
老健の看護師の給料が気になっている方もいるでしょう。老健看護師の給料は、看護師全体でみると少し低い傾向にありますが、大幅な差はないといえます。この記事では、老健看護師の給料事情を、特養や病院で勤務する看護師と比較しながら解説します。看護師が老健で働くメリット・デメリットや向いている人の特徴も紹介しますので、ぜひご一読ください。
レバウェル看護の独自調査(2024年3月)によると、老健(介護老人保健施設)で働く看護師の平均月給は32万2,151円(給料+毎月支払われる固定手当)です。看護師全体の平均月給は32万9,817円なので、全体の中で見ると、老健看護師の給与は少し低めだといえます。
レバウェル看護の調査では、老健で働く看護師の平均賞与(ボーナス)は78万5,600円でした。ほかの介護施設で働く看護師と比較すると、老健の看護師の平均賞与は高めの水準になっています。
平均月給と平均賞与をもとに計算(月給×12ヵ月分+賞与)すると、老健に勤務する看護師の平均年収は約465万円です。看護師の年収は、職場や勤務地、役職によっても異なるため、参考程度に押さえておきましょう。
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少し古いデータとなりますが、日本看護協会「特別養護老人ホーム・介護老人保健施設における看護職員実態調査報告書(45p)」によると、老健の看護師の1ヶ月の夜勤手当平均は9,869円です。日本看護協会の「2023年 病院看護実態調査報告書(p.31)」を参考にすると、二交替制で働く看護師全体の夜勤手当平均は、1万1,368円です。施設によっては、夜勤手当だけで1万円を超える看護師もいるかもしれません。
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レバウェル看護の2024年3月調査で収集したデータから、老健の看護師とほかの職場で働く看護師の月給(給料+毎月支払われる固定手当)を比較し、表にまとめました。以下で紹介しますので、確認してみてください。
老健の看護師と特養の看護師の給料(給料+毎月支払われる固定手当)の比較は以下のとおりです。
| 施設形態 | 老健(介護老人保健施設) | 特養(特別養護老人ホーム) |
| 平均月給 | 32万2,151円 | 30万9,000円 |
特養で働く看護師の平均月給は30万9,000円で、老健で働く看護師の月給の方が少し高い結果となりました。この金額の差は、夜勤手当が関係していると考えられます。老健は基本的に夜勤があり、特養はオンコール対応を除く夜間の勤務がない傾向にあるのが特徴です。
続いて、老健の看護師と病院勤務の看護師の給料(給料+毎月支払われる固定手当)を比較しました。
| 施設形態 | 老健(介護老人保健施設) | 病院 |
| 平均月給 | 32万2,151円 | 33万2,482円 |
病院勤務の看護師の平均月給は33万2,482円で、老健看護師の平均よりも少し高いという結果でした。大規模病院では福利厚生が充実していたり、緊急の対応が必要な診療科は各種手当がついたりすることから、病院看護師の月給平均はほかの施設に比べて高水準になると考えられます。
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老健の看護師は、入居者さんの介護やコミュニケーションがメインの業務で、病院とは異なる大変さもあります。だからこそ、老健ならではの経験も積めるでしょう。自分が仕事で大事にしたい要素を明確にして、仕事と向き合うことが大切です。
老健看護師の、日勤の1日のスケジュールを以下に簡単にまとめました。

| 8:30 | 出勤、申し送り、朝の情報収集 |
| 9:00 | 入居者さんの健康状態・朝の内服の確認 |
| 10:30 | 診察介助、医師への報告・指示受け、医療処置 |
| 12:00 | 食事の介助、配薬 |
| 13:00 | 休憩 |
| 14:00 | 午後のケア業務(多職種カンファレンスも行う場合も) |
| 16:00 | 看護記録の入力 |
| 17:00 | 夜勤スタッフへの申し送り |
| 17:30 | 終業 |
老健施設の看護師は、入居者さんの健康チェックや服薬確認、身の回りのケアがおもな業務です。医療的な処置や急変対応は病院の病棟と比べると少なく、緊急入院もないため、比較的落ち着いた環境で働けるといえます。
この項では、看護師が老健で働くメリットとデメリットを紹介します。老健に転職を検討している方は参考にしてみてください。
