
訪問看護の仕事を転職先として検討する際、「不人気という情報を目にした」という人もいるのではないでしょうか。訪問看護は利用者さんのご自宅でケアを提供するため、「1人で対応することの不安が残る」「病棟と仕事内容が違いすぎる」などの大変さもあるようです。
この記事では、訪問看護が不人気といわれる理由と、働くうえでのメリットをご紹介。実際に訪問看護へ転職し、自分らしい働き方を叶えている体験談もまとめています。
訪問看護が不人気だと思われている理由には、「経験やスキルによる不安」「業務内容に関する不安」「コミュニケーションの不安」などが挙げられます。ここでは、訪問看護の仕事が不人気といわれる理由を5つまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
訪問看護の仕事は利用者さんとマンツーマンで接するため、1人で対応できる力がないと難しい点が、不人気な理由につながっているかもしれません。
すぐ近くにほかに看護師がいる職場なら、対処に悩むときもすぐに相談ができます。しかし、訪問看護では自分の判断で適切な処置を行わなければならないため、プレッシャーに感じることもあるようです。
訪問看護の仕事は病院やクリニックと取り組み方が違うことから、働くイメージを具体的にイメージできず、不人気といわれている場合があります。
「訪問看護師の業務は特殊」という印象により、興味や関心があってもなかなか一歩を踏み出せないという人もいるかもしれません。「実際に働いたことがない」「詳細を知らない」という状態で、一方的にマイナスイメージを持っている可能性も考えられます。
訪問看護のオンコールでは、利用者さんやご家族からの電話に応対します。オンコール当番の日は自宅で待機できる場合もあり、要件によっては電話の説明で対処も可能ですが、いつでも連絡や出勤ができるよう備えておくことが必要です。
厚生労働省の「訪問看護 参考資料(48p)」によると、訪問看護ステーションの24時間体制を確保するために行っている営業時間外の対応は「輪番制で待機(オンコールを含む)し、緊急訪問看護も実施している」が75%で最も多い結果です。オンコール体制は事業所ごとに異なりますが、多くの訪問看護ステーションで対応していることがわかります。
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訪問先の生活環境が整えられているかどうか、人間関係が構築しやすいかどうかは、家庭によって異なります。
家庭ごとに対応を変えなくてはならないため、気を遣うことで精神的な負担を感じてしまう場合も。不衛生な環境や密室での危険性を避けたいと考える人にとっては、不人気な働き方になるかもしれません。
訪問看護の仕事は、自動車や自転車による移動が発生する場合があります。そのため、人によっては車を扱うことに対し、以下のような不安を抱えていることがあるようです。
「社用車とマイカーの選択」や「ガソリン代に関するルール」は、訪問看護ステーションによって異なります。仕事内容を覚える以外にも、訪問先までのルートを覚えたり、車を停められる場所を確認したりする必要があることは、看護師の負担が大きくなりやすいようです。
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訪問看護ステーションに対する理解が不足している場合、先入観によって「不人気な仕事」と捉えている可能性もゼロではありません。この項では、このような先入観が生まれてしまう理由を掘り下げます。
厚生労働省の「令和6年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況 / 就業保健師・助産師・看護師・准看護師(p.3)」によると、訪問看護ステーションで勤務する看護師の割合は6.7%でした。場所別にみた看護師の就業割合は以下のとおりです。
| 就業場所 | 看護師の就業割合 |
| 病院 | 65.7% |
| 診療所 | 14.3% |
| 介護保険施設等 | 7.9% |
| 訪問看護ステーション | 6.7% |
参照:厚生労働省「令和6年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況 / 表2 就業場所別にみた就業保健師等(実人員 )(p.3)」
こちらのデータから、訪問看護ステーションに従事する看護師の割合は、病院やクリニックと比較すると低いことがわかります。「看護師の勤務地=病院またはクリニック」という考えから、働く選択肢として思い浮かべにくい人もいるかもしれません。
少し古いデータですが、2018年にレバウェル看護(旧:看護のお仕事)が行った「看護師の『訪問看護の仕事』に関する意識調査」を参考にすると、看護師の36.9%が訪問看護に「興味がない」と回答しました。「あまり興味がない」と答えた30.4%を含めると、約7割におよびます。
上記の表で訪問看護に興味があると回答した割合は11.3%いましたが、下記の「訪問看護で実際に働いてみたいと思うか」という質問に対しては4.5%とさらに少数の結果でした。
訪問看護に興味があったとしても、仕事にしたいかどうかの線引きは別物と捉えられます。不人気だといわれている状況については、看護師の興味が訪問看護に向いていないことや先入観を踏まえる必要がありそうです。
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人によっては「不人気」と思われてしまう訪問看護の仕事にも、働くメリットがあります。訪問看護ならではの良さを知り、転職先の選択肢の1つとして考えてみるのもおすすめです。
訪問看護の仕事は、ケアの最中にほかの対応を求められることがないので、目の前の利用者さんのケアに集中できるメリットがあります。利用者さんの自宅に向かう時間や、ある程度のサービス内容も決まっているため、スケジュールを確認したうえで業務を進めることが可能です。
