
手術室看護師に興味がある方の中には、「給与水準はどれくらい?」「給料が安いって本当…?」と疑問を持つ方もいるでしょう。特殊な環境ゆえに、病棟看護師との給料の違いも気になるところですよね。
この記事では、レバウェル看護が独自で収集したデータをもとに、手術室看護師の給料や年収について詳しく解説します。手当の種類や給料アップの方法、給料が高い病院の特徴も紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
レバウェル看護の調査(※)では、手術室看護師の給料の平均は約37万円です。同調査における看護師全体の月給は32万9,817円のため、手術室看護師のほうが給与水準が高い結果となっています。
なお、手術室看護師の給料は、夜勤の有無や、専任・兼務といった勤務体制によって大きな差が生じる傾向にあります。また、手術の内容や件数、各種手当の額や支給条件などによっても左右されるのが特徴です。
※調査対象は病院配属の常勤看護師です。
※本データは2024年3月調査時点のものです。
※転職時期や入職タイミングによって金額は異なるため、あくまで目安としてご参考ください。
レバウェル看護の調査(※)では、手術室看護師の平均年収は約534万円です。
| 手術室勤務の平均月給 | 手術室勤務の平均ボーナス | 手術室勤務の平均年収 |
| 37万4,250円 | 84万7,500円 | 533万8,500円 |
職業情報提供サイト(日本版O-NET)「看護師」によると、看護師全体の平均年収は約508万円のため、約26万円ほど上回ることがわかります。
給与事情は勤務先によって異なるため、あくまで目安ではありますが、手術室看護師の年収は一般的な看護師に比べて、同程度もしくは若干高めの傾向にあるといえるでしょう。
※年収は月給×12か月+ボーナス金額で計算しています。
※調査対象は病院配属の常勤看護師です。
※本データは2024年3月調査時点のものです。
※転職時期や入職タイミングによって金額は異なるため、あくまで目安としてご参考ください。
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レバウェル看護の調査(※)をもとに、手術室看護師と病棟看護師の給料を比較すると、手術室看護師のほうが4万6,000円ほど上回る結果となりました。また、ボーナスも約7万8,000円ほど高くなっています。
| 病院配属 | 月給 | ボーナス |
| 手術室 | 37万4,250円 | 84万7,500円 |
| 病棟 | 32万8,615円 | 77万66円 |
ただし、前述のとおり、手術室看護師の給料は病院によって幅が大きいため、必ずしもすべての手術室看護師に当てはまる訳ではありません。病棟勤務に比べて高い給料を得られるかどうかは、職場の給与体系次第といえるでしょう。
※調査対象は病院配属の常勤看護師です。
※本データは2024年3月調査時点のものです。
※転職時期や入職タイミングによって金額は異なるため、あくまで目安としてご参考ください。
ここでは、手術室看護師に支給される主な手当を4つ紹介します。各手当の有無や名称は職場によって異なるため、求人を探す際は事前の確認を入念に行うようにしましょう。
手術室勤務手当は、手術室に勤務する看護師に支給される一般的な手当です。後述の「危険手当」を意味することもあります。月々の支給額は5,000円〜3万円程度が目安といえますが、中には支給がない職場もあるようです。
危険手当は、危険を伴う機会が多いことを考慮して支給される手当です。「特殊業務手当」や「特別手当」と呼ばれることもあります。月々の支給額は1万円〜2万5,000円程度が目安のようです。上記同様、職場によっては支給がない場合もあります。
規模が大きかったり、緊急オペの対応が多かったりする病院では、シフトに応じて夜勤手当が支給されることもあります。職場によっては夜勤手当の額を一般病棟の看護師に比べて高く設定している場合もあるようです。
なお、日本看護協会「2023年病院看護実態調査報告書(p31)」によると、夜勤1回あたりの手当額の平均は以下のとおりです。手術室勤務の看護師に限定したデータではありませんが、参考にすると良いでしょう。
| 三交代制 準夜勤 | 4,234 円 |
| 三交代制 深夜勤 | 5,199 円 |
| 二交代制 夜勤 | 11,368 円 |
引用:日本看護協会「2023年病院看護実態調査報告書(p31)」
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手術室看護師の勤務形態は、日勤かつオンコール体制を導入しているのが一般的です。オンコールとは、休日や勤務時間外に緊急を要する手術に対応できるよう、主に自宅で待機することを指します。
オンコール手当の支給額は1回につき2,000円〜7,000円程度が目安ですが、職場によって幅があります。実際に出勤した場合は、手当が別途支給されることもあるようです。
