
大学病院が気になる看護師のなかには、年収について詳しく知りたい方もいるでしょう。大学病院は規模の大きな職場が多く、一般的に高収入を得やすいといえます。この記事では、大学病院の平均年収や転職時の注意点などを解説。看護師が大学病院で昇給する方法や、年収アップしやすい求人かどうかのチェックポイントもまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。
レバウェル看護が独自で収集したデータによると、大学病院で働く看護師全体の平均月給は35万9,575円、平均賞与額は105万5,282円、平均年収は537万0,182円です。なお、月給やボーナスは転職時期や入職タイミングによっても異なります。
| 平均月給 | 平均賞与 | 平均年収 |
| 35万9,575円 | 105万5,282円 | 537万0,182円 |
※2024年3月調査時点のデータ
※平均年収は「平均月給×12か月+平均賞与」で計算
厚生労働省の「看護師」によると、看護師全体の平均年収は約508万なので大学病院は高年収な傾向にあるといえるでしょう。ただし、同じ大学病院でも国立や私立など設置主体によって給与に差があるため、年収も異なります。
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一般的に規模が大きく夜勤のあることが多い大学病院の年収は、高めといわれています。ここでは、日本看護協会の「2023年病院看護実態調査報告書」を参考に、設置主体別で大学病院に勤務する看護師の年収相場をまとめました。平均年収は、平均税込給与総額×12ヶ月+賞与(賞与は給料1.5ヶ月分×年2回)として計算しています。
国立大学病院で働く看護師の平均年収は、498万3,270円という結果です。基本給や給与額などの相場額も以下にまとめています。
| 設置主体 | 平均基本給与額 | 平均税込給与総額 | 平均年収 |
| 国立 | 26万1,746円 | 34万9,836円 | 498万3,270円 |
引用:「2023年病院看護実態調査報告書 統計表67 設置主体・勤続 10 年、31~32 歳、非管理職の看護師の月額給与(p126)」
※ 夜勤をした場合は、当該月に三交替で夜勤 8 回(二交替で夜勤4 回)をしたものと想定しています。
※上記は参照元データの定義に従い、「税込給与総額=通勤手当、住宅手当、家族手当、夜勤手当、当直手当、看護職員処遇改善等事業に基づく手当等」として計上しました。
厚生労働省の「大学医学部・附属病院の状況」によると、国立大学病院は現在全国に40箇所以上あり、600床以上ある大規模な病院が多いことが分かります。最先端の医療を行える診療科目が多く設けられているのも特徴です。
公立大学で働く看護師の平均年収は、497万2,674円という結果です。
| 設置主体 | 平均基本給与額 | 平均税込給与総額 | 平均年収 |
| 公立 | 27万1,526円 | 34万6,508円 | 497万2,674円 |
引用:「2023年病院看護実態調査報告書 統計表67 設置主体・勤続 10 年、31~32 歳、非管理職の看護師の月額給与(p126)」
※ 夜勤をした場合は、当該月に三交替で夜勤 8 回(二交替で夜勤4 回)をしたものと想定しています。
※上記は参照元データの定義に従い、「税込給与総額=通勤手当、住宅手当、家族手当、夜勤手当、当直手当、看護職員処遇改善等事業に基づく手当等」として計上しました。
公立大学病院は、大学病院の中で数が少なめです。数が少ないながらも900床以上の病院が多く、公立大学病院自体の規模の大きさが分かります。専門性が高く高度な医療と看護を提供している病院が多く、看護師の年収も高めなようです。
私立大学で働く看護師の年収相場は、525万6,537円という結果です。
| 設置主体 | 平均基本給与額 | 平均税込給与総額 | 平均年収 |
| 私立学校法人 | 27万5,315円 | 36万9,216円 | 525万6,537円 |
引用:「2023年病院看護実態調査報告書 統計表67 設置主体・勤続 10 年、31~32 歳、非管理職の看護師の月額給与(p126)」
※ 夜勤をした場合は、当該月に三交替で夜勤 8 回(二交替で夜勤4 回)をしたものと想定しています。
※上記は参照元データの定義に従い、「税込給与総額=通勤手当、住宅手当、家族手当、夜勤手当、当直手当、看護職員処遇改善等事業に基づく手当等」として計上しました。
私立大学は一番数が多く、比較的全国に点在しています。法人によって待遇面の高い病院も多く、私立大学病院の看護師は高年収を得やすいといえます。
職業情報提供サイト「看護師」によると、看護師全体の年収相場は約508万円であり、それに比べると大学病院は高めです。ただし、国立大学病院と公立大学の年収相場は、「設置主体が国立・公立の病院の給与額」を参考に計算したものです。実際の大学病院全体の年収データとは異なります。また、年収は配属先や勤続年数、賞与が給与の何ヶ月分かなどによっても変わるため、参考程度にとどめておいてください。
