
看護師1年目の給料相場が気になる人もいるかもしれません。業務に慣れず大変さを感じやすい看護師1年目の給料は、仕事のモチベーション維持に関わる要素です。この記事では、看護師1年目の平均給料・手取りやボーナス、年収を解説します。看護師1年目の給料の特徴や収入アップを目指す方法も紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
日本看護協会の「2024年度看護職員の賃金に関する実態調査報告書(4p)」によると、看護師1年目の平均給料(初任給額)は、基本給で約21〜22万円、平均給与で約27〜28万円です。以下は、学歴別に看護師の初任給額をまとめた表になります。
| 学卒 | 平均基本給月額 | 平均税込給与総額 |
| 看護3年課程卒 | 21万2,077円 | 27万4,840円 |
| 看護系大学卒 | 21万7,934円 | 28万2,453円 |
| 看護系大学院卒 | 22万2,736円 | 28万7,936円 |
参照:日本看護協会「2024年度看護職員の賃金に関する実態調査報告書(4p)」
税込給与額は、基本給月額に通勤手当・住宅手当・家族手当・夜勤手当・当直手当等を加えた金額です(時間外手当や新型コロナウイルス感染症に係る危険手当などは含まない)。各種手当を加えると、給与総額は基本給から6〜7万円ほど高くなります。また、3年課程卒と大卒の看護師とで、初任給の平均給与額は8,000円ほどの違いです。
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厚生労働省の「令和7年賃金構造基本統計調査 職種(小分類)、年齢階級、経験年数階級別所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)」によると、看護師1年目(経験年数0年)の平均ボーナスは約11万円、年収相場は約345万円です。年収は、給与×12+ボーナスで独自に算出しています。
| 所定内給与額 | 年間賞与その他特別給与額 | 年収相場 |
| 27万8,200円 | 11万4,100円 | 約345万円 |
参照:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査 職種(小分類)、年齢階級、経験年数階級別所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)」
※所定内給与額は、きまって支給する現金給与額から、超過労働給与額(時間外手当や深夜勤務手当など)を差し引いた金額
同調査より、看護師の平均年収は約485万円です。看護師1年目の年収相場は約345万円のため、比較すると看護師は年収アップの幅が大きいことが分かります。
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手取りは、給料に×0.8をすると目安の金額が分かります。厚生労働省の調査から看護師1年目の平均給料を参考にすると、月の手取りは約22万円で、1年の手取りは約276万円が目安です。手取り額は、社会保険料や税金などの支払額によっても異なります。
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看護師1年目の最初に支給される給料が、初任給と呼ばれます。最初の給料が4月に支給されるか・5月以降に支給されるか、どのくらい支給されるかは、職場が定める「給与の締め日と支払日」によって異なるため確認しておきましょう。以下で、看護師1年目の給料の特徴を解説します。
看護師1年目のボーナスは、一部支給か寸志(気持ちばかり)程度の支給が多い傾向にあります。ボーナスは、職員の仕事の成果に対して支給する手当だからという背景が関係していますが、支給方法は職場によって異なるようです。
ボーナスを夏と冬など2回に分けて支給する病院の場合、1年目の夏は入職したばかりのため、冬のみの支給になるケースもあるでしょう。
雇用されている人は、基本的に給料から住民税が毎月天引きされます。しかし、住民税は前年の給料をもとに決定されるため、看護師1年目は住民税が差し引かれない場合がほとんどです。状況によって異なりますが、給料からは、健康保険料や年金保険料、雇用保険料、所得税なども天引きされます。
看護師1年目で入職したばかりの頃は、業務に慣れるまで夜勤に入らない場合も少なくありません。夜勤を担当する前の新卒看護師は、夜勤手当の支給がない分、想定より給与が少なく感じる人もいるでしょう。
日本看護協会の「2024年度看護職員の賃金に関する実態調査報告書(70p)」によると、看護師の夜勤手当の1回あたり平均支給額(勤務形態別)は以下のとおりです。
| 夜勤シフト形態 | 平均手当額(1回あたり) |
| 三交替制・準夜勤 | 4,567円 |
| 三交替制・深夜勤 | 5,715円 |
| 二交代制 | 1万1,815円 |
参照:日本看護協会「2024年度看護職員の賃金に関する実態調査報告書(70p)」
同調査(205p)によると、24歳以下の看護師の夜勤手当支給額(2025年1月分)は、3万9,125円です。看護師が夜勤を担当した場合としなかった場合の1ヵ月の給与は、3万円前後の差が出ると考えられます。
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この項では、日本看護協会の「2024年度看護職員の賃金に関する実態調査報告書(46~49p)」を参考にして、「地域別」「職場規模別」で看護師1年目の平均給料をまとめました。
下記は、地域別に比較した「看護3年課程の新卒看護師」「看護系大学卒の新卒看護師」の平均初任給額です。
| 地域 | 平均基本給月額 | 平均税込給与総額 |
| 東京都23区 | 22万326円 | 30万1,088円 |
| 政令指定都市・中核市 | 20万9,965円 | 27万5,208円 |
| 上記以外の市 | 21万2,445円 | 27万3,517円 |
| 町村 | 21万4,801円 | 26万9,287円 |
参照:日本看護協会「2024年度看護職員の賃金に関する実態調査報告書(46~47p)」
| 地域 | 平均基本給月額 | 平均税込給与総額 |
| 東京都23区 | 22万5,768円 | 30万7,655円 |
| 政令指定都市・中核市 | 21万5,555円 | 28万2,489円 |
| 上記以外の市 | 21万8,388円 | 28万1,094円 |
| 町村 | 22万1,528円 | 27万8,347円 |
