
「老健の看護師を辞めたい…」とお悩みの方もいるでしょう。老健の看護師は、入所者やスタッフとの関係構築の難しさや身体的な負担などの理由から、退職を考える人も多いようです。この記事では、老健を辞めたいときの対処法や辞めるかどうか判断するポイントを解説しています。別の介護施設や施設以外のおすすめの転職先もご紹介しますので、転職を検討している看護師は、ぜひ参考にしてみてください。
夜勤が体力的につらかったり、職場の人間関係にストレスを感じたり、老健の看護師が辞めたいと感じる理由は人それぞれです。ここでは、老健で働く看護師が「辞めたい」と感じる理由を解説します。
体力的に限界を感じ、辞めたいと思う看護師もいるでしょう。老健で働く看護師は、看護業務以外に、入浴介助やおむつ交換など、力が必要な介護業務を行う場合もあります。また、夜勤がある施設も多く、身体的につらくて大変だと感じる看護師もいるかもしれません。
老健は、病院に比べ看護師の配置が少なく、介護士ばかりのなかで働く状況があります。介護士や理学療法士など、職種が異なると考え方が合わないときも出てくるでしょう。お互い不満を抱えたままギスギスした状況が続くと、ストレスを感じ辞めたいと思うかもしれません。
老健では、入所者100人に対し、常勤医師1名以上の配置が法律で定められています。しかし、医師は常にいるとは限らず、休日や夜間は不在の場合も。医師不在中に急変が起きたときは、看護師の的確な判断が求められます。周りに相談できない状況で、判断を下さなければならない責任の重さに耐えられず、辞めたいと考える看護師もいるでしょう。
老健の看護師が辞めたいと思う原因に、入所者さんや家族との関係構築の難しさが挙げられます。老健は、病院と自宅との中間的な施設です。入所者さんや家族も自宅と同じように考えてしまい、身の回りのことで小さな不満が募り、クレームやトラブルが起きやすい環境だといえるでしょう。また、認知症の入所者さんは、意思疎通がとりにくいこともあり、関係を築くのが難しい場合があります。
医療スキルを向上させたい看護師にとって、老健の仕事内容は物足りないと感じてしまう場合があるようです。老健の入所者さんは、病院での治療が不要になった人が対象で、医療的ケアを行う機会は少なめといえるでしょう。医療行為の経験を積みたい看護師は、やりがいを感じられずスキルアップができる病院に転職したいと考えてしまうかもしれません。
残業代の支払いは法律で定められていますが、きちんと支払われずサービス残業を強いられている可能性もあります。人手不足で時間外勤務はなかなか減らないのに、賃金が不払いだと不満がたまるのは当然です。職場によっては、残業を申請しにくい雰囲気なども重なり、辞めたいと感じることもあるかもしれません。
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「老健の看護師を辞めたい…」と思ったときは、身近な人や転職エージェントに相談したり、休暇をとってみたりすると良いかもしれません。ここでは、老健の看護師を辞めたいときの対処法について解説します。
老健の看護師を辞めたいと感じたとき、身近な人に相談してみると良いでしょう。悩みを打ち明けるだけでも、気持ちが軽くなるかもしれません。同じ職場の人であれば、状況を理解してくれているので、良い解決策がもらえる可能性も。同僚に話しにくい場合は、看護師の友人や家族など、自分の性格を理解してくれている人に相談すると、気持ちを汲み取ってくれるでしょう。
有給が残っている場合は、思い切って休暇をとってみるのも良いかもしれません。心身が疲弊している状態で、気持ちを前向きにするのは難しいといえます。休息をとり気持ちを整理することで、自分にとって最善の選択ができるようになるでしょう。
仕事中に個人的な感情を捨てられる場合は、生活のためと割り切ってみるのも手段の1つです。今の職場がストレスで辞めたいと考えている看護師もいるかもしれませんが、退職や転職は労力を要します。職場の人間関係に悩んでいるならば、「相性が合わない人はどの職場にもいるもの」と考え方を変えてみるのも良いでしょう。
老健の看護師を辞めたいと感じたとき、自分がなぜ老健の看護師になったのか、初心に戻って考えてみると良いかもしれません。「在宅復帰という目標に向けて、寄り添った看護がしたい」と、老健看護師を目指した理由があるはずです。今の職場で理想の看護ができない状況であれば、退職を選択肢に入れてみても良いでしょう。
