
看護師は精神的にも体力的にもハードな仕事のため、職場に不満を抱えている方も多いことでしょう。不満を持ちながら働くとやりがいやモチベーションを失い、最終的には「辞めたい…」と感じることにも繋がります。本記事では、不満を抱きやすい5つの理由から、解消法、転職を成功させるコツまで、順序立ててご説明していますので、現状を打破したいとお考えの方は、ぜひ今後の参考にしてみてください。
まず、仕事に対して不満を抱いている看護師の割合を見ていきます。日本医療労働組合連合会の「2022年看護職員の労働実態調査「報告集」(p34)」によると、仕事において強い不満や悩み、ストレスがあると回答した看護師は全体の65.4%。つまり、6割以上の看護師が仕事に不満を抱いていることが分かります。
また、勤務形態ごとの回答を見てみると、日勤のみで働いている看護師が約5割であるのに対して、3交替や2交替で働いている看護師は約7割にも上るという結果に。仕事に関する不満や悩み、ストレスは夜勤交替制勤務者のほうが抱えやすい傾向にあるといえるでしょう。
続いて、看護師が抱く不満の主な原因を見ていきましょう。日本医療労働組合連合会の「2022年看護職員の労働実態調査「報告集」(p36・56)」によると、仕事での強い不満、悩み、ストレスの最も大きな要因は「仕事の量の問題」という結果になりました。
また、健康に働く上で改善すべきことに関しては、1位が78.2%で「人員の拡充」、2位が47.7%で「業務量の削減」、3位が30.8%で「年次有給休暇の促進」という回答に。人員不足によって一人当たりの仕事量が増加していることが、さまざまな不満に波及しているといえるでしょう。
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ここでは、前述の「人員不足」を背景に、看護師が不満を抱きやすい理由をより具体的な状況に合わせて深掘りしていきます。看護師は、肉体的にハードなのはもちろん、プレッシャーや責任が重くのしかかる仕事です。それ故に時間的にも精神的にも余裕がなくなり、不満に感じてしまうシーンも多いといえるでしょう。
人手不足はさまざまな弊害を及ぼします。人手が不足すると仕事が激務となり、労働環境が厳しくなっていきます。具体的には、「夜勤回数の増加」「勤務日数や勤務時間の増加」「休日数の減少」といった事態が挙げられるでしょう。一人ひとりの業務負担が大きくなると、その不満から更なる退職者が出るという悪循環にも陥りやすくなります。
職場の人間関係や雰囲気の悪さも看護師が抱く不満の要因の一つです。医療の現場はチームワークが必要不可欠ですが、閉鎖的な職場だと人間関係がギスギスしてしまう場合があります。特に、医師や看護師長が自分勝手な傾向にある場合、「理不尽」「不公平」と感じる場面が多く、不平不満を抱きやすくなるでしょう。
看護師の中には、業務量に見合っていなかったり、年数を経ても上がらないというように給料に対する不満を抱いている人も少なくありません。看護師の仕事は一般的な事務職に比べて心身の負荷が大きいことから、仕事量や責任に対して給与が伴っていないと感じる傾向にあるといえます。また、給料アップのために夜勤に入る回数を増やそうと思っても夜勤手当自体が少ない場合「苦労が報われない」「割に合わない」と不満に感じるでしょう。
レバウェル看護公式 Instagramアカウントにて「看護師さんに質問!今のお給料満足してる?」とのアンケートを実施したところ、「不満」と答えた人の割合は全体の3割となりました。「もう少しほしい」と答えた人を含むと全体の8割にも上ることから、程度の差こそあれ、多くの看護師が給料に対して不本意と感じていることが分かります。
入職してすぐの新人看護師や、中途採用の未経験者の場合、職場での教育体制は非常に重要なポイントです。指導者によって指導方法や内容にばらつきがある場合、分からない状態にさらに拍車をかけてしまうため、より混乱や戸惑いが大きく、不満に繋がってしまうでしょう。また、中堅になると「管理職のマネジメント能力が乏しい」「キャリアアップへの支援体制が整備されていない」といった新人時代には感じにくい不満も出てくるといえます。
