少しは負担が減る? 入院設備のないクリニックで働く看護師のホントのところ丁寧に解説します

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忙しい病院勤務をしていた看護師が、「自分らしくマイペースに働きたい」、「忙しすぎず、肉体的負担の少ない場所に勤めたい」という理由でクリニック勤務を希望されることは少なくありません。しかし、本当にクリニックは病院より負担が減るのでしょうか?

そこで今回は、「クリニック」に焦点を当てて、その実情について考えていきたいと思います。


クリニックとは?


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「クリニック」と呼ばれる医療機関は、病床があったりなかったり、個人経営だったり法人グループの系列運営だったり、規模も診療内容もさまざまです。また「クリニック」と名乗るための定義がはっきりと決められているわけではありません。
(※「病院」と名乗るには必ず20床以上の入院設備が必要になります)。

クリニックの仕事内容は?


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入院設備がある有床のクリニックは、いわゆる一般的な病院の業務とあまり大差はなく、患者さんへのケアから日常生活のサポート、定期的な検診や処置などをこなしていくことになります。

反対に入院設備のないクリニックについては、看護師が一人で複数の患者さんのケアを対応したり、次々と処置に入ってもらうなど、来院された患者さんで混み合う時間帯は多忙になりやすい傾向があります。

有床と無床のどちらが楽かといっても、それぞれのクリニックで忙しさや業務内容には違いがあり、一口で「こっちの方が楽」と言うことは難しいかもしれません。また、入院設備があってもなくても、患者さん一人一人に丁寧なケアを行うことに違いはありません。

クリニックの規模にもよりますが、医師や看護師、その他のスタッフの数が少なければ、少人数で医療と看護を提供することになります。そこでどれだけの負担が発生するかは業務内容や患者さんへの処置の内容にもよりますが、人手が少なければその分多忙になります。

ただし、病床数の多い総合病院や大学病院に比べると、クリニックでは一人でたくさんの患者さんを一度にかけ持つ必要がないため、体力的に不安がある方でも比較的お仕事がしやすいかもしれません。

地域に根差した小規模なクリニックの場合、来院される患者さんが顔見知りであったり、定期的に同じ処置を受けにやってくる方も少なくないため、比較的プレッシャーに圧迫されることなく、アットホームな環境で働けるという声もあります。

入院設備のないクリニックの仕事は楽?


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入院設備を備えていないクリニックは、有床のクリニックに比べると仕事にそれほど肉体的な辛さはありません。スタッフ全員が定時で上がれるように配慮をしてくれるクリニックなら、多忙な看護師でも定時で上がり、そのまま時間通りに帰宅することができます。
しかし、中には少人数で回しており、休みが取りづらかったり、一人にかかる業務負担が大きいクリニックも存在しますし、患者さんが来るなら時間が多少過ぎていても診療を行う方針があるなどの理由で、残業が発生するクリニックもあります。

有床のクリニックでは患者さんの対応のために予想外の残業が起こるケースもあります。しかし、無床のクリニックの場合、診療時間は決まっているので、多少の残業があることが多いですが、比較的仕事と家庭生活との両立が上手くいきやすく、お子さんのいるお母さんナースにとっても勤務のしやすい環境と言えるかもしれません。中には日曜日に診療をしていないクリニックもありますので、週末が休みの家族に時間をあわせたい人にとっては、毎週日曜日がお休み確定できるのはありがたいかもしれませんね。

クリニックによっては土日祝日が勤務日になっていたり、勤務時間が不規則、20時以降の夜間勤務が生じるところもあります。それぞれのクリニックの診療内容や方針、提供している医療サービスによって、お仕事の強度や負担の大きさには微妙な違いがあります。

少しでも負担のないクリニックを希望されている方は、求人情報や医院のホームページなどをよく確認し、病床数や診療内容などを幅広く考慮に入れながら、それぞれの勤務先の仕事の負担をイメージしてみてください。勤務しているスタッフの人数が分かれば、そこから仕事の程度を想像することができます。また転職サイトなどで実情を確認するのも良いと思います。

ほかにクリニックでよく聞かれるのは、少人数の人間関係です。特に個人経営の場合は、院長の意向がそのクリニックの特徴となる傾向があります。
患者さんに対する考え方や治療方針や診療時間の延長など、院長の意向が反映されるケースがあり、中には院長と反りが合わないという理由で、職場を離れる看護師が居るのも事実ですし、逆に院長の人柄で良い雰囲気のクリニックもたくさん存在します。

また看護師同士の関係も少人数であるがゆえにさまざまです。
長年その職場で勤務してきた看護師はとても頼りになりますが、中には外部から新しい風を好まない方もいます。
育児中の看護師がいると同じ育児しているママさんナース同士で協力し合うことができるケースもありますが、逆に負担になってしまうこともあるかもしれません。また他の看護師の経験やスキルなどによっても関係性は多様に変化するものです。
自分がその職場に合うかどうかは、正直、入ってみないとわからないというのが実情です。しかし、ある程度長く勤務することで、自分の居場所が出来てくるのは、どこの職場でも同じではないでしょうか。

以上、見てきたように、無床クリニックと言ってもそれぞれに特徴があり、科目によってもかなり雰囲気は違います。またその職場のルールがあったり、人の合う合わないがあったりと実にさまざまであり、一概に「無床クリニックだから楽だ」ということはできないのです。
しかし、多くの病床を持つ病院勤務より、夜勤のない無床クリニックの方が肉体的な負担が減るということはあるかもしれませんね。
転職活動を視野に入れているという方は、希望先のクリニックの最新情報を手に入れて、しっかりと吟味したうえで求職活動を進めていくことをおすすめします。

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