この記事は、看護師の派遣が禁止かどうかと、認められる条件を解説します。
派遣とは、派遣会社が労働契約を結んだ労働者が、人材を求めている職場に派遣される雇用形態です。給与は、基本的に勤務先である派遣会社から支給されます。
1985年に施行された当時の法律では、派遣事業が可能な業種は限られていました。法改正の度に対象業種が増えていったものの、看護師を含む医療関係業務の派遣は近年まで全面禁止でした。全面禁止の理由は、医療業務では安全性や職員間の連携体制を保つ必要があるという観点から、派遣事業に適さないと判断されていたからです。
2006年の派遣法改正によって、看護師の派遣が一部条件付きで解禁されました。ただし、以下に挙げた病院や診療所などで行う医療関係業務の派遣は、現在も禁止とされているので注意が必要です。
医療機関とみなされる施設での看護業務のほか、患者さんの居宅で行う訪問看護業務も、派遣が禁止されています。上記以外の施設で業務する場合や許可条件に該当する場合は、看護師も派遣として働くことが可能です。
下記のいずれかの条件に該当する場合、派遣会社は医療機関へ看護師を派遣することが認められています。派遣看護師の仕事に興味がある方は確認してみてください。
看護師の派遣が許可される条件の1つが「紹介予定派遣」であることです。紹介予定派遣とは、採用前の職場との相性を確かめる「短期間のお試し勤務を目的とした派遣」を指します。3~6ヵ月後に職場との直接雇用に切り替わることを前提としているため、看護師の派遣も可能になっているようです。
産前産後休業・育児休業・介護休業などを取得している労働者の代わりとして、業務する場合も看護師の派遣が可能です。休業中の職員は雇用されたままの状態にありますが、その分の人手は不足します。休業開始から復帰するまでの期間限定で人を雇う必要があるため、派遣看護師を募集できるようになっています。
へき地や特定の地域(厚生労働省令で定める場所)にある医療機関で業務する場合も、看護師の派遣が認められます。一部地域では人材が不足しており、医療の提供が困難な状況です。へき地医療の不足を補うため、看護師の派遣が許可されています。
北海道や沖縄、人口が多い都市圏など、人手不足の地域の医療機関へ派遣されて働く看護師は、応援ナース・トラベルナースとも呼ばれているようです。
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下記に挙げる施設は法律の解釈上で医療機関に該当せず、看護師の派遣が可能です。
医療機関以外へ看護師の派遣が認められているのは、基本的に利用者の健康管理が看護師の主な業務になることが理由とされています。
派遣看護師の仕事を主な収入源としたいと考えている方は、特定地域への応援ナースや医療機関以外への派遣がおすすめです。まずは派遣会社や転職エージェントに登録し、派遣を募集している職場の情報をチェックしてみましょう。
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この項では、看護師の短期派遣と日雇派遣について解説します。短期派遣と日雇派遣の大きな違いは、派遣会社との契約日数です。
派遣会社と31日以上の労働契約を結び、週20時間以上の労働が見込まれる場合の「短期派遣」は可能です。これは看護師も同様で、前述の条件に当てはまれば短期派遣で働けます。短期の派遣看護師求人は、派遣先の施設で働くのが数日間でも、派遣会社との契約期間自体は31日以上で結ぶことがほとんどのようです。
また、週20時間未満でも、以下に当てはまれば短期派遣が許可されています。
条件に当てはまる人は、副業として短期派遣の看護師をすることもできるでしょう。
一方、30日以内の契約である日雇派遣は、一部の業務を除いて法律上禁止されています。看護師も基本的には禁止ですが、へき地の医療機関と社会福祉施設等への日雇い派遣のみ解禁されています。社会福祉施設に限定される理由は、看護師のおもな業務が利用者さんの健康管理で、派遣で人員の入れ替わりがあっても支障が少ないと判断されているからのようです。
派遣看護師は派遣会社と労働契約を結び雇用され、派遣された先の施設で働きます。直接雇用の場合と働き方が異なる点もあるため、以下で確認しておきましょう。
派遣会社は幅広くあり、どこに登録するか迷う人もいるかもしれません。その場合、「厚生労働省許可番号」を提示している派遣会社から選ぶのが安心です。本当に許可されているかどうかは、厚生労働局の「人材サービス総合サイト」で確認できます。
派遣会社によって、マージン(派遣先から支払われた料金から派遣会社が差し引く手数料)はそれぞれです。マージンには社会保険料や教育訓練費なども含まれているため、低いほど良いというわけではありません。教育・サポート体制も踏まえた総合的な判断が重要です。