辞めたいけどどうすれば良いか分からないときは、転職エージェントのキャリアアドバイザーへ相談してみてはいかがでしょうか。転職エージェントは、求人紹介だけではなく、悩みやキャリアプランの相談のみの利用も可能です。キャリアアドバイザーに相談したからといって、必ずしも転職しなければいけないわけではありません。キャリアアドバイザーが現在の状況をヒアリングし、解決方法を一緒に探してくれるでしょう。
老健の看護師を辞めるべき状況だと判断した場合は、転職を考えるのも選択肢の1つです。新しいスタートを切ることで気持ちも前向きになり、やりがいを持って働けるようになるかもしれません。看護師を辞めるべきかどうかの判断基準は、次の項で解説します。
老健の看護師を辞めたいと考えたとき、自分は退職するべき状況なのか知っておくことは重要です。老健看護師を辞めるかどうか判断するポイントを以下に解説します。判断基準と自分の状況を照らし合わせ、後悔のない決断をしましょう。
まず、職場環境のどのような点に悩んでいるのか整理してみましょう。スタッフとの人間関係に悩んでいる場合は、自分の考え方を見直してみる、上司に相談してみるなど状況を改善するための対処が必要です。それでも職場環境の改善が見込めず、ストレスで業務に支障をきたす場合は、退職を検討しても良いかもしれません。
体調は、退職するべきかどうかの大きなポイントといえるでしょう。体調を崩してしまうと、看護師としても働けなくなる可能性があります。退職とまではいかなくても業務量を減らしてもらう、休みをもらうなどの対応ができるか、上司に相談してみても良いでしょう。自分自身の健康を何よりも大切にし、判断することが重要です。
退職の判断基準として、仕事へのやりがいの有無が挙げられます。老健の業務にやりがいを見出せない看護師は、働き方が自分に合っていない可能性も。モチベーションを保って働ける職場へ転職を考えてみても良いでしょう。ただし、新人看護師や転職したばかりの看護師など、業務に慣れないうちはやりがいを感じるまでに時間がかかります。退職は大きな決断になるため、判断は慎重に行いましょう。退職する前に、自分は何にやりがいを感じるのか、どのような看護師になりたいのか自己分析しておくことがおすすめです。
ほかにやりたい仕事が決まっていれば、転職を検討して良いかもしれません。ただし、タイミングによっては、自分の希望条件に合う求人が見つからない場合もあります。ブランク期間なく転職するには、在職中の転職活動がおすすめです。スムーズに転職するために、目標を明確にしておくと良いでしょう。
仕事を続けていけるかどうかは、適性も重要だといえます。老健看護師への適性がないと感じている場合は、施設形態や職場を変えてみるのが賢明な判断です。老健に向いている看護師の特徴は、次の項に記載しています。
ここでは、老健に向いている看護師の特徴を解説します。辞めたいと感じる原因の1つに、老健看護師の適正がない場合も考えられます。老健の看護師に向いているかどうか、自分と照らし合わせてみましょう。
老健は在宅復帰を目指す施設であり、入所者さんの生活の場でもあります。病院と異なり、身の回りのことを入所者さん自身でできるようサポートが大切です。動作の一つ一つに時間がかかり、手伝いたくなるときもあるかもしれませんが、入所者さんのペースに合わせ、ゆっくりした気持ちで関わる姿勢が求められます。そのため、老健で働くには、穏やかな性格の看護師の方が向いているといえるでしょう。
他職種との連携が苦にならない看護師は、老健の看護師に向いているといえます。老健は、看護師より介護士やリハビリテーション技師など、他職種と一緒に仕事をする機会が多いです。入所者さんの在宅復帰を目標に他職種で足並みを揃えられると、良い関係を保ちながら仕事ができるでしょう。
老健の看護師はコミュニケーションスキルが必要です。レクリエーションや会話することを楽しみしている入所者さんもいます。医療的ケアが少ない老健では、日常的な関わりを通して、情報収集や必要なケアを把握する力が求められます。なかには認知症の方など、コミュニケーションが難しい入所者さんへの対応力も必要といえるでしょう。
転職は、状況の改善が期待できる反面、リスクが伴う場合もあります。ここでは、老健の看護師から転職するメリット・デメリットを解説します。メリット・デメリットのどちらも理解したうえで、転職の判断ができると良いでしょう。
老健の看護師から転職するメリットは、以下が挙げられます。
自分が深めたい分野に転職することで、スキルアップが望めるメリットがあります。医療処置が少なく物足りなさを感じている看護師は、急性期など重症度が高い病院へ転職することで、医療知識や看護師スキルの向上が見込めるでしょう。
