
看護師として活躍している人のなかには、「夜勤の回数に上限はあるの?」と気になる方もいるのではないでしょうか。実際のところ、法律で定められてはいませんが、公的な目安は存在しています。
この記事では、看護師の夜勤回数はどれくらいが適切なのか、交替制ごとの平均回数はどうなっているのかを解説。夜勤回数の負担が少ない職場へ転職する際のポイントにも触れているので、ぜひご一読ください。
日本看護協会の「看護職の夜勤・交代制勤務に関するガイドライン(p.13)」によると、1956年に出された「看護職の夜勤は8時間3交代勤務において、2名、月8回以内を基本とする」という2-8判定が公的な目安として存在しています。なお、この判定が出されてから約70年経過し、働き方の変化が生じている昨今においても、上限の目安に変動がないのが現状です。
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3交替制の場合は月9回以上、2交替制の場合は月4.5回以上の夜勤をすると、看護師確保法の基本指針に抵触します。しかし、医労連の「2024年度夜勤実態調査結果」によると、約3~4割の看護師がその回数を上回っていることがわかりました。詳細を以下で確認してみましょう。
同資料の「(8)『3交替』の夜勤実態(p.9)」によると、3交替制で働く看護師の平均夜勤日数は7.85日となっています。月9日以上の夜勤をした看護師の割合は26.9%です。
夜勤が特に多い診療科は、ICU・CCU等(40.4%)や急性期一般(31.5%)、回復期リハ(26.6%)、地域包括ケア(24.5%)などが挙げられます。平均の日数だけで判断すると公的な目安以下にみえますが、回数がオーバーしている職場もあることが伺えます。
同資料の「(9)『2交替』の夜勤実態(p.10)」によると、2交替制で働く看護師の平均夜勤回数は4.09回でした。月4.5回以上の夜勤をしている割合は38.5%となっています。
具体的な診療科は、ICU・CCU等(57.9%)や急性期一般(37.9%)、地域包括ケア(36.6%)と、3交替制と似た結果になりました。3交替制よりも2交替制のほうが、目安を上回っている割合の高いことが分かります。
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夜勤回数の上限については明言をしていませんが、日本看護協会では夜勤専従看護師の労働時間上限を月144時間程度としています。診療報酬改定によって夜勤専従者の月144時間制が廃止されている反面、日本看護協会では負担軽減の観点から推奨を続けているのが現状です。なお、夜勤専従の場合は夜勤の72時間ルールから除外されます。
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現在の職場で夜勤回数の負担を感じる場合は、転職を検討するのも手です。この項では、看護師が適切な夜勤回数で働ける求人を探すときのポイントをまとめました。
転職の際は、看護師が十分に配置されており、1人あたりの夜勤回数が少ない職場を選ぶのがおすすめです。人員体制に余裕があるところなら、万が一体調不良になってしまった場合も代わりの職員を調整しやすい傾向にあります。また、夜勤時も十分な配置を行っている職場なら、業務の役割を分散できる可能性も考えられるでしょう。
適切な夜勤回数で働くなら、勤務間インターバル制度が運用されている医療機関を探すのも手です。看護師が活躍する職場においては、「勤務と勤務の間を11時間空ける」「勤務の拘束時間は13時間以内とする」という基準を設けているのが望ましいでしょう。また、夜勤後の休息についても、1回の夜勤の場合は24時間以上、2回連続の場合は48時間以上を確保できるように調整している環境がおすすめです。
求人によっては、募集要項に月の夜勤回数が記載されている場合があります。あくまでも目安とはなりますが、現在の職場より夜勤回数が少ないときは挑戦してみるのも手です。求人よりも具体的な回数を知りたい場合は、職場見学や採用面接時に詳細を確認できるかもしれません。
ここでは、看護師の夜勤回数の上限に関するよくある質問に対し、Q&A形式でお答えします。
日本看護協会の「看護職の夜勤・交代制勤務に関するガイドライン(p.43)」によると、夜勤は連続で2回までと定められています。2回連続で夜勤に入ったあとは、2日間(48時間以上)の休息を確保し、深夜勤務明けの夜間睡眠ともう1回の夜間睡眠が必要です。なお、基本的には夜勤を連続しないほうが望ましいとされています。
看護師が転職せずに夜勤回数を減らすなら、「夜勤の少ない部署に異動を願い出る」「上司に悩みを相談して調整してもらう」といった方法が挙げられます。診療科によっては、月の夜勤回数が少なく自分なりの生活スタイルを確保しやすくなるかもしれません。上司に相談するときは、どのような状況に困っているかを具体的に説明できると、シフト調整につなげやすいでしょう。
職員の労働時間にもよりますが、常勤のほうが夜勤を任されやすい傾向にあります。理由としては、非常勤よりも責任の重い業務を担当すること、正社員が患者さんの変化を知っておく必要があることが挙げられるでしょう。非常勤の場合は、夜勤なしの求人も見つけやすいといえます。
法律上は看護師の夜勤回数の上限が設けられていませんが、3交替制の場合だと月8回以内、2交替制の場合だと月4回以内が望ましいとされています。夜勤専従の場合は、月144時間以内を上限と推奨されているようです。夜勤の負担が大きいと感じる場合は、適切な回数で働ける環境に転職する選択肢もあります。
夜勤の回数が理由で職場を変えたい場合は、看護師に特化した転職支援サービスを利用するのがおすすめです。転職エージェントのレバウェル看護では、あなたのお悩みに適したサポートを提供します。
エージェントを通して労働環境についての質問ができるので、「実際の夜勤回数はどれくらいか」「夜勤回数の調整はできそうか」といった内容を確認することが可能です。採用ページや求人サイトにはない情報提供で、ミスマッチを避けられますよ。ぜひお気軽にご相談ください。
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