
「どんな職場だと休日呼び出しが多い?」「ほかの看護師は休日に呼び出しされてるの?」と、疑問に感じている看護師もいるのではないでしょうか。この記事では、看護師が休日に呼び出されるときのよくあるパターンや、休日出勤が発生する可能性がある診療科・職場などについて、詳しく解説します。看護師の休日呼び出しに関する実情を知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
休日なのに職場から呼び出された経験を持つ看護師は少なくないようです。看護師が休日に呼び出される理由には、「出勤スタッフに急な欠員が出た」「オンコール当番の代わりに出勤した」などがあります。以下で詳しく見ていきましょう。
ほかの看護師が体調不良で当日欠勤した場合や、患者さまの緊急入院に対応しなければならない場合など、至急で人手が必要になった際は休みの看護師が呼び出されることもあります。勤務年数が長い看護師や役職者の看護師ほど、呼び出される率が高い傾向にあるようです。
急変や急患が多い職場では、常勤の看護師が当番制でオンコールに応じます。オンコール当番の看護師が急に対応できなくなってしまった場合、出勤の必要があれば代わりに休日だった看護師が呼び出されるケースもあるでしょう。
看護記録の漏れやレポートに関する指導で、休日に呼び出される看護師もいます。業務中は忙しく、指導に時間をかけられない職場で発生しやすいかもしれません。特に新人看護師の場合、プリセプターの先輩看護師のシフトに合わせて、呼び出されるケースもあるようです。
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看護師から敬遠されがちな休日出勤や呼び出しですが、メリットと捉えられる部分もあります。この項では、どのようなメリットがあるのか詳しく解説していくので、チェックしてみましょう。
法定休日の出勤やオンコール待機中の出勤は、基本的にそれぞれ手当が支給されます。休日出勤の手当額は職場ごとに異なりますが、1回ごとに2,000~5,000円が相場のようです。休日手当が支給される点で見ると、給与をアップさせたい看護師とってはメリットといえるかもしれません。
週末や祝日は、外来診療や手術、検査などが行われていないため、基本的に最小限の看護師しか病院に出勤しません。業務する人数が少なければ、看護師同士のコミュニケーションも平時より減ります。日頃から人間関係の煩わしさに悩んでいる看護師は、「休日は気楽に働きやすい」と感じるかもしれません。
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メリットもある一方で、休日呼び出しによってデメリットが生じる可能性があります。ここでは、休日の呼び出しによる看護師のデメリットを詳しく解説しますので、参考にしてみてください。
看護師は、休日に突然呼び出されることによって、外出の予定や、家族・友人・恋人との時間を確保しにくくなります。一人暮らし時代は生活の自由度が高いため、休日に呼び出されても、予定に融通をきかせられる看護師もいるでしょう。しかし、子育てや介護をしている場合は、休日呼び出しによって子どもの園・学校の行事や家族の用事を優先できなくなり、デメリットに感じる場合があります。
休日に呼び出されても、必ずしも休日手当が発生するわけではありません。本来の休日に出勤する分、ほかの日が振り替えで休みにされるケースもあります。その場合、休日労働とみなされず、休日手当は支給されないでしょう。ただし、急な呼び出しで、事後に代休を取ることが決まった場合は、手当支給の対象になります。
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この項では、休日呼び出しが発生する可能性がある診療科や職場について紹介します。休日は仕事から離れてしっかり休みたいと考える看護師さんは、転職の際の参考にしてみてください。
本来、内視鏡室の看護師は診療時間内に外来で業務を行います。しかし、外来の休診日に、内視鏡室を急に使用することになった場合、担当の看護師が呼び出されるケースがあるようです。週末や祝日の病棟は看護師の人数が少なく、内視鏡介助の対応が難しいことが理由として挙げられます。物品の扱いや消毒面で休日明けの業務に支障が生じないようにするためにも、内視鏡室看護師の対応が求められるでしょう。
手術室に勤務する看護師は、週末や祝日・夜間などに予定外の緊急手術が入って呼び出されるケースがあります。ただし、手術室の看護師はオンコールを当番制で割り振っているので、想定外の呼び出しは基本的に少ないようです。オンコールを担当している看護師は、いつ呼び出されても出勤できるように、待機している必要があります。
産科では、いつ入院患者さんの分娩が始まるか分かりません。出勤している看護師や助産師では対応が難しい場合、休日でも呼び出される可能性があります。ただ、産科でも、看護師のオンコールは当番制で割り振っているため、突然呼び出される機会は少ないといえるでしょう。
土日祝日や夜間は、営業を休みにしている訪問看護ステーションも少なくありません。「24時間対応体制加算」を導入している訪問看護ステーションの場合、営業時間外は常勤の看護師が交代でオンコールを担当します。基本的に当番の看護師がオンコールに対応しますが、イレギュラーが起きた場合は休みの看護師も呼び出されることがあるかもしれません。
夜勤の看護師が常駐していない介護施設は、オンコール対応が求められます。夜間に入居者の急変や転倒事故などが発生し、夜勤の介護職員では対応しきれない場合、オンコール当番の看護師に電話がかかってきます。夜勤の介護職員への指示のみで終われば、出勤の必要はありません。
「できるだけ休日に呼び出されたくない」という看護師もいるかもしれません。そこで、休日に呼び出されたくない看護師に、おすすめの対処法を紹介します。
