
「オペ室の仕事が気になる!」という看護師もいるでしょう。オペ室では、手術中の医療事故や感染を予防するため、特有のルールややり方が用いられているようです。
この記事では、手術室のイメージがつかめる「オペ室看護師あるある」を紹介します。看護師がオペ室に転職するメリット・デメリットや、向いている人の特徴も紹介しますので、参考にしてみてください。
オペ室で働く看護師さんなら思わず「あるある!」と共感してしまう、手術室ナースに関わるエピソードを紹介します。「オペ室ってどんな職場?」と気になっている人は、イメージをつかむヒントにしてみてください。
オペ室看護師は、手術前に手を入念に洗います。これは、患者さんへの感染を防ぐために、自分の皮膚に付着しているウイルスや細菌を除去するためです。指先から前腕部まで丁寧に洗えるよう、手洗いの方法も決められています。ほぼ毎日手術に携わっていると、手術室での手洗い方法がクセになってしまい、プライベートでも同じように丁寧に手を洗ってしまうオペナースもいるようです。
病院によっては、オンコール体制がある場合もあります。オンコール当番のオペ室看護師は、緊急オペが入り出勤要請があれば、すぐに病院へ向かえるよう24時間備えているのです。そのため、携帯電話の着信音が鳴ると「緊急オペの要請かも!」と、素早く反応してしまうといいます。
手術室では手術道具の受け渡しを除き、器械の操作などを足で行うことがあります。これは、消毒した手やゴム手袋が、滅菌していないものに触れないようにするための工夫で、ドアやゴミ箱も足で開閉できる作りです。
病院によってはゴミ箱代わりにバケツを設置し、キャスターを付けて、足で動かすこともあるといいます。仕事中のしぐさが身体に染み付き、自宅でもつい足で物を動かしてしまうというオペ室看護師さんもいるようです。
オペ室では、帽子とマスクを着用します。そのため、帽子とマスクを外すと印象が変わり、オペ室で一緒に働いている医師に気が付いてもらえなかったというエピソードも。仕事中は目元しか見えない時間が長いため、アイメイクだけに力を入れているというオペ室看護師もいるでしょう。オンコールなどの緊急出勤で、目元のメイクをする時間さえないときもあるといいます。
医療ドラマでは、オペ室を舞台に手術シーンが描写されることもあります。ドラマを観ているとき、普段から業務を行っているオペ室との違いに、フィクションと分かっていながらも思わず突っ込んでしまうという看護師さんも。手術中は、一つの小さなミスが重大な医療事故につながるため、違和感があるとつい気になってしまうのかもしれません。
オペ室看護師は、オペに入るまでに手術の手順や進行を頭に入れておくことが必要です。スムーズにミスなく器械出しができるよう、手術手順書は何度も確認するといいます。オペが無事に終わるまで、プライベートの時間も手術のことを考えてしまう看護師さんもいるようです。
手術中にガーゼや針、器械を紛失してしまった場合、見つかるまで手術は終われません。
手術を行う際は、あらかじめ用意したガーゼや針などの数を数えておき、終了時に残数と使った数が一致するか確認してから傷口を閉じます。これは、手術の際にガーゼや針が体内に残留する事故を防ぐためです。
残数と使った数が合わなかった場合、総出でオペ室内を探すことになります。オペで紛失に敏感になっているため、普段から持ち物を確認する習慣が付く人もいるでしょう。
オペ室内は、清潔区域と不潔区域が厳密に分かれています。不潔な機材が清潔区域に入ったり、交差したりしないような構造になっており、スタッフはそれに従って動きます。
ゴミ箱も不潔区域に入ることから、手洗い後は近づかない・触らないが基本です。不潔区域のゴミ箱から距離を取ったままゴミを捨てる形になるため、自宅でも無意識にゴミを投げ入れてしまうことがあるといいます。
不潔区域を不用意に触れないようにしたり、「今私は手を出しません」というアピールをしたりする意味を込め、オペ室内では腕を組んだ姿勢でいる看護師も多いかもしれません。そのため手術中は、上司の話も腕組みをしながら聞くのが普通のようです。業務時の姿勢がクセになり、手術中以外もつい腕組みをしてしまうオペ室看護師もいるでしょう。
「今日は落ち着いてますね」と話した直後に、急変や救急対応が入って忙しくなるというあるあるは、医療現場の看護師であれば一度は耳にしたことがあるかもしれません。これはオペ室も例外ではないようで、この言葉を発した直後に緊急オペが入るということも。