働く上での適切な評価は、達成感や充実感、また、モチベーションの向上にも必要不可欠な要素です。しかし、成果を上げても頑張りが認められなかったり、スタッフの評価が根拠なく行われていたりする場合は、失望や落胆を感じ、意欲の消失へと繋がっていくでしょう。病院・施設の方針や上層部の考え方に納得がいかない場合、今の職場への不満が募り、キャリアアップを目指しての転職も検討するようになるといえます。
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看護師がつらいと感じる理由とは?よくある悩みや対処法、転職のコツを解説
看護師が不満を抱いた場合は、一人で耐え忍ぶのではなく、解消法を試すことで軽減される可能性があります。不満を持ったまま衝動的に退職してしまうと後々後悔することにもなり兼ねないため、まずは現在の職場で自分に何ができるのかを主体的に考え、少しずつ取り掛かることから始めましょう。以下にて5つの解消法を紹介しますので、現状を打破するヒントにしてみてください。
不満を持った場合は一人で抱え込まず、同期や先輩といった信頼できる人に相談することから始めましょう。コミュニケーションを取るだけで、気持ちが晴れて楽になることもあります。先輩看護師から建設的なアドバイスをもらうことで、視界が開けるかもしれません。
人員不足が不満の根源である場合は、増員してもらうよう上層部に掛け合うのも手といえます。現場が声を上げることで、事態を重く受け止めてもらい、解決へと動き出すきっかけとなるかもしれません。なお、医療業界全体における看護師不足については、政府でもさまざまな施策が展開されており、潜在看護師に向けた復職支援の強化も進められています。
給料に不満がある場合は、資格を取得し資格手当を狙うのも手です。職場に資格手当はあるか、いくら支給されるのかを確認した上で、今後のプランを立てましょう。日本看護協会認定の資格では、認定看護師や専門看護師があります。難易度が高く、時間や費用はかかるものの将来的にキャリアアップも目指せるため、視野に入れると良いでしょう。また、スキルアップしたい分野があれば医療系の専門資格の取得を目指すのも良いといえます。
看護師として経験を積み、チームをまとめる責任者になると、業務の改善に着手することが可能となります。業務の効率化や看護の質に不満がある場合は、リーダーとして体制を整えることで、働きやすい職場を実現することができるかもしれません。リーダー業務では部屋持ちの看護師とは異なるストレスを感じる可能性もありますが、将来的に管理職になりたい場合は、司令塔としての土台も作れるためモチベーションの向上にも繋がるでしょう。
不満の原因が職場環境の場合は、部署異動をすることで解決する場合もあります。必ずしも要望がすぐに受理されるとは限りませんが、退職せずに環境を変えられるのはメリットといえるでしょう。なお、現在抱えている悩みが部署異動で解決するものなのかどうかは冷静に見極めておく必要があります。
部署異動が受け入れられなかったり、上記の解消法を試しても改善される見込みがなかったりする場合は、転職を視野に入れるのも手です。医療機関の中には、夜勤手当や残業手当といった充実化を図り、看護師の不満解消に努めている所も。転職することで全ての不満がなくなる保証はありませんが「自分にとって最も不満に感じることは何か」を俯瞰し、事前の情報収集を徹底することで、自分らしく働ける職場に巡り合うチャンスが広がるでしょう。
不満を持つ看護師の中には、転職への気持ちは固まりつつあるものの、「本当に転職をして上手くいくのだろうか」と不安に思っている人もいるでしょう。確かに、自分の希望条件を全て叶えられる完璧な職場はないため、転職をしたとしても新たな不満が生じる可能性は否定はできません。納得のいく転職を行うためには、以下のコツを押さえることが大切です。
転職活動を始める際はまず自己分析から始めましょう。自己分析を行うことで、転職先を探す上での譲れない条件や転職の軸を明確にすることができます。これまでの仕事に対する姿勢や考え方はもちろん、努力したことや克服したことなどを振り返ることで、次の転職先で自分の強みをどう活かせるのかを言語化することができます。
次に、転職活動の幅を広げるために勤務先の種類や仕事内容を細かく調べましょう。病院の労働環境に不満を抱いていたり、「夜勤なし」「土日祝休み」といった柔軟な働き方を望んでいたりする場合は、看護師資格や知識を活かせる病院以外の職場も選択肢に入れると良いといえます。病棟との違いを十分に理解し、注意点を把握しておくことが大切です。