なお、レバウェル看護公式Instagramのストーリーズアンケートで収集したデータによると、オンコール勤務のある看護師の1回あたりの手当額は3,000円以下が多数という結果になっています。こちらも手術室看護師に限定したデータではありませんが、一つの目安にすると良いかもしれません。
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オンコールとは?看護師が勤務する職場や対応頻度、手当の相場を解説
手術室看護師が給料を上げるには、主に4つの方法があります。現在、手術室で働いている方や、これから手術室勤務を目指そうと考えている方は参考にしてみてください。
手術室看護師が給料をアップするためには、上司から高評価を得ることが大切です。看護師の給料は在籍年数の長さだけではなく、上司の評価も影響します。そのため、上司からの印象や好感度を意識し、日ごろから良好な関係を築くと良いでしょう。
業務に真摯に取り組んでいると、管理職になる道も見えてくるでしょう。役職に就けば基本給やボーナスが上がるほか、活躍の幅も広がります。一定の時間を要するうえ競争率も高くはありますが、キャリアアップに意欲的な人にはおすすめです。役職に就けるタイミングは、看護師の人数が多い大規模病院よりも中小規模の病院のほうが比較的早いようです。
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看護師のキャリアアップ例とは?メリットや実現する方法・役立つ資格も解説
手術看護の分野でさらに活躍・成長したい場合は「手術看護認定看護師」の資格取得を目指すのも良いでしょう。職場によっては、資格手当の支給や昇給に繋がる可能性もあるため、一石二鳥と感じることも。手術看護認定看護師になると、手術看護のプロフェッショナルとして、教育や相談といった役割も担えるようになります。
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手術室看護師がスキルアップする方法!おすすめの資格やキャリアパスとは
手術室看護師が転職する際は、大規模病院を選ぶと収入アップが期待できます。なぜなら、大規模病院は診療報酬の影響で給与設定が高く、昇給基準も明確化されている傾向にあるためです。
最新の機器・技術が経験できるため、高いレベルの知識やスキルを身に付けたい人にも向いているでしょう。ただし、難易度が高く長時間に及ぶ手術も多いことから、心身にかかる負担は考慮するようにしてください。
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看護師が総合病院で働くメリット6選!転職時の注意点とともに紹介
手術室看護師の給料が高い病院には、主に3つの特徴があります。手術室勤務の求人票をチェックする際は、以下のポイントを押さえると高収入を実現しやすいでしょう。
夜勤の回数やオンコールの頻度が多い病院は、手当の加算によって給料が高い傾向にあります。手術室看護師の働き方は、職場によって「手術室専任」もしくは「病棟や外来との兼務」の2通りにわかれますが、相場よりも高い年収を得たい場合は前者を選ぶのがおすすめです。体力的な負担は大きいですが、その分スキルアップもしやすいでしょう。
上記に繋がる部分ではありますが、年間の手術件数や診療科の種類が多い病院も高給与が見込めます。とくに、大学病院のように24時間365日対応する手術室では、脳神経外科や循環器科などの大規模な手術も多いため、幅広い経験を積めるでしょう。
なお、自身が目指したい診療科がある場合は、その科に特化した手術を扱う専門病院に勤務するのも選択肢の一つです。求人を探す際は、給与面だけではなく手術室看護師としてのビジョンも考慮するようにしましょう。
各種手当の内容や金額、福利厚生も忘れてはいけない要素です。手当や福利厚生の充実度は、仕事のモチベーションにも影響します。記事の前半でお伝えした「手術室看護師に支給される手当の種類」を参考に、気になる職場の労働条件を細かく比較してみてください。
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看護師の福利厚生とは?種類や充実している職場、転職時の確認ポイントも
手術室看護師への就職・転職を検討する際は、給料だけではなく仕事内容やメリット・デメリットも考慮して、総合的に考えることが大切です。ここでは、手術室看護師の概要をまとめましたので、自身の適性と照らし合わせてみてください。
手術室看護師になるのに特別な資格は必要ありません。経験年数に関わらず手術室に配属される可能性はあるため、病院の人員状況次第では新卒から働くこともあるようです。
手術室看護師は特殊な業務も多く専門的な知識が必要とされる仕事。そのため、未経験の場合は研修制度が充実している病院を選ぶのがおすすめです。希望が通るよう意欲をしっかりと伝えるようにしましょう。
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オペ室看護師は未経験から目指せる?求人探しのポイントや仕事内容を解説
手術室看護師の役割には、大きく分けて「器械出し」と「外回り」の2つがあります。以下にて、それぞれの仕事内容をまとめました。
