
「訪問看護に興味はあるけれど休みにくいって本当?」と悩んでいる看護師は多いのではないでしょうか。
ここでは、訪問看護が休めないと感じる理由や休みにくさへの対策などについて、詳しく紹介します。
この記事を最後まで読み終えてもらえれば、プライベートを大切にしながら、訪問看護師として働くにはどうすれば良いか分かるでしょう。
休みにくさがネックに感じて転職を迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
訪問看護では、事業所によって休みの取り方が異なります。
ここでは、訪問看護における休みの取り方について、分かりやすく解説するのでご覧ください。
月~金まで働き、土日が休みとなる働き方は「固定勤務」とも呼ばれます。
土日・祝日は利用者様の都合で訪問看護サービスを利用しないケースが多いことから、固定勤務を取り入れている訪問看護の事業所は少なくありません。
固定勤務制の事業所の多くは、平日の日中以外はオンコールで待機し、必要に応じて緊急で訪問できる体制を整えています。
▼関連記事
看護師が土日休みの働き方ができる職場は?希望が叶う求人の探し方も紹介
シフト制とは、勤務する曜日や時間が一定ではない働き方です。
そのため、土日・祝日が休みになるとは限らず、平日に休みが入ることもあります。
1カ月ごとや2週間ごとなどの期間で区切り、休み希望を提出するのが一般的です。
▼関連記事
看護師の「4週8休」とは?年間休日数が多い職場の特徴と週休2日との違い
訪問看護はさまざまな理由から「休みにくい」と感じる場合があります。
訪問看護が休めないと感じる理由は下記のとおりです。
それぞれの理由について詳しく解説するので確認してみましょう。
在宅医療の需要は高まっており、訪問看護師の需要・総数も増加傾向にあります。
日本看護協会の「総数(年次別・就業場所別)」によると、訪問看護師の就業者総数の推移は下記のとおりです。
| 年次 | 看護師の就業者総数(人) |
| 平成23年(2011年) | 30,903人 |
| 平成24年(2012年) | 33,649人 |
| 平成25年(2013年) | 35,033 |
| 平成26年(2014年) | 40,446人 |
| 平成27年(2015年) | 42,423人 |
| 平成28年(2016年) | 46,977人 |
| 平成29年(2017年) | 50,468人 |
| 平成30年(2018年) | 57,081人 |
| 令和元年(2019年) | 60,666人 |
| 令和2年(2020年) | 67,848人 |
しかし、現場では訪問看護師の人員が不足しており、特に中小規模の事業所は最小限の人数で運営しているケースも珍しくありません。
人手不足の職場では、急な欠勤によってほかの職員の負担が大きくなってしまうため、「希望通りに休めない」と感じることもあるでしょう。
訪問看護のスケジュールは事前に決まっており、利用者様側にも伝わっています。
そのため、看護師や時間帯の変更があれば、利用者様に承諾を得なければなりません。
また、介護保険が適応される利用者様の場合、ケアマネジャーへの連絡も必要です。
訪問看護に関わっているさまざまな人への連絡が承諾が必須となるため、「気軽に休めない」と感じることがあります。
訪問看護の事業所は、チーム制と受け持ち制のいずれかで運営されています。
それぞれの特徴は下記のとおりです。
| 制度 | 特徴 |
| チーム制 | 複数名の看護師が一人の利用者様を訪問する |
| 受け持ち制 | 特定の看護師が一人の利用者様を訪問する |
受け持ち制だと特定の看護師が利用者様のケアを行うため、信頼関係を築きやすいです。
しかし、担当している看護師が急に休んでしまうと、利用者様と面識の少ない看護師が訪問しなければなりません。
「利用者様や同僚に迷惑が掛かってしまう」という理由から、休みを取りにくいと感じやすいでしょう。
看護師1名あたりの訪問件数が多いと、スケジュールを調整しなければならない利用者様が多いうえ、ほかの看護師に割り振るのも難しいです。
特に、在籍している看護師の人数が少ない事業所では、看護師1人あたりの訪問件数が多い傾向にあります。
訪問件数の多さがネックに感じる方は、看護師の人数が多い事業所を選ぶのがおすすめです。
オンコール当番が求められる事業所では、看護師が交代でオンコールに対応します。
電話だけで済む場合もあれば、状況に応じて利用者様の自宅まで訪れることも珍しくありません。
