
「看護師免許取得のために勉強できる職場に就きたい」診療所で1年3ヶ月勤務した准看護師Hさん(22歳)の場合
准看護師のHさんは、看護師免許の取得を目指して勉強と診療所でのパート勤務に努めていました。しかし、国家試験で不合格になり、診療所で正社員になるものの、人間関係が原因で退職。夜勤が苦手なHさんはご自身で日勤のみの求人を見つけて応募しましたが、面接での受け答えがうまくいかず、不採用が続いてしまったそうです。看護師免許の取得と仕事の両立ができる環境で活躍できるよう、アドバイザーはあるサポートを行いました。
最近ご相談を受けたなかで印象に残った人は、22歳の准看護師であるHさんです。
Hさんは5年制一貫学校を卒業後、お母さまが事務で働いていた診療所に就職。看護師免許取得のため、予備校へ通いながらパートとして1年勤務されていました。
しかし、看護師国家試験に合格できず、翌年からは正社員として働くことに。
勤めていた診療所は残念ながら人間関係が悪く、正社員になって3ヶ月目で退職してしまったのです。パートの期間も合わせ、1年3ヵ月の勤務でした。
退職後、Hさんはご自身で日勤の求人を3つほど応募したそうです。しかし、面接で質問に上手く答えることができず、すべての病院で不採用となってしまい、サポートを受けてみようと今回ご相談くださいました。
始めに夜勤が嫌な理由をお伺いしてみると、「出るっていうじゃないですか…幽霊」とおっしゃるHさん。お話をしていくうちに、遺伝性の糖尿病を患っているのに、2年間も治療を怠っていらっしゃることがわかりました。
なぜ、治療に行かないのか聞いてみると、「お金がかかるじゃないですか」という返答をいただきました。
Hさんは、ほかにも興味のあることが多くあり、それにお金や時間を使いたいとのこと。症状を放置しておけば悪化することは、看護師であるHさんがよくわかっているはずです。
厚生労働省の「第109回保健師国家試験、第106回助産師国家試験及び第112回看護師国家試験の合格発表」によると、2023年における看護師国家試験の合格率は90.8%でした。そのうち、新卒者の合格率は95.5%となっています。全体を見ると合格率は高めですが、勉強に取り組むのが遅かったり、苦手分野の対策が不十分だったりすると、試験に落ちてしまうことも考えられるでしょう。
出典:
厚生労働省「第109回保健師国家試験、第106回助産師国家試験及び第112回看護師国家試験の合格発表」(2023年7月18日)
私は、Hさんの特性を理解し、仕事上だけでなく「人を育てる」雰囲気のある事業所を探してみようと思いました。しかし、本人が「看護師として成長したい!」という強い思いを持っていなければ、受け入れてもらえません。
まず、Hさんとはどのような風に仕事をしていきたいかを話し合いました。看護師としての目標でも、個人的な目標でもいいので、何か軸のようなものがあれば、仕事探しに反映できるからです。
Hさんは「正看護師になること」を自分の目標にするとおっしゃいました。目標を意識すると、なすべきことが一つひとつ見えてきます。
話し合いの結果見えてきた希望条件は、正看護師になるために勉強できる環境に入職すること。これを叶えるためには、Hさんが面接でしっかりと自分の意思を伝える必要があります。
次のステップとして、面接が苦手なHさんと一緒に模擬練習をすることに。Hさんは自分の思いを上手く伝えられず、練習を繰り返し行いました。
最後に、仕事と勉強を両立するため、糖尿病の治療をしっかりと受けることを約束しました。私からは、Hさんが治療費の余裕を持てるよう、給与アップの交渉を頑張ることを伝えました。
このような取り組みのうえで2つの事業所へトライしましたが、1つ目は面接で不採用の結果に。Hさんは「入室のとき、うまく挨拶できなくて」とおっしゃられました。今度は入室から模擬練習をして、2つ目の事業所の面接に向かいました。
ここはリウマチ科に力を入れる地域密着型の療養病院で、Hさんの糖尿の件にも「持病がありながらも頑張って働いている看護師さんはたくさんいますよ」と、しっかりと向き合って理解を示してくださいました。
面接の結果、Hさんは療養病院へ無事に入職を果たされました。入職後の様子を伺おうと、期間をあけて何度かご連絡しても、「まだ仕事のペースに慣れなくて」となかなか糖尿病の治療に行ってくださいません。
しかし、入職から半年後、「治療に行かないとシフトに入れないって師長に言われちゃいました」とHさんから連絡が来たのです。
Hさんの就業状況を確認した際に、私がHさんを心配していることを感じた師長さんが、Hさんに厳しく言ってくださったようでした。
「Hさんのことを見ていてくれる方がいる」と実感すると、ようやくホッとすることができました。
Hさんは現在、正看護師になる夢に向かって勉強にしっかりと取り組まれているようです。Hさん、看護師免許の取得を目指して頑張ってくださいね!
ここでは、Hさんのように面接が苦手な人や糖尿病を患っている方が転職成功を実現するためのポイントを解説いたします。
面接に苦手意識のある方は、模擬面接を繰り返すことが重要です。面接の練習を積み重ねれば、どのようなポイントに自信がないのか、どのような質問が苦手だと感じるのかを明確にできます。入室から退室までの流れを理解し、よくある質問への対策が取れれば、自信をもって面接に挑めるでしょう。
今回お話したHさんのように、遺伝性の糖尿病やそのほかの病気を抱えている場合は、仕事に支障をきたさないよう健康状態を管理することが大切です。公休日以外に通院しなければならない場合は、面接時にその旨をあらかじめ伝えておくとトラブルを回避できます。持病に対する理解のある職場なら、治療にしっかりと向き合いながら業務に携われるでしょう。
「面接に対する苦手意識が払拭できない」「働きながら看護師免許の取得を目指したい」とお考えの方は、レバウェル看護の転職支援サービスをご活用ください。
看護師・准看護師に特化したレバウェル看護では、アドバイザーと転職について話し合ったうえで、希望条件に合った求人の提案を受けられます。また、本番を意識した模擬面接にも対応。第三者の目線でアドバイスするため、改善点を見つけながら対策できるのがメリットです。
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