
保健師の求人に応募する際、「どのような志望動機を作成すれば良いのか分からない」「どうすれば採用されやすい志望動機になるんだろう」と疑問を持つ人もいるでしょう。採用担当者の心に響く志望動機を作成するには、立場や職場に応じたポイントを押さえることが大切です。
この記事では、保健師の志望動機を考える際のポイントから具体的な例文まで、作成のコツを詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
まずは、保健師の志望動機に盛り込みたい4つの要素から見ていきましょう。志望動機で大切なのは「自分を採用するメリット」を提示することです。特に、保健師の求人は人気があるため、狭き門を突破するには魅力的な内容になるよう熟考し、採用担当者の記憶に残す必要があります。
保健師の志望動機には、保健師になりたい理由を必ず記載します。そこで大事なのは、目指した経緯を明確にすることです。「なぜ保健師になりたいのか」を伝えるためには、保健師の特徴を掴むのはもとより、保健師以外の職種との違いについても理解を深めておく必要があります。保健師の生の声を聞く機会を得られれば、内容に説得力が生まれ、印象的な志望動機となるでしょう。
次に明記したいのは、「その企業や地域を選んだ理由」です。応募する企業の理念・労働環境や地域の特徴・文化と絡めて、人々が抱える健康問題はなにか考えてみてください。「志望先でないと実現できないこと」を論理的に伝えるために必要です。事前のリサーチを念入りに行い、熱意や意欲をアピールすることで、好印象に繋げましょう。
保健師として、どのように職場に貢献できるのかという点も、志望動機に必ず入れたい要素です。強みや適性、主体性のアピールにもなるため、自分の経験やスキルがどのように応用できるのかを、具体例を交えて伝えましょう。社会問題についてふれるとなお良いといえます。
目標やビジョンを盛り込み、将来の姿を採用担当者にイメージしてもらうことも大きなポイントの一つです。具体例を挙げながら、目標とする働き方や取り組み方、また、将来を見据えた考えについて伝えましょう。キャリアプランを明確にしておくことで、仕事をやり遂げたいという向上心や、長期的に勤務して活躍したいという姿勢を示せます。
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次に、看護師から保健師へ転向したいと思う理由として、よくある内容を5つ紹介します。考えを整理するためにも、下記の内容を参考にこれまでの経緯を振り返ってみてください。
保健師の働き先として最も多いのが、市区町村や都道府県といった地域の保健所や保健センターです。母子保健をはじめ、あらゆる年齢層のさまざまな生活環境の人々を対象とします。「人々がその地域で安心して生活できるように支援したい」と考えて、保健師を目指す人は多いでしょう。
予防医療に携われることも保健師の仕事の特徴です。保健師は、生活習慣病をはじめとし、メンタルヘルスや介護予防などさまざまな予防事業に関わります。「健康な人はより健康に、また病気や障がいを抱えながら生活する人は、病状を悪化させずに現状を維持し、より良い生活を送れるように」という想いから、保健師としてサポートしたいと考える人も少なくありません。
「企業保健師として、企業に所属し従業員の健康をサポートしたい」というのも、保健師になりたい理由の一つとして挙げられます。企業保健師の特徴は、その企業に就労している人が対象となることです。
残業の多さによる過労や人間関係によるメンタル不調など、労働者が抱える問題は多岐に渡ります。日々頑張って働いている従業員を健康面でサポートしたいというのも、保健師の立派な志望動機といえるでしょう。
小児科が看護師の中で人気の高い診療科の一つであるのと同様に、保健師においても「子どもの健康を支援したい」と考える人は多い傾向にあります。
行政保健師であれば、母子保健や特殊な環境に置かれて生活している子どもへの支援が、また学校保健師であれば、児童・生徒の成長や発達、保健指導といった支援をすることが役割です。小児科における看護経験がある場合は、これまでの経験を強みとしてアピールできるでしょう。
「高齢者ができるだけ安心して快適に生活できるよう支援したい」というのも、保健師になりたい理由の一つとして挙げられます。超高齢化社会において、保健師に対する高齢者支援の需要は高まり続けています。疾病を抱えている高齢者や要介護者が多いだけでなく、老老介護や孤独死なども社会問題となっていることから、保健師に期待される役割も大きいといえるでしょう。
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ここでは、「看護学生」「看護師」「他職種」と3つの立場に分けて、志望動機を作成する際のコツを紹介します。それぞれ該当する項目を確認してみてください。
看護学生が保健師を目指す場合は、保健師を目指した理由をエピソードとともに具体的に伝えることが大切です。これまでの人生において、どのように感じて、それがどう保健師になりたいという意欲に結びついたのかを筋道を立てて説明しましょう。
看護師から保健師に転向する場合は、看護学生と同様、転職する理由や保健師として実現したいことを具体的なエピソードとともに伝えましょう。「看護師としての経験」がカギになるため、保健師としての働き方にどう活かしたいのか、また、培った強みは何かをアピールすることが大切です。
