
看護師が辞める理由のランキングについて知りたい方はいるでしょう。看護師が辞める理由の上位には、「結婚」「子育て」「転居」「妊娠・出産」などがあります。この記事では、看護師が辞める理由のランキングや離職率の実態などを解説。辞めるべきかの判断基準や面接で退職理由を伝える際のポイントも紹介しています。同じ理由で仕事を辞めないための転職先についても解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
ここでは、厚生労働省の「看護師等(看護職員)の確保を巡る状況」をもとに、看護師が辞める理由ランキングのトップ10をまとめました。
| 看護師の退職理由 | 割合(%) | |
| 1位 | 結婚 | 11.6 |
| 2位 | 子育て | 10.5 |
| 3位 | 転居 | 9.1 |
| 4位 | 妊娠・出産 | 8.8 |
| 5位 | 自分の健康(主に身体的理由) | 7.4 |
| 6位 | 看護職の他の職場への興味 | 7.2 |
| 7位 | 親族の健康・介護 | 6.7 |
| 8位 | 配偶者の転勤 | 6.5 |
| 9位 | 勤務時間が長い・超過勤務が多い | 5.4 |
| 10位 | 夜勤の負担が大きい | 4.9 |
参考:厚生労働省「看護師等(看護職員)の確保を巡る状況(P14)」
※複数回答
看護師が辞める理由ランキングの上位には、「結婚」「子育て」「転居」「妊娠・出産」などがあります。また、一般的に女性が多い職場である看護師の場合、「妊娠・出産」を機に看護師を辞める方も多くいるようです。
厚生労働省の調査によると、看護師が辞める理由の1位は「結婚」です。結婚はライフスタイルの大きな分岐点となります。結婚後の生活リズムを考慮した際に、シフト勤務や夜勤、オンコール勤務など、不規則な勤務を続けにくいと感じることも。結婚を機にキャリアプランを再考した結果、看護師を辞める方もいるでしょう。
厚生労働省の調査で、「子育て」は看護師が辞める理由ランキングの2位。同調査では看護師を辞める人のうち、10.5%が選択しています。「子どもが大きくなるまでは一時的に看護の道を離れたい」「成人するまでは育児に専念したい」と考える看護師も多いでしょう。
厚生労働省の調査において、看護師を辞める理由ランキングの3位は「転居」です。同調査によると、9.1%の方は転居を理由に看護師の仕事を退職しています。新居の購入や自身のライフスタイルの変化などによる転居が退職のきっかけになることもあるようです。
厚生労働省の調査によると、看護師の辞める理由ランキングの4位は「妊娠・出産」。厚生労働省の「令和4年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況(P2)」からも分かるように、看護師は一般的に女性が多い仕事です。そのため、辞める理由ランキングにおいても、妊娠や出産の理由が比較的上位になっているのでしょう。
「健康問題」も看護師の辞める理由ランキングとして、厚生労働省の調査に記載されています。医療事故への不安、患者さまの生命に直結する仕事に対するプレッシャー、人間関係の悩みなどからメンタル面が不安定になる方もいるでしょう。身体面では「体力が続かない」「移乗作業で腰痛になった」といった悩みもあるかもしれません。
「ほかの職場への興味」も、厚生労働省の調査による看護師の退職理由で上位です。看護師が働ける職場は、病院以外にもクリニック、訪問看護ステーション、介護施設など多岐にわたります。「病棟以外の働き方を知りたい」「訪問看護の仕事が気になる」など、ほかの職場への転職を検討し、退職する方もいるようです。
厚生労働省の調査によると、看護師が辞める理由ランキングの上位には「親族の健康や介護」も含まれます。親族に介護が必要な方がいる場合、介護と仕事の両立に悩む方は少なくありません。シフト勤務や夜勤などにより時間の確保が難しい場合は、仕事をセーブして介護に専念する方もいるでしょう。
厚生労働省の調査を見ると、「配偶者の転勤」も看護師を辞める理由の上位だと分かります。看護師のなかには、配偶者の転勤に伴い、勤務地が遠くなる場合もあるでしょう。通勤を続けるのが困難な場合、配偶者に合わせ、自身が退職することがあります。
厚生労働省の調査によれば、看護師を辞める理由には「通勤時間の長さや超過勤務」も挙げられます。住んでいる場所の交通機関が充実していなかったり、部署異動により職場が変わったりすることがあれば通勤が負担になるかもしれません。超過勤務が多い場合も体力を奪う原因になるため、辞める理由になりやすいでしょう。