参照:日本看護協会「2024年度看護職員の賃金に関する実態調査報告書(48~49p)」
地域別では、看護師1年目の平均給料は東京都23区がもっとも高い結果です。各種手当込みの平均給与で比較すると、大きい都市であればあるほど高い傾向にあります。
下記は、病床数別に比較した「看護3年課程の新卒看護師」「看護系大学卒の新卒看護師」の平均初任給額です。
| 職場の規模(病床数) | 平均基本給月額 | 平均税込給与総額 |
| 99床以下 | 20万6,869円 | 26万8,032円 |
| 100~199床 | 20万8,652円 | 27万2,062円 |
| 200~299床 | 21万1,576円 | 27万2,348円 |
| 300~399床 | 21万9,577円 | 28万4,072円 |
| 400~499床 | 22万253円 | 28万3,684円 |
| 500床以上 | 22万7,165円 | 29万1,787円 |
参照:日本看護協会「2024年度看護職員の賃金に関する実態調査報告書(46~47p)」
| 職場の規模(病床数) | 平均基本給月額 | 平均税込給与総額 |
| 99床以下 | 21万3,239円 | 27万6,297円 |
| 100~199床 | 21万3,846円 | 27万8,825円 |
| 200~299床 | 21万7,340円 | 28万100円 |
| 300~399床 | 22万5,420円 | 29万1,607円 |
| 400~499床 | 22万6,407円 | 29万1,740円 |
| 500床以上 | 23万3,099円 | 29万9,527円 |
参照:日本看護協会「2024年度看護職員の賃金に関する実態調査報告書(48~49p)」
職場の規模別でみると、病床数が多い病院ほど看護師の初任給が高い結果です。99床以下と500床以上の病院を比較すると、看護師1年目の平均給料は約2万円の違いがあります。
看護師が入職したばかりのうちは、「思っていたよりも給料が低い」と不満に感じることもあるかもしれません。しかし、1年目の新卒看護師は、以下に紹介する方法で将来的な給料アップを目指せる可能性が十分あります。
看護師は勤続年数を経るごとに昇給する傾向にあります。看護経験を積むなかでキャリアが定まれば、上位資格取得や管理職への昇進も視野に入るでしょう。職場によっては、資格手当や管理職手当が支給されるところもあります。2年目以降の看護師の給料については、記事内の「どのくらいアップする?経験年数でみる看護師の給料推移」で詳しく紹介していますので、確認してみてください。
記事内の「夜勤が始まると手当の支給で給与が増える」でも触れましたが、看護師の給与水準は夜勤手当の支給で引き上げられている側面があります。基本の業務スキルを身に付けて、無理のない範囲で夜勤を増やせるようになれば、手当支給によって給料アップを目指せるかもしれません。
1年目の看護師で収入アップを希望する人は、高待遇な職場への転職を目標に経験を積みましょう。看護師の給与は、規模が大きい職場や専門に特化した仕事の方が高い傾向にあります。看護技術の基礎が固まっていれば、将来的な転職の選択肢は広がるはずです。
「希望条件に合う求人を見つけたい」「キャリアプランについて相談したい」場合は、看護師専門の転職エージェントへ相談することも検討してみてください。
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この項では、厚生労働省の「令和7年賃金構造基本統計調査 職種(小分類)、年齢階級、経験年数階級別所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)」より、経験年数別(0~15年)の看護師の平均給与・ボーナスを紹介します。
| 経験年数 | 所定内給与額 | 年間賞与その他特別給与額 |
| 0年 | 27万8,200円 | 11万4,100円 |
| 1~4年 | 30万4,700円 | 77万8,800円 |
| 5~9年 | 31万4,800円 | 80万1,400円 |
| 10~14年 | 32万6,500円 | 81万2,600円 |
| 15年以上 | 35万8,600円 | 100万7,700円 |
参照:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査 職種(小分類)、年齢階級、経験年数階級別所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)」
経験年数を重ねた看護師ほど、平均給与が高くなっています。評価や昇給の仕組みは職場によって異なるため、勤務先の就業規則で確認してみると良いかもしれません。
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ここでは、看護師1年目の給料に関してよくある質問を、Q&A形式で紹介します。
看護師の初任給が高めな病院の特徴の1つは、規模が大きいことです。大学病院や総合病院などの大規模な病院は、看護師の給与が高水準で、福利厚生も充実している傾向にあります。また、人口が多い都市や医療需要が高い地域でも、看護師を確保するために初任給が高くなっているケースもあるようです。
看護師2年目になって基本給が少し上がったはずが、手取り額は1年目とあまり変わらないと疑問に感じる人もいるかもしれません。手取りだと1・2年目の差が少なくなるのは、2年目以降は住民税が給料から天引きされるようになることが関係しているといえます。
ボーナスの支給方法は職場ごとに違いますが、夏と冬の2回支給にしている職場の場合、看護師1年目の夏は支給なし・冬のみ支給の方法が取られるケースもあります。ボーナスは、職場への貢献に対して支払われる手当だからという理由が背景にあるようです。看護師1年目のボーナス事情は、記事内の「ボーナスは一部支給か寸志程度の場合が多い」をご覧ください。
看護師1年目の平均給料は、各種手当込みで約27~28万円、手取り目安は約22万円です。ボーナスの支給方法は職場ごとに異なりますが、1年目は一部支給の傾向にあり、平均支給額は約11万円になっています。看護師の給与水準は、夜勤手当の支給によって底上げされている面があるため、1年目の看護師も夜勤に入るようになれば給与がアップする可能性もあるでしょう。高収入を目指したい1年目の看護師は、将来的なキャリアアップや転職を見据えて、基礎を積み重ねていくことが大切です。
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