
「新人看護師は残業代が出ないの?」「定時で帰る方法を知りたい」という方もいるかもしれません。新人看護師は、知識や技術が足りないことから残業につながることがあります。本記事では、残業代の請求に関することのほかに、新人看護師が残業が多い原因についてもまとめました。定時で帰る方法についても解説していますので、残業について困っている方はぜひ最後までご一読ください。
新人看護師の間は、知識や業務・技術不足もあり、なかなか容量がつかめず残業が多くなることがあります。残業が続く中で、モチベーションを保つために大切なのは残業代が支給されるかどうかでしょう。しかし、新人看護師を問わず、病院によっては残業代を請求しにくいという雰囲気があるかもしれません。
新人看護師を問わず残業代は全員に請求して良いです。新人看護師であろうとベテラン看護師であろうと、労働する側の権利として残業代は申請できます。また企業側は時間外労働の場合、通常の賃金の2割5分以上の割増賃金の支払いが必要です。月給制の場合は、その月に支給される支給額を1か月の所定労働時間数で割り、1時間あたりの賃金を算出します。時給1,000円の場合、時間外労働は割増賃金を含め1,250円以上支払わなければなりません。
前残業は、勤務開始前に早めに出勤し業務を行うことを指します。後残業が、残った業務や看護記録などを行うのに対し、前残業は患者さんの情報収集や業務前の準備に時間を費やす時間です。
レバウェル看護公式Instagramで「看護師さんに質問 前残業はしていますか?」というアンケートを実施したところ、以下のような結果が出ました。
内容は2024年3月時点のデータです。
アンケートの結果からも分かるように約8割の看護師が前残業をしているという結果となりました。新人看護師の場合、患者さんの情報収集に時間がかかるため、1時間以上前に出勤し情報収集しているケースもあります。
前残業の時間外労働に対する賃金に関しては状況によるといえるでしょう。自主的に早めに出勤して前残業をしている場合は、残業代が支給されない場合もあるため職場への確認をおすすめします。
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病院では業務時間外に研修や教育時間を設けていることが多いです。日本看護協会の「看護職の働き方改革」によると、勤務時間外に行われた勉強会や研修は以下3点の場合に労働時間とみなされ、賃金の支払いが必要とされています。
引用:日本看護協会「看護職の働き方改革」
看護職員の院内研修をすべて「自己研鑽」と位置づけ時間外勤務手当を支給しないのは、違法となる可能性があります。
看護師は患者さんを相手にすることから、急変や緊急入院などイレギュラーな事態が起こり、残業につながることがあります。ここでは看護師の残業時間の実態についてまとめました。
日本看護協会の「2023年 病院看護実態調査 報告書(p.22)」によると、1人あたりの月平均超過勤務時間は、「1~4時間未満」が 30.4%で最多でした。続いて「4〜7時間未満」が23.4%、「7~10時間未満」が13.3%で、全体の平均は 5.2時間です。ただし、数字は看護師全体の残業時間であり、新人看護師に限定した結果ではないため参考程度にとどめましょう。
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働き方改革関連法の施行により、時間外労働の上限は原則として月45時間、年360時間とされています。日勤のみで週5勤務の場合は、1日約2時間までの残業が推奨されています。
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新人看護師はベテラン看護師よりも残業時間が多くなる傾向にあります。その理由は技術の習得や不慣れな看護記録、判断の遅れや報告・相談に時間を要するためです。ここでは残業が多い原因について解説します。
新人看護師は新しい環境や業務に慣れておらず、技術の習得にも時間がかかります。初めのうちは、先輩看護師と同じペースで進めることは難しいでしょう。手順やプロセスを一つ一つ確認しながら業務をこなしていかなければならないため、作業時間が長くなり残業につながります。
看護師は患者さんのケアに加え、カルテに看護記録を記入することも重要な業務の一つです。最初は記録に不慣れなため、内容を確認しながら慎重に記入する必要があります。患者さんへのケアや処置は時間をずらせないことが多く、業務時間外に看護記録を行い残業となるケースがあるようです。
毎日の勤務中にも患者さんの状態は日々変化しており、急変が起きることもあります。その場合、タイムスケジュールの立て直しを行う必要があります。新人看護師は優先順位の判断に時間がかかるため、ほかの業務が後回しになり残業につながることが多いようです。
新人看護師は、覚える技術や知識が多いため患者さんの状態やケアについて、先輩看護師に逐一相談や報告をしなければなりません。業務終了後に振り返りや追加の指導を受けたり、質問の時間を取ることも多く、残業につながります。
病棟や施設など職場にとっては慢性的に人手不足であり、新人であっても多くの業務を任されることがあります。残業が常態化している職場では、新人看護師にもその影響が及びやすいでしょう。
新人看護師は、職場の文化や立場上、残業代を請求しにくい雰囲気であることが多くサービス残業につながることがあります。新人看護師が残業代を請求しにくい理由についてまとめました。
