整形外科の看護師が辞めたいと感じる理由は?対処法や活かせるスキルも解説

整形外科で働く看護師が辞めたいと感じる理由は?のイメージ

整形外科を辞めるかどうか悩んでいる看護師もいるかもしれません。整形外科は対象とする疾患・症状から、看護師の業務負担が重くなりやすい診療科です。この記事では、整形外科の看護師が辞めたいと感じる理由や、悩んだときの対処法を解説します。看護師が整形外科で働くメリットややりがい、身に付くスキルも紹介しますので、転職を判断する際の参考にしてみてください。

※1※2 調査方法:インターネット調査/調査期間:2024年2月7日~2月13日/調査概要:「看護師転職サイト」を対象としたユーザー満足度調査/調査対象:男女、全国、看護師・准看護師資格保有者かつ対象看護師転職サイト利用経験者、20~29歳 107s(※1)、20~34歳 175s(※2)/調査実施:株式会社エクスクリエ/比較対象サービス:「看護師転職サイト」主要10サービス(専用サイトのあるサービスのみ・求人結果の表示ページは除く)

整形外科で働いている看護師が「辞めたい」と感じる理由

整形外科で働く看護師が仕事を辞めたいと思う理由には、「力仕事が多い」「患者さん対応が大変」「常に多忙で残業になりやすい」といったことが挙げられます。ここでは、整形外科に勤務する看護師が辞めたいと感じる理由を5つご紹介します。

力仕事が多く体が疲弊している

整形外科では、患者さんの移乗・移動介助や重い器具の取り扱いがあることから、ほかの診療科よりも看護師の力仕事が多い傾向にあります。身体の不自由な患者さんの全体重を支えたり、牽引器具や膝の自動リハビリ装置など重量がある器具を運搬したりと、看護師の体への負担は大きいでしょう。
体に負荷がかかる状態が続くことで、腰痛などの辛い症状が生じ、整形外科で働くのを「辞めたい」「続けられない」と考える人もいるようです。

患者さんの細かい要求への対処が難しい

整形外科の患者さんは、安静や疼痛により四肢の自由が効かず、ストレスを抱えているケースが少なくありません。なかには、要望や要求が細かくなり、看護師に強く当たる患者さんもいます。整形外科を辞めたいと思う看護師は、患者さんの細かな要望や理不尽なクレームへの対応で精神的に疲れてしまっている場合もあるかもしれません。

せん妄・認知症がある患者さんの対応が大変に感じる

整形外科に入院中の高齢患者さんには、入院や手術の影響でせん妄を起こす人や、認知症の症状がある人もいます。せん妄や認知機能の低下により安静が守られない、転倒や転落といった事故が起きやすいなど、より注意が必要です。点滴や膀胱留置カテーテルなどを自己抜去してしまうことも。普段の業務に加えて突発的な対応に追われ、気が抜けない環境が大変で辞めたいと悩む整形外科の看護師もいます。

常に忙しく残業が多い傾向にある

整形外科では、入院受けやオペ出し・オペ受け、リハビリ介助や退院指導など、多重業務となることがほとんどです。短時間で多くの業務をこなす必要があるため、常に忙しい状態が続きます。日によっては、勤務終了時間ギリギリにオペ受けをしなければならないケースもあり、必然的に残業が多くなってしまう傾向にあるようです。ワークライフバランスを重視する看護師にとっては、整形外科での勤務を負担に思うこともあるでしょう。

経験できる領域が限られる

整形外科はほかの診療科と比べると特殊な看護技術が多く、専門性が高いのがメリットでもありデメリットでもある分野といえます。「他科でも幅広く活かせる看護技術を極めたい」「内科系で経験を積みたい」「ほかの分野で専門性を高めたい」という看護師は、整形外科を辞めて転職したいと思うこともあるかもしれません。

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今の職場に満足していますか?

整形外科の看護師を辞めたいと思ったらまずすべきこと

整形外科の看護師を辞めたいと思ったとき、すぐに退職してしまうのはおすすめできません。整形外科を辞めたことを後悔しないためには、一度冷静になり、以下で紹介することを試してみてください。

休暇を取ってリセットする

整形外科の看護師は日々多忙を極めるため、心身ともに疲弊していることで「辞めたい」という気持ちになっているかもしれません。疲れてしまったときは、可能なら休暇を取って心身を休めましょう。リフレッシュする時間を作ったうえで、今後について改めて考えてみるのも1つの選択肢です。

退職したいと思う理由を整理する

現在の仕事を「辞めたい」と思う理由を整理してみましょう。職場自体に悩みがあるのか、整形外科の看護師の仕事が辛いのかで、今後取るべき行動は異なります。辞めたいと思う理由が人間関係の場合、職場を変えて整形外科の看護師を続ける道もあるでしょう。一方、「整形外科の多忙さから開放されたい」「ほかの診療科で経験を積みたい」といった理由で整形外科の看護師を辞めたい場合は、次に働きたい診療科について具体的に考えてみてください。

将来どのような働き方や看護をしたいのか考える

将来のキャリアプランについて考えることも重要です。整形外科は専門性が高い診療科であるため、今まで培ってきた専門性を手放しても後悔しないかどうかをよく考えましょう。整形外科の看護師を辞めると決めた場合は、今の病院での部署異動を希望するのか、あるいは他の病院・クリニックへの転職を希望するのかについても検討しておくことをおすすめします。

信頼できる同期や先輩に相談してみる

自分1人だけで悩んでいると、マイナス思考から抜け出せず、今後について前向きに考えられなくなってしまいやすいといえます。整形外科の看護師を辞めたいと悩んだときは、信頼できる同期や先輩に相談してみるのも手です。違う視点からの意見やアドバイスがもらえて、今後のヒントが得られるかもしれません。