転職することで、看護師業務に集中できるようになるメリットが挙げられます。介護業務が多く、やりがいを感じられない看護師は、看護業務と介護業務の分担がしっかりしている職場への転職がおすすめです。訪問看護であれば、訪問介護と業務が分かれており、看護師業務に専念できる環境といえます。また、クリニックはそもそも介護業務が発生せず、看護業務に集中した働き方ができるでしょう。
力仕事が少ない職場を選ぶと、これまで感じていた疲れも軽くなるかもしれません。日勤のみの仕事なら、規則正しい生活になることで身体的な負担も減り、よりプライベートを充実させた働き方ができる可能性もあります。
医療判断のプレッシャーが軽くなるのも、転職のメリットです。介護施設以外の医療現場は、医師が常駐していたり、看護師が複数人いたりする状況の方が多いといえます。緊急時は周りと一緒に対応ができるため、これまで自分1人に委ねられていた医療判断の重圧がなくなり、安心して業務ができるようになるでしょう。
老健の看護師から転職するデメリットは、以下のようなものが挙げられます。
転職先によっては、給料が下がるデメリットが挙げられます。日勤のみの仕事に転職すると、夜勤手当などがなくなる分、給料が下がってしまう場合もあるようです。日勤のみで給与水準を保てる職種もあるので、転職で年収を下げたくない看護師は、手当や待遇面を事前に確認しておいた方が良いでしょう。
高度な医療を学べる病院に転職したけど、周りについていけず自信を失くすかもしれません。しかし、はじめは仕方のないことだと考え、根気強く勉強していく姿勢が大切です。未経験から転職する場合は、教育体制がしっかりしているところを選ぶのがおすすめだといえます。
転職することで、身体的な負担が増えてしまうデメリットが挙げられます。病院では、身の回りのサポートから看護ケアまで、すべて看護師が行います。加えて夜勤も行うため、これまで以上に体力が必要になるといえるでしょう。
老健は、看護師の配置基準や看護師の数がもともと少なく、辞めにくい可能性があります。人手不足の場合は退職を言い出しにくく、引き止めに合ってしまうことも。ここでは、老健を辞めたい看護師が退職する方法を解説します。
まずは、辞めたい意思を上司に相談しましょう。すんなり受け入れてくれる可能性もあれば、引き止められる可能性もあります。上司の対応によって、こちらの対応が変わってくるので、上司に退職の意思表示をしておくことは重要です。
人手不足が原因で引き止められた場合、もう少し続けられそうであれば退職時期を調整してみると良いかもしれません。期間に猶予があると施設側も欠員補充に向けて準備ができるため、退職を受け入れてもらいやすくなるといえます。ただし、口頭だけだと「辞めるなんて聞いてない」とトラブルに発展する可能性もあるため、文書で退職願や退職届を提出しておくことがおすすめです。
転職先が決まっている、体調不良など、退職を引き止められにくい理由を伝えるのも効果的です。しかし、虚偽はトラブルに発展する可能性があるため、退職理由や伝えるタイミングは慎重に選んだ方が良いでしょう。
老健の看護師を辞めたい場合は、転職エージェントへの相談も選択肢に入れてみましょう。転職エージェントは、求人紹介以外に退職のサポートも行っています。専任のキャリアアドバイザーが現在の状況をヒアリングし、スムーズな退職ができるようアドバイスを受けることが可能です。
上記の方法を試しても退職を受け入れてもらえない場合は、労働基準監督署に相談したり、退職代行サービスを利用するのも手段の1つです。強引な退職の引き止めは、違法にあたる可能性が高いといえます。弱気にならず、然るべき手段を選びましょう。
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老健の看護師からの転職は、老健以外の介護施設や、介護施設以外の看護師などが挙げられます。ここでは、老健の看護師からおすすめの転職先について紹介します。老健を辞めたいけど転職先が決まっていない方は、ぜひ参考にしてみてください。
施設形態を変えて転職したい看護師は、以下の施設がおすすめです。
特養は入所型の介護施設です。自宅での生活が難しい人に、24時間体制で介護サービスを提供します。原則、要介護3以上の介護度が高い方が入所するため、介護業務や看取りの対応が発生することも。特養は生活援助がメインのため、老健よりも医療行為は少ないといえます。看護師は日勤のみで、夜間はオンコール対応をとっている施設が多いようです。