家庭の都合などで、休日呼び出しに対応するのが難しい場合、無理して応じるのではなく、あらかじめ上司に相談しておくと安心かもしれません。しっかり休みを取れないことで、体調不良を招くおそれもあります。上司に相談しても状況が改善されず、休日呼び出しが頻繁にある場合は、転職や異動も視野に入れてみてください。
休日呼び出しの対応が難しい場合、パートタイム勤務に切り替えるのもおすすめです。そもそも常勤看護師は、雇用契約に「休日出勤がある」と記載されている場合があり、休日出勤を余儀なくされているケースがあります。パートタイム勤務として雇用契約を新たに結ぶ際に、休日呼び出しは応じられないことをはっきりと伝えましょう。
看護師が働き方への改善を求めているにもかかわらず、応じてもらえないようであれば、今後の改善を期待するのは難しいかもしれません。その場合、休日の呼び出しが少なく、看護師1人ひとりのライフワークバランスに配慮している職場への転職がおすすめです。仕事とプライベートのメリハリが付きやすい職場なら、ライフスタイルが変化しても働き続けられます。
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休日呼び出しが少ない職場への転職を検討する場合、どのような職場を選べばいいのか悩むかもしれません。そこで、看護師の休日呼び出しが少ない職場について解説していきます。
比較的容体が落ち着いている患者さまが多い診療科や慢性期の病棟なら、看護師の休日呼び出しが少なく済むかもしれません。急変や急患の対応がない職場で探すと、回復期リハビリテーション病棟や療養型慢性期病院なども候補に入ってきます。
クリニックなど毎週決まった曜日が休診日である職場は、スタッフが全員同じ曜日に休みなので、確実に休日を確保できるでしょう。ただし、週に2~3回ほどしか出勤しないパートタイム勤務の場合、常勤看護師の欠勤によって、本来休みの日に急遽出勤を打診される可能性があるので注意が必要です。
看護師の人手が充足しており、年間休日数が多い職場は、看護師の休日にも配慮されている傾向にあります。休日呼び出しが少ない職場に転職したいなら、年間休日数が多い職場から探してみるのも1つの手です。
職場で取得している休日数は均よりも多いのか、それとも少ないのか、気になるところです。日本看護協会の「2024年病院看護実態調査(P21)」によると、看護師の年間休日数は以下のような割合になっています。
| 年間休日数 | 割合 |
| 100日未満 | 2.8% |
| 100~110日未満 | 13.8% |
| 110~120日未満 | 30.6% |
| 120~130日未満 | 47.4% |
| 130日以上 | 2.5% |
| 平均 | 117.2日 |
参照:日本看護協会「2024年病院看護実態調査(P21)」
就業規則で定められた所定の年間休日総数は、「120〜130日未満」が47.4%で最多です。
次に「110~120日未満」が30.6%、「100〜110日未満」が13.8%となっています。看護師の平均年間休日数が117.2日だと覚えておくと、転職する際の目安になるかもしれません。
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看護師の有給休暇取得率が高いほど、休みを取りやすい傾向にある職場かもしれません。管理者が「有給休暇は労働者の権利である」「休みはしっかりとるべきである」という考え方であれば、休日の呼び出しがないよう対策を講じている可能性があります。
日本看護協会の「2024年病院看護実態調査(P23)」によると、看護師の年次有給休暇の平均取得率は69.7%です。
| 年次有給休暇取得率 | 割合 |
| 10%未満 | 0.6% |
| 10~20%未満 | 2.0% |
| 20~30%未満 | 1.6% |
| 30~40%未満 | 4.0% |
| 40~50%未満 | 7.5% |
| 50~60%未満 | 12.9% |
| 60~70% | 15.9% |
| 70~80% | 18.2% |
| 80~90% | 18.6% |
| 90%以上 | 16.0% |
| 平均 | 69.7% |
参照:日本看護協会「2024年病院看護実態調査(P23)」
※年次有給休暇取得率=総取得日数/各人の付与日数の総計(前年度からの繰越分を含まない)×100
看護師の年次有給休暇取得率は、職場によって差が大きいことが分かります。転職や部署異動を検討する際は、有給休暇取得率の高い職場を選ぶと、休日に呼び出されることが減るかもしれません。
ここでは、看護師の休日呼び出しに関する疑問を、Q&A形式で紹介します。
休日出勤に対して手当が支給されるかどうかは、曜日に関係ありません。職場が週に1日定めている法定休日か、それ以外の所定休日(シフト休)を返上して出勤した場合、休日手当は支給されます。ただし、あらかじめ振替休日を指定された場合は支給されないケースもあります。詳しくは、記事内の「休日手当がつかない場合がある」をご覧ください。
休みの日に、呼び出しや確認の電話がくるかもしれないと思うと、休んだ気がしないという看護師さんも多いかもしれません。オンコール当番以外の休日は電話に意識を向けないようにする、上司に改善を求めて相談してみるなどの対処法があります。労働者の仕事とプライベートの区切りを大切にしている職場もあるため、つらい場合は転職も考えてみてください。
看護師が休日に呼び出される理由は、人手不足やオンコール、ほかの看護師への急な指導などさまざまです。休日手当やオンコール手当がつかない呼び出しもあり、プライベートな時間を取りにくくなるといったデメリットも生じます。
「休日に呼び出されたくない」という看護師は、あらかじめ対応が難しいことを上司に伝えたり、パートタイム勤務への切替を検討しましょう。改善が見込めない場合、休日呼び出しの少ない職場への転職もおすすめです。
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