老健は病院に比べると緊急性のある場面が少ないため、働くうえで心身の負担が少ないことがメリットだといえます。病院に近い環境で介護スキルを身に着けられるのも魅力です。また、入居者さん一人ひとりと向き合い、在宅復帰を目標に支援できるということが、やりがいにつながることも考えられます。
ほかの介護施設と比べると、老健は夜勤が多いのが特徴です。夜勤の多さは、健康上の不安がある人や子育て中の看護師にはデメリットになるといえます。また、医療的な処置を行う機会が少ないため、物足りなさを感じたり、病院に戻る際ブランクを感じたりする可能性も。病院以上に他職種との連携が求められる環境が、大変だと思う看護師もいるかもしれません。
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老健の看護師は、入居者さんや他職種のスタッフとのコミュニケーションが求められます。老健の看護師に向いている人の特徴に、自分が当てはまるか確認してみましょう。
老健の入居者さんは、65歳以上の高齢な方です。そのため、高齢者とのコミュニケーションが得意な人は老健の看護師に向いているといえます。老健は在宅復帰を目標とする施設のため、入居期間が短く入れ替わりが多いのが特徴です。比較的短い入所期間で、入居者さんと関係性を築くことが求められます。
老健には、医師や介護職員、リハビリ専門職といった幅広い職種のスタッフが働いています。他職種のスタッフと、入居者さんの健康状態や治療・リハビリの状況などを連絡し合い、支援の方向性を共有することが重要です。ほかの職種のスタッフと信頼関係をつくり、協力しあえる看護師は老健で活躍できると考えられます。
病棟で勤務したことがある看護師は、培ってきた看護経験を老健の仕事に活かせるはずです。老健施設の看護師は、食事・入浴・排泄の介助をするケースもあります。特に、誤嚥の危険がある入居者さんの食事介助は、医療的な知識を持つ看護師が担当する傾向にあります。医療現場での看護経験が豊富な看護師は、老健で重宝されるといえるでしょう。
入居者さんを優しく見守り、必要なときに手助けできる看護師は、老健の仕事に向いていると考えられます。老健施設は日常生活を過ごす場です。老健の看護師は、入居者さんが安心してゆったり過ごせるように、一人ひとりに寄り添った穏やかな対応が求められます。
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この項では、老健に転職を希望している看護師に役立つ、おすすめの転職方法を紹介します。求人サイトや転職エージェントのサービスを活用しながら、転職活動を進めましょう。
就職を希望する老健施設が決まっている看護師は、職場のWebサイトを見てみましょう。採用ページに、求人情報が掲載されている場合があります。給料や勤務時間、福利厚生などを確認してみてください。
転職先をこれから探す看護師は、老健施設の採用情報が掲載されている介護や福祉に特化した求人サイトを活用するのがおすすめです。幅広い老健の求人のなかから、転職先を検討することができます。勤務条件を確認し、自分の希望に合った職場を見つけましょう。
看護師向けの転職サイトには、エージェントのサポートを受けられるものもあります。自分の希望に合った求人を紹介してくれるので、登録しておくことがおすすめです。転職相談や求人紹介だけでなく、面接の対策をしてくれるサービスを受けられる場合もあるので、求職の際は活用しましょう。
ここでは、老健の看護師の給料に関するよくある疑問について、Q&A形式でお答えします。
老健看護師の月給平均は、病院看護師と比較すると少し低い傾向にあります。しかし、大幅に差があるわけではないため、給料以外の条件も踏まえて転職を検討することがおすすめです。詳しくは「老健で働く看護師の給料事情」をご覧ください。
看護師全体の中で見ると、介護施設の看護師の給料水準は少し低めです。老健や特養の給料が高い傾向にあるため、同じ介護施設の中でも、給料に幅があると考えられます。夜勤の有無も関係するため、求人を探す際は手当の額も考慮することが必要です。
老健の看護師の給料は、看護師全体のなかで見ると少し低い傾向にあります。しかし、夜勤手当がつく分、ほかの介護施設よりも高めになっているようです。老健で働くことを考えている看護師は、給料だけでなく、業務内容や施設の特徴も考慮しましょう。看護師が老健で働くことには、メリットとデメリットの両方があります。また、老健で働く看護師には、入居者さんや他職種と上手く関係づくりができるコミュニケーション能力が求められるため、自分に向いているか確認してみてください。
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