他職種から保健師を目指す場合は、転職する具体的な理由はもちろんのこと、保健師を目指したきっかけを伝え、説得力をもたせることが大切です。これまでの経験や知識をどう活かしたいのかという前向きな姿勢を示しましょう。また、誠実さといった人柄を評価してもらうことで、経験のなさをカバーすることもポイントです。
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志望動機を作成する際は、なりたい保健師の種類の役割をふまえて、どのような人を対象に仕事をするのかをイメージするとまとめやすいかもしれません。下記にて、職場別の例文と作成する際のポイントを紹介しますので、希望とする項目をチェックしてみてください。
例文:「私は、〇〇市の人々の健康をサポートしたいという理由で今回志望します。看護師として働く中で、予防医療に興味を持ちました。〇〇市は過疎化が進んでおり高齢者が占める割合が年々高まっています。高齢者を支える若い人の人口が減少していることをふまえると、高齢者に対する予防医療が大きな課題であると考えています。高齢者が住み慣れた〇〇市という環境で快適に生活できるよう、保健師として貢献していきたいです。」
行政保健師を志望する場合は、その地域にどのような課題意識を持っているのかを示すことが大切です。地域特有の保健・福祉の現状を分析したり、取り組みに注目したりすることで、自ずと問題点が浮かび上がることでしょう。
その地域にどういった思い入れがあり、どのように地域の人々をサポートしたいのかを表すことで、自身の行政保健師としての適性や抱いている使命感もアピールできるといえます。
例文:「御社の製品に強い思い入れがあり、自身も御社製品に携わる一員として貢献したいと思い志望いたします。
私自身、看護師として働く中で残業の多さや不規則勤務などにより心身ともに体調を崩してしまった時期がありました。多忙によりバランスの良い食事が摂れない、あるいは睡眠時間を十分に確保できないとなると、あらゆる生活習慣病やメンタル疾患に繋がる可能性が高まってしまいます。
このような問題を受け、御社で働く従業員が心身のコンディションを整え、より快適に働けること、またそれにより企業成績が上がることを目標とし、保健師として支援していきたいと考えています。困ったことがあれば気軽に相談してもらえる、従業員一人ひとりに寄り添える保健師になりたいです。」
企業保健師(産業保健師)を志望する場合は、ほかの企業ではなく、志望先を選んだ明確な理由を示すことが大切です。その企業の理念や事業を理解し分析することで、志望先に対し自分の能力をどのように貢献できるのかを、具体的な根拠とともに示しましょう。
例文:「看護師として小児科に勤務し、さまざまな状況に置かれた子どもたちと関わる中で、学校で生活する子どもへの支援を魅力的に感じるようになりました。看護師として培った感染症への知識は、学校保健師として働く際に大いに活かせると考えています。
また、今後はいじめに悩む児童・生徒への精神的なケアや、性教育などの保健指導についても勉強し、子どもたちの身近な相談相手となれるよう努力したいです。ゆくゆくは、心理カウンセラーの資格も取得したいと考えています。」
学校保健師を志望する場合は、学生との関わりに関連した内容を記すことが大切です。気持ちに寄り添う優しさがある、細やかな配慮ができる想像力を持っているといったアピールができると良いかもしれません。
なお、「子どもが好き」という理由が最たる動機である場合は、裏付ける具体的なきっかけや経験も交えることが大切です。また、学校保健師=養護教諭ではないため、保健室の先生への憧れは入れないように注意しておきましょう。
例文:「私は、病院で看護師として働く中で、退院支援の重要性を実感しました。年々高齢化が進んでいく一方で、病院のベッド数には限りがあり、患者さんを地域へ戻していく難しさを知りました。この状況は今後ずっと続いていくことが予想されるため、介護や看護を必要とした状態で地域に戻っていく高齢者を支えることは、医療者に求められる大きな課題だと思っています。
患者さんが安心して退院できるよう、地域の保健師やケアマネージャーなどとの連携を図り支援していきたいと考えています。」
病院保健師を志望する場合は、予防医療に関心を抱いた理由を必ず記しましょう。看護師からの転向に説得力を持たせるためには、臨床経験をもとに志望動機を伝えることが大切です。患者さんとの向き合い方や、医療に対する考え方も交えると良いといえます。
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この項では、保健師を目指す方が志望動機を考える際におさえておきたいポイントを解説します。
志望動機を考えるにあたり、改めて保健師という仕事について理解を深めましょう。これからどこで働くかによっても、保健師が担う役割や業務は異なります。保健師になったら、どのような健康課題にアプローチしていくことになるのか、自分はどのような面から役割を果たしていきたいかを考えてみてください。
