
結婚に伴う転居やライフスタイルの変化により、パートナーのどちらかの職場が通いにくくなってしまう場合、女性側が転職するといったケースがまだ多い傾向にあります。とはいえ、結婚による転職を不利に感じてしまう女性もいるようです。ここでは、女性が結婚を機に転職する際に不利と感じる理由をご紹介。また、現在看護師の方に向けた、結婚による転職のアドバイスも掲載します。「結婚による転職は不利なのでは」と不安を抱えている方は、参考にしてみてください。
入職後すぐに出産・育児で退職・休業する予定があると、採用担当者は内定を渋ることはあるかもしれませんが、「結婚」によって転職が不利になることはほとんどありません。
厚生労働省のデータによると、すべての企業における2009年の30~34歳の既婚者の労働率は53.2%でしたが、2019年には69.5%と16.3%上がっています。結婚後も働き続ける女性は、過去に比べて増えているため、採用担当者が既婚や未婚を気にすることはほぼないでしょう。
出典
厚生労働省「働く女性の状況(p5)」(2022年9月9日)
採用や入職後の教育などは、経費や人件費が掛かっているため、採用担当者は長く熱意を持って勤めてくれる人材を求めています。そのため、結婚が理由の転職の場合、出産・育児による早期退職や長期の休業の可能性があると、採用を躊躇する採用担当者もいるようです。とはいえ、現在では「非常勤勤務」や「短時間勤務制度」など、働き方が多様化しているため、結婚による転職が不利になるかは、職場の制度によって異なるでしょう。
▼関連記事
看護師が転職に失敗しないコツを伝授!転職に成功するポイントとは?
結婚前の転職と、結婚後の転職を迷っている方もいるでしょう。ここでは、「結婚前に転職する場合」と「結婚後に転職する場合」それぞれの特徴を解説します。
結婚前に転職をして、在職中に姓が変わる際には社会保険などの手続きや周囲への報告が必要です。結婚後も旧姓で仕事をしたい方は、転職時に「旧姓が使えるか」を確認しておくと良いでしょう。ただし、仕事で旧姓を使えても、社会保険や税金などは新しい姓となります。「姓の変更を周囲に報告するのが負担」「旧姓と新姓の使い分けに混乱しそう」という方は、結婚後の転職が向いているかもしれません。
また、結婚後に妊娠を希望する場合、結婚前に転職をして職場内で信頼を築いておくと、産休・育児休業への理解が得やすいといった声もあります。
▼関連記事
氏名を変更したら看護師免許証はどうすべき?更新の手続きを詳しく解説!
結婚後の転職は、「結婚後のライフスタイルに合った職場を探しやすい」といったメリットがあります。結婚前に転職した場合、結婚後に「家庭と仕事の両立が思っていたよりも大変」と感じることも。しかし、結婚後にライフスタイルを把握してから転職することで、職場のミスマッチを防げるでしょう。
そのほか、転職先の就業規則によっては、入職から産休まで働いた期間が1年未満だと育児休業の取得ができないことも。結婚後に妊娠・出産を希望する方は、就業規則を確認しておきましょう。
▼関連記事
看護師が転職するのにおすすめの時期は?キャリア別や月別に紹介
「転職後の方が残業や休日出勤が多く、プライベートの時間が持てない」となってしまっては本末転倒です。ここでは仕事と家庭のバランスが取りやすい求人を探すポイントをご紹介。自分に合った、働きやすい職場の求人を探す際の参考にしてみてください。
パートナーと結婚後の生活を考慮しながら、「どちらが転職をするのか」「転職するタイミングはいつが良いか」などを話し合うことが大切です。ほかにも、「勤務形態」「収入」「扶養」「子どもはいつごろを希望するのか」「育児プラン」などの考えもすり合わせておきましょう。パートナーと結婚後のライフスタイルに対する考えをすり合わせておくことで、転職先の条件が明確になり、働きやすい職場を見つけられるでしょう。
仕事とプライベートを両立させるには、正職員だけではなく、パート・派遣などの非正規職員で働くといった選択肢も視野に入れても良いでしょう。正職員は、賞与や福利厚生などの好待遇が期待できますが、勤務時間は基本的に固定されており、融通が利きにくいデメリットがあります。
一方の非正規は、正職員ほどの好待遇は期待できませんが、勤務日数や勤務時間などをライフスタイルに合わせて調整できます。転職後のミスマッチを防ぐために、結婚後のライフスタイルに合った働き方を見つけましょう。
▼関連記事
看護師の時短勤務。給料・残業はどうなる?気になるポイントをチェック!
