
看護師として働いている人の中には、収入を増やすため副業を始めるか否か検討している人もいることでしょう。一般的に看護師は副業禁止ではなく、また就業規則にNGと記載がなければ始めることは可能です。本記事では、看護師の中でも副業ができないケースや、行う際の注意点を解説します。また、副業の選択肢についても、看護師資格を活用するものとそれ以外に分けて詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
基本的に看護師の副業を禁止する法律はないため、NGではありません。厚生労働省の「副業・兼業の促進に関するガイドライン(p3)」を見ると、副業を希望する人は、年々増加傾向にあるようです。実際に民間の看護師においても、副業を許可する流れは進んでいるといえます。
ただし、「同資料(p8)」によると、例外的に下記のいずれかに該当する場合は、就業規則にて副業を禁止または制限することが望ましいとされています。看護師が副業を始める際は、下記の内容に留意した上で、勤務先と相談しながら慎重な判断を行うことが大切だといえるでしょう。
看護師の副業は禁止ではないものの、実際にOKかどうかは勤務先の就業規則にも左右されます。副業を検討する際は、就業規則で可能な旨を確認してから、上司に相談して始めましょう。その際、細かなルールが設けられていることもあるため、注意が必要です。
就業規則を確認する際は、上司や担当部署に依頼したり、共有フォルダから探したりする方法が挙げられます。ただし、就業規則の作成は「10名以上の従業員を常時雇用する場合」で義務付けられていることから、小規模の職場では就業規則がない場合も。確認時に戸惑わないためにも、職場によっては従業員の副業を想定していない可能性があるということを念頭に置いておくと良いでしょう。
就業規則に副業に関する記載がない場合は、直属の上司や人事課に確認しましょう。記載がなくてもOKとしているケースや、「副業」という文言が使われておらず見落としているケースもあるため、自己判断をせず、きちんと担当部署に問い合わせることが大切です。申告が必要な場合は、手続きの詳細も確認し、適切な手順を踏みましょう。
職場の中には、組織の信用や収益に影響が出る可能性があることを理由に副業を禁止している所もあります。なぜなら、副業を許可するということは、「信用を失う」「秘密が漏れる」「本業に支障が出る」などのリスクを伴うことにも繋がるからです。そのような危険を回避するという観点から、副業を禁止している職場も少なくないといえます。
公務員は原則として副業が禁止されているため、公務員扱いの看護師は注意が必要です。「国家公務員法第103条」や「地方公務員法38条」によると、公務員は「営利目的での活動を行ってはならない」といった記載があり、副業は就業先以外における営利目的の活動に該当するため、原則禁止となります。ただし、2018年より公務員においても限定的に副業が解禁されていることから、「副業禁止」の状況にも変化が生じているといえるでしょう。
「人事院規則14-8(営利企業の役員等との兼業)の運用について」によると、公務員に認められている副業としては、「不動産・駐車場賃貸」「太陽光電気の販売」「農業等」に関する内容が挙げられます。また、単発的な外部の講演依頼・執筆依頼や、不用品を売ってお小遣いを稼ぐのも、自営業・営利目的にはあたらないとされているようです。ただし、状況によっては営利目的の副業とみなされる場合もあるため、注意してください。
副業禁止の職場において、副業をしていることが発覚した場合、減給や謹慎の処分を下される恐れがあります。状況次第では、懲戒解雇されるケースもあり得るでしょう。厳重注意程度に留まった場合でも、職場の人間関係が悪くなったり、居づらくなったりして、業務に悪影響を及ぼす状況は避けられないといえます。看護師としてのキャリアに関わるのはもとより、周りの信頼も裏切ることになるため、職場の規則は必ず守りましょう。
看護師が副業を始める際は、職場へ詳細を報告し、普段の看護業務に支障がないように心がけることが大切です。トラブルなく副業をスタートさせるために、以下の注意点を押さえておきましょう。
副業を始める際は、体力的な負担が少ないものを選ぶことが重要です。長時間同じ姿勢でいたり、特定の動きを繰り返したりする仕事は疲労が蓄積する可能性があるため、あまりおすすめはできません。また、目標件数が設定されている副業も同様に、毎日の作業が必要となったり、夜間帯の作業で寝不足になったりする恐れがあるでしょう。体調を崩さないためにも、本業とのバランスを考慮しながら休息時間をきちんと確保できる仕事内容を選ぶと良いといえます。
副業の目星が付いた後は、副業を始める前に、職場への報告を忘れないようにしましょう。その際ポイントとなるのが、できる限り具体的に詳細を伝えること。認識のズレを起こさないためにも、副業内容や開始日、作業に充てる日数、時間などを説明し、理解を得ることが大切です。上司から注意点の説明があった際は、その内容に従いながら進めてください。
副業に取り組み始めたら、本業に支障が出ないよう、勤務時間や頻度に考慮して働きましょう。あくまで収入の軸は本業であり、第一に取り組むべきことは今の職場での仕事です。副業を始めたてのころはコツを掴めず想定以上の時間がかかることもあるため、ストレスを溜めないためにも、得意なことに挑戦するのが良いといえます。