もしも体調不良でオンコール対応が難しい場合、ほかの看護師に代わってもらうことはできます。
しかし、「言い出しにくい」「休んでしまって申し訳ない」と感じる看護師は少なくないでしょう。
体調面や家庭の事情などから、突発的に休む可能性がある看護師は、「休みにくい職場では働くのは難しい」と不安を感じるものです。
しかし、下記のような対処法を取り入れることで、不安が解消されるかもしれません。
それぞれの対処法について紹介するので、訪問看護で休みにくいと感じている方はチェックしてみましょう。
「体調不良で仕事を休んでしまうかもしれない」と不安に感じている看護師は、普段から体調管理を意識することが大切です。
また、オンコール対応や一人での訪問によって、思っている以上に心身が疲弊している方も少なくありません。
休日は趣味の時間を確保したり、休息を設けたりして、リフレッシュを心がけると良いでしょう。
労働契約法第5条によると、「使用者は、労働契約に伴い、労働者がその生命、身体等の安全を確保しつつ労働することができるよう、必要な配慮をするものとする。」と定められており、体調不良時などの欠勤は労働者の権利として認められています。
しかし、職場での人間関係が良好に保たれていないと、「急な欠勤で嫌な顔をされてしまうかもしれない」「陰口を言われたらどうしよう」といった不安感から、休みを取りにくくなるものです。
そのため、看護師同士が協力し、お互いに補い合える関係性が築けていれば、安心して休みを取得できます。
訪問看護師に急な欠勤が生じた場合、代理でほかの看護師が訪問することとなります。
しかし、利用者様の状態や自宅内構造・物品の位置、対応時の注意点などが分からないと、利用者様に不快感を与えてしまう可能性もあるでしょう。
そこで、看護師間で利用者様の情報を共有しておけば、いざという時に安心して訪問できます。
訪問看護の事業所では、管理者が訪問スケジュールを組んでいるケースがほとんどです。
依頼件数が増える時期はスケジュールが多忙になりやすいものの、余裕を持ったスケジュールを組むことで、急な欠勤が生じても予定を調整しやすくなりす。
また、訪問件数にゆとりがあることで、事故防止にも役立つでしょう。
受け持ち制を導入している訪問看護事業所の場合、あらかじめ利用者様に代理の看護師が訪問する可能性があることを説明しておくと良いでしょう。
急な欠勤だけでなく、移動時の事故や緊急対応などで調整が生じた際も、スムーズに代理の看護師が訪問しやすくなります。
担当外の看護師が訪問しても、必要なケアを提供できるような体制が整っていることを伝え、利用者様に安心してもらうことも大切です。
休みを取りやすい環境かどうかは、事業所によって異なります。
できるだけ休みを取りやすい事業所を探している方は、事業所の規模が大きく、1日の訪問件数に余裕のある事業所を選ぶのがおすすめです。
突発的な欠勤が発生しても、ほかの看護師がカバーできれば、休みを取りやすいでしょう。
訪問看護ステーションは、事業所によって休みにくさが異なる場合があります。
ここでは休みにくい訪問看護ステーションを見極めるポイントをお伝えするので、事業所選びの参考にしてください。
訪問看護では一人ひとりが責任を担うため、在籍人数が少ない事業所は休みにくいかもしれません。
一方、規模の大きな事業所は看護師の人数が多く配置されており、人員に余裕があることが多いです。
家庭の事情や心身の不調により、急な休みを取る可能性がある方は、在籍している看護師の人数が多い事業所なら安心でしょう。
求人票に記載されている年間休日数や勤務時間は、しっかりチェックしておくのがおすすめです。
希望する勤務日数や勤務時間とあっているか、照らし合わせたうえで応募すれば、入職後のミスマッチを減らせます。
また、正社員として応募する場合、年間休日数が120日以上の求人案件を選ぶと良いでしょう。
1日の訪問件数は事業所によって異なるものの、4~6件ほどが一般的です。
訪問件数が多いほどインセンティブ手当の支給額は高くなりますが、看護師の負担が大きいだけでなく、スケジュールの調整が難しくなります。
人員確保が十分ではない事業所の場合、看護師1人あたりの訪問件数が多くなる傾向にあり、「休みをとりにくい」と感じやすいです。
▼関連記事
訪問看護におけるインセンティブ制度とは?メリット・デメリットも紹介
多くの訪問看護の事業所では24時間体制で対応できるように、オンコールを取り入れています。