家庭と仕事の両立がしやすい職場を探すには、「1ヶ月の残業の平均時間」や「有給取得率」「既婚職員の割合」なども確認しておきましょう。1ヶ月の残業時間が20時間未満であれば、1日の残業が約1時間の計算になるので、家事などの時間も確保しやすく働きやすい職場だといえるでしょう。
また、有給を取得しやすい環境であればパートナーとの時間も確保しやすいはずです。厚生労働省のデータによると、企業全体の有給平均取得率は56.6%。医療・福祉系の有給取得率は58%となっています。56%程度であれば、有給取得率が高いといえるでしょう。
さらに、既婚の職員が多い職場であれば、妊娠・出産・育児などへの理解も得やすいでしょう。転職の際は「既婚の女性は何人くらいいるのか」を質問しておくこともおすすめです。
出典
厚生労働省「令和3年就労条件総合調査の概況(p6)」(2022年9月8日)
転職後、妊娠・出産・育児を希望するのであれば、「育児休業制度の取得率」や「短時間制社員制度の有無」などの育児支援制度も調べておきましょう。育児支援制度が充実している職場であれば、出産後も子育てをしながらキャリアを積んでいけます。
また、上記でも少し述べましたが、就業規則や雇用形態によっては雇用期間が1年未満である場合、育児休業の取得ができないことがあります。そのため、取得率だけではなく取得条件も調べておくことが大切です。
▼関連記事
産後パパ育休ってどんな制度?意外と知らない「育児・介護休業法」の改正ポイントをチェック!【奥さんは看護師vol.27】
ここでは、結婚を理由に転職する看護師が転職活動を成功させるためのポイントをご紹介します。これから転職活動を始める看護師さんは、参考にしてみてください。
看護師が結婚による転職を成功させるには、これまでのキャリアやスキル、実績を採用担当者にアピールすることが重要です。「長く働きたい」という意志もしっかり伝えましょう。
また、志望動機が「結婚のため」のみだと、「すぐ妊娠して辞めてしまうのでは」「仕事が大変だとすぐ辞めてしまいそう」といった、マイナスのイメージを与えてしまうかもしれません。志望動機を伝える際は、病院が求める人材のニーズに沿って、看護師の仕事に対する熱意を伝えることが大切です。看護師の転職を成功させるには「看護師が転職を成功させるポイントとは?失敗しないためにできること」の記事もご覧ください。
もし、面接官から結婚について聞かれたときは、採用後のトラブルを避けるために隠さずに正直に伝えましょう。また、転職時に「結婚後もしっかり働きたい」「○年は妊娠を希望していない」など、今後のビジョンを共有しておくことで、入職後のミスマッチが防げます。内定を貰うために嘘をついてしまうと、入職後のトラブルや職場の人間関係が悪化してしまう原因になってしまうことも。嘘をつくよりも「長く働きたい」といった意志を伝えることが大切です。
看護業界は男性が増えてきてはいるものの、まだ女性が多い職種です。結婚後も働いている女性看護師は多いため、結婚が不利になることはほとんどないでしょう。
結婚後も働きやすい職場の求人を見つけるには、志望する業界に特化した転職エージェントの活用がおすすめです。看護業界に特化した転職エージェントであれば、転職サイトにはない求人情報も載っているので、結婚による転職であっても求人の選択肢を広げられます。
なかには、求人に育児支援制度の記載があっても、実際には機能していない職場も。文字だけで転職先の職場環境を十分に把握するのは難しいでしょう。「結婚による転職を成功させたい」という方は「レバウェル看護」にご相談ください。看護業界の転職に特化した「レバウェル看護」は、レバウェル看護のスタッフが直接訪問して情報を収集しているため、「有給の取りやすさ」や「育児支援制度の充実度」「職場の人間関係」などの内部情報を含めた求人のご提供が可能です。転職前に志望する病院の内部事情を把握できるので、自分に合った働きやすい職場が選びやすくなります。
結婚している女性の転職は、妊娠や出産、子育てによる離職や長期休業のリスクがあるとして、不利になると言われることがあるようです。とはいえ、現在では「結婚後も働く女性が増えている」ことや「出産後の育児支援制度が充実している職場が増えている」ため、結婚が不利になることは少ないでしょう。
結婚を理由に転職を成功させるには、「パートナーと結婚後のライフスタイルを相談する」「ライフスタイルに合った求人を探す」「結婚に理解があり、働きやすい環境か調べる」ことが大切です。看護業界への転職は、看護業界に特化した転職エージェントの「レバウェル看護」にご相談ください。職場への距離や勤務形態、業務内容などの希望をヒアリングしたうえで、あなたに合った求人をご提案します。「結婚までに期間がある」「引越しが終わってから」など、すぐに転職する予定が無くても大丈夫です。「レバウェル看護」に登録しておくと、新着求人情報がいち早く受け取れるので、希望に合った求人が出たタイミングで転職することもできます。サービスはすべて無料なので、お気軽にお問い合わせください。
▶正看護師の求人一覧ページはこちら
▶職場インタビューありの求人一覧ページはこちら
記事の制作について
「レバウェル看護 看護師さん向けお役立ち情報」では、
記事の制作・公開にあたってのポリシーを定めています。
詳細は下記よりご確認いただけます。
キャリア
働く場所
選考対策
資格
その他
読みもの
連載