
看護師は育休明けに退職できるのか、どうすれば円満退職できるのか知りたい方もいるでしょう。看護師は育休明けに退職することが可能ですが、職場にできるだけ迷惑をかけないように配慮する姿勢が求められます。
この記事では、看護師が育休明けに退職する理由やその方法、状況別の注意点などを詳しくまとめました。記事の内容を参考に、育休明けに退職する際の流れをご確認ください。
看護師が育休明けに退職することは可能です。
厚生労働省の「令和3年度雇用均等基本調査(P.23)」によると、育休明けの退職者は以下のような割合となっています。
| 年度 | 女性の退職者 | 男性の退職者 |
| 平成27年度 | 7.2% | 0.1% |
| 平成30年度 | 10.5% | 5.0% |
| 令和3年度 | 6.9% | 2.5% |
上記のデータによると、育休明けの女性の退職者は6.9%、男性の退職者は2.5%でした。このような結果から、育休中や育休明けの環境変化により、看護師が退職するのはままあることと考えられます。「職場に迷惑をかけたくない」という気持ちで無理をして働き続けると、心身に悪い影響を与えてしまうので注意が必要です。
ただし、育休手当は看護師の復帰を希望して支給されます。やむを得ない事情でない限りは、育児休暇制度を取得後に復職するのが望ましいといえるでしょう。
看護師が育休明けに退職を考えてしまう理由には、仕事と家庭の両立や、子供との時間の確保といった課題が挙げられます。ここでは、育休明けの看護師が退職を考える理由についてまとめました。
育休明けの看護師は、仕事で患者さんを守り、家庭で子どもを守らなければなりません。双方の責任の重さから、仕事と家庭の時間を両立するのは難しいと判断する看護師もいます。家族との協力体制が思っていたよりもうまくいかなかった場合も、身体的負担が大きくなってしまうでしょう。
保育園に空きがなく、子供の預け先が見つからないから仕事を辞めざるをえないという看護師もいます。「看護師の仕事自体は嫌ではない」「復帰したいけど子どもを見なければならない」という状況にある人は、退職後に子どもがある程度成長してから看護現場に復帰することもあるようです。
看護師は勤務体制が不規則のため、子どもと接する時間を思うように確保できないと悩む人もいるでしょう。出産前は仕事に戻るつもりであっても、実際に子育てを始めることで「成長を近くで見守りたい」と考えるようになる場合もあります。
職場によっては子育てに理解がなく、早退や休みを取りにくいという場合があります。子どもの体調不良が原因で休むことに心苦しさを感じつつも、病院側から迷惑がられていることが伝わってくると、退職を決意する人もいるようです。
出産後は身体の回復に時間がかかります。そのため、子どもが乳児期を過ぎてからも、妊娠前のように元気に動き回れないという看護師も多いようです。
また、子どもは生後6カ月を過ぎた頃から風邪や胃腸炎といった感染を繰り返すことも珍しくありません。慣れない育児の疲労から、自身も感染してしまうことが増え、退職を選ぶ人もいます。
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この項では、看護師が育休明けに退職するタイミングと注意点を状況別にご紹介します。自身がどのようなパターンに当てはまるのかを踏まえ、退職時の参考にしてください。
育休が明ける前に退職する看護師は、育休手当(育児休業給付金)を受け取れなくなるので注意が必要です。育休手当は、育休開始から6カ月目までは賃金の67%、それ以降は50%の割合で支給されます。
しかし、退職を申請した時点で手当の支給がなくなり、社会保険料の支払いも発生することも。この流れを知らずに退職してしまうと、生活が苦しくなる可能性も考えられるでしょう。
育休明けに合わせて退職する看護師は、職場に迷惑をかけてしまうことを理解しておきましょう。
職場側は育休中の看護師が復帰することを見込んで、人材補充や業務の割り振りを行っています。そのため、育休明けとともに退職することは、職場側に損害を与えかねません。法的には問題ありませんが、この退職方法では職場からの信頼を失ってしまう可能性があります。
一旦職場に復帰したものの、体力面や家庭との両立の難しさから、退職を決意する場合もあるでしょう。育休明けに復帰してから退職する看護師は、できれば半年ほど在籍できるように心がけてください。
復職後、数日や1カ月程度で辞めてしまうと、職場に迷惑をかけてしまいます。数カ月業務に携われば仕事になれたり、感覚を思い出したりするので、スムーズに対応できるようになる可能性もあり得るでしょう。
看護師が育休明けに円満退職するには、早めの報告や誠意ある態度が重要です。下記では、看護師が育休明けに職場を円満退職する方法について解説します。
育休明けに退職したい看護師は、早めに上司へその旨を伝えましょう。退職の相談は早めに行った方が、職場側も人員補充をしやすくなります。育休中に相談する場合でも、LINEやメールだけで済まさず、できる限り職場に出向いて直接退職の意思を示すことが大切です。
看護師が育休明けに円満退職を目指すなら、退職のお詫びとやむを得ない理由を誠実に伝えることが重要です。やむを得ない退職理由でなければ、職場側から引き止めにあったり、マナーが守られていないと思われたりします。お世話になった職場へ悪い印象を与えないためにも、きちんと理由を説明できるようにしておきましょう。
育休明けに円満退職をしたい看護師は、育休中に職場を支えてくれた職員に対し、感謝の気持ちを伝えることが大事です。何も言わずに職場を去ってしまうと、別の看護師が育休に入るときの協力体制に支障をきたす可能性もあります。また、前職の看護師と将来転職する病院の看護師が知り合いという場合もあるので、角が立たない行動が求められるでしょう。
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看護師が退職するときの流れを解説!職場を円満に辞めるための注意点とは?