副業の収入が一定額を超えた場合は、確定申告が必要となります。国税庁の「確定申告が必要な方」によると、毎年1月1日〜12月31日までの副業収入が20万円を超える場合は、確定申告をする必要があるようです。副業の収入分は就業先で年末調整が行われるわけではないため、該当する場合は事前に手続き方法をチェックしておくと良いでしょう。
ここでは、看護師が副業を行うメリットを紹介します。副業を始めるか否か迷っている人は、以下のプラス面も考慮した上で、検討してみてください。副業にはプライベートの時間を失うという側面もあることから、働き過ぎて疲弊しないためにも、副業をする目的を明確にしておくことが大切です。
副業をするメリットの1つ目は、金銭的に余裕ができ、生活が豊かになることです。「勤務先の給与だけでは目標貯蓄額に達成しない」「期間限定で収入を増やしたい」「家族のために収入アップしたい」などの目的がある人にとっては、目標を達成することで満足度の向上に繋がるでしょう。副業に力を入れ過ぎた結果、かえって収入が減ってしまったという事態に陥らないためにも、本業とのバランスを崩さないように心がけることが大切です。
副業をするメリットの2つ目は、新しいことに挑戦できたり、看護業務以外のスキルを身に付けられたりと、看護師以外の経験を積めることです。本業とは異なる仕事をしてみたいという人にとっては、視野が広がり、新たなやりがいを見つけるきっかけにもなり得るでしょう。また、看護師の業務に心身の負担を感じている人にとっては、気分転換となり、本業で抱えるストレスが和らぐ可能性もあるといえます。
副業をするメリットの3つ目は、休日や退勤後といった空き時間を効率的に使えることです。「なんとなく休日を過ごすのがもったいない」「趣味を見つけたいけれどお金はかけたくない」という人は視野に入れると良いかもしれません。副業次第では、事前準備も少なくて済むため、ちょっとした隙間時間で気軽に始められるのも利点だといえるでしょう。
ここでは、看護師資格を活かせる副業を紹介します。看護師資格を活かせる仕事は需要や費用対効果も高いことから、「せっかく副業をするなら看護に関わる仕事がしたい」「初めての副業のため、慣れている業務のほうが安心」という人は、ぜひ参考にしてみてください。
夜勤専門のアルバイトは、現在非常勤として働いており比較的時間がある人や、シフトによりタイミングが合う常勤勤務の人におすすめの副業です。求人によっては、短時間勤務が可能な場合もあるため、募集している医療機関がないかチェックしてみると良いでしょう。夜間帯は時給が高い傾向にあるため、副業の中でも効率よく高収入を得られるといえます。
イベントナースやツアーナースの単発バイトも、高単価で人気のある求人の一つです。イベントナースとはスポーツやコンサートといった会場で応急処置を担う看護師のことを指し、ツアーナースとは、学校や企業の行事に付き添って主に参加者の体調管理を担う看護師のことを指します。自身の予定に合わせて働きたい人におすすめの副業といえるでしょう。
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訪問看護でのアルバイトは短時間勤務も可能なほか、給与設定も比較的高い傾向にあるため、効率的に収入を得たい看護師におすすめの副業です。在宅医療の現場も知れるため、身に付けたスキルを本業で活かすこともできるでしょう。また、介護施設でのアルバイトは、老人ホームなどの夜勤専従を選ぶことで高時給を得られるのが特徴です。介護業務を担う可能性があることも念頭に置いた上で、検討すると良いといえます。
クリニックは、普段の業務内容とギャップが少ない仕事を始めたい人におすすめの副業です。短時間勤務で働きやすいという利点もあるため、本業とのバランスも取りやすい傾向にあるでしょう。求人も比較的多いため、自分に合った職場環境を探しやすいといえます。
ワクチン接種会場のアルバイトは、1回のみの勤務が可能な副業の一つです。ワクチン接種会場で看護師が行う業務は、主に案内や薬液の管理、接種補助などが挙げられ、毎回異なる会場へ出向き、業務を行うのが基本となります。報酬は時給制や日給制が多く、また、高水準の傾向にあるため、休日を使って効率的に収入を得ることが可能といえるでしょう。
健診・検診センターで働く看護師の主な業務は、血圧・採血・心電図・視力・身体測定などが挙げられます。平日から土日祝日まで、自分の予定に合わせて働くことができる副業の一つです。普段からバイタルチェックや検査をしている看護師は、自身の経験も活かしながら、スムーズに業務を進められるでしょう。
医療系のコールセンターにおける看護師の仕事内容は、健康相談や医療機関への連絡、データ入力などがメインとなります。就業先が医療機器メーカーの場合は、病院やクリニックからの医療機器に関する問い合わせに回答するため、知識が必要となるでしょう。夜間帯や単発の求人もありますが、企業によっては常勤可能な看護師が優遇されるかもしれません。
献血ルームで働く看護師は、ルーティンワークとなるため、同じ作業を苦に感じない人におすすめの副業です。また、時給単価も高い傾向にあるため、短時間で効率的に収入を得たい人におすすめといえるでしょう。健康な人が対象の仕事であることから、本業に比べて精神的負担も少ない可能性が高いといえます。