オンコールは夜間や休日の緊急対応が求められるため、頻度が多いほど疲労や負担につながりやすいです。
看護師一人あたりのオンコール対応の頻度や出動の回数などを、あらかじめ確認しておきましょう。
▼関連記事
訪問看護のオンコールとは?業務内容や対応例、ストレスの対策方法も紹介
訪問看護では幅広い診療科目や年齢層の利用者様を受け入れており、利用者様の主な疾患・状態は、事業所によってさまざまです。
近年では、終末期のがん患者様や神経難病の患者様、小児、精神科など特定の利用者様のニーズに応えた事業所も増えています。
看護師に求められるスキルや知識も事業所によって異なるため、あらかじめ事業所の特徴も調べておくと良いでしょう。
「看護師は休みを取りにくい」というイメージを持ちがちですが、比較的休みを取りやすい職場もあります。
ここでは、訪問看護以外に看護師が休みを取りやすい職場を紹介するので確認してみましょう。
大学病院や国立病院など、規模の大きな病院では看護師の人数が多く、シフトを調整してもらいやすいです。
夏季や年末年始など長期休暇も整備されているため、プライベートを重視して働きたい看護師に向いています。
夜勤が負担になっている場合、日勤常勤やパート勤務など、夜勤のない働き方を選べるのも魅力です。
土曜の午後や日・祝日を休診としているクリニックは多く、週末にしっかり休みを取りたい看護師に向いている職場です。
また、オンコール対応も不要なので、退勤後はゆっくり過ごせます。
ただし、小規模なクリニックでは最低限の看護師しか確保できていないため、「急な休みを取りにくい」と感じることもある点に注意してください。
美容クリニックは日勤専従で、夜勤やオンコール対応を求められないため、ワークライフバランスを保ちやすいです。
勤務開始時刻は遅めに設定されており、ゆっくり準備してから出勤できるのもうれしいポイントでしょう。
また、完全予約制のクリニックがほとんどであり、突発的な残業も滅多にありません。
ここでは、訪問看護が休めないことについてよくある質問を紹介します。
日本看護協会の「2020 年 病院看護実態調査 報告書(P23)」によると正規雇用看護師の年次有給休暇の取得率は下記のとおりです。
| 年次有給休暇取得率(%) | 割合(%) |
| 10%未満 | 1.9% |
| 10~20%未満 | 3.6% |
| 20~30%未満 | 3.3% |
| 30~40%未満 | 7.6% |
| 40~50%未満 | 13.0% |
| 50~60%未満 | 15.2% |
| 60~70%未満 | 14.5% |
| 70~80%未満 | 12.9% |
| 80~90%未満 | 11.7% |
| 90%以上 | 10.4% |
年次有給休暇の取得率は、「 50~60%未満」が15.2%で最も多く、次いで「60~70%未満」が14.5%、「40~50%未満」が13.0%となっています。
有給休暇の取得率は、40~70%程度が多いことが分かるでしょう。
看護師が急な休みを取る理由として、下記のようなものが挙げられます。
前日までは出勤できる程度の不調であっても、起床時に「出勤が難しい」と感じるケースは珍しくありません。
遠回しな表現で説明しても相手に伝わらないため、欠勤の連絡を入れる際は分かりやすく簡潔に伝えるようにしましょう。
訪問看護は人手不足の事業所が多く、急なスケジュールの調整も難しいため、「休みにくいのではないか」と不安に感じる看護師は少なくありません。
しかし、職場の人間関係を良好に保ったり、余裕のあるスケジュールを組んでもらったりと、急な休みに備えておくことができます。
また、休みやすい環境が整っている事業所なのか、しっかり見極めることも大切です。
休みを取りやすい職場は規模の大きな病院やクリニックなどもあるので、自分に合った職場を探してみましょう。
「休日が充実している職場に転職したい」と悩んでいるなら、レバウェル看護がおすすめです。
レバウェル看護では専任のキャリアアドバイザーが、看護師一人一人の転職活動をサポートします。
希望する条件をしっかりヒアリングしたうえで転職先を紹介するので、入職後のミスマッチを防ぎやすいです。
登録は1分で完了するので、お気軽にレバウェル看護をご利用ください。

記事の制作について
「レバウェル看護 看護師さん向けお役立ち情報」では、
記事の制作・公開にあたってのポリシーを定めています。
詳細は下記よりご確認いただけます。
キャリア
働く場所
選考対策
資格
その他
読みもの
連載