また、満月の夜は、緊急オペが入ったり、オペ中の出血量が多くなったりと、忙しくなりやすいといいます。満月の日は、慌ただしくなりがちなオペ室を思い出して、なんとなく落ち着かないという看護師さんもいるかもしれません。
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この項では、看護師がオペ室で働くメリットややりがいを紹介します。自分が仕事に求める希望と照らし合わせてみましょう。
オペナースは、基本的に夜勤がありません。そのため、ほかの職場に勤務する看護師よりも定時で帰りやすいでしょう。手術室では、その日に予定された手術を夕方ごろまで行います。一部の大型病院のみ長期手術に対応するための夜勤や夜間の手術がありますが、基本的な業務は日勤と変わりません。ただし、病院によっては、緊急オペに備えてオンコール体制もあるため、転職するときは確認が必要です。
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オペに携わる度に、手術が無事に終わった達成感を味わえるという看護師もいます。自分が関わった手術で、患者さんが回復していく姿にやりがいを感じることもあるでしょう。
オペ室で勤務する看護師は、患者さんとコミュニケーションを取る時間が少なめです。しかし、「外回り」と呼ばれる業務で、手術前後の説明やケア、患者さんの不安軽減のために声をかけることも、オペナースの大切な役割の1つになります。
手術室では、基本的にスケジュール通りに業務が進行するため、病棟よりも休憩を十分に取りやすいといえます。長期手術や難易度の高い手術などに備え、看護師が交代で休憩を取れるように病院側が細かく調整を行うケースもあるようです。
また、手術室のスケジュールは、ある程度時間の余裕を持たせた状態で組まれます。急なオペが入ることもありますが、病院業務の中では比較的見通しを持って業務を行えるでしょう。
オペ室看護師は、他部署の看護師よりも、医師とのコミュニケーションが多めです。手術の際、看護師は医師の指示を受けて器械を渡す必要があります。そのため、医師が次に何をするかを考え、あらかじめ器械のセッティングをしておく必要があるのです。
医師の行動を理解するためには、日頃のコミュニケーションが不可欠。医師自身もオペナースへ担当分野について指導を行うこともあり、交流機会は他部署の看護師よりも多くなります。
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オペ室の仕事は、ほかの部署と異なる特徴があります。それゆえに、オペ室看護師になるデメリットや大変さもあるため、メリットと合わせて確認しましょう。
オペ室看護師の基本給は、病棟看護師と変わりません。基本給に加えて、夜勤やオンコール当番がある場合は手当がつきます。病院によっては、手術室手当(名称が特殊手当や危険手当になっていることも)も支給されるようです。額は勤務先によってバラバラなため、手術室手当の支給額で年収が変わる場合もあります。
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手術は主に平日に行われ、土日は休みというオペ室看護師が多い傾向にあります。その代わり、平日の休みを申請しにくい職場もあるようです。子どもの学校行事や外せない用事で、平日に休みたいときは、手術予約などが入っていないタイミングで早めに休みの申請をしておきましょう。
オペ室で働く看護師は、常に知識をアップデートしていく必要があります。オペごとに異なる手術方法や使用する器械・器具を扱うスキル、さまざまな疾患に対する幅広い知識を身に付けなければなりません。日々進歩する医療技術や新しい器械についても、自ら積極的に学習していくことが大切です。
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オペ室看護師には、幅広い知識や効率の良さ、心身のタフさが求められます。この記事では、オペ室勤務に向いている看護師の特徴を紹介しますので、参考にしてみてください。
手術に関する処置を効率よくこなせる看護師は、オペ室勤務に向いているといえるでしょう。効率よくオペのサポートができれば、手術の時間が短縮され、患者さんの負担を減らすことにつながります。
