働く看護師なら、業務の効率化や負担を減らす方法を教えてもらえるかもしれません。
すぐに解決できなくても、悩みを言葉にするだけで気持ちが整理されることもあるため、一人で抱え込まないようにすると良いでしょう。
業務量が多すぎて対応しきれない場合、業務分担や勤務体制の見直しについて、看護師長などの上司に相談してみるのがおすすめです。
担当する患者様の人数や受け持ち業務、夜勤回数などについて、現在どの程度の負担を感じているのか具体的に伝えると良いでしょう。
「忙しくてつらい」と伝えるだけではなく、「記録が勤務時間内に終わらず毎日残業している」など、具体的な状況を伝えることで、職場側も対応を検討しやすくなります。
現在の部署の業務内容が自分に合っていないなら、他の部署への異動を希望するのも選択肢の一つです。
例えば、急性期病棟のスピード感による負担が大きい場合、回復期病棟や慢性期病棟、外来など、比較的働き方を調整しやすい部署に異動すれば、負担を減らせる可能性があります。
部署異動なら転職に比べてハードルが低いので、給与や福利厚生などの待遇を変えずに働き続けることができるでしょう。
ただし、部署によって忙しさの特徴は異なるため、「忙しくない部署」を探すだけではなく、自分が何に負担を感じているのかを整理することが大切です。
職場に相談しても業務量や勤務体制が改善されず、部署異動も難しいようであれば、転職も視野に入ります。
日勤のみ、残業が少ない、夜勤回数を調整できるなど、自分の希望する働き方ができる職場を探してみると良いでしょう。
例えば、クリニックや訪問看護、介護施設など、病棟とは異なる働き方ができる職場もあります。
しかし、勤務先が変われば忙しさがなくなるとは限りません。
転職前に「残業時間」「夜勤の有無」「看護師の人数」「1人あたりの受け持ち数」などを確認し、自分が無理なく働ける環境か見極めることが大切です。
「激務から離れたい」と考えている場合は、単に給与や勤務時間だけを見るのではなく、どのような環境なら無理なく働けるのかを考えると良いでしょう。
看護師が激務だと感じにくい職場の特徴は下記のとおりです。
無理なく看護師として働き続けたい方は、どのような職場を選べばいいのか確認してみましょう。
夜勤による生活リズムの乱れや身体的な負担が大きい場合、クリニックや外来、健診、介護施設など、日勤中心で働ける職場を選ぶことで負担を減らせる可能性があります。
また、訪問看護ではオンコール対応がある場合もありますが、夜間の緊急対応が必ず発生するわけではありません。
日勤のみの勤務を希望する場合は、求人票だけで判断せず、夜勤やオンコールの有無、対応頻度などを確認しておくと安心です。
勤務時間の前後に業務が発生すると、実際の拘束時間が長くなり、疲労が蓄積しやすくなります。
そのため、前残業や後残業がほとんどなく、勤務時間内に業務を終えやすい職場は、激務を避けたい看護師に向いているでしょう。
特に、1カ月あたりの残業時間のほか、情報収集を始業前に行うことが慣習化していないか、看護記録を勤務時間内に終えられているかなどを確認することが大切です。
ただし、面接時に「残業がほとんどない」と話を聞いていても、実際に入職してみると残業が慢性化しているケースも少なくありません。
口コミやレビュー、転職エージェントの内部情報などを参考にすることで、実際の残業時間を把握しやすくなります。
一人ひとりの患者様とじっくり関わりたい場合は、患者様の入れ替わりが激しく、短時間で多くの業務をこなす必要がある職場よりも、継続的に関われる環境がおすすめです。
例えば、慢性期病棟や回復期病棟、介護施設、訪問看護などでは、患者様や利用者様の生活に寄り添いながら継続的に支援しやすいでしょう。
時間に追われながら業務をこなすことに負担を感じている看護師にとって、コミュニケーションやケアに時間をかけられる環境は働きやすさにつながります。
急変対応や緊急入院が頻繁に発生する職場では、予定していた業務を中断して対応しなければならないだけでなく、精神的な緊張によって疲弊しやすいです。
そのため、急変や緊急入院が比較的少ない職場を選ぶことで、落ち着いて業務を進めやすくなります。
例えば、健診施設やクリニック、慢性期病棟、介護施設などは、容体の落ち着いている患者様が多いため、急性期病棟と比べて急変対応の頻度が低いです。
ただし、どの職場でも急な対応が必要になる可能性はあるため、転職前に患者様の重症度や緊急時の対応体制などを確認しておく必要があります。
「激務な職場から離れて、もう少し余裕を持って働きたい」と考えている看護師は、職場を変えることで負担を軽減できる可能性があります。
勤務先によって業務内容や患者様との関わり方、勤務時間は大きく異なるため、自分が何を負担に感じているのかを整理したうえで職場を選ぶことが大切です。
そこで、ゆったり働きたい看護師におすすめの職場とその特徴を紹介するので、転職の際の参考にしてみましょう。
介護施設では、入居者様の健康管理や服薬管理、医療処置、受診時の付き添いなどが看護師の主な業務です。