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自分のどのような部分を保健師の仕事に活かせるか、把握することも大切になります。厚生労働省「職業情報提供サイトjobtag 保健師」によると、保健師は人とコミュニケーションを取る機会やチームで仕事をする場面が多くあり、「傾聴力」が求められる仕事です。保健師に求められるスキルも意識しつつ、強みとしてアピールできる部分はなにか自己分析してみましょう。
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保健師の志望動機には、避けるべきNG要素も存在します。具体的には、抽象的な表現や否定的な表現、また待遇などの内容が挙げられるでしょう。以下にて詳しく見ていきます。
保健師を目指した理由が不透明であったり、中身が薄かったりする場合は、保健師の志望動機として不十分でしょう。また、志望動機と転職理由を一括りにするのもNGです。採用担当者が見ているのは「いかに貢献できる人材かどうか」という点であり、個性がない志望動機では、保健師として採用される可能性は低くなるといえます。
残業や給料、通勤のしやすさなど、待遇面ばかりに言及するのもNGです。保健師の志望動機では、個人的な事情や都合について基本的にはふれない方向で考えてみましょう。熱意や意欲のアピールを中心に、積極性を伝えることが大切です。
「否定的な表現」も避けた方が無難です。たとえば、「看護師の仕事に疲れて辞めたくなった」という気持ちが本音であっても、志望動機にあえて含める必要はないでしょう。悪印象を与える恐れがあるほか、保健師として不適正と捉えられる可能性も。現状への改善や対策に関する内容を伝える際も、批判ではなく、前向きな表現を心がけることが大切です。
オリジナリティのない内容もNG要素の一つです。本やWebサイトに載っている例文を参考にする際は、そのまま流用せず、意志や想いを自分の言葉で伝えましょう。
また、複数応募する場合も、志望動機は使い回さずそれぞれ丁寧に考えるのがおすすめです。保健師の求人は、倍率が高い傾向にあるため、志望先ごとのニーズや求められている人材を把握した上で内容を工夫することが大切になります。
求人に応募する際、志望動機は履歴書で記載するほか、面接でも質問されるケースがほとんどです。コツをおさえて、口頭でもスムーズに伝えられるよう準備しておきましょう。
面接で志望動機を答える際は、採用担当者に伝わりやすいように話の構成を工夫することが大切です。話す順番としては、最初に具体的な志望動機を伝え、その後にこれまでの経験やスキルといった補助的内容を加えると良いでしょう。
「私は、~と考えているため保健師を志望しました。」というように、最も伝えたいことである志望動機を簡潔にまとめてから話を始めることを意識してみてください。
面接官は、応募者が提出した履歴書を見ながら面接を行うことがほとんどです。そのため、面接で話す内容は履歴書に書いたものと矛盾がないようにしましょう。志望動機は、一言一句同じにする必要はありませんが、軸はブレないようにした方が説得力が増します。
面接日より前に履歴書だけ提出する場合、確認できるように履歴書のコピーを取っておくと良いかもしれません。
納得のいく志望動機が出来上がったら、面接のイメージトレーニングを行いましょう。よどみなく答えられるだけでなく、適切な言葉遣いで話せることも重要です。可能なら誰かに面接官役をやってもらい、実際と同じように練習するのが効果的でしょう。転職エージェントに登録すれば、模擬面接でプロのアドバイスを受けられる場合もあります。
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ここでは、保健師の志望動機に悩む看護師によくある質問を紹介します。
志望動機を考える際のポイントとしては、「保健師の仕事を選んだ理由」「志望する企業・地域を選んだ理由」「志望する企業・地域に貢献できること」「将来の目標やビジョン」を加えることが大切です。内容や量が適切か否か客観的な意見が欲しいという場合は、転職エージェントを活用し添削を受けるのも一つの手といえます。
履歴書に志望動機を書く際は、文章量に意識を向けることも重要です。記載欄に余白が多いと、保健師になりたいという意志が薄いと判断されてしまうため、短文での提出は避けるようにした方が良いかもしれません。なお、志望動機の文字数は、記入欄の8~9割程度が目安とされています。可能な限り空白がないようにし、志望意欲を伝えるようにしましょう。
その地域でなければならない理由を加えましょう。事前のリサーチを念入りに行い、その地域の特徴や文化、また、人々が抱える健康問題を把握しておくことが大切です。地元で就職しない理由についても明確な回答を用意しておくことをおすすめします。
保健師を目指す際の志望動機は、必要な要素を盛り込んだ上で、意欲を伝えることが大切です。保健師の求人は人気が高い傾向にあります。そのため、志望動機は採用担当者の印象に残るよう、具体的なエピソードも含めた独自性のあるものを目指すのがおすすめです。志望動機を考えるにあたっては、保健師の仕事内容やニーズを理解し、自身の将来像を明確にしておくことも重要になります。また、面接で志望動機を伝える際は、話す順番を工夫して伝わりやすさを意識するようにしましょう。
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