看護師の夜勤明けは休日扱いになる📅?出勤の可能性や勤務シフト例を紹介

2023.1.26

「夜勤明けは休み扱いになる?」と知りたい看護師の方も多いのではないでしょうか。原則的に「休日」は午前0時から午後12時まで通しで休んだ日を指すため、夜勤明けの日が必ず休日になるとは限りません。この記事では、看護師の勤務形態ごとによる夜勤シフト例や、転職時のコツを紹介します。「今の職場は夜勤後の休みが少ない気がする…」とお悩みの方は、ぜひチェックしてみてください。

看護師の夜勤明けの日は「休日」扱いになる?

看護師の夜勤明けの日は、原則「休日」ではありません。法律上、「休日」とは午前0時から午後12時まで通しで休んだ日を指します。そのため、次の勤務まで連続で24時間空いている場合であっても関係はありません。たとえば、「火曜日の午後5時に夜勤が始まり水曜日の午前9時に退勤、次の出勤が木曜日の午前8時」という場合、午前0時から午後12時まで休んでいる日が1日も存在していないことが分かります。この勤務シフトでは、水曜日も木曜日も、法律上の休日扱いにはなりません。
ただ、例外として夜勤明けを公休として扱うケースもあります。規則制のある交代シフトを組んでいる3交代の職場の場合、夜勤明けから次の勤務まで24時間空いていれば「公休扱い」になるケースもあるようです。

出典
労働基準法「改正労働基準法の施行について」(2023年1月24日)
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看護師の夜勤明けの日に勤務が入っても法律上問題ない?

ここでは、夜勤明けの看護師に関する一般的な規則を解説します。「夜勤明けの日にシフトが入っているのは大丈夫?」と気になっている方は、ぜひご一読ください。

法律上は夜勤明けの勤務時間に対する制限がない

労働基準法では、週に1回もしくは4週に4回の法定休日を与えれば問題ないと定められているため、夜勤明けの次の勤務について法律上の制限はありません。看護師のシフトによっては、夜勤明けの日の夕方や夜から勤務に入る可能性もあります。特に3交代制の職場は2交代制よりも1回の勤務時間が短いため、深夜勤明けの日に夕方から準夜勤へ入ることは、珍しいことではないでしょう。

出典
労働基準法「第三十五条」(2023年1月24日)

日本看護協会では勤務間隔を11時間以上空けることを推奨している

法律上で夜勤明けの勤務に規則はないものの、どの職場でも夜勤に対して全く制限がないわけではありません。日本看護協会では、看護師の健康を守るために勤務間隔を11時間以上開けることを推奨しています。看護師の夜勤の負担をできる限り軽減し、健康を維持して長く働けるよう、環境を整えている職場も多くあるはずです。現在の職場が勤務に関して配慮しているかどうか把握するために、勤務間隔に関する規則を一度確認してみるのも良いでしょう。

出典
日本看護協会「看護職員の夜勤負担に関する調査研究報告会」(2023年1月24日)

▼関連記事
働く看護師と労働基準法の関係とは?夜勤や労働時間について解説

2交代制と3交代制の勤務シフト例

夜勤のシフトは、勤務形態ごとに傾向があります。ここでは、2交代制と3交代制それぞれの勤務シフト例をまとめました。勤務形態による一般的なシフトや勤務間隔などを知りたい方は、チェックしてみましょう。

2交代制の勤務シフト例

【例】夜勤→休み→日勤

  • (月曜日)入り 午後4時から夜勤開始
  • (火曜日)明け 午前9時に夜勤終了
  • (水曜日)休み 
  • (木曜日)日勤 午前8時30分~勤務開始

上記のシフトの場合、火曜の朝9時から木曜の朝8時30分までが自由に過ごせる時間です。午前0時から午後12時まで通しで休める水曜日は「休み扱い」となり、火曜と木曜は勤務日扱いとなります。2交代制の場合、夜勤明けの翌日は休みになる職場が大半でしょう

3交代制の勤務シフト例

【例1】日勤→深夜→準夜→休み

  • (月曜日)日勤 午前8時から勤務開始~午後5時日勤終了
  • (月曜日)入り 午後11時30分から深夜勤開始
  • (火曜日)明け 午前8時30分に深夜勤終了
  • (火曜日)入り 午後4時に準夜勤開始
  • (水曜日)明け 午前1時に準夜勤終了
  • (木曜日)休み 