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大学病院は「先進的な医療や高度な医療の提供」「難しい治療や疾患の研究や開発」「研究施設や教育機関」といった役割があります。大学病院の看護師の仕事内容は、一般的な病院と基本的には同じです。外来や手術室で診療補助をしたり、病棟にて入院患者さまの看護をしたりします。そのため大学病院の看護師は、働きながら医学の進歩に貢献している実感を得やすいでしょう。
ここでは、看護師が大学病院で働く場合のメリットを紹介します。大学病院勤務に興味のある方は参考にしてみてください。
大学病院で働くメリットの一つが、高度かつ専門性の高い看護スキルを磨けることです。大学病院は、一般病に比べて難易度や重症度の高い患者さまが多い傾向にあります。そのため、先進的な設備や医療技術に触れる機会が多いでしょう。また、診療科目が細分化されていたり、勉強会の開催が多かったりするため、特定の分野の看護知識やスキルを磨くことも可能です。
クリニックや介護施設などに比べると、大学病院で働く看護師は年収が高い傾向にあります。難易度や重症度の高い患者さまの治療にともなって、病院の収入源となる診療報酬が高まり、看護師の給与に反映されやすくなるためです。年収アップは、看護師にとって働くモチベーションにつながるでしょう。
病院によっては研究活動が盛んな職場もあるでしょう。大学病院は、患者さまの治療や手術だけでなく、教育や研究の機関としての役割も担っています。大学病院で学んだり発表したりした看護の知識を活かし、資格試験にチャレンジするなどすると良いかもしれません。
大学病院には、以下のような福利厚生が整っているケースが多くあります。
時短勤務や産休・育休などの整備もされている場合が多いようです。福利厚生を活かしてメリハリをつけた働き方をしたい方に向いているでしょう。
看護師が大学病院で働く際、人によってはデメリットと感じる点もあります。「思っていたのと違う…」と後悔しないために、メリットと併せて確認しておきましょう。
大学病院は、一般病院に比べて身につく看護スキルに偏りが出る場合があります。大学病院は、内科だけでも「循環器内科」「呼吸器内科」「消化器内科」「内分泌内科」「感染症内科」「血液内科」といったように診療科目が細かく分かれています。病院によっては、採血や点滴は研修生が担当する場合もあるようです。長く大学病院で働いていると、転職の際に自身の看護技術に不安を感じるかもしれません。
大学病院では、難易度や重症度の患者さまのケアにともなって、急変の対応や緊急入院の機会が多くなりやすいでしょう。職場によっては、休日や夜勤明けと勉強会が重なることもあり、プライベートとの両立が難しいと感じるかもしれません。
ここでは、大学病院に勤める看護師が昇給する方法を紹介します。大学病院へ転職して収入アップを目指す方は、ぜひご覧ください。
多くの病院では勤続年数を重ねることで昇給するため、着実に収入を上げたい方は同じ職場に長く勤めると良いでしょう。ただし、勤続年数にかかわらず業務に対して意欲的に取り組み、病院に貢献することが重要です。仕事に対して実績を残すことで職場から評価され、さらに昇給しやすくなるでしょう。
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看護師は専門看護師や認定看護師といった上位資格を取得することで、職場にもよりますが、昇給しやすくなります。以下にそれぞれの特定分野の一部をまとめました。
【専門看護師】
【認定看護師】
働きながら上位資格を目指すのは簡単ではありませんが、取得すれば看護師として成長できるでしょう。特に勤務先の仕事内容に関わる上位資格を得ることで、業務に活かせます。
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大学病院で昇給したい方は、手当が支給される診療科目で働くことをおすすめします。「夜勤手当」「手術室手当」「透析手当」「危険手当」など、配属先によって手当を受けられるケースも多いでしょう。もしくは、精勤手当や皆勤手当をもらえる職場もあるようです。看護師は手当の種類が多いので、どのようなものがあるのか確認してみてください。
看護主任や看護師長といった役職に就くことで、基本給が上がったり手当を受けられたりするため、収入アップを望めるでしょう。職場によっては、リーダーや教育担当になることで昇給する可能性もあるようです。キャリアアップするためには、看護師として必要なコミュニケーションスキルや判断力、行動力などを身につけ、業務で貢献することが求められます。また、昇進試験や特定の資格が必須なケースもあるようです。
ここでは、看護師が年収アップのために大学病院へ転職する際の注意点を解説します。「大学病院へ転職すればスムーズに年収は上がる?」と気になっている方は、ぜひチェックしてみてください。
