
転職を検討している看護師の中には、総合病院で働くメリットについて詳しく知りたい方もいるのではないでしょうか。「規模の大きい病院=待遇が良い」というイメージがあるかもしれませんが、総合病院で働く魅力はそれだけに限りません。この記事では、看護師が総合病院で働くメリットを詳しく解説します。デメリットや転職時に見落としがちな注意点も紹介していますので、職場探しのミスマッチを防ぐのにお役立てください。
以前は「病床数が100床以上ある」「内科・外科・産婦人科・眼科・耳鼻咽喉科の5つ以上の診療科を含む」など、複数の条件を満たす病院が「総合病院」と定められていました。現在厳密な定義はないものの、以前の条件を満たすような規模の大きい病院を指すことが多く、勤務する看護師は「待遇面での条件が良い」「転職に有利になりやすい」といった、さまざまなメリットが得られます。ここでは、総合病院で働く看護師の魅力について見ていきましょう。
病院にもよるので一概にはいえませんが、給与水準が高く、福利厚生が充実している点は総合病院の魅力です。生活を安定させたい看護師にとって、働くうえでのメリットといえるでしょう。
総合病院に正式な定義はないため、平均給与を示すことは難しいものの、病床数からおおよその給与をイメージできます。日本看護協会の「2024年 病院看護実態調査報告書(p.92)」によると、病院の病床数と勤続10年の看護師の平均税込給与総額の関係は、以下のとおりです。
上記を見ると、病床数が増えるほど、看護師の給与も上がる傾向にあるようです。総合病院に限らず、病棟のある大きな病院で働けば、より多くの収入を得られる可能性が高いでしょう。
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総合病院は規模が大きい分、あらゆる面で環境が整っており、職員の教育制度も充実している傾向にあります。特に、先輩看護師が新人看護師とペアを組んで業務を教えるプリセプター制度を導入する職場は多いようです。実際に働く看護師の中には、「自分の職場にはプリセプターシップ制度があって、先輩看護師も大勢いるので、看護師として成長するのにこの病院で良かった」という方もいます。
ラダー制度を設ける職場も多いでしょう。ラダー制度がある魅力は、看護師が自身の課題やレベル感を把握し、上司や先輩看護師からアドバイスを受けながら目標に向けて取り組めることです。看護師としての経験が浅く、今度さらにスキルを身に着けていきたい方や、ブランクがあり入職直後から1人で業務を進めるのが不安な方にとって、メリットといえるでしょう。
診療科が複数あるため、一つの病院内でさまざまな経験を積み、症例を学べるのが総合病院で働くメリットです。将来自分の目指す方向性が変わった際にも、異動によって希望を叶えられる可能性があります。
また、診療科ごとに専門的な医療を提供しているので、携わりたい分野が明確な看護師にもおすすめです。実際に大きな病院で働く看護師の声として「診療科目がかなり細分化されていて、専門的な知識や処置などが身につきますよ。自分の学びたい分野がハッキリしている人には良い学びの場であり、良い職場だと思います」というものもあります。
前述したとおり、総合病院では異動によって幅広い分野の医療を学べるため、将来転職をする際に、幅広い経験をアピールできるのもメリットといえるでしょう。なお、過去の転職回数があまりに多いと、次の転職時に不利になることがありますが、一つの病院内で複数の診療科を経験している分には、転職回数としてカウントされません。職場を変えずに一つの病院内で場数を踏むことは、何年か先に自身にとって強みになるでしょう。
総合病院と呼ばれる病院の多くは設備が充実しており、託児所を併設しているところも多々あります。病院の中や近隣に託児所があれば、子どもの送り迎えの時間を短縮できるので、小さい子どものいる看護師にとってはメリットといえるでしょう。また、職員の子どもを無料で預かってくれる託児所ならば、経済的な負担も軽減できます。
職場にもよりますが、総合病院は看護師の数が多い分、お休みを取りやすいのがメリットです。特に小さい子どもを持つ看護師は、子どもの体調不良による急な早退や欠勤が発生しやすいため、休みの取りやすさは大事なポイントといえます。人数が少ないと、フォローをお願いする相手が見つからない可能性もありますが、看護師が多ければシフト変更も比較的スムーズに叶うでしょう。
ただ、すべての総合病院が、上記で挙げたメリットに当てはまる訳ではありません。転職を成功させるには、転職先に求める条件の優先順位を明確にし、それに合わせて転職活動を進める必要があります。「自分に合う職場の探し方が分からない」という方は、看護師の転職をサポートするレバウェル看護にお気軽にご相談ください。
看護師が総合病院のような大きな病院で働く際には、デメリットも伴います。入職後に後悔しないよう、下記の特徴があることを把握しておきましょう。
診療科が多いことがメリットとお伝えしましたが、必ずしも希望の科に配属されるとは限りません。「どうしてもこの科を担当したい」という希望がある場合は、転職活動の面接時に理由も踏まえてしっかりと伝えましょう。
また、転職時には希望の科に入れたとしても、あとで別の科への異動を命じられるケースも多いようです。規模が大きい分、自身の意見が通らない可能性があることは覚悟しておかなければなりません。
総合病院は教育制度が充実しているというメリットがある一方で、勉強が負担になりやすいというデメリットもあります。総合病院の中には、研修やセミナーを定期的に開催する職場も多く、看護師は半強制的に参加しなければなりません。開催日が休日の場合は、自分の時間を削られることにストレスを感じる看護師もいるでしょう。
実際に働く看護師からは「院内だけではなく、院外の研修会や勉強会などの業務外の勉強がやたらと多くて、プライベートな時間がなかなか取れません。私は個人の時間を大切にしたいほうなので、転職を考えています」といった声も聞かれます。
総合病院と呼ばれる病院の多くは、100床以上の病床を保有しており、病棟での夜勤が発生します。
一定のリズムで生活したい看護師にとって、夜勤に入らなければならないのはデメリットといえるでしょう。夜勤ができない場合は、非常勤採用になる可能性もあります。
異動も発生するため、確実に夜勤なしで働き続けるのは難しいかもしれませんが、「総合病院が良いけれど、いきなり病棟での夜勤はきつい」という方は、外来からスタートしたい旨を職場に伝えましょう。
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看護師にとって働きやすい職場とは?特徴やチェックすべき項目をご紹介!