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通所型のデイサービスは、日帰りで入浴や食事、リハビリテーションなどの介護サービスが受けられます。デイサービスの利用条件は、要介護認定を受けている方です。看護師の主な仕事内容は、利用者さんの健康管理ですが、入浴や食事介助を行う施設もあるようです。日勤帯の勤務なので、老健と比べて身体的な負担は少ないといえるでしょう。
有料老人ホームは、入所型の生活支援サービスです。要介護度に関係なく入所できるため、なかには自立している入所者さんもいます。有料老人ホームは、主に民間企業により運営されているため、施設ごとにサービス内容が異なるようです。夜勤がある施設やオンコール対応がない施設など、希望の働き方に合わせて施設を選ぶと良いかもしれません。
介護現場を離れて看護師として働きたい方は、以下のような転職先があります。
慢性期病院は、病状が安定している患者さんが多く、落ち着いて仕事ができる環境が整っているといえるでしょう。夜間や休日は当直医が常駐しており、看護師数人体制で夜勤を行うため、医療判断のプレッシャーは軽くなるかもしれません。状態が安定している分、看護師1人が受け持つ患者さんの人数が多く、療養上のサポートから医療ケアまで幅広い業務を行う必要があります。
クリニックは、基本的に日勤帯のみの勤務なので、ワーク・ライフ・バランスが整った働き方を叶えたい人におすすめです。業務内容は診療の補助がメインで、身体的な負担は老健に比べて少ないかもしれません。診療科ごとに職場の雰囲気や仕事内容がそれぞれ異なるため、興味のある分野のクリニックを選ぶと良いでしょう。
スキルアップを目指したい人は、急性期から慢性期まで、さまざまな状態の患者さんが入院する総合病院への転職がおすすめです。診療科も多く、多くの症例や看護ケアを学べます。体力的な負担が大きく慣れるまでは大変かもしれませんが、急変対応や医療処置のスキルは確実にアップするといえるでしょう。
利用者さんが在宅で過ごすための支援がしたい看護師は、訪問看護師が良いかもしれません。自宅に訪問して、利用者1人ひとりと関わった働き方が可能です。訪問看護は、介護業務の分担がしっかりしているため、看護業務に専念できます。基本は日勤のみですが、オンコール対応をとっている事業所もあるようです。
老健の看護師を辞めて医療現場から離れたいなら、看護師以外の仕事に転職する選択肢もあります。新薬開発に携われる治験コーディネーターや臨床開発モニターなどは、医療知識や経験を活かして、一般企業で働くことが可能です。そのほか、看護師以外の職種に興味がある人は、【看護師の資格でできる仕事厳選12選】病院以外・看護師以外の職場を紹介をご覧ください。
老健の看護師を辞めたい理由は、身体的な負担や職場環境へのストレス、医療判断へのプレッシャーなどが挙げられます。老健を辞めるべきかどうか、メリットとデメリットのどちらも知ったうえで、慎重に判断することが大切です。「老健を辞めて良いかどうか迷っている」「転職したいけど施設勤務の経験しかないし不安…」などお悩みの看護師もいるでしょう。
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ここでは老健を辞めたい看護師が抱えるお悩みに対し、Q&A形式でお答えしていきます。
特養は、老健に比べ看護師の夜勤体制をとっている施設が少ないといえます。オンコール対応が発生する場合がありますが、基本的に日勤のみの勤務になるため、身体的な負担を考えると特養の方が働きやすいといえるかもしれません。ただし、特養は老健より要介護の高い入所者さんが多いため、看護師が介護業務を行う施設だと、体力的な負担は増えると考えられます。どちらも入所型の介護施設ですが、老健の方が医療行為の頻度は多めなど、施設ごとに異なる特徴があるため、自分の優先したい条件によって働きやすさは変わってくるといえるでしょう。
老健の看護師から介護施設以外の看護師へ転職したい場合のおすすめは、総合病院やクリニックなどが挙げられます。総合病院は、高度な医療が学べ、スキルアップが望めます。クリニックは看護師業務に専念でき、ワーク・ライフ・バランスの観点からもおすすめの転職先といえるでしょう。そのほか介護施設以外の転職先について、本記事の「老健の看護師からおすすめの転職先」で触れていますのでご覧ください。
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