医療記事の執筆・監修も看護師資格を活かせる副業の一つです。隙間時間を有効活用できるため、育児中の人にもおすすめの仕事といえるでしょう。文章を書くことが好きという場合は、よりやりがいを持って働けるといえます。実際に仕事を受ける際は、クラウドソーシングを利用するのも手です。
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ここでは、看護師の仕事以外でスタートしやすい副業を2つ紹介します。看護師資格を活かせる副業に比べると、収入効率の観点から合理的ではない場合もあるため、気分転換として楽しみたい人におすすめといえるでしょう。
1つ目の副業は、覆面調査の仕事です。覆面調査では、店内環境やサービスといった店舗運営を調査員としてチェックします。病院や診療所が対象となれば、スタッフの対応や医師の診察を通して、自身の本業に繋がる気づきもあるでしょう。ただし、1件ごとの報酬になるため、毎月安定した収入を得たい人には不向きかもしれません。
2つ目の副業は、家事代行の仕事です。家事代行では、依頼主の自宅へ訪問し、料理や掃除、洗濯などを行います。体力的な負担が大きい依頼内容もあるため、一定のタフさが求められるでしょう。柔軟なシフト設定が可能なため、都合によって週の勤務日数を調整できるのも働きやすいポイントといえます。
本質的に収入を底上げしたい場合や、スキルアップを目的に副業を検討している場合は、時間や金銭的な余裕ができる職場への転職を選んだほうが良いケースもあります。以下にて3つの特徴を紹介しますので、当てはまる項目がないかチェックしてみてください。
短期間ではなく、数年単位や将来のために収入額を上げたい人は、転職することをおすすめします。副業の場合、単発で高報酬を得られる仕事もありますが、条件が合わなかったり依頼がなかったりすると、安定した収入を継続的に得るのは難しいものです。基本給や手当、ボーナス支給額が高めの職場に転職すれば、長期的な年収アップも叶うといえます。
「収入も上げたいけれど、看護師としてスキルも磨きたい」という人は、転職してキャリアアップを目指しましょう。専門看護師や認定看護師を取得したり、役職に就いたりすると、手当が支給されて収入アップが見込めます。看護師としての実績が認められることで、昇給する可能性も高くなるといえるでしょう。
職場の給与に不満がある場合も同様に、好待遇の職場への転職を検討しましょう。副業で高収入を得られたとしても、そこで大幅に昇給する機会は少ないものです。また、副業内容によっては「準備にお金がかかる」「業務を行うための勉強時間が必要」という理由から非効率な働き方となる場合も。これまでの経験や適性も踏まえ、希望条件にマッチした職場を見つけるのも選択肢の一つです。
ここでは、副業に関心がある看護師によくある質問を紹介します。
看護師におすすめの在宅ワークとしては、「医療記事の執筆・監修」の仕事が挙げられます。看護師資格も活かせるのと同時に、自身の知識や経験の棚卸しにもなるため、PCを所持している人は検討してみると良いでしょう。なお、クラウドソーシングで案件を獲得する場合は、プロフィール欄にアピールポイントを記載すると良いといえます。
「看護師以外で始めやすい副業の種類」で紹介している「覆面調査」や「家事代行」を例に挙げると、覆面調査の場合は覆面調査に特化したサイト、家事代行の場合は、家事代行サービスの企業を探して登録するといった方法があります。それぞれ複数のサイトがあり、特徴も異なるため、使い勝手の良いサイトを選ぶと良いでしょう。
費用対効果を重視する看護師の場合は、比較的給与設定が高い看護師資格を活かせる副業を選ぶ傾向にあるでしょう。具体例としては、「病院の夜勤専従」「イベントナース・ツアーナース」「訪問看護師・介護施設看護師」などが挙げられます。詳しくは、「看護師資格を活かせる副業の選択肢」をご覧ください。
法律により「営利目的での活動を行ってはならない」と定められているためです。副業は就業先以外における営利目的の活動に該当することから、禁止とされています。ただし、営利目的ではない一部の副業であれば認められる可能性も。詳しくは、「公務員は原則「副業禁止」と考えて良い」をご覧ください。
看護師の副業は基本的に禁止されているものではありません。しかし、実際に始めて良いかどうかは職場の就業規則にも左右されるため、注意が必要です。可能な場合でも、副業する際は職場へ業務内容を報告し、本業である看護業務に支障が出ないようにしましょう。なお、看護師のキャリアと収入の底上げの両方を重視したい場合は、好待遇の職場に転職するのも一つの手です。
看護師専門の転職支援サービスである「レバウェル看護」では、希望の給与や条件の交渉をキャリアアドバイザーに任せることが可能です。希望条件やこれまでの経験を丁寧にヒアリングするため、あなたに合った方法で給与アップが望めます。今すぐの転職は考えていないという場合でも、転職のプロから客観的かつ的確なアドバイスを受けることで、視野を広げるきっかけになることも。サービスはすべて無料のため、ぜひお気軽にご登録ください。
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