
転職が多い看護師の中には、職務経歴書のまとめ方に悩む人もいるでしょう。書き方によっては、転職の多さから早期離職を懸念される可能性もあるので、作成のポイントを押さえることが大切です。
この記事では、転職回数が多い看護師向けに、職務経歴書を作成するコツや注意点などをまとめました。職務経歴書の自己PR例文も紹介しますので、転職活動にお役立てください。
転職が多い看護師の職務経歴書は、採用担当者に「採用してもまたすぐに辞めてしまうかもしれない」という懸念を与える可能性もあります。そのため、転職が多い看護師の職務経歴書では、整合性がある転職理由を示し、スキル・経験を効果的にアピールすることが大切です。
採用担当者に「転職が多い」と捉えられるかどうかは、単純な退職回数だけでなく、年齢や状況によって変動します。同じ転職回数がある看護師でも、年齢が違ったり、退職理由がやむを得ないものであったりすれば、与える印象は異なるでしょう。自身の状況に合わせて、ポイントを押さえた職務経歴書を作成することが必要です。
「転職回数は何回から多い印象を持たれやすい?」と気になる方もいるかもしれません。レバウェル看護の独自調査(2024年)によると、看護師の平均転職回数は20代が1.6回で、30代が2.5回、40代・50代が3.5回です。

年齢や経験を重ねている看護師は、3〜4回ほど転職したことがあるケースが一般的なようです。上記はあくまで平均ですが、同年代の看護師より大幅に転職回数が多いと、「退職を繰り返しているのかもしれない」と懸念される可能性もゼロではありません。
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採用担当者は、看護師の職務経歴書を通じて、転職理由やこれまでの経験、有しているスキルなどを確認しています。この項では、具体的にどのようなポイントを見ているのかを解説するので、参考にしてみてください。
病院側は、なるべく長く勤められる看護師を採用したいと考えています。そのため、職務経歴書では、今までの職歴や転職理由から「採用後すぐに辞めてしまわないか」を見極められているでしょう。結婚や育児、パートナーの転勤などのやむを得ない事情があれば、転職回数が多い人も採用担当者からの理解を得やすいといえます。
採用担当者は、応募者の看護経験がどれくらいあるのかを知りたいと考えています。転職回数が多い場合、看護現場に必要な基礎や応用が身についている旨を明示することが大切です。どのような職歴から培った経験やスキルがあるのかを伝え、応募先で活躍できることをアピールしましょう。
転職回数が多い看護師も、仕事への熱意や責任感をアピールできれば、好評価をもらえるはずです。「急性期から慢性期までの看護を幅広く経験したい」「緩和ケア病棟と訪問看護ステーションでつながりのある看護を経験した」など、前向きな理由を伝えることで看護師としての熱意を示せます。
「転職回数が多いことが書類選考で不利になるかもしれない」とお悩みの方は、転職エージェントの活用がおすすめです。各会社が提供するサービスによっては、履歴書や職務経歴書の添削をしてもらえる場合があります。プロのサポートを受けて、効果的に書類を作成できるのでおすすめです。
転職回数の多い看護師は、これまでの幅広い経験が評価されるよう、工夫して職務経歴書を作成することが大切です。ここでは、転職の多い看護師が職務経歴書を作成するコツと注意点を解説します。
転職回数が多い看護師は、職務経歴書を通じて豊富な経験を前向きにアピールすることが重要です。転職回数が多い場合であっても、それぞれの職場で蓄積したスキルや経験は看護師としての強みとして、以下のように伝えられます。
| 転職で得た経験 | 発揮できるスキル |
| 多くの施設での経験 | ・適応力の高さ ・多数の医療従事者との関わり |
| 複数の診療科での勤務 | 看護師としての知識の幅広さ |
多くの患者さまをサポートしたり、幅広いコメディカルと意見を交換したりした経験は、コミュニケーション能力の強みとしてもアピールできます。
転職理由は、言い方次第でポジティブな印象を与えられる表現に変換できます。「業務量が多くて疲れてしまった」「人間関係が合わなかった」「待遇に不満があった」などの退職理由は、可能なら以下のように言い換えて、意欲のアピールにつなげましょう。
| 実際の転職理由例 | ポジティブな言い換え例 | アピールできる点 |
| 業務量が多く、残業が常態化している | 家庭と仕事を両立させ、より質の良いケアの提供を目指したい | 長期的に働きたい意思 |
| 人間関係が合わない | チームワークを大切にし、互いに高め合える環境で看護に貢献したい | ほかのスタッフとの連携・コミュニケーションへの意欲 |
| スキルが給料に反映されない | 院内研修や資格取得支援など、さらなるスキルアップに励みたい | 学習意欲の高さや向上心 |
失敗経験などを伝える際は、「〜してしまった」で終えずに、そこから得た教訓や今後の対策まで伝えましょう。自分なりに状況を整理して客観的に伝えることで、応募先からの信頼を得やすくなります。
レバウェル看護が提供するコンテンツの「看護師のための転職ノウハウ」では、看護師さんの転職活動に役立つ情報を紹介しています。履歴書や職務経歴書の書き方、面接対策についても解説しているので、そちらもぜひ参考にしてみてください。
転職回数の多い看護師は、職務経歴書の各項目をわかりやすく記述する必要があります。ここでは、職務要約・職務経歴・保有資格・自己PRの書き方を確認しましょう。職の多い看護師が職務経歴書を作成するコツと注意点を解説します。
▼職務経歴書のダウンロード
職務経歴書のテンプレート【PDF・Word・Excel形式あり】
応募書類の最上段の中央に、タイトルである「職務経歴書」の文言を記入してください。日付と名前は、次の段落からそれぞれ1行ずつ使い、右端にそろえて記入します。日付は書類を提出する日、または郵送する日を記載してください。