残業が暗黙の了解として扱われている病棟だと、残業代の請求が「空気を読んでいない」と思われる可能性があります。先輩や同僚が残業代を請求していない場合、自分だけ請求することに抵抗を感じる人もいるでしょう。
新人看護師が「まだ業務に慣れていないから仕方ない」「残業は自分のスキル不足が原因」と感じて、残業代の請求をためらうケースもあります。病棟によって、業務を時間内に終わらせられないのは自己責任とされる風潮がある場合、残業代を請求することで自分の能力不足を認めることになり躊躇してしまうようです。
残業時間に自己学習や振り返りを行っている場合、時間外労働として請求して良いのかためらう人もいるでしょう。自分が勝手にやっていることだとみなされるのを恐れ、請求しにくくなりサービス残業へとつながります。
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新人看護師が残業をせずに定時で帰るためには、いくつかのポイントを意識して業務に取り組むことが重要です。ここでは、それぞれの方法について解説します。
その日に行うべきタスクをリスト化し、重要度と緊急度をもとに優先順位をつけることで、効率的に仕事を進められます。緊急性が低い業務や翌日でも問題ない作業は後回しにして、定時内で終わらせるべきタスクに集中することが重要です。患者さんと接する中で優先順位は常に変動するため、適宜調整する必要があります。
新人のうちは分からないことが多いのは当たり前です。疑問を抱えたまま進めると、ミスが発生して修正に時間を取られてしまう可能性があります。分からないことがあれば、遠慮せずに早めに先輩に質問することが大切です。迅速な質問と解決が、業務の効率化と時間短縮にもつながります。
残業時間によく残る業務の一つに看護記録があります。記録をまとめて行おうとすると、一度に大量の情報を整理する必要があり、時間がかかるでしょう。業務の合間に記録を少しずつ進めることで、就業時間間際に慌てて記録をまとめる必要がなくなります。また、タイムリーに記録することで、内容が正確になりミスを減らせるでしょう。
新人であることから責任感が強くなりすぎると、すべての業務を一人で抱え込みがちになります。看護師はチームで動いており、業務や情報を病棟全体で共有することで効率的に仕事を進められるでしょう。時間がかかりそうだと感じた場合は、同僚や先輩に相談し助けを求めることも大切です。
移動時間を減らすために、作業はまとめておく、物品や資料はあらかじめ整えておくといった小さな工夫が、全体の作業時間の短縮につながります。先輩看護師に、時間短縮のコツをきいてみるのも良いでしょう。日々の勤務の中で「無駄な動き」を減らす意識を持つことが定時退勤への第一歩です。
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「定時で上がる努力をしても、そもそも時間内で終わる業務量ではない」「未払いの残業代ばかりが増えていく」といった状況が続くのであれば、転職を視野に入れるのも良いでしょう。新人だから頑張らなければならないと感じる方もいるかもしれないが、心と体を壊してしまっては元も子もありません。残業代は法律に触れることであり、一人で抱え込まず誰かに相談することも大切です。
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ここでは新人看護師の残業についてよくある質問をQ&A方式で回答します。
残業代の計算方法は、まず病院が変形労働時間を採用しているかを確認しましょう。一般的な労働時間の場合、残業時間を計算した後、残業時間を種類ごとに分けます。その後月給を時給に直し、残業代を計算します。さらに詳しく知りたい人は「看護師の残業代って実際どのくらい?計算方法や請求までの流れをご紹介」の記事を参考にしましょう。
前残業を減らすには、業務準備を効率化する工夫が必要です。患者さんの情報収集や物品の準備は前日のうちにある程度終わらせて、優先順位を決めて必要な情報を取ることを心掛けましょう。また、引き継ぎに関しても要点を押さえて、簡潔かつ的確に確認することで時間短縮につながります。
「新人看護師は残業が多い」「新人だから残業代を請求しにくい」といった悩みを抱えている方もいるでしょう。残業代は、新人看護師を問わず全員が請求する権利があります。前残業だけではなく、病院の勉強会や研修も条件がそろえば残業代を請求が可能です。新人看護師は、技術や業務の習得、不慣れな看護記録や先輩への報連相に時間がかかり、残業時間が増える傾向にあります。職場の雰囲気や、新人という立場から残業代を請求しにくいかもしれません。業務の優先順位をつけたり、看護記録はこまめに進め、分からないことがあれば早めに相談することで業務を効率的に進められるでしょう。
しかし、中には「業務を効率化しても残業がなくならない」「残業代が請求できる状況ではない」人もいるかもしれません。その場合は、転職も一つの方法です。転職支援サービスであるレバウェル看護は、キャリアアドバイザーと相談したうえで別の働き方を相談できます。転職のプロが希望や悩みを丁寧にヒアリングするため、1人で情報収集するよりも詳細な情報を得られて、求人もミスマッチが起こりにくいです。残業が多くなかなか時間が確保できない方でも、専任のアドバイザーが面接日や条件を交渉し、スケジュール管理を行ってくれるため安心して利用できます。また、相談のみでも可能なため、気軽に相談できるでしょう。
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