今後も看護師資格を活かして働きたいと思う場合は「どのような看護師になりたいのか」というキャリアプランを立てることも大切です。スペシャリストになりたいのか、ジェネラリストになりたいのかでも取得したい資格や進むべき道は変わるため、3年後、5年後、10年後の目標に向けた具体的な道筋を考えていきましょう。
職場の待遇に不満を感じ退職を決意した人は、重視する希望条件に優先順位をつけることも欠かせません。勤務地、通勤時間、雇用形態、勤務時間、勤務形態、給与などのさまざまな要素の中から、具体的な希望条件を設定し、優先したい条件を3つ~5つ程度に絞り込みます。譲れない条件をはっきりとさせることで、効率的に求人を取捨選択でき、転職活動の長期化を防げるといえます。
気になる職場の目星がついたら、ミスマッチを起こさないためにも事前の職場見学を行い、内部事情のリサーチを入念に行いましょう。職場見学では漠然と雰囲気を感じるだけではなく、確認するポイントをまとめておき、スタッフの仕事の様子や、スタッフ間のコミュニケーションの取り方、衛生管理や設備の充実度まで確かめておくと良いといえます。
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職場の不満を聞いてほしい…レバウェル看護は相談のみの利用にも対応!
ここでは、不満を抱く看護師によくある質問をご紹介します。
追いかけたい夢や目標がはっきりとしていたり、看護師の仕事に向いていない確信があったりする場合は、別の道に進んだほうが充実した日々を送れるかもしれません。ただし、少しでも看護師として働き続けたいという意志がある場合は、看護師を辞めずに幸せに働ける方法がないか模索してみると良いでしょう。詳しくは、「看護師を辞めたほうが幸せ?後悔しない人の特徴と幸せに働くヒント」を参考にしてみてください。
主な理由としては、「人間関係」「理不尽さ」「忙しさ」などが挙げられます。看護師は精神的にも体力的にも過酷な仕事であるため、辞めるか否か悩んでいる人もいるでしょう。心身に不調をきたしていたり、明らかなハラスメントがあったりする場合は別ですが、無計画に辞めると後悔する場合もあるため「【体験談】看護師を辞めたい理由とは?辞めるべきかの判断基準と対処法」の記事を参考に、ご自身の気持ちを整理してみてください。
「プライベートと両立したい」「心身の負担を極力減らしたい」という場合は、看護師資格や知識を活かしながら病院以外の職場で働くというのも手です。候補としては、一般企業の産業看護師や、治験コーディネーター、医療系企業のコールセンターなどが挙げられます。詳しくは、「看護師の病院以外の転職先おすすめ18選!人気の高い職場と意外な注意点」をチェックしてみてください。
「理不尽に怒られる」「先輩によって言うことが違う」といった内容が不満あるあるとして挙げられます。入職してすぐの頃は、業務や職場環境に不慣れな点も多く、新人看護師特有の不満や悩みを抱えることも多いでしょう。気持ちの切り替えが難しい場合は、「新人看護師あるある10選😖!どうしても辛いときの対処法も解説」に記載の対処法を試してみてください。
看護師は精神的にも体力的にも負担が大きく、激務で不満を抱えやすい仕事です。その根源には人員不足があり、一人当たりの仕事量が増加することで、さまざまな不満に繋がっているという現実があります。「上層部に人員増強の要望を出す」「部署異動を申し出る」といった解消法を試してもなお、フラストレーションが溜まっていく場合は、今後の看護師人生をより豊かなものにするためにも、転職を視野に入れてみてはいかがでしょうか。
「辞めるべきか否か客観視できない」「転職をしたとしてどのような選択肢を選べば良いのか判断がつかない」とお悩みの方は、一度「レバウェル看護」に相談してみませんか?「レバウェル看護」は看護業界に特化した転職エージェント。豊富な求人数の中から、希望条件に合った求人のみをご紹介するほか、退職しづらいといった現職のお悩み相談も承ります。プロの視点を取り入れることで解決の手がかりが見つかる可能性もあるため、転職するかどうか迷っているという方もぜひお気軽にご登録ください。
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