厚生労働省の調査から「夜勤の負担が多い」ことも看護師を辞める理由の一つといえます。24時間体制の病棟といった職場では、多くの看護師が夜勤を経験します。しかし、夜勤は慣れるまで心身の負担が大きい勤務体系。仕事に慣れてきても体力的なきつさを感じて、辞める場合があるかもしれません。
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ここでは、看護師の辞める理由ランキングの上位4項目を「20代」「30代」「40代」「50代」に分けて紹介します。なお、ランキングのデータはすべて、厚生労働省の「看護師等(看護職員)の確保を巡る状況」を参考にまとめました。
20代看護師の辞める理由ランキングは、以下のとおりです。
| 20代看護師の退職理由 | 割合(%) | |
| 1位 | 結婚 | 13.1 |
| 2位 | 転居 | 12.7 |
| 3位 | 看護職の他の職場への興味 | 11.5 |
| 4位 | 自分の健康(主に精神的理由) | 8.9 |
参考:厚生労働省「看護師等(看護職員)の確保を巡る状況(P14)」
※複数回答
20代の看護師の辞める理由を見ると、「転居」や「ほかの職場への興味」が高い傾向にあります。入職時には負担に感じなかった通勤時間が、夜勤やオンコール当番などにより、次第にストレスに感じることも。仕事に慣れるうちに看護観が明確になり、「別の職場を見てみたい」という方もいるでしょう。
ここでは、30代看護師の辞める理由ランキングを見ていきましょう。30代看護師の辞める理由の上位4つは以下のとおりです。
| 30代看護師の退職理由 | 割合(%) | |
| 1位 | 結婚 | 15.7 |
| 2位 | 妊娠・出産 | 15.2 |
| 3位 | 子育て | 14.5 |
| 4位 | 転居 | 13.1 |
参考:厚生労働省「看護師等(看護職員)の確保を巡る状況(P14)」
※複数回答
30代看護師の辞める理由ランキングで上位にあるのは、「結婚」や「妊娠・出産」です。一般的に、30代前後は結婚や妊娠・出産を経験する方が多い年代のため、ライフスタイルの変更に合わせ、看護の現場から離れる方が多いようです。
40代看護師の辞める理由ランキングは、以下の結果になりました。
| 40代看護師の退職理由 | 割合(%) | |
| 1位 | 子育て | 16.1 |
| 2位 | 結婚 | 13.0 |
| 3位 | 妊娠・出産 | 11.9 |
| 4位 | 転居 | 8.5 |
参考:厚生労働省「看護師等(看護職員)の確保を巡る状況(P14)」
※複数回答
30代が結婚や妊娠・出産が上位なのに対し、40代では「子育て」が辞める理由のトップです。40代は管理職として働く方も増えてくる年代。仕事と子育ての両立に大変さを感じたり、当面は子育てに専念したいと考えたりする方も多いのかもしれません。
50代看護師の辞める理由ランキングは、以下の結果になりました。
| 50代看護師の退職理由 | 割合(%) | |
| 1位 | 親族の健康・介護 | 12.7 |
| 2位 | 自分の健康(主に身体的理由) | 10.4 |
| 3位 | 結婚 | 10.4 |
| 4位 | 子育て | 9.0 |
参考:厚生労働省「看護師等(看護職員)の確保を巡る状況(P14)」
※複数回答
50代看護師の辞める理由ランキングでは、1位が「親族の健康・介護」、2位が「自分の健康(主に身体的理由)」となっています。50代では親世代の介護や自身の病気、体力の限界などによって「看護師を続けるのが難しい」と判断する方も多いでしょう。
日本看護協会「2023年病院看護実態調査報告書(P9)」によると、看護師の離職率は全体で11.8%、新卒に絞ると10.2%。いずれも、年間およそ10人に1人の看護師が辞めている計算です。この結果から、辞めたい気持ちを実際に退職を行動に移す看護師も一定数いるといえるでしょう。
レバウェル看護公式Instagramのストーリーズアンケートによると、看護師が辞めたいと思う理由のランキングは以下の結果になりました。
| ランキング | 看護師辞めたいと感じる理由 | 割合(%) |
| 1位 | 人間関係 | 14.9 |
| 2位 | 理不尽さ、忙しさ、自分のミス | 13.5 |
| 3位 | 無力感 | 10.8 |
※回答数74名、複数回答可
「人間関係」は厚生労働省が発表している退職理由のランキングには記載がありませんが、本音では多いようです。そのほか「人手不足で休暇が取れない、または取りにくいこと」に不満を抱く看護師もいます。責任の重さや医療事故への不安も、看護師の辞めたい理由の一つになるでしょう。
