
看護師の転職では採用試験で小論文が課されることがあるため、対策方法に悩む方もいるかもしれません。小論文は、考え方や価値観などが判断される材料になるため、自分をアピールできるチャンスともいえます。この記事では、看護師の小論文試験でよく出題されるテーマや基本構成の書き方についてまとめました。看護師の小論文で採用担当者が評価するポイントも紹介するので、ご一読ください。
看護師の採用試験における小論文は、応募者の考え方や価値観、適性を病院側が判断する材料になります。小論文とは自分の意見や考えを説明するものなので、説得力のある論理的な表現が必要です。相手に伝わるよう、文章構成や表現に工夫して書くことも求められます。
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看護師が転職・就職する際に受ける小論文試験のテーマは、医療・看護分野や社会問題、応募者自身のことについてなどさまざまです。ここでは、出題されやすいテーマの内容を5つに分類して紹介します。
看護師の採用における小論文試験では、一般的な社会問題について出題される場合があります。以下は、課題となりやすいテーマの例です。
近年の社会課題として取り上げられているテーマについて調べ、自身の考えを持っておくと良いかもしれません。あわせて、「その課題に看護師としてできることはないか」という観点も持っておくと、小論文に書く内容が広がります。
看護師の小論文では、以下の例のように、医療や看護に関する具体的なテーマから意見を求められる場合もあります。
看護・医療に関する小論文の出題には、教科書に載っている単語や具体的な医療用語、看護師の役割などさまざまなテーマが用いられるようです。看護学校で受けた授業や課題、実習で学んだ医療用語を思い出して、注目してみてください。
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採用試験が実施される年や前年に大きくニュースになったことが、看護師の小論文テーマになる場合もあります。以下の例のように、時事問題と医療を絡めたテーマが出題されることもあるでしょう。
社会問題と同じように、時事問題にも関心を持つようにしておくのがおすすめです。その中で看護師としてできることや、看護への向き合い方なども重ねて考えると小論文を書くときの材料になります。
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長所や、将来の看護師像など自身の体験や経験に関することも、転職・就職の小論文試験でテーマになりやすいようです。看護師の採用試験で出題される例としては、以下のようなテーマが挙げられます。
自分についてのテーマは面接でも質問されやすい内容のため、選考対策としてあらかじめ自己分析しておくと良いかもしれません。テーマに関わる患者さまとのエピソードや看護実践があれば盛り込むと、より説得力がある小論文になります。
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看護師が転職・就職する際の小論文試験では、思いやりや人間らしさ、生きることなど抽象的なテーマに対する考えを求められることもあります。
哲学的な要素が含まれているテーマが出題されることもありますが、その場合も具体例を織り交ぜて書くと伝えやすくなります。自身の経験を思い起こして、テーマに結び付くエピソードがあれば盛り込みましょう。
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この項では、小論文の基本的な書き方のルールを解説します。転職・就職で小論文試験を控えている看護師の方は、確認してみてください。
小論文の書き方は、原稿用紙を用いた作文を書くときのルールと基本的に同じです。「話の内容が変わるときは改行し、文頭を1マス空ける」「句読点やかぎかっこは1文字として数える」といった、原稿用紙の使い方を押さえましょう。縦書きと横書きでルールが異なる場合もあるため確認が必要です。
文章を書く際には、語尾を揃えるという決まりがあります。語尾の形態は大きく2種類です。1つは「〜です・ます・でした」などの「敬体」という書き方で、もう1つは「〜だ・である・た」などの「常体」という書き方になります。小論文の語尾は、常体で統一するのが一般的です。
小論文の課題の場合、文字数が指定されます。看護師が転職で受ける小論文試験の場合は、800文字〜1,000文字程度が多いようです。試験では、指定の8割以上の文字数になるように心がけましょう。800字指定であれば640文字以上、1,000文字指定であれば800字以上となります。なお、指定された文字数を大幅に超えると、減点や採点対象外にされる可能性があるので注意が必要です。
小論文は指定された文字数の中で自身の意見を述べる必要があるため、簡潔な書き方をすることが大切です。1文が長すぎると読みにくい文章になり、意図が相手に伝わりにくくなります。また、文字数を稼ぎたいからといって、同じ内容を何度も繰り返さないように気をつけましょう。