大学病院の仕事内容は職場によって異なりますが、「病棟勤務で夜勤がある」「手術室勤務で常に気が抜けない」「緊急対応が多い」など就業先によってハードワークになる場合があります。大学病院は、一般的な病院やクリニックよりも病床数や専門性の高い診療科目が多いものです。看護師には高度な知識や技術だけではなく、負担の多い業務をこなせる体力や精神力が求められるかもしれません。
福利厚生が整っていたり、職員が働きやすかったりする大学病院は離職率が低い可能性があり、中途採用の求人は少なめといえます。好条件な病院には人気が集中し、倍率が高くなるでしょう。そのため、採用されるには「上位資格を保有している」「前職で実績を残している」といったアピールポイントが必要になり、転職先の幅が狭まるケースもあります。
看護師が年収を上げるために大学病院へ転職する際、「給料以外のボーナスや手当額はどのくらいか」「資格取得支援制度があるか」などをチェックすることがポイントです。
年収を上げたい方はボーナス額や各種手当の額を確認することが重要です。ボーナスは年に何回支給されるかで、看護師の年収は大きく変わります。また、家族手当や住居手当、資格手当といった手当は病院によって支給の有無や金額も異なるものです。求人を探す際は、収入に関わる部分を十分に把握することで、より条件の良い大学病院を探せるでしょう。
資格取得支援制度があったり研修制度が手厚かったりする大学病院は、「上位資格を取得しやすい」「管理職へ昇進しやすい」などの特徴があります。その結果、資格手当や役職手当を得られるでしょう。看護師のスキルアップに力を入れている職場はキャリアアップもしやすく、年収にも影響します。規模の大きな大学病院は人材育成にも注力している所が多いものの、職場によって差があるので、事前に確認しておいてください。
年収を上げられる大学病院かをチェックするには、夜勤の有無や回数もあらかじめ確認しておきましょう。看護師の年収において、夜勤手当の影響は大きいですが、所属する部署によっては夜勤がない場合や回数が少ないケースがあります。
職場を問わず「年収アップを叶えたい」という方は、大学病院以外の病院へ転職することも視野に入れましょう。以下に、高年収を目指しやすい職場をまとめました。
夜勤があったり専門性の高い看護スキルが必要であったりする職場は、待遇面が手厚い傾向にあります。また、大手法人の病院やクリニックは経営基盤が安定していることで福利厚生の整っている所が多く、手当も充実しているでしょう。勤務地については都心部であるほど高年収を狙いやすいので、職場選びの参考にしてみてください。
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ここでは、大学病院看護師の年収についてよくある質問をQ&A形式でまとめました。
「業務量が多い」「スキルの高い看護の知識や技術が求められる」「幅広い看護技術を身につけにくい」といった理由から、大学病院の看護師はきついと感じる人もいるでしょう。緊急入院や患者さまの急変対応に追われたり、勉強会や研修の機会が増えたりすると、忙しさからきついと感じる場合があります。大学病院の看護師は、最新の疾患や治療への知識や看護技術を理解しておくことが大切です。常に勉強の姿勢が求められることに、きついと感じるかもしれません。
大学病院には、チャレンジ精神が豊富な看護師が向いています。大学病院は高度かつ最先端の医療技術に触れる機会が多い職場です。専門性を高めたり、看護の研究に取り組んだりしたい方に向いているでしょう。充実した福利厚生のメリットを受けたい看護師にも適しているといえます。
2023年病院看護実態調査報告書の資料(p122)によると、大学病院で働く新卒看護師(高卒+3年課程新卒)の平均年収は、「国立で386万9,874円」「公立で384万960円」「私立で404万1,543円」です。同調査(p124)によれば、大学卒の場合は「国立が403万7,541円」「公立が398万4,495円」「私立が417万420円」となります。賞与はすべて、給料1.5ヶ月分×年2回として計算しています。
2023年病院看護実態調査報告書の資料(p122)によれば、高卒+3 年課程新卒の看護師の初任給は、「国立が27万1,430円」「公立が26万6,969円」「私立が28万4,309円」となります。同調査(p124)によると大卒の看護師の初任給は、「国立が28万3,065円」「公立が27万7,067円」「私立が29万3,243円」です。
大学病院の平均年収は、国立が498万3,270円、公立が497万2,674円、私立が525万6,537円です。配属先や勤続年数などによって年収は異なるものの、比較的高収入を目指せる職場でしょう。ただし、職場によっては年収に対して仕事がハードな場合もあるので注意が必要です。まずは求人情報で働き方を十分に確認してください。大学病院で年収アップを望む方は、「上位資格を取得する」「手当が支給される働き方をする」といった方法をおすすめします。「なんとなく高年収を得たいから大学病院へ転職したい」とお考えの方は、ほかの好条件な求人を検討してみると、転職の幅が広がりますよ。
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