
転職を検討している看護師のなかには「企業立病院のメリットが知りたい」という人もいるでしょう。この記事では、企業立病院のメリットやデメリットを解説しています。企業ならではのメリットを受けられる企業立病院は、看護師求人のなかでも人気が高いといえるでしょう。転職のコツも紹介していますので、企業立病院へ転職をお考えの方は、ぜひご一読ください。
企業立病院とは、民間企業が運営する病院を指します。厚生労働省の「医療施設調査 (第3表)」によると、会社(企業)が開設主体である病院は、2024年時点で24施設となっています。施設数の割合としては、全体総数の0.3%と少なく、減少傾向にあるようです。
病院は、企業の社員に限らず誰でも利用可能で、地域に根ざした病院であるといえるでしょう。
厚生労働省「医療法(抜粋)第7条の5」では「営利を目的として、病院、診療所または助産所を開設しようとする者に対しては、前項の規定にかかわらず、第一項の許可を与えないことができる。」と定められています。このため、営利組織である株式会社は医療施設を新設できません。
現在ある企業立の病院は、医療法以前に設立された企業立病院や、「三公社五現業」といわれる企業は設立の許可を受けています。「三公社五現業」とは、かつて国が経営していた 日本国有鉄道(現JR)、日本専売公社(現JT)、日本電信電話公社(NTT)という三公社に加え、郵政・国有林野・印刷・造幣・アルコール専売五現業が特殊会社化された企業を指します。
看護師が企業立病院で働くメリットは、給与の高さや福利厚生の良さなどが挙げられるでしょう。企業立病院で働くメリットについて、以下に解説します。
日本看護協会「2023年 病院看護実態調査 報告書(p.126)」によると、設置主体別にみた、勤続10 年・非管理職の看護師の給与は、以下のようになっています。
| 平均基本給与額 | 平均税込給与総額 | |
| 計 | 24万7,629円 | 32万6,675円 |
| 国立 | 26万1,746円 | 34万9,836円 |
| 公立 | 27万1,526円 | 34万6,508円 |
| 日本赤十字社 | 27万6,511円 | 35万4,412円 |
| 公益法人 | 24万3,063円 | 32万6,970円 |
| 私立学校法人 | 27万5,315円 | 36万9,216円 |
| 医療法人 | 23万5,656円 | 31万4,002円 |
| 社会福祉法人 | 24万9,446円 | 33万4,453円 |
| 医療生協 | 24万5,995円 | 32万4,893円 |
| 会社(企業立) | 27万8,521 円 | 36万4,651円 |
参考:日本看護協会「2023年 病院看護実態調査 報告書(p.126)」
企業立病院の平均税込給与金額は「36万4,651円」で、全体平均の「32万6,675円」より約4万円ほど高くなっています。ほかの病院と比較しても、企業立病院の給与は高めであることが分かるでしょう。また、会社の業績が良いとき、病院によっては臨時賞与などをもらえることも。給与面において、企業立病院に勤めるメリットは大きいといえます。
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企業立病院の母体は大企業が多く、充実した福利厚生を受けられるのも魅力的なメリットでしょう。企業立病院に勤めると、看護師も企業の一員とみなされます。なかには、その企業ならではの福利厚生を受けられる病院があるかもしれません。
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充実した研修が受けられるのも企業立病院のメリットといえるでしょう。母体が大企業で人材教育に労力をかけられるため、丁寧な教育やフォロー体制が整っていることが多いようです。
好立地であり、通勤にストレスがかからない点は、企業立病院のメリットといえます。企業立病院の多くが、駅近や利便性が良い場所に建てられています。職場を決めるうえで、通勤のしやすさは大きなポイントといえるでしょう。
前述したように、企業立病院は待遇面などのメリットが多いのが特徴です。そのため、働きやすい環境で、看護師の定着率も高い傾向にあります。企業立病院は、将来を見据えて長く勤められる病院だといえるでしょう。
転職先は、メリットだけではなくデメリットも理解したうえで決めることが重要です。ここでは、看護師が企業立病院で働くデメリットを解説します。
経営が悪化したときに、病院も影響を受ける可能性があることが、企業立病院のデメリットです。病院の経営を移したり、医療法人化したりなど、企業立でなくなる場合も考えられるでしょう。企業立病院は、良くも悪くも会社の業績に影響されやすいといえます。