小論文試験で減点を最小限に抑えるためには、誤字・脱字がないようにすることが大切です。日頃から漢字に慣れ親しんだり、文章を丁寧に書くように意識をしたりしましょう。新聞に掲載されている社説やコラムは小論文の参考になるので、書き写して文章作成の練習にするのもおすすめです。
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看護師が転職・就職の際に受ける試験で書く小論文は、「序論」「本論1」「本論2」「結論」の4段階で構成するのが基本です。この項では、小論文の組み立て方を基本構成に沿って解説します。
導入となる序論では、「何について書く小論文なのか」を提示します。自分が小論文で伝えたいことや、相手が小論文を読み進める際の助けになる内容を書きましょう。たとえば、「信頼される看護師とは」というテーマに対する自分の考えとして、「信頼される看護師とは、相手の気持ちや考えを予測して動ける看護師である」と簡潔に述べるのが序論です。
本論1では、自分の考えに対する説明を述べます。序論で書いた主張に対して、「どうして自分がそう考えるのか」を書くのが本論1です。テーマに関連して、自分が経験したことや見聞きした具体的な内容も書くと説得力が増します。特に、看護師が転職する際の小論文では、今までの看護経験からエピソードを盛り込むほうが評価されやすいかもしれません。
本論2は、序論で主張し、本論1で自分の経験に落とし込んだテーマに対する考えを、結論に向けてまとめていく部分です。序論と結論の内容に整合性が取れるよう、論理的に書くことが重要になります。盛り込んだエピソードとテーマの繋がりについて深堀りすることで、主張の補強も可能です。
結論では、テーマに対する解決策や目標を挙げて、文章を締めくくります。序論で提示したことに対して、医療・看護現場は「どうなっていくと良いか」、看護師としての自分が「今後どうしたいか」を書くようにすると、文章にまとまりが出てくるでしょう。結論では、小論文を総括するまとめを簡潔に述べることで、内容を読み取ってもらいやすくなります。
ここでは、「高齢化社会に向けて看護師が求められる役割とは何か」(800字)というテーマに沿った小論文の例を紹介します。指定文字数が800字のときには、序論(100文字)・本論1(300文字)・本論2(300文字)・結論(100文字)を目安に構成するのがおすすめです。
高齢化社会において看護師に求められる役割は、高齢者ができるだけ長く健康を維持し、生活の質を保てるように支えることだと考える。そのためには、治療に関する看護だけではなく、病気を予防するためのサポートも必要となるだろう。
私が健康の維持について考えるようになったのは、祖母がきっかけである。85歳の祖母は、自転車で買い物に行き、地域のサークル活動にも積極的に参加していた。年齢に関係なく、楽しめることはたくさんあると祖母を見ていて感じた。しかし、祖母はあるとき、洗濯物を干す際に転倒して足を骨折してしまった。退院後も車いす生活が続き、自分の思うように動けなくなったことで生きる楽しみを失ったかのように見えた。私は、その姿を見て、人生を楽しむためには「健康を維持すること」が大切だと考えるようになったのである。また、退院後のリハビリや病気の自宅療養においては、訪問看護も重要な役割を担っていると実感した。
病院における看護師の業務内容は、医療における医師のサポートや介助だけではない。入院患者の生活支援も業務の一環である。この生活支援に関する業務は、介護の分野とも深く関わっていると考えられる。つまり、看護師は医療と介護の両方に携わることができるのだ。高齢化社会で求められるのは、健康を維持するための看護である。そのためには、病気に対する看護だけではなく、健康な高齢者へのサポートや訪問看護も必要だと考えられる。
高齢化社会の中で看護師は、医療と介護の中間の働きが求められるのではないだろうか。そのために、私は医療的なサポートだけではなく、病気や怪我の予防に関しても学び、看護を実践していこうと考える。
看護師が転職・就職する際の採用試験で課される小論文では、以下の4つの要素が重要になります。この項で紹介するポイントを押さえて、採用担当者に評価される小論文を目指しましょう。
小論文試験で出題されたテーマを理解するためには、「読解力」が必要です。テーマと関係ない内容だったり、主題が途中ですり替わってしまったりすると、考えが伝わりにくくなります。出題されるテーマを正しく理解したうえで小論文を作成できているかどうかは、評価のポイントです。
テーマと自身の経験や考えを具体的に結び付けていくのが「発想力」といえます。説得力のある小論文にするには、テーマに沿った具体的な体験や考えを盛り込むことが重要です。そのため、患者さまとの関わりで感じたことや看護師になろうと思ったきっかけなど、経験したエピソードから小論文の内容を充実させる発想力が大切といえます。
