看護師はケアマネ試験科目が免除される?受験資格の改正ポイントも紹介

ケアマネジャーの試験看護師は免除の科目がある?のイメージ

「看護師はケアマネ試験で一部科目が免除されるって本当?」と気になっている看護師さんもいるかもしれません。この記事では、看護師がケアマネジャーの資格を取得する方法について、試験で免除される科目があるのかどうかも含めて詳しく解説します。受験する際の注意点や取得するメリットも紹介しますので、ケアマネジャーを目指したい看護師さんは、ぜひご一読ください。

※1※2 調査方法:インターネット調査/調査期間:2024年2月7日~2月13日/調査概要:「看護師転職サイト」を対象としたユーザー満足度調査/調査対象:男女、全国、看護師・准看護師資格保有者かつ対象看護師転職サイト利用経験者、20~29歳 107s(※1)、20~34歳 175s(※2)/調査実施:株式会社エクスクリエ/比較対象サービス:「看護師転職サイト」主要10サービス(専用サイトのあるサービスのみ・求人結果の表示ページは除く)

ケアマネ試験で看護師は免除される科目がある?

高齢化が進む日本で、ケアマネジャー(介護支援専門員)は需要が高く、取得を目指す医療・介護従事者も多い資格の一つです。看護師がケアマネジャーの資格試験を受ける場合、2015年以前までは科目が一部免除される制度がありましたが、現在は廃止されています

試験科目の免除は2015年に廃止

2015年以前までのケアマネジャーの資格試験(介護支援専門員実務研修受講試験)では、保有資格によって一部の科目が免除されていました。医療保険分野の国家資格を保有している看護師の場合、「保健医療サービスの知識」といった科目が免除対象だったようです。
しかし、より質の高いケアマネジャーを育成するために、2015年以降は試験科目の免除制度が廃止されました。現在は、看護師が受験する際もすべての試験科目を受ける必要があります

受験資格は2018年に改正

ケアマネジャー資格試験の受験要件も、2018年に改正されています。ケアマネジャーの資格を受験するには、下記の条件を満たすことが必要です。

  • 医師や看護師、介護福祉などの国家資格を取得している
  • 実務経験(相談援助業務を含む)が通算5年以上かつ従事日数900日以上である

看護師がケアマネジャーの資格取得を目指す場合、看護業務に通算して5年間従事した経験が求められます。受験要件を満たしているかどうか確認してみてください。

出典
厚生労働省「介護職員・介護支援専門員」(2026年1月29日参照)
厚生労働省老健局振興課「『介護支援専門員実務研修受講試験の実施について』の一部改正について」2015年2月(2026年1月29日参照)

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看護師からケアマネジャー(介護支援専門員)になるには

看護師からケアマネジャー(介護支援専門員)になるには、実務経験の条件を満たし、試験に合格したあとに実務研修を受ける必要があります。これからケアマネジャーを目指したい看護師は流れを確認しておきましょう。

ケアマネジャー資格を取得する流れ

看護師がケアマネジャーの資格を取得するまでの具体的な流れは下記のとおりです。

  • 1.保健医療福祉分野での実務経験を5年以上積む
  • 2.各都道府県の介護支援専門員実務研修受講試験を受ける
  • 3.試験合格後、介護支援専門員実務研修を受講する
  • 4.研修受講後、都道府県にケアマネジャーとして登録される

ケアマネジャーの資格制度を管轄しているのは各都道府県です。そのため、申し込み方法や試験・実務研修の実施時期は、都道府県によって異なる場合があります。詳細は受験する都道府県のWebサイトで確認してみてください。

ケアマネ試験の内容

ケアマネジャーの筆記試験の実施内容は、以下のように「介護支援分野」と「保健医療福祉サービス分野」の2科目になっています。

試験科目主な内容
介護支援分野介護・福祉に関係する法制度の知識
保健医療福祉サービス分野高齢者によくみられる疾患や症状の知識、対人支援の知識

試験はマークシート方式で、試験時間は合計120分です。試験の詳細についても、受験予定の都道府県の「介護支援専門員実務研修受講試験」に関する情報からチェックしましょう。

ケアマネ試験の合格率

厚生労働省の「第28回介護支援専門員実務研修受講試験の実施状況について」によると、2023〜2025年度のケアマネジャー試験の受験者数及び合格者・合格率は下記のとおりです。

年度受験者数合格者合格率
2023年度56,494名11,844名21.0%
2024年度53,699名17,228名32.1%
2025年度50,601名12,961名25.6%

参照:厚生労働省「第28回介護支援専門員実務研修受講試験の実施状況について

合格率は例年20〜30%前後となっており、試験の難易度が高めなことがうかがえます。介護施設や訪問看護ステーションで勤務経験がない看護師は、介護支援分野の試験対策に力を入れる必要があるかもしれません。

出典
厚生労働省「介護職員・介護支援専門員」(2026年1月29日参照)
厚生労働省「介護支援専門員実務研修受講試験の実施についての一部改正について」(2026年1月29日参照)
厚生労働省「概要(介護支援専門員)」(2026年1月29日参照)
厚生労働省「第28回介護支援専門員実務研修受講試験の実施状況について」(2026年1月29日参照)

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看護師がケアマネ試験を受験する際の注意点

看護師がケアマネジャーの資格試験を受験する際、注意すべきポイントがあります。看護師がケアマネ試験に申し込む際の注意点は下記のとおりです。

試験日程は都道府県ごとに異なる

ケアマネジャーは各都道府県が認定する公的資格のため、試験日程は受験地ごとに異なります。ケアマネ試験の受験地は勤務地のある都道府県になり、申し込み時点で就業していない方は住所地のある都道府県となります。受験地の都道府県で配布される試験案内を早めに確認しておくと安心です。