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器械出し看護師とは、手術中に医師が必要とする器械を手渡す看護師のことです。手術に直接的な関わり方をするため、器械出しの業務を「直接介助」と呼ぶこともあります。手術をスムーズに進めるためには、的確な対応力や不測の事態にも動じない高い柔軟性が欠かせません。
外回り看護師は「間接介助」とも呼ばれ、器械出し看護師が担う業務以外で手術を全面的にサポートする役目を果たします。手術で使用する物品や薬品の事前準備をはじめとして、麻酔介助や手術記録、手術室内の環境調整など、業務が広範囲に及ぶのが特徴です。
手術室看護師の1日のおおまかな流れは以下のとおりです。その日の手術件数や緊急手術の有無などによっても異なるため、あくまで参考程度にとどめてください。
| 午前8時 | ・始業、申し送り ・情報収集 ・スケジュール確認 |
| 午前8時30分 | ・患者さんの受け入れ ・手術室の整備 ・手術開始、終了 |
| 正午 | ・病棟の看護師へ引き継ぎ ・器械の片付け ・休憩 |
| 午後3時 | ・報告、記録整理 ・翌日の手術の準備 |
| 午後5時 | ・退勤 |
手術は基本的に日中に行われるため、手術室看護師の残業時間は少ない傾向にあります。手術時間が延長した場合は残業になることもありますが、ワーク・ライフ・バランスは比較的整えやすいといえるでしょう。なお、手術が行われない日は、器械の準備や手術室内の清掃、ミーティングなどを行うようです。
手術室看護師の仕事には、メリットもあればデメリットもあります。強いやりがいを感じる反面、緊張感ある環境ならではの大変さもあるようです。
手術室看護師のやりがいは、手術成功の一端を担えることです。多職種とチームワークを発揮し、手術を成功に収めたときの喜びや達成感は、ほかでは得難いものがあるでしょう。患者さんの回復していく姿や、回復状況を見聞きすることで覚える充実感も日々の原動力になるはずです。多くの手術に立ち合うことで、幅広い診療科に対応する力も養えます。
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手術室看護師のやりがいとは?働くメリット・デメリットや転職のコツを紹介
手術室看護師の大変な点は、必要とされる専門知識や勉強量が多いことです。また、手術室では、立ちっぱなしの状態で集中を維持する必要があるため、心身の負担が大きいと感じる人もいるでしょう。オンコール勤務がある職場の場合は、夜間や休日の行動が制限されるため、慣れるまでストレスや不安を感じるかもしれません。
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手術室看護師(オペ看)が辞めたいと思う理由とは?転職成功のコツも解説
ここでは、手術室看護師に向いている人の特徴をまとめました。手術室の仕事は一般的な看護業務に比べて特殊なため、自己分析を十分に行い適性を見極めることが大切です。
手術室看護師は病棟勤務に比べて患者さんと接する機会が少ないという側面もあります。そのため、看護師として患者さんとどう関わりたいかも念頭に置いたうえで、今後のプランを検討すると良いでしょう。
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オペ看護師に向いているのはどんな人?仕事内容やキャリアアップ先を解説
ここでは、手術室勤務の看護師の給料に関してよくある質問を紹介します。
オペ看護師がスキルを積み上げる中で、それに見合った月収がついてくることはあるでしょう。優秀さを上司から評価されれば、推薦されて昇進する可能性も考えられます。また、給与水準が高い職場に転職をすれば、業務内容を変えずに年収を上げられるかもしれません。
オペ看護師の職場は、一般的にオンコール体制を導入しており夜勤がありません。そのため、病棟のように夜勤手当が支給されず、「給料が安い」と言われることもあるようです。ですが、実際には、手術室看護師の給与体系は職場によって大きな違いがあります。したがって、病棟と手術室のどちらが高いとは一概に言えないでしょう。
給与水準が高い病院が求人を募集することはあります。評価制度を明確に定めている大規模病院を選べば、現職に比べて高い昇給率が見込める可能性もあるでしょう。人気の求人は非公開となっていることもあるため、転職エージェントに登録して案内を受けるのも一つの手です。
レバウェル看護の調査によると、手術室看護師の給料の平均は約37万円、年収の平均は約534万円です。給与事情は勤務先によって異なるためあくまでも目安となりますが、手術室看護師の収入は一般的な看護師と同程度、もしくは若干高めの傾向にあるといえるでしょう。手術室看護師と一口に言っても、職場によって業務体制や手術内容・件数は異なるため、実態を把握したうえで求人を探すことが大切です。
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