辞めたいと考えながらも実際に転職・退職すべきか迷う看護師は多いでしょう。ここでは、看護師を辞めるべきか迷った際の判断基準を「辞めると後悔する可能性がある例」「辞めるのが望ましい例」に分けて紹介します。
看護師を辞めると後悔する可能性があるのは、以下のような方です。
これらの方は、退職や転職で自身のキャリアが一度途切れることで、ブランク期間とみなされる可能性があります。「転職活動で採用担当者の信用を得にくい」「看護の仕事に戻りにくくなる」といった懸念があるでしょう。
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現在の職場から別の職場への転職が向いているのは、以下の状況にある方です。
過労やハラスメントなどで、うつ症状や体調不良など心身に影響が出ている場合は、自身の回復を優先して退職や転職を早急に検討しましょう。残業代の未払いも労働組合や公的な相談窓口への相談も視野に入れてみてください。
ここでは辞めるか迷う看護師が転職前にできる対処法を、辞める理由別にご紹介します。「健康面や体力面」「人間関係」「給料」の項目ごとに対処法を紹介しますので、参考にしてみてください。
辞める理由が「健康面や体力面」の看護師は、まずは休暇を取ってリフレッシュしてみると良いでしょう。休暇を取って気分転換したり、睡眠時間を確保したりすることで体力が回復する可能性があります。身体の調子が安定すると、辞めたい気持ちが和らぐかもしれません。
辞める理由が人間関係の場合、転職する前に部署移動を検討するのも一つです。人間関係は双方向のコミュニケーションで成り立つものなので、自分だけの力で解決できるとは限りません。辞めるか迷う場合は、別の部署に異動できないか上司に打診してみましょう。
給料を理由に辞めるか迷っている場合は、まずは不満を感じている部分を明確にしましょう。そのうえで、感情的にならずに上司に確認や相談をしてみてください。新卒や中途採用などで入職した場合、勤続年数を重ねることで希望の給料に近づくケースもあります。転職先と現在の職場で将来的な昇給なども比較し、冷静に考えてみましょう。
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看護師を辞めたいと思ったら…退職するか悩んでいるときに考えたいこと
看護師を辞める理由は人それぞれですが、退職時は円満に職場を辞めたいもの。ここでは、円満退職を目指す看護師向けに「辞める理由」の伝え方を紹介します。
職場を円満に辞めたい看護師は、早めの退職申告をしておくのがおすすめ。退職を申告する期限は職場によって異なりますが、基本的には就業規則に沿って行うと安心です。早めに辞める意思を告げることで、代替要員の確保やシフト調整などがしやすいため、感謝されるはずです。
円満退職を目指す看護師は、退職理由で嘘の内容を述べるのは避けましょう。嘘があとで公になると、退職までの残り期間に職場にいづらくなってしまうかもしれません。ネガティブな理由で辞める場合でも、できるだけ前向きな表現にして伝えることをおすすめします。
職場を円満に退職したい看護師のなかには、引き止めが心配な方もいるでしょう。そのような方は辞める理由を伝える際に、引き止められないよう固い意志を表明しましょう。あらかじめ、上司に説明する順番をメモしておいたり、結論から話したりすることで明確に自身の考えを伝えてみてください。
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看護師が辞める理由に嘘をつくのはNG?円満退職に繋がる上手な伝え方とは
転職する看護師が面接で退職理由を伝える際には、いくつかのポイントがあります。ここでは、「退職理由と志望動機の内容にズレがないか」「ポジティブな内容であるか」「前職の不満のみになっていないか」の3項目を解説しますので、ぜひご一読ください。
転職の面接に臨む看護師は、退職理由と志望動機の内容にズレがないかを確認してください。たとえば、退職理由に「業務範囲の負担」を挙げたあとに、志望動機で「幅広い経験を積みたい」と述べると、違和感を与える可能性があるでしょう。採用担当者に信頼してもらえるように、一貫した伝え方を心がけましょう。
面接で退職理由を伝える際は、ポジティブな内容であるかも大切です。ネガティブな理由が転職の理由の場合、面接官に「同じ理由ですぐに辞めてしまわないか」と不安を与える可能性があります。面接では転職先で叶えたい目標や自身の目指す看護観など、前向きな内容を伝えると良いでしょう。