看護師が育休明けに退職すると、収入が途絶えたり次の転職先の候補が減ったりします。以下の内容を参考に、育休明けに退職するデメリットを理解しておきましょう。
看護師が育休明けに退職するデメリットは、収入がなくなることです。育児には想像している以上にお金がかかるため、収入が途切れることで生活がうまく回らなくなる可能性もあります。子育ての都合によっては、退職せずに仕事を続けた方がライフプランを立てやすくなるかもしれません。
看護師が育休明けに退職し、次の仕事を決めないままでいると、育児の負担が集中してしまいます。仕事をしながら育児をする場合、職場に居場所ができるので子育てによる疲労やストレスから離れることが可能です。しかし、仕事を辞めて子育てのみに専念する場合は、オンオフの切り替えがなくプレッシャーに感じてしまうこともあります。
育休明けに退職し、一時的に看護現場から離れて転職を考える看護師は、仕事探しの選択肢が狭まる場合があります。たとえば、育児と仕事の両立がしやすい環境や、育児に理解のある職場を探すのには、時間もかかるうえに転職の条件が合致するとは限りません。現在の職場で時短勤務をしたり、有給休暇を活用して適宜休めそうであったりするなら、在籍を続けるのも手です。
育休明けの看護師はすぐに退職せず、一旦職場に復帰をして様子を見てみるのも手です。そのうえで、職場側に改善や勤務の制限を求めましょう。
看護師が育休明けに復帰する際は、職場に育児への理解やサポートを求める方法があります。たとえば、子どもが体調不良になっても早退を申請しやすくしてもらったり、ほかの職員による協力を受けやすくしてもらったりすれば、仕事におけるトラブルも減るでしょう。職場側とお互いに配慮できれば、仕事と育児を両立しやすくなります。
育休明けの看護師が無理なく働くには、夜勤や残業、オンコール対応を制限してもらいましょう。仕事に向き合うことはできても、育児で疲労した状態での夜勤や残業は厳しいと感じる場合もあります。業務をある程度制限してもらえば、復帰後もモチベーションを維持しながら働くことが可能です。
育休明けの看護師が仕事を続けるときは、短時間勤務で復帰する方法もあります。短時間勤務なら、正社員の福利厚生を受けながらも、短い勤務時間で看護師として活躍することが可能です。短時間勤務を経て、フルタイムで働ける場合は勤務形態の切り替えをし、継続して働くのが難しいと判断した場合は退職を検討するといった流れがおすすめといえます。
ここでは、看護師が育休明けに退職したいことに関する質問を、Q&A形式でお答えいたします。
可能です。ただし、育休が明ける前に退職をする場合は、育休手当の支給が受けられなくなるので注意しましょう。育休中に退職するときに気をつけておきたいポイントは、本記事の「育休が明ける前に退職する場合」でご紹介しています。
育休明けの退職は、早めに伝えることが重要です。看護現場は多忙になることも多いので、タイミングを見て上司に相談しましょう。退職意思は、退職予定日の1~2カ月前に申告するようにします。本記事の「早めに上司へ退職意思を伝える」でも、退職時のポイントをまとめています。
1カ月での退職は避けるのが無難です。育休明けは業務の感覚を取り戻すのに時間がかかるため、業務を続けていれば看護師の仕事と家庭のメリハリをつけられるようになる可能性もあります。復職後の退職については、本記事の「一旦職場復帰して退職する場合」でも解説しているので合わせてご確認ください。
看護師は育休明けに退職できます。職種を問わず育休明けに退職する人は一定数いるようです。看護師が育休明けに退職したくなることには、家庭との両立が難しかったり、子どもの預け先が見つからなかったりと、さまざまな理由があります。
育休中に退職すると育休手当を受け取れず、育休明けすぐに退職するのは職場に迷惑をかけてしまうため、注意が必要です。育休明けに退職する看護師は、なるべく早めに相談し、誠意ある姿勢で退職理由を伝えましょう。
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