短期間で患者様が入れ替わることが少なく、同じ利用者様と継続的に関われるため、一人ひとりに寄り添った看護をしたい人に向いています。
また、急性期病棟と比べると急変や緊急入院が少ない傾向にあり、比較的落ち着いた環境で働きやすいです。
ただし、施設によって看護師の配置人数や医療処置の内容は異なるほか、オンコール対応や夜勤を求められます。
そのため、口コミやレビュー、転職エージェントの内部情報などを参考にして、自分に合った働き方ができるか確認しておきましょう。
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クリニックは日勤のみで働ける求人が多く、生活リズムを整えたい看護師におすすめです。
特に美容クリニックや透析クリニックなど、診療科によっては予約制で診療を行っているため、その日の業務の流れを予測しやすいです。
一方で、クリニックは少人数で運営していることも多く、診療補助だけでなく、受付や電話対応、物品管理などを看護師が担当するケースもあります。
診療科によって忙しさや必要なスキルも異なるため、残業時間や看護師の人数、担当する業務範囲などをあらかじめ確認しておきましょう。
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訪問看護ステーションでは、利用者様の自宅を訪問し、健康状態の確認や服薬管理、医療処置、療養生活の支援などを行います。
基本的には利用者様ごとに訪問時間が決められているため、病棟のように複数の患者様から同時に呼ばれて対応する場面は少なく、一人ひとりとじっくり関わりやすいです。
また、日勤中心で働ける事業所も多く、夜勤のある病棟から働き方を変えたい看護師に適しています。
オンコール対応の有無や緊急訪問の頻度は事業所によって異なるので、転職時には勤務時間だけでなく、オンコールの担当回数やサポート体制も把握しておきましょう。
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保育園看護師は、園児の健康管理やけが・体調不良時の対応、保健指導、感染症対策などを担当します。
病院のように治療を目的とした医療行為を行う機会は少なく、基本的に夜勤もないため、生活リズムを整えながら働きたい看護師におすすめです。
園児の成長を長期的に見守れるため、子どもの好きな人にとってやりがいの多い働き方と言えるでしょう。
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ここでは、看護師の激務についてよくある質問を紹介します。
看護師は専門的な知識や技術が必要とされる仕事ですが、忙しさがそのまま給与に反映されるとは限りません。
基本給や昇給額は勤務先の給与体系によって決まり、経験年数が増えても大幅に上がらないケースがあります。
特に管理職や認定看護師は日勤中心の働き方になる場合が多く、夜勤手当に依存した給与体系の職場では、キャリアアップしたにも関わらず給与が下がることも少なくありません。
「激務なのに給料が低い」と感じているなら、現在の給与だけでなく、基本給や手当、賞与、昇給制度などを確認し、自分の働き方に見合った待遇なのかを見直してみましょう。
激務で心身ともに負担を感じている場合、「3年働いてから辞めた方がいい」と無理に我慢する必要はありません。
しかし、転職は待遇面や職場環境、人間関係などが大きく変化するため、「激務で辛いから」と安易に転職してしまうと、入職後のミスマッチにつながりやすいです。
そこで、現在の働き方で負担に感じている原因を整理し、負担の解消につながる職場へ転職することで働きやすくなる可能性があります。
また、「辞める」「辞めない」の二択で考えるのではなく、異動や勤務調整など現在の職場で改善できる方法も含めて検討し、自分が無理なく働き続けられる環境を探しましょう。
看護師は、多忙な業務や夜勤、残業の常態化などによって激務だと感じがちです。
特に急性期病棟や高度急性期病棟、回復期病棟では、病棟機能に応じた負担が生じます。
しかし、リフレッシュできる時間の確保や職場への業務量の相談などによって、負担の軽減につながり、無理なく今の職場で働き続けやすくなるでしょう。
それでも改善が難しい場合は、日勤のみの職場や一人ひとりと時間をかけて関われる職場など、自分のペースで働ける環境へ転職を検討するのも選択肢の一つです。
「毎日残業が続いて休めない」「夜勤で生活リズムが崩れてしんどい」という方は、レバウェル看護にお任せください。
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条件面の交渉もキャリアアドバイザーが代行するため、多忙で転職活動の時間が取れない方も安心です。
しっかり休みを取りながら無理なく看護師を続けたい方は、希望の働き方についてお気軽にレバウェル看護までご相談ください。

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