3交代制の場合、シフトによっては勤務が続くことも多くあります。上記シフトの場合、月曜から水曜が勤務日です。水曜日の午前1時からは自由時間であり、木曜日は休みとなります。2交代制と比較すると、次の勤務まで間隔が短めなのが特徴です。ただし、深夜勤→日勤のように勤務間隔があまりにも短いケースは少ないでしょう。

【例2】日勤→準夜→休み→深夜

  • (月曜日)日勤 午前8時30分から勤務開始~午後5時30分に日勤終了
  • (火曜日)入り 午後4時30分に準夜勤開始
  • (水曜日)明け 午前0時30分に準夜勤終了
  • (水曜日)休み
  • (木曜日)入り 午前0時に深夜勤開始
  • (木曜日)明け 午前9時に深夜勤終了

上記の日勤→準夜勤→休み→深夜勤というシフトは、勤務間隔の偏りが少なく、バランス良く休息できるのが特徴です。3交代制の職場の場合、労働時間は同じであっても、勤務パターンによって体への負担や疲労の回復が異なるといえます。深夜勤後は休みになる職場が多いため、事前に有給休暇を取得して連休にすることも可能でしょう。

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夜勤で働く看護師のスケジュールや仕事内容は?メリット・デメリットを解説

看護師が夜勤のある職場へ転職する際のポイント

看護師の方が夜勤のある職場へ転職する際は、勤務形態だけではなく、夜勤の回数や人数配置もチェックすることをおすすめします。以下を参考にしていただき、希望する働き方にマッチする求人を探してみてください。

自身が希望する働き方を明確にする

夜勤ありの職場に転職する場合は、夜勤業務に対して重視することを明確にしましょう。希望する働き方や収入だけではなく、携わりたい業務や身につけたいスキルなども考えることが重要です。人によって、「手当を増やして給与アップしたい」「夜勤を経験してスキルアップしたい」「3交代制から2交代制の職場へ転職したい」など、夜勤のある仕事に求めることはさまざまでしょう。希望条件がはっきりしていることで、自分に合った求人を見つけやすくなります。

勤務形態を十分に確認する

勤務形態によって1回の勤務時間や夜勤明けが休みになるかどうか異なるため、応募先の働き方をチェックしておきましょう。同じ勤務形態であっても職場によってシフトパターンが違う場合もあるので、求人ごとに十分に確認してみてください。特に3交代制は2交代制よりもシフトパターンが複雑なので、注意が必要です。具体的なシフトパターンが把握できない場合、面接時に質問しても良いでしょう。

夜勤回数や手当をチェックする

応募先の夜勤回数や手当も確認し、自分の求める条件に合っているか確認してください。「夜勤明けの休みにこだわらず収入アップしたい」とお考えの方は、夜勤手当の高い職場がおすすめです。「夜勤が初めてなので負担少なく働きたい」と望む方は、夜勤回数が少なく、夜勤明けに休みの職場が適しています。
月の夜勤回数や1回の夜勤手当の額は、勤務形態や病院で違いがあるので、その点に気をつけて求人を探しましょう。

夜勤の人数配置を確認する

夜間帯の看護師の人数配置によって、業務負担も変わってくるため、求人情報を見る際は人員配置もチェックしておきましょう。病院や介護施設など、勤務先の種類によって夜間帯の人員基準は異なります。基準以上に看護師が配置されているケースもあれば、基準ギリギリな場合も。たとえ夜勤明けに十分な休みがとれる職場であっても、常に少ない人数で夜勤業務をこなす必要がある職場だと、ストレスが溜まったり体調を崩したりしてしまう恐れもあります。

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まとめ

看護師の夜勤明けの勤務に決まりはなく、必ずしも「休日」扱いになるわけではありません。看護師の夜勤明けの日に勤務が入るかどうかは、職場や勤務形態によって異なります。一般的に、2交代制は夜勤明けから翌日まで休息に当てられることが多いようです。3交代制は、勤務シフトによって夜勤明けの日の夕方や夜から出勤になることもあります。夜勤明けにしっかり休めるかどうかは職場によるので、今後転職を検討している方は、応募先の勤務形態やシフトパターンをチェックしておきましょう。
しかし、夜勤のある働き方や求人の見方について、自分だけでは情報量が足りなく混乱しやすいものです。間違えた認識のまま応募してしまうと、「想像以上にハードスケジュールできつい」とミスマッチが起きる恐れもあるでしょう。看護師の夜勤について詳しく理解するには、転職のプロに相談すると効果的。転職エージェントを利用するメリットは、夜勤のある求人の特徴や働き方を丁寧に教えてもらえることです。
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