看護師が転職で退職理由を説明する際、前職の不満のみを伝えるのは避けましょう。辞める理由と応募先に入りたい理由に一貫性があると、「しっかりと考えたうえでの転職だ」と判断してもらいやすくなります。一方で、前職の不満のみになると、似た理由ですぐ辞めるのではと不安を誘うため注意が必要です。
ここでは、看護師が面接で退職理由を伝える際の例文として、「結婚や子育て」「ほかの働き方への興味」「労働量や残業の負担」を説明します。
前職は結婚により県外への転居が必要となったため、退職いたしました。また、育児はパートナーや近くに住む両親と協力して行う予定です。1日でも早く職場の戦力になれるよう励みますので、よろしくお願いいたします。
介護施設の看護師として、約3年間働いておりましたが、老年看護分野のスキルを高めたく退職を決意しました。今後は訪問看護師として、利用者さまに寄り添っていきたいと考えています。
急性期病棟で4年間働いておりました。多くの症例を学べる反面、一人ひとりの患者さまと関われる時間が限られると感じております。今後のキャリアプランを考えた結果、患者さまとの対話をより大切にした看護師になりたいと考え、退職に至りました。
看護師を辞めたい方が転職に失敗しないためのポイントには、以下があります。
「どういった看護がしたいのか」といった看護観が明確であれば、辞めたくなった際に冷静になれるかもしれません。また、事前にキャリアプランを考えたり、経験を活かせる求人を調べたりしておくことで納得のいく職場を選びやすくなります。転職時はこれらのポイントを意識し履歴書や自己PR、面接の対策を行っておきましょう。
看護の仕事自体は好きで病院・クリニック以外の職場に興味がある場合は、看護資格を活かせる介護施設や、訪問看護ステーションなどの求人を調べてみるのも良いでしょう。また、美容関連のクリニックや検診センター、保育園看護師といった選択肢もあります。自身で求人を調べたり、絞り込むのが難しい場合は転職エージェントの活用も検討しましょう。
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ここでは、看護師を辞める理由に関してよくある質問をQ&A形式でまとめました。
看護師になったものの、合わないと感じて退職する方もいます。そのため「仕事が合わない」が理由で退職するのはNGではありません。ただ、前職の愚痴や不満などネガティブな内容ばかりを面接で伝えると、意欲にかけるとみなされる場合も。採用担当者に伝える際は、本記事の「転職時の面接で辞める理由を伝える際のポイント」を参考に表現を工夫してみてください。
看護師が転職理由をうまくまとめられない場合、採用担当者に安心感を与える伝え方を意識すると良いでしょう。しっかりと考えたうえでの転職であることを示すために、前向きな表現かつ、一貫性のある内容を意識するのがポイントです。
看護師が辞める理由ランキングの上位には、「結婚」「子育て」「転居」「妊娠・出産」などがあります。また、一般的に女性が多い職場である看護師の場合、「妊娠・出産」を機に看護師を辞める方も多くいるようです。そのほか「ほかの職場への興味」や「勤務時間の長さ・超過勤務の多さ」などの理由も上位にランクイン。「親族の健康・介護」「配偶者の転勤」など、周囲の影響による退職もあるようです。
日本看護協会「2023年病院看護実態調査報告書(P9)」によると、年間およそ10人に1人の看護師は実際に辞めているようです。しかし、退職して後悔しないためには休暇を取ったり、周囲に相談したりしてから、あらためて冷静に考えることも大切。
もし、退職を決意した際は、嘘の内容は避け、早めに職場に申告をしておきましょう。また、転職時に面接で退職理由を告げる際は、志望動機と一貫性を持たせるのがポイントです。例文を参考に、辞める理由に合わせた伝え方を考えておくと安心でしょう。
とはいえ、例文を真似するだけでは、希望の転職先に内定をもらうのは難しいものです。「1人では転職理由や志望動機の文章をうまく考えられない」「面接で辞めた理由をうまく説明できるか不安」と悩む方もいるでしょう。
「レバウェル看護」では、キャリアアドバイザーが転職理由や志望動機、面接の受け答えについて客観的なアドバイスをいたします。自分で探すよりも希望や将来のキャリアプランを踏まえた求人に巡り合えるため後悔せず、結果的に長く働けるでしょう。「レバウェル看護」のサービスは利用無料ですので、この機会にぜひご登録ください。
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