
「クリニックの看護師は休みが少ないの?」と気になっている方もいるでしょう。クリニックは少ない看護師で運営しているケースも多いため、年間休日数が病院よりも少なめの傾向にあるようです。
この記事では、クリニックで働く看護師の休み事情やメリット・デメリットを解説します。クリニックへ転職する際の、休みに関するチェックポイントも紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
転職を考えている方は、職場の休み事情も知りたい情報の1つでしょう。
日本看護協会「2024年病院看護実態調査報告書(21p)」によると、「病院看護師」の平均所定年間休日数は、117.2日です(年次有給休暇や慶弔休暇は含まない)。少なめの看護師で運営するクリニックは、病院よりも若干少ない年間休日数になっている職場が多い傾向にあります。
日本看護協会「2021年看護職員実態調査(65p)」によると、診療所(クリニック)で働く看護師の週休形態は、割合が多い順から「4週8休制」で34.5%、「完全週休2日制」で33.3%、「週休1日半制(土曜日等の半日勤務)」で14.3%です。
ほとんどのクリニックでは、「4週8休制」か「完全週休2日制」が取られていることが分かります。「4週8休制」と「完全週休2日制」の違いは以下のとおりです。
「4週8休制」か「完全週休2日制」で働く看護師の場合、1年が52週と仮定すると基本の休日数は104日ほど。祝日やお盆・年末年始が休診になるクリニックの看護師であれば、年間の休日数は105~110日くらいになるでしょう。
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日本看護協会「2021年看護職員実態調査(67p)」より、診療所(クリニック)で働く正規雇用看護師(勤続6ヵ月以上)が2020年度に消化した有給休暇日数は平均10.1日です。以下は、同調査(68p)より、診療所(クリニック)で働く看護師の有給休暇取得率の割合になります。
| 診療所(クリニック)で働く看護師の有給休暇取得率 | 割合 |
| 0%(取得なし) | 2.6% |
| 0.1%~19.9% | 2.6% |
| 20.0~39.9% | 17.1% |
| 40.0~59.9% | 21.1% |
| 60.0~79.9% | 14.5% |
| 80.0%以上 | 34.2% |
| 無回答・不明 | 7.9% |
参考:日本看護協会「2021年看護職員実態調査」
※ 年次有給休暇取得率=総取得日数÷各人の付与日数の総計(前年度からの繰越分を含まない)×100
クリニックによってばらつきはあるものの、3割以上の職場は有給休暇取得率が80%以上ということが分かります。希望の休みを取りやすい職場で働きたい方は、求人を探す際に有給休暇取得率をチェックしましょう。
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この項では、クリニックで働く看護師の休みに関するメリット・デメリットを紹介します。クリニックの休み事情は病院と異なる部分もあるため、おさえておきましょう。
職場ごとに定められる休診日にもよりますが、クリニックの看護師の休みは曜日が固定のケースが多いようです。休みのスケジュールが予測できるため、プライベートの予定を立てやすいというメリットがあるでしょう。
クリニックの院長の方針によっては、年末年始・お盆やGWなどを連休にする場合もあるでしょう。そうした方針のクリニックは、友人や家族、特に子どもの学校の休みに合わせて連休を取れるのでメリットを感じやすいといえます。
クリニックは看護師数が少ない傾向にあります。そのため、勤務する看護スタッフの人数によっては、シフト外の希望休・急な休みが取りにくいという点はデメリットになるでしょう。なるべく有給の希望を叶えたい、育児や介護で急な休みの可能性がある方は、転職前に確認が必要です。
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職場が規定する看護師の休みは、労働基準法が下地になっています。労働基準法の、休み・労働時間に関する条項は以下のとおりです。
第三十二条 使用者は、労働者に、休憩時間を除き一週間について四十時間を超えて、労働させてはならない。使用者は、一週間の各日については、労働者に、休憩時間を除き一日について八時間を超えて、労働させてはならない。
引用:e-GOV法令検索「労働基準法」
第三十五条 使用者は、労働者に対して、毎週少くとも一回の休日を与えなければならない。前項の規定は、四週間を通じ四日以上の休日を与える使用者については適用しない。
労働基準法では、「1日の労働時間」「週の総労働時間の上限」「週の最低休日数」「年次有給休暇」などが規定されていますが、年間休日数については特に定めていません。
1週間につき勤務が40時間を超えないという労働基準法の規定を遵守すると、基本的に1日8時間勤務なら週5日出勤が上限になります。そのため、年間休日数が104日以上だと、労働基準法に則った労働時間の職場だという目安になるでしょう。
また、有給については、働き方改革に関連して2019年に労働基準法が改正され、「法定の年次有給休暇付与日数が10日以上のすべての労働者に対し、毎年5日、年次有給休暇を確実に取得させる」ことが、雇用主に求められるようになりました。
「クリニックへ転職して、休みも充実させたい」と考えている方は、求人を探す際に次のことを確認しましょう。
看護師が転職先の「休みの多さ」「休みやすさ」を知るためには、年間休日数や有給休暇取得率を確認するのがおすすめです。求人票やクリニックの公式Webサイトにある募集要項に記載されているケースが多いため、チェックしてみましょう。また、クリニックで働く看護師の人数や普段の忙しさも確認すると、希望の休みが通りやすいかどうか判断する参考になります。
クリニックで働く看護師の休みは、職場の休診日と連動している傾向にあります。土日休みの職場を希望している方は、クリニックの休診が何曜日かを確認してみてください。また、看護師の休みは、どの週休形態が導入されているかも関係します。ワークライフバランスを重視したい場合、看護師が「完全週休2日制」で働いている職場を探しましょう。
職場によっては、特別休暇を独自に定めている場合もあるでしょう。特別休暇には以下のようなものがあります。
慶弔休暇は、結婚・子どもの誕生といったお祝い事や身内が亡くなるといったお悔み事で取得できるように職場独自で定められる休暇制度になります。特別休暇は職場によってそれぞれです。場合によっては、有給休暇や通常の希望休で対応することもあるかもしれません。
希望の休み方を叶えられるクリニックで働きたい方は、転職エージェントに相談するのがおすすめです。看護師の転職に特化したエージェントに登録すれば、幅広い求人の中から希望に合った職場を紹介してもらえるため、効率的に転職活動ができます。
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ここでは、クリニックに勤務する看護師の休みに関するよくある疑問について、Q&A形式でお答えします。
クリニックの看護師の休みは、職場によって異なります。クリニックは土曜は午後から休診、日・祝は休診日にしている傾向にあるため、それに合わせて看護師も休みになるケースが多めです。記事内の「メリットとデメリットは?クリニックで働く看護師の休み事情」も参考にしてみてください。
一般的に休みの曜日が固定になっているクリニックでは、シフト制の病院看護師よりも年間休日数が少なめの傾向にあります。ただし、年間休日数が多めのクリニックも中にはあるよう。求人を探す際は、完全週休2日以上の働き方が可能か、祝日や連休の勤務はどうなるか、有給はどれくらい取得できるかなどを確認してみてください。
クリニックで働く看護師の年間休日数は、病院看護師よりも若干少なめの傾向にあります。看護師の休みは、週休形態や休暇制度、看護師の人数によっても異なるでしょう。クリニックの看護師は、休みの曜日が固定で、年末年始やお盆は休診に合わせて休みのケースが多いといった特徴があります。人手不足のクリニックだと希望の休みが通りにくい場合もあるため、注意が必要です。休みも充実させたい看護師の方は、求人を探す際に「年間休日数」「有給休暇取得率」やクリニックの休診日、看護師の人数などをチェックしてみましょう。
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