医療機関は複数ありそれぞれ特徴も異なるので、どこが良いのか悩む看護師もいるでしょう。この項では、大学病院や一般病院と比較して、総合病院を選ぶメリットを紹介します。
大学病院は、患者の診療のほかに、最新医療の研究や医療人材の育成という役割も担っています。看護師は最先端の技術を学べるので、より高みを目指したい方には、大学病院が向いているかもしれません。
一方で、大学病院では研修医が採血や点滴などを行うことが多いため、部署によっては医療処置の実施頻度が減る可能性があります。積極的に看護技術を実践したい看護師は、総合病院勤務の方が向いているかもしれません。
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クリニックの中でも入院に対応していない職場では、基本的に夜勤がなく、休みも固定です。大きな病院で定期的に行われるような勉強会も行っていない職場が多いので、ワークライフバランスを大事にしながら働けるでしょう。
一方で、クリニックは規模が小さい分、給与も総合病院と比べて低い可能性があります。福利厚生や環境が整っていない職場もあるので、待遇を重視する方には大きな病院のほうが向いているかもしれません。
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クリニックと病院の違いとは?看護師の仕事内容や給料の差を紹介
転職を成功させるには、できるだけ事前に職場の情報を把握しておくことが大切です。総合病院に転職を考える際は、メリット・デメリットのほかに、以下の点もチェックしておきましょう。
「離職率が高い=看護師が頻繁に辞めてしまう」ということを意味します。給与が低い、残業が多い、人間関係が悪い、引っ越しをするなど、離職理由は人によって異なりますが、職場に何らかの原因がある可能性は高いでしょう。調べても分からない場合は、面接などで離職率を聞いてみることをおすすめします。
また、職場の見学に行ったり、実際に働いている看護師に話を聞いたりしてリアルな情報を集めることも大切です。メリットだけでなく、不満に繋がるような点も事前に把握し、自分に合うか職場かどうかを見極めましょう。「総合病院だから」と良いイメージだけにとらわれないよう注意が必要です。
総合病院には多くの職員が在籍するため、子どものいる看護師も多いでしょう。ただし、部署によって全く異なる場合もあるので、育児中の看護師は事前に確認しておくことをおすすめします。同じ境遇の看護師が職場にいれば、子どもの都合で勤務に影響が出た場合にも、周りからの理解を得やすく、精神的な負担を感じにくいはずです。
待遇ばかりでなく、仕事内容もしっかりと把握しておきましょう。どれだけ高い給与が得られたり、環境が整っていたりしても、業務にやりがいを感じられないと長続きしない可能性があります。自分の関わりたい分野と大きくかけ離れていれば、転職を後悔することにもなりかねません。すべての希望を叶えることは難しいので、条件を絞る必要はありますが、具体的にどのような業務を行うのか、何のスキルが身につくのかを把握しておきましょう。
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看護師がホワイト病院に転職するには?本当に働きやすい病院の特徴と見分け方
ここでは、総合病院で働くメリットについて詳しく知りたい看護師に関する質問に、Q&A形式で回答します。
「看護師が総合病院で働くメリット6選」にもあるように、看護師が規模の大きな病院で働くメリットは、好待遇に期待できる、診療科を問わない患者さまの看護実践ができるなどが挙げられます。また、小規模~中規模病院に比べて、業務が細分化している傾向にあるため、看護業務に専念しやすいのもメリットの一つ。経験の積み方次第では、スペシャリストからジェネラリストまで希望に合ったキャリアを目指せる選択肢の広さも魅力だといえるでしょう。
面接では、仕事内容やキャリアに関する志望動機を伝えるようにしましょう。たとえば、「ジェネラリストとしてさまざまな症例の看護実践を積みたい」「クリティカルケア認定看護師を目指すために急性期病棟で経験を積みたい」といった、今後のキャリアプランも含めた志望動機にすると、より熱意が伝わります。給与面が理由で応募先を選んだとしても、面接の場で話すのは控える方が無難です。
看護師が総合病院で働くメリットは、待遇や福利厚生面での利点や転職時に有利になるなど、複数あります。教育体制や院内設備を重視する看護師にとっても、おすすめの職場だといえるでしょう。魅力が多い一方で、診療科が複数あることで希望部署に配属されなかったり、研修が多かったりといった、大きな病院ならではのデメリットもあります。
一口に総合病院といっても特徴は職場によって違うため、イメージだけで転職先を決めずに、情報収集をしっかりしてから自分に合うかどうかを見極めることが大切です。職場見学をして、実際に働く看護師から話を聞いたり、雰囲気をチェックしたりするのも良いでしょう。
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