評価される小論文を書くには、筋道立てて主張を組み立てられる論理的思考力が求められます。論理的な小論文の特徴は、「要点が簡潔にまとまっている」「論理展開の流れに不自然さがない」などです。分かりやすくまとめるためにも、問題提起から結論まで一貫性のある構成になるよう意識しましょう。
意図が正確に伝わる小論文を書くには、内容に適した言葉選びや表現をすることが必要です。小論文に使える文末表現や類義語を調べて知っておくと、語彙の引き出しが増えてより伝わりやすい文章が書けるようになります。また、言葉の誤用や誤字・脱字がないように注意することも大切です。
この項では、看護師が転職で受ける採用試験で小論文を書く際のポイントや注意点を解説します。以下に挙げる点を押さえて対策し、小論文試験に臨みましょう。
看護師の小論文対策では、書く練習を重ねることが重要になります。文章を書くことに慣れれば、基本のルールや論理的な考え方が定着し、どのようなテーマにも対応しやすくなるはずです。志望する病院の過去問があれば出題傾向を把握して対策できるので、活用しましょう。
小論文試験では、時間配分にも注意しなければなりません。本番で時間配分に失敗しないためには、練習のときから時間を計るのがポイントです。どの部分を書くのに時間がかかるのかを知ることで、対策も講じられます。最後に見直しもできるように、時間配分をしてください。
制限時間を意識しながらも、いきなり本文を書き始めるのではなく、最初の5分は箇条書きで序論・本論・結論の内容をおおまかに決めましょう。スタートとゴールを決めてから書いていくと、主軸がぶれにくくなります。
看護師の転職で受ける小論文試験は、本番当日まで出題テーマが分からないことも少なくありません。出題されるテーマを幅広く想定し、準備することが大切です。時事問題に関しては、その年によって出題されやすいテーマが変わります。日頃から新聞やニュースをチェックして情報収集し、おおまかな内容を掴んでおくと安心です。
小論文の書き方については、参考書を活用して対策すると効率的です。看護師の採用試験に沿った内容の小論文参考書もあり、出題されやすいテーマや模範解答の例文などが掲載されています。原稿用紙の使い方や文章の基本ルールも確認できるため、1冊は持っておくと良いかもしれません。
練習で書いた小論文は、可能ならほかの人に読んでチェックしてもらうのがおすすめです。小論文は客観的なアドバイスをもらえたほうが、改善点を見つけやすくなります。相談先に迷う看護師は、転職エージェントの活用も検討してみてください。
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転職エージェントによっては、看護師が転職する際の小論文試験に向けて対策のサポートを提供している場合もあります。看護師の転職に精通したプロに添削してもらい、実践的なアドバイスがもらえるためおすすめです。
看護師に特化した転職エージェントの「レバウェル看護」では、小論文対策に加えて、応募書類の作成や面接練習といったサービスも実施しています。キャリアアドバイザーのサポートを受けることで、一人で対策するよりも効果的・効率的に、採用試験までの準備が行えるでしょう。
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ここでは、転職の際の小論文試験に関する看護師のよくある疑問について、Q&A形式で紹介します。
小論文を評価する基準は職場によってそれぞれですが、基本的なポイントを押さえていない場合、大きな減点に繋がりかねません。「誤字や脱字が多い」「テーマから内容が逸脱している」「最後まで書ききれていない」などの要素があると、良い評価をされにくい可能性があります。
転職活動を始める前から少しずつできる対策の1つとして、自身の経験から小論文に使えそうなエピソードを書き出しておくことがあります。「看護師になったきっかけ」「看護師の仕事をする中で印象的だった経験」「疑問・改善が必要だと感じたこと」などを、振り返りながらメモしておきましょう。決めた応募先で小論文試験がなくても、志望動機や自己PRの作成に役立ちます。
看護師が転職する際、選考の1つとして小論文試験が課されるケースもあります。出題されるテーマはさまざまで看護師ならではのものもあるため、対策をしっかり行って臨みましょう。転職の採用試験で課される小論文は、テーマに対する自身の考えや見解、課題への目標・解決方法などを明確にすることを意識して書くことが重要です。くわえて、誤字・脱字がないか、言葉の使い方が合っているかという基礎的な部分も評価のポイントになります。
転職の際の小論文試験は、自分をアピールできるチャンスでもあります。構成や文章ルール、時間配分など、小論文を書く際に大切なポイントを押さえて、自身の考えを効果的に表現しましょう。
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