企業立病院の看護師は、会社全体で行う研修や行事への参加を求められる場合があります。企業立病院で働くうえで、企業の理念や方針を理解しておくことは大切です。社員研修では、医療関連以外の研修を受講することも。母体が企業ならではのデメリットだといえます。
企業立病院は、大学病院ほど看護研究が盛んに行われているわけではありません。地域に根ざした病院であることが多く、看護研究などを積極的に行ったり、最新医療を学びたかったりする人は、企業立病院には向かないかもしれません。
企業立病院の職場の雰囲気や特徴が気になる人もいるでしょう。ここでは、企業立病院の特徴について解説します。
企業立病院の看護師は、年齢層が幅広い職場が多いようです。看護師の定着率が高いため、新人看護師から中堅ナース、ベテラン看護師までバランス良く在籍しているといえます。キャリアの幅が広いと考えが偏りにくく、職場の風通しも良いといえるでしょう。
企業立病院の看護師が行う業務は、ほかの病院とさほど変わりません。重症度や診療科もさまざまで、看護師として基本的なスキルや知識を身に付けたい看護師におすすめの職場といえます。
企業立病院によっては、労働組合活動が活発なところもあるようです。労働組合は、賃金や労働条件など、労働環境の改善を企業側に求める活動を行います。自分たちの力で職場を良くしていくことで、働きやすい環境が整っていくといえるでしょう。
ここでは、企業立病院へ転職するコツについて解説します。企業立病院に興味がある人は、転職活動をするときの参考にしてみてください。
企業立病院の特徴を理解し、自分が理想とする働き方と合っているか考えることは大切です。転職に後悔しないためには、メリットだけではなくデメリットも把握し、イメージと入職後のギャップを少なくすることがポイントだといえます。企業立病院のメリット・デメリットについては、本記事の「企業立病院で働く看護師のメリット」「企業立病院で働く看護師のデメリット」で紹介していますので、ご覧ください。
まずは自分で情報を集めたいという看護師は、転職サイトで求人を探すのがおすすめです。求人数も豊富で、自分のペースで転職活動ができます。
転職エージェントに登録すると、採用条件だけでは分からない情報を教えてもらえることも。キャリアアドバイザーが、条件に合致した求人を紹介してくれるため、自分で探す手間が省けます。転職エージェントを利用すると、職業紹介だけではなく、応募先との日程調整や選考対策まで、手厚いサポートを受けられるのがメリットといえるでしょう。
ここでは、企業立病院のメリットが知りたいと思っている看護師によくある質問を、Q&A形式で回答しています。
企業立病院の志望動機や面接は、一般的なポイントを押さえておけば問題ありません。志望動機であれば、応募する病院の理念を踏まえ、これまで培ってきたスキルや経験を活かして働けることが述べられると良いでしょう。面接は、志望動機と一貫性がある内容で、面接官に熱意が伝わると好印象を与えられます。看護師の具体的な面接対策については、「看護師向けの面接マナーとは?当日の流れや必要な対策、よくある質問を解説」で解説していますので、チェックしてみてください。
企業立病院以外に、看護師が企業で働く方法として「産業看護師」があります。産業看護師は、企業に勤める従業員の健康管理を行う仕事です。産業看護師も、一社員としての位置づけになるため、福利厚生が良かったり、ワーク・ライフ・バランスが整った働き方ができるなどのメリットがあります。そのほか、産業看護師の仕事内容について「産業看護師とは?企業の仕事内容や保健師との違い、転職のメリットを解説」をご覧ください。
企業立病院と一般病院に、あまり違いはありません。母体が企業であるかどうかが大きな違いで、看護業務においては、ほかの病院と同じような経験やスキルが積めます。企業立病院の特徴は、本記事の「企業立病院の特徴」で紹介しています。
看護師が企業立病院で働くメリットは、待遇面や職場環境が良いことなどが挙げられます。メリットが多く、長く勤められる環境が整っている企業立病院に転職したいという人もいるでしょう。ただし、病院ごとに特徴や採用条件が異なるため、事前の情報収集は大切です。レバウェル看護に登録すると、キャリアアドバイザーが希望条件をヒアリングし、自分に合った求人を紹介をしてくれます。「もっと年収アップが見込める職場に転職したい」「近くの企業立病院が知りたい」という方は、レバウェル看護にご相談ください。退職から転職までキャリアアドバイザーがサポートいたします。やり取りはLINEや電話でできるため、効率の良い転職活動が可能です。サービスはすべて無料で利用できるので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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