職務経歴書の「職務要約」には、これまでの職歴を簡潔にまとめて記入します。どの職場でどれくらい勤務したのかを、一目でわかるように書きましょう。転職回数が多い看護師の場合でも、職務要約は2〜3行でまとめるのが一般的です。
職務経歴書の「職務経歴」には、以下のような項目を箇条書きで書きましょう。
病院や施設の正式名称を省略せず記入します。以前の職場の病床数や職員数は、どの程度の規模の病院で勤務していたのかを知ってもらうために必要です。職務経歴の欄には、具体的に担当していた業務やアピールしたい経験を書きます。
転職の多い看護師が職務経歴を書くときは、業務経験別にまとめた「キャリア形式」での記載がおすすめです。診療科や病棟種別で分けてまとめることで、キャリアの一貫性を伝えられます。職務経歴はすべての職歴を記載する必要はないため、転職先の業務に活かせる経験を積めた職場をピックアップして書きましょう。
【外科病棟】
◯◯医科大学付属病院
勤務期間:2018年4月~2022年3月
病床数:◯◯床
職員数:◯◯名
配属:一般外科
・新人看護師の教育係および教育マニュアルの作成を担当
・新人看護師合計〇名の教育係を担当して指導経験を積む
・看護師チームのサブリーダーとしてマネジメント業務を担当
□□総合病院
勤務期間:2022年4月~2024年3月
病床数:◯◯床
職員数:◯◯名
配属:消化器外科
・医療機器使用マニュアルの作成を担当
・退院調整カンファレンスで多職種の調整役を経験
・プリセプターとして新人看護師の教育を担当
【内科病棟】
△△総合病院
勤務期間:2024年4月~2026年3月
病床数:◯◯床
職員数:◯◯名
配属:血液内科
・感染対策委員会のリーダー業務を担当
・インシデント防止策の提案を実施
・ターミナルケアのマニュアル作成を担当
職務経歴書の保有資格欄には、はじめに看護師免許について記載します。保健師・助産師といった国家資格や、認定看護師や専門看護師などの資格も上部に書きましょう。それぞれの資格を取得した年月日も添えます。
訪問看護や訪問診療のあるクリニック(訪問先までの移動で運転する)、デイサービス(利用者さまの送迎)などの看護師は車を運転する場合もあるので、普通自動車運転免許があれば仕事に役立つ資格としてアピールが可能です。
職務経歴書の自己PRには、志望動機やこれまでの経験、スキルなどを踏まえて、応募先でどのように活躍できるかを記載しましょう。「職務経歴」で記載した内容に基づいて自己PRを作成すると、アピールポイントが採用担当者に伝わりやすくなります。自己PRは長くなり過ぎないよう、盛り込むエピソードは1〜2つに抑えて400字程度で記載するのがおすすめです。
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ここでは、転職回数の多い看護師向けに、自己PRの例文をご紹介します。以下の内容を参考に、職務経歴書で自身の経験やスキルを応募先にアピールしましょう。
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ここでは、転職回数が多い看護師の職務経歴書によくある質問を、Q&A形式で紹介します。
看護師の職務経歴書の書き方には、スキルや経験内容ごとに書く「キャリア形式」や、経歴を時系列でまとめる「編年体形式」・直近の経歴から順に書く「逆編年体形式」があります。一般的なのは編年体形式ですが、「直近の勤務経験が最も長い」「応募先との関連が深い」といった場合は、逆編年体形式で書く方法も有効です。
職務経歴書には志望動機を記載する欄がありません。自己PRで志望した理由に軽く触れる程度になります。一般的に、志望動機は履歴書に書くことが求められるので、自己PRと一緒に準備しておきましょう。転職が多い看護師の志望動機は、「転職が多い看護師の志望動機は?履歴書や面接で好印象を与える伝え方も」の記事を参考にしてみてください。
応募先から指定がない場合は手書きでなくても問題ありません。転職回数が多い場合はパソコンを用いるほうが、読みやすい書類を効率的に作成できます。パソコンで職務経歴書を作る際は、明朝体や教科書体などの読みやすいフォントを使用し、10.5ポイント以上の文字を使うようにすると視認性が高くなるのでおすすめです。
転職回数が多い場合、必ずしもすべての職場の転職理由を書く必要はありません。しかし、直近の職場で在職期間が短い場合や、空白期間が長く空いた場合は採用担当者の懸念を生む可能性があるため、記載しておくと安心です。書かなかった箇所も、面接で退職理由を質問される場合があるので回答を準備しておきましょう。
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転職回数が多い看護師の場合も、コツや注意点を押さえて作成した職務経歴書なら、採用担当者に好印象を与えられるはずです。経験やスキルを効果的にアピールするために、職務要約や職務経歴を簡潔かつ具体的に記載しましょう。職務要約では、今までどのような病院や福祉施設でどれくらい勤務したのかを2〜3行でまとめます。職務経歴は職場ごとに経験した業務や実績を書く欄です。転職回数が多い場合は、業務経験別に経歴をまとめた「キャリア形式」で記載すると転職の一貫性を伝えられます。
「1人では効果的な職務経歴書が書けない」「書類選考がなかなか通過できない」という方は、レバウェル看護にご相談ください。レバウェル看護は、看護師専門の転職エージェントです。
看護師の採用事情に詳しいキャリアアドバイザーが、職務経歴書や履歴書の書き方のアドバイス・添削といったサポートをいたします。応募したい求人が決まっている場合は、相談や選考対策のみのご利用も可能です。サービスはすべて無料なので、お気軽にお問い合わせください。
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