一筋縄ではいかないナースの退職問題。
わたしが経験した「引き留め」の実態と
「なかなか退職させてくれない看護師長を突破して退職した話」をお送りします。
かれこれ長いこと勤めた病院を退職したくて、病棟の看護師長に相談したときのこと。
わたしが言った「退職します」のセリフに対して、
師長から連発バズーカのごとく怖い返事が飛んできました。
「あなたね、もうこの病院に恩をちゃんと返したの?」
「子どものことはどうするの?まだまだお金がかかるときでしょ」
「後輩たちを見捨てる気なの?」
「どこへいっても一緒よ」
「一人やめるとみんなの負担が増える。みんなに迷惑がかかると思わない?」
「休みがほしい?有給なら消化させてあげるから」
・・・
ん??
いまなんて言った????
はて、この人はいったい何を言っているのかな??
しゃべり続ける師長。目が点のわたし。
ぽかんとしすぎて口まで開いてきた。
ミサイルのように飛んでくるセリフ。
投げられることばが多すぎて、どう返していいかわからない。
退職します、というわたしの意向は伝わることなく、話は並行線のまま1時間くらいの押し問答に。
でも、ここで「じゃあ考えなおします。」なんて言ったら、「あのとき考えるって言ったじゃない、今さらやっぱりやめますなんて遅いわよ」って言われる気がしてならなくて、態度を一貫させようと思い、
「いや、でも退職する意向は変わらないんです」
って言ったんです。
それに対する師長の反応・・・
ブチ切れ。(笑)
すごく激怒して、「もういい!」って言って、席をたってどっか行ってしまった。
プリプリ怒って。
わたし、そんなに怒られるようなことしたかなー。
次の日からも師長の態度がきつくなったの。
そして何か月経っても退職の話を進めてもらえず・・。
しばらく時間が経ってから、だんだん腹が立ってきた。
ていうか、なんで退職の意向を示しただけなのに、そこまでキレ倒されないといけないのーー!!?
わたしなんかした!?って怒りがこみ上げました。
ほんと、人生で類を見ない、絵にかいたような師長のパワハラ対応だった。
退職の意向を示した日から、なぜか師長にキレられるし、いろいろ悩みました。
だんだん、
退職したいって言ってる自分が悪いのかな、
って洗脳されたような状態にもなった。
だけど、客観的に考えたら、労働者が退職したいって何か月も前から相談するのは別に問題ないことだし、退職するかしないかを決める権利は労働者にあるんですよね。
病院側としては、看護師の離職に対して、
・看護師がやめればやめるほど経営が成り立たない
・看護師を雇うのにすごくお金がかかる
・なかなか看護師がきてくれない・定着しない
っていう問題を常に抱えている。
経営を維持するためにも、看護師を確保したい。
でも看護師が集まらないから、労働環境を良くすることができない。
だから結果的に、どんな手を使ってでも今いる看護師をキープしなければ!!
ってなってるんだろうなぁと思ったの。
すごく人手が足りている病院じゃない限り、こういうことって看護業界は日常茶飯事なんじゃないだろうか。
すごい剣幕で退職を止められる。
だけど、どうにかして退職しなければと思っていろいろ考えた。
なかなか退職を受け入れてくれない師長に対し、
いろいろ悩んだ末、
戦略を練ることにしました。
やめたい病院といえど、またどこかでお世話になることもあるかもしれない。
だから目標は円満退職。
円満退職のために、まずどうやって師長を突破するか。
円満退職するためには、どれだけ腹が立っても、まず自分の態度を一貫させないといけない。
売り言葉に買い言葉で喧嘩していたら、もっと険悪になってしまうと思って。
だけど、相手の話に同調していたら、相手のいいように話を持っていかれる。
だから、退職の話をしてキレられて以降、
l 態度と退職の意思は一貫させる
l 退職時期は希望した時期からずらさない
この2点を徹底しました。
面談のたびに、何を言われようとも、顔色をかえず、ポーカーフェイスを突き通す。
「え?わたし退職しますけど、なにか問題でも??」
みたいな顔をして。
師長がわたしと面談して、どれだけ説得してもわたしの態度は変わらない。
しびれを切らした師長が部長に相談して、部長に呼び出されました。
なにがなんでも円満に退職したいわたしは、
そこでも淡々と退職の意向を貫き通しました。
結果的に、何か月たっても折れない、部長に説得されても退職の意向を曲げないわたしを見て、
「もうどれだけわたしが止めようとしても無理だよね。」
と師長から折れてきた。
あまりに態度が変わらないから、「退職に関して意志が堅いんだろう」と思っていたってあとから言われました。
意思を貫くってとっても大事なんだと改めて実感。
最終的には、
希望していた時期に、すべて有給を消化して退職することができました。
今はどの業界も慢性的に人手不足。
ハードな職場の看護師なんてその最たるもの。
どの病院でもそうそうやめてほしくないと思ってるのが本音だと思う。
でも自分の人生もあるし、やっぱり相手の意見や説得に飲み込まれず、意思を伝え続けるのが大切だと思った一件でした。
医療業界って結構せまい業界。
いつかどこかでまたつながることもあるかもしれないから、できるだけ
円満退職が一番いい。
そうなると変に嘘ついたり、喧嘩腰にならないほうがいいに決まっている。
もし師長がなかなか退職に対して首を縦に振らなくても、まず自分の意向をはっきり示し続けて、ブレないことが大事だなーって思いました。
上司によっては圧力をかけてくる人もいる。そういう上司にあたっても、相手のペースに巻かれない。そういう態度が結果的に円満退職につながるんじゃないかなーと思います。
なかなか病院を辞めさせてもらえないでいる看護師さん、上司の説得に負けず新しい職場にいけるようがんばってくださいね!
マリアンナさんの公式ブログもぜひ読んでみてくださいね。
〈マリアンナさん公式ブログ『看護師になったシングルマザーのブログ』〉
https://nurse-singlemother.jp/?page_id=11
【バックナンバー】
■ナースが物申す【第1回】マリアンナさんのプロフィールを紹介しています。
■ナースが物申す【第2回】~ナースの有給休暇義務化~
■ナースが物申す【第3回】~新人ナース時代を乗り越える~
■ナースが物申す【第4回】~子育て「小1の壁」~
■ナースが物申す【第5回】~児童虐待と向き合う~
■ナースが物申す【第6回】~お局様を大解剖~
■ナースが物申す【第7回】~看護師の老後と年金問題~
■ナースが物申す【第8回】~医療事故~
〈イラスト:Kaoll〉
https://kaoll0719.wixsite.com/illustrator

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