また、オペ室看護師は、急な仕事や指示に柔軟に対応して業務を行う能力も求められます。医師によって、手術の進行速度や方法なども異なってくるため、それぞれに合わせて柔軟に業務を行える看護師は、オペ室で活躍できるでしょう。
オペ室看護師は、予定外の事態が発生して手術時間が伸びたり、オンコール担当で自宅待機の状態から夜間に出勤したりすることもあります。また、目の前で患者さんの容態が予期しない方向へ変化する状況に立ち会うことも少なくありません。そういった唐突な事態にも動揺せず対応できる精神力を持つ看護師は、オペナース向きと考えられます。
手術中は長時間立ちっぱなしになるため、基礎的な体力も必要です。
多種多様な診療科目について広く知識を得たい看護師や、常に勉強を行っている看護師も手術室で活躍できるでしょう。手術室所属の看護師には、その病院全体の科目に対してある程度の知識が必要になります。
オペ室勤務で経験を積んでいけば、手術看護認定看護師の資格を取得するキャリアプランも描けるでしょう。
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手術に携わるオペ室看護師は、解剖生理学の知識を身に付けることが必要です。術式や器械の役割を理解するために、解剖生理学の知識は欠かせません。実際の手術を見ながら解剖生理の理解をより深められるため、この領域に関心がある看護師はオペ室勤務に向いているでしょう。
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オペ室看護師の業務は、ほかの部署とは異なる特徴から辛いと感じる人もいるかもしれません。転職後のミスマッチを防ぐために、自分がオペ室勤務に向いているかどうか確認しましょう。
患者さんと積極的に関わりたいと考える看護師は、オペ室以外の職場が向いているかもしれません。オペ室看護師にも、手術を安心して受けてもらうために、患者さんと顔を合わせる機会はあります。しかし、関わるタイミングが術前術後に限られ、コミュニケーションを取る時間はほかの部署よりも少なくなるでしょう。
手術室では多数の診療科目の患者さんを請け負うことになる分、複数の科目について知識が必要になります。一つの診療科に特化した看護師になりたい人は、キャリアプランを見据えて転職先を選ぶことが大切です。
患者さんの命に直接関わるような業務や、通常より厳しくなりやすい指導環境に耐えられそうにない方は、オペ室勤務を避けるのが無難でしょう。手術では1秒の遅れが患者さんの生死に関わる場合があります。細かなミスや遅れも許されず、医療事故の防止のために先輩看護師からの指導や言葉も厳しくなってしまいがちです。
ここでは、オペ室看護師になりたい人のよくある疑問に、Q&A形式でお答えします。
緊張状態が続くオペに携わるため、体力と精神力が必要です。手術室の室温は低めで、人によっては寒いと感じることも。肉体的・精神的プレッシャーに耐えきれるかをイメージしてからオペ室看護師を目指すかどうか考えましょう。
難しい手術にも携わることがあるオペ室看護師ですが、必要な知識やスキルは配属後に学びます。病棟看護師よりもオペ室看護師の採用人数は少ないものの、病院によっては新卒・既卒に関わらず求人を出している場合があります。優秀さよりも、配属オペナースとして頑張りたいという思いが大切なようです。
オペ室への配属を希望する看護師の志望動機は、手術室で働きたい理由を具体的に書くことが大切です。病棟とは異なるオペ室看護師の業務の特性をしっかりと理解し、どのような思いを持って働きたいか、どのように貢献したいかを明確に伝えられると良いでしょう。詳しくは「手術室看護師に採用される志望動機とは?経験別の例文や業務の特徴も紹介」を参考にしてみてください。
オペ室は、病棟とは異なる特有のルールや業務がある職場です。手術中は細かなミスや遅れが、患者さんの命の危機につながります。感染や医療事故、ミスなどを予防するために、オペ室ではさまざまな決まりや方法が定められ、スタッフはそれに従って業務を行うことが必要です。緊迫した環境で働くオペ室看護師には、心身のタフさが不可欠になります。さまざまな疾患の患者さんに対応するため、幅広い医療知識や解剖生理の詳しい知識を身に付けたいという看護師にオペ室勤務は向いているといえるでしょう。
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