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整形外科の看護師を続けるメリットとやりがい

「辞めたい」と思っている看護師も、整形外科の仕事を続けていくことで、メリットややりがいを感じられるようになる場合があります。整形外科では、解剖学やリハビリに関する知識や看護スキルを向上させられます。受け入れ患者数や手術件数が多い病院なら、多様な症例を経験し、周術期看護を含めて総合的に学ぶことも可能です。
整形外科は患者さんの回復を身近で感じやすいため、看護にやりがいを感じて「また頑張ろう」と思える場面もあります。経験の浅い看護師の場合、可能なら整形外科である程度のスキルを積んでから、ほかのキャリアに進むのがおすすめです。

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整形外科の看護師に向いていない人

忙しくなりがちな整形外科の看護師は、迅速な対応力や判断力が求められます。慌ただしい環境が苦手な人や体力に自信のない人は、整形外科看護師の仕事を辛い・辞めたいと感じやすいかもしれません。「1つのことに集中して取り組みたい」「専門的な看護技術の習得が大変」という看護師も、整形外科の仕事が合わない可能性があります。
モチベーションを保って働き続けるには、自分の得意なことや向いていることが活かせる職場や分野を見つけることが大切になります。

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他の職場・診療科で活かせる整形外科で培ったスキル

整形外科は専門性が高い診療科のため、整形外科の経験しかない看護師は、転職や部署異動の際に不安が生じる場合もあるでしょう。とはいえ、整形外科で培ったスキルのなかにも幅広く活かせるものはあるため、強みとしてアピールできます。

周術期看護の知識や技術

整形外科の看護師は、周術期看護を数多く経験します。オペ前の処置を含めた看護や、術後の全身管理、全身麻酔による影響への理解といったスキルが身に付いているはずです。周術期看護の知識・技術は、消化器外科や脳神経外科などの外科系病棟や急性期病棟、手術室でも大いに活かせます。

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リハビリ・退院指導の経験

リハビリや退院指導の経験は、慢性期病棟や脳神経系の病棟でも重宝されます。リハビリを行うのは整形外科の患者さんだけではありません。脳神経疾患による麻痺や進行性の筋疾患、手術・治療で長期臥床が続いていたなど、幅広いケースでリハビリが必要となります。退院後の生活を見据えたリハビリ支援も、上記のような部署で応用できるスキルです。特に、高齢者の退院を見据えた支援への需要は、今後ますます高まると考えられます。

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コミュニケーション能力

コミュニケーション能力も、あらゆる診療科で求められる大切な看護技術の一つです。整形外科では入退院サイクルが短く、さまざまな状況の患者さんと接します。その経験は、看護師としてのコミュニケーション能力の成長に繋がっているはずです。職場によっては、小児から高齢者までさまざまな年齢層の患者さんに対応するため、年齢や状況に合わせた関わり方ができるのも、整形外科看護師の強みであるといえます。

素早い判断力

急性期病棟・集中治療室などのユニット系病棟や手術室では、整形外科と同様に素早い判断力が求められるシーンが多くあります。特に、術後は全身状態が変動しやすく、診療科や患者さんの状態によっては、医師へ相談を仰ぐ前に看護師の早急な処置が求められることも。整形外科で得た判断力は、さまざまな診療科で活かせます。

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疼痛コントロールのスキル

整形外科術後は痛みを伴うことから、さまざまな方法で疼痛コントロールを行います。ほかの診療科でも、疼痛を軽減する対応が求められるため、内服・点滴による鎮痛剤投与や硬膜外麻酔、麻薬の管理などに関する知識や技術はそのまま応用できるでしょう。

整形外科を辞めたい看護師のよくある質問

ここでは、整形外科を辞めたい看護師のよくある質問について、Q&A形式でご紹介します。

1年目の新人看護師は整形外科を辞めて転職できますか?

1年目の新人看護師が、整形外科を辞めて転職することは可能です。しかし、新人看護師は経験が浅く知識や技術もまだまだ未熟であることが多いため、教育体制が整っていない職場に転職すると苦労するかもしれません。転職の際に「すぐに辞めた看護師」として捉えられてしまう可能性もあります。詳しくは、「新人看護師が転職活動を行う際のコツって?成功のカギは「第二新卒」の求人」を参考にしてみてください。

体の負担が少ない比較的楽な診療科はどこでしょうか?

体の負担が理由で整形外科を辞めて転職する看護師は、皮膚科や眼科、産婦人科などの身体的な介助が少なめの診療科が向いているかもしれません。ただ、どの職場であっても、看護師として働く以上、移動や移乗援助が必要になる場面はあると理解しておく必要があります。

まとめ

整形外科看護師を辞めたいと思う理由には、「身体的な介助による体力の負担が大きい」「患者さんの対応が大変」などが挙げられます。その一方で、患者さんの回復が感じられやすいといった、整形外科の看護師ならではのやりがいもあるようです。一度「辞めたい」と悩むと良い面には目が向かなくなるものですが、改めて整形外科で働くメリットについて再確認してみましょう。それでも整形外科を辞めたいと思う気持ちが消えない場合は、培ったスキルを活かせる職場に転職するのも1つの手です。

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この記事を書いた人
「レバウェル看護」編集部
「レバウェル看護」は累計利用者数47万人(※)を超える看護師専門の転職支援サービス。 編集部の制作体制には看護師経験者や現役看護師を交え、これまでに1,000記事以上(※)を執筆。看護師にとっての悩み・不安・疑問を一番に相談する"相談窓口"になることを目指し、医療・介護の現場で尽力している方々をサポートするためのコンテンツを発信中。 (※)2023年6月時点
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