実務経験を満たしているか確認する

ケアマネ試験を受けるには、実務経験の条件を満たしていることが必須なため、実務経験(見込み)証明書の提出が必要です。実務経験は各資格の登録された日で、パートや非常勤勤務も実務経験としてみなされます。実務経験見込みは試験前日まで含まれるので、カウントを間違えないように注意しましょう。

提出書類は期日より早めに提出する

ケアマネ試験を受験する際は、看護師免許証のコピーや証明写真といった必要書類を提出します。簡易書留で提出する都道府県は多いものの、郵便事情によっては到着までに時間がかかるかもしれません。提出期限よりも早めに提出すれば、書類の不備にも備えられるので安心です。

看護師がケアマネジャーを目指すメリット

この項では、看護師がケアマネジャーを目指すメリットについて詳しく解説します。ケアマネジャーの資格取得を検討している方は参考にしてみてください。

医学知識がケアマネ試験で役立つ

ケアマネ試験の試験科目は「介護支援分野」「保健医療福祉サービス分野」です。なかでも保健医療福祉サービス分野は、高齢者・障がいがある方の「疾病・治療薬」「医療保険制度」「介護保険制度」など幅広い医学知識が求められます。看護師として培った医学知識は、試験で役立つでしょう。
厚生労働省の資料によると、2025年度のケアマネ試験における職種別合格者数の比率は、介護福祉士の64.1%に次いで、看護師・准看護師が16.2%と2番目に高くなっています。実際に看護師としての知識・経験が、ケアマネジャーの資格取得に活かされていることがうかがえます。

出典

ケアマネジメント手法を看護現場で活かせる

ケアマネジャーになるまでに、試験勉強・研修を通じて、在宅療養者の支援や他職種との連携に関するスキルを磨けます。特に、ケアマネプランを作成し、必要な支援を提供するケアマネジメント手法は、退院支援や訪問看護の実践にも活かしやすいスキルです。

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活躍の場が広がる

ケアマネジャーの資格を取得すると、ダブルライセンスの看護師として活躍の場を広げることにつながります。例えば、下記のような職場でスキルを発揮できるかもしれません。

  • 病院の地域連携室
  • 居宅介護支援事業所を併設する訪問看護ステーション
  • 地域包括支援センター

看護師・ケアマネジャーを兼務でき、介護・医療両方の知識を有する貴重な人材として、転職でも有利に働く可能性が高いといえます。

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看護師が働きながらケアマネ資格を取得する方法

ケアマネジャーを目指す看護師は、働きながら試験勉強を進めて合格を目指すケースが多いようです。看護師が働きながらケアマネを取得したい人は、以下の方法を取り入れることをおすすめします。

長く働ける職場で実務経験を積む

転職回数が多い看護師は、複数の職場に実務経験証明書を作成してもらうことになり、受験に必要な書類の準備に手間と時間がかかります。また、離職期間は実務経験に含まれません。同じ職場で長く働いていれば、実務経験証明書の準備や従事日数の計算が楽になり、資格取得の際の手間も省かれます。

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勉強や研修のための時間を確保する

ケアマネ試験は、十分な勉強をして挑まなければ合格への難易度は高いかもしれません。また、試験に合格した後も、講義・演習を含む研修を受けます。勤務している職場には、資格取得を目指すための時間を確保したいことを伝えて、必要ならシフトや残業などを調整してもらえないか相談してみましょう。

フォロー体制が整っている職場に転職する

「今の職場では忙しいので勉強時間を確保できない」「上司がケアマネ取得に理解がない」という場合、フォロー体制が整っている職場への転職も検討しましょう。ダブルライセンスの看護師として活躍できる職場なら、ケアマネ資格取得後も長く働けるのが魅力です。また、資格手当も充実している職場であれば、給与アップも期待できます。

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看護師が受けるケアマネ試験の科目免除に関する質問

ここでは、看護師がケアマネ試験を受験する際の科目免除についてよくある質問を、Q&A形式で紹介します。

看護師とケアマネはどちらが上位資格ですか?

看護師とケアマネは、それぞれ専門分野が異なるスペシャリストです。どちらかが一方に指示を出すのではなく、それぞれのアセスメントに基づいて意見交換を行っていきます。対象者に必要な看護やケアを提供するためには、看護師やケアマネを始めとした医療従事者との連携が欠かせません。

ブランク期間は実務経験に含まれますか?

育児や介護、病気などで長期休暇を取得した場合、従事期間に含まれません。ブランク期間がある人は、ブランク期間を除いて従事日数を計算します。ただし、就業産前産後休暇は従事期間として実務経験に含まれるので注意しましょう。

まとめ

ケアマネ試験における看護師の科目免除制度は、2015年に廃止されています。そのため、看護師もすべての科目を受験することが必要です。看護師がケアマネジャーの資格を取る場合、「培った医学知識が試験や実践に役立つ」「ダブルライセンスで活躍の場が広がる」といったメリットがあります。資格取得には、勉強や研修のための時間を確保しなければなりません。フォロー体制が整った職場なら、働きながらケアマネジャーの資格取得を目指せるでしょう。

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この記事を書いた人
「レバウェル看護」編集部
「レバウェル看護」は累計利用者数47万人(※)を超える看護師専門の転職支援サービス。 編集部の制作体制には看護師経験者や現役看護師を交え、これまでに1,000記事以上(※)を執筆。看護師にとっての悩み・不安・疑問を一番に相談する"相談窓口"になることを目指し、医療・介護の現場で尽力している方々をサポートするためのコンテンツを発信中。 (※)2023年6月時点
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