現在病院で働いており、複数の患者さんの対応が大変だと感じている方は、訪問看護の仕事に向いているかもしれません。ケアを行うのは基本的に自分1人ではありますが、同じ事業所の看護師と情報共有をすれば、より良い対処法をアドバイスしてもらえるはずです。
訪問看護は在宅でのケアになるため、利用者さんが安心して日常生活を送るうえでのサポートができます。病棟だと、周囲の患者さんと自分の状況を比較してしまったり、ネガティブな気持ちになってしまったりする利用者さんもいるかもしれません。
利用者さんが前向きな気持ちで日々を過ごせるようケアに努められることは、看護師としてのやりがいにつながるでしょう。コミュニケーションを深めながら看護を行っていくうちに、「あなたが来てくれると嬉しい」といった感謝の言葉を聞けることもあります。
不人気という先入観で敬遠せず、訪問看護の仕事が自分に向いているかどうか見極めることが大事です。
この項では、「レバウェル看護」に相談して、ほかの分野から訪問看護師への転職を決めた看護師の体験談をご紹介します。どのような気持ちで転職をしたのか、なぜ訪問看護の仕事を選択したのかの参考にしてみてください。
医療センターとがんの専門病院で実務経験を重ねてきたFさんは、緩和ケアに興味を持つようになったそうです。利用者さんに寄り添えるという観点から、在宅ケアにも惹かれているようでした。
しかし、「在宅ケアができるほど経験が足りない」と自信がなさそうなご様子。訪問看護をやってみたい気持ちと、不安で一歩を踏み出せない気持ちがあるように感じました。
そこで、キャリアアドバイザーは、Fさんに訪問看護ステーションの1日入職体験を提案。1日の業務の流れを体感したFさんは、担当してくださった職員の方にも意欲的な質問をし、訪問看護に対する先入観をなくせました。
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未経験の分野で働きたい!体験入職で仕事への不安な気持ちを解消
総合病院の外来や内視鏡専門のクリニックなど、幅広い経験があるベテラン看護師のGさんは、現在の職場で悩みを抱えていました。それは、入職前に聞いていた話と実際の労働条件が違うということ。「日勤のみ・日曜休み」を希望条件として病院側に了承を得ていたのに、いざ勤務が開始すると夜勤があったり日曜日にシフトを入れられていたそうです。
現在の職場に対する不信感が膨らんだGさんは、「レバウェル看護」にご相談くださいました。キャリアアドバイザーはGさんのお悩みを踏まえ、希望条件が叶う訪問看護ステーションのお仕事を提案。Gさんは意外な提案に戸惑いを見せましたが、「話しだけでも…」と職場訪問をすることになりました。
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勤務条件が約束と違う!希望の働き方を叶えるために見えてきた可能性
ここでは、訪問看護の仕事は不人気なのかと不安に思う方が抱える質問に対し、Q&A形式で回答いたします。
利用者さんとの相性が合わなかったり、勤務態度が悪かったりすると、そのように思われてしまう可能性もあります。訪問看護師として働くときは、利用者さんやご家族に対する接遇マナーを守るようにしましょう。また、「しないでほしい」と言われたことがあれば、その約束を破らないようにすることが大事です。訪問看護の対人関係における懸念点と対処法については、「訪問看護が疲れたと感じる理由とは?負担の対処法やほか職場の選び方も解説」の記事でまとめています。
「スケジュールの管理が難しい」「1人では柔軟な対応ができない」「コミュニケーションが大変」などの理由が挙げられます。状況によっては、訪問看護の仕事に慣れておらず、経験を重ねることで自分に合った働き方を叶えられることも。訪問看護の仕事そのものは好きな方で、現在の事業所で課題を抱えている場合は、担当の家庭を変えてもらったり、別の訪問看護ステーションに転職したりするのも手です。
そのようなことはありません。もともと病棟経験のある人は、専門性の高い知識やスキルを有しているため、将来的に病棟へ戻りたいと感じたとしても、転職で有利にはたらく傾向にあります。病棟に復帰する際は、訪問看護ならではの経験を活かして働けるはずです。
訪問看護の仕事は、「経験が浅いと1人で対応するのが大変」「病棟と業務内容が違い慣れるのに時間が掛かりそう」「オンコール待機でストレスが溜まりそう」などの理由から、不人気だと思われている傾向にあるようです。とはいえ、「訪問看護は不人気な仕事」と単に先入観で考えている可能性もあります。実際、訪問看護ステーションで働く看護師の割合は全体的に低く、選択肢として思い浮かんでいないことも考えられるでしょう。
訪問看護の仕事は利用者さんとマンツーマンになるため、手厚いケアを提供でき、1日のスケジュールも確認しやすいというメリットがあります。また、在宅で過ごしたい利用者さんの気持ちを尊重できるので、サポートしていけるやりがいを感じられるのもポイントです。
「訪問看護に興味があるけど、自分が向いているのか分からない」「希望条件にマッチした訪問看護の求人はあるのか」とお悩みの方は、「レバウェル看護」にお問い合わせください。
「レバウェル看護」では、医療や福祉に詳しいキャリアアドバイザーがあなたの転職活動を総合的にサポートいたします。労働条件や給料のように、自分が優先としている条件を叶えながら、働きやすい訪問看護ステーションをご提案。訪問看護ステーションの方針が合うかどうか、事業所の見学や仕事の体験もできます。1人で仕事探しをすると見落としてしまうかもしれないポイントも、アドバイザーが詳細を教えてくれるので、ミスマッチを防ぐことが可能です。
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