看護師専門の転職エージェント「レバウェル看護」では、看護師の派遣サービスも提供しています。紹介予定派遣のほか、幅広い派遣求人の中から希望条件に合う提案が可能です。詳しくは、「レバウェル看護の派遣を徹底解説!登録方法や口コミ、メリットを紹介します」の記事で解説していますので、ご確認ください。
派遣看護師の給与や勤務時間などの労働条件は、派遣会社と取り決めることになりますので、明示された条件をしっかりと確認しておきましょう。派遣されている間は派遣先の指示に従って業務しますが、労働条件に関しての窓口は基本的に派遣会社です。派遣先で「契約外の残業を求められる」「契約にある通りの休憩時間が取れない」など、問題があれば派遣会社に連絡しましょう。
また、派遣看護師も一定の条件を満たせば、年次有給休暇や育児休業を法律上取得できます。制度を利用する予定がある方は、派遣会社に相談してみてください。
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派遣看護師としては、基本的に同じ職場で3年以上働くことができません。派遣看護師も、数ヵ月〜1年ごとの契約更新をすれば、長期的に同じ職場で勤務するケースがありますが、上限は3年です。同じ職場で働ける上限(抵触日)がくれば、ほかの派遣先に移る必要があります。同じ職場とは「管理者が同じ職場」という意味のため、同じ病院の違う部署に派遣先を変える場合はカウントされません。
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「レバウェル看護【公式】Instagram」では、看護師さん向けに、派遣で働くメリットとデメリットについてアンケートしました。派遣看護師の働き方に関心がある方は、参考にしてみてください。
以下は、「レバウェル看護【公式】Instagram」のストーリーズアンケートに看護師さんから寄せられた、「派遣の働き方にはどんなメリットがある?」に対する回答です(一部抜粋)。
・定時上りができる
・シフトが自分で決められる
・いろんな施設や業種が経験できること!
・人間関係
・嫌なら期限まで頑張れば、おさらば出来る
レバウェル看護【公式】Instagram
派遣看護師は、基本的に契約した時間のみの勤務になるため、残業なしで定時に退勤できる傾向にあるようです。労働時間・勤務日数も契約の際に自分で決められることから、ワーク・ライフ・バランスを大切にしやすいでしょう。
さまざまなメリットが挙げられた一方で、「レバウェル看護【公式】Instagram」より、「派遣で働いていてデメリットを感じる瞬間」について質問したアンケートでは、以下のような回答が看護師さんから寄せられました(一部抜粋)。
・ボーナスがない、休みにくい
・収入が安定しないこと
・ケースに深く立ち入れないと感じる
レバウェル看護【公式】Instagram
派遣先によっては、契約時にシフトを自分で決められる反面、シフト外の休みは取りにくい場合もあるかもしれません。また、基本的にボーナスが支給されず、昇給も見込みにくいことから、収入が正職員のときよりも不安定になりやすいようです。
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ここでは、「看護師の派遣は禁止なの?」と気になる方によくある疑問を、Q&A形式でご紹介します。
原則禁止とされています。派遣法で定められている看護師の派遣禁止の条件には、「医療を受ける人の居宅で行う看護業務」があり、訪問看護はそれに該当するためです。紹介予定派遣や代替職員としての派遣など、例外に当てはまる場合は派遣が可能な場合もあるかもしれません。記事内の見出し「看護師の派遣が認められる条件」をチェックしてみてください。
違法な条件で派遣されていた場合も、看護師自身がペナルティを受けることはありません。あくまでも、使用者側の派遣会社と受け入れる派遣先に適用される法律です。「派遣の契約や実態に違法性があるかもしれない」と感じたら、都道府県労働局の需給調整事業課か職業安定課に問い合わせてみてください。必要に応じて助言や対応をしてもらえます。
派遣会社に登録する際は、「派遣会社の福利厚生が適用される」「交通費の支給有無は派遣会社による」点に注意しましょう。社会保険の加入や有給休暇の手続きも、派遣会社が請け負う仕組みです。また、時給を高額に設定している派遣会社のケースでは、交通費の支払いがないことも珍しくありません。福利厚生や交通費などの詳細は、派遣会社の担当者に聞いておきましょう。
看護師の派遣は、現在の法律上で一部解禁されており、「医療機関以外の職場」「紹介予定派遣」「休業中の職員の代替」「へき地の医療機関への派遣」といった条件下で働くことが可能です。勤務地や年齢、収入などの一定の条件を満たせば、日雇いや単発の案件でも、看護師の派遣が認められます。
看護師が派遣で働く場合、派遣会社を通すのが一般的です。登録する派遣会社を選ぶときは、「違法に派遣事業を行っていないか」「信頼できる口コミはあるか」「マージンや教育体制はどうか」などを確認するのがおすすめです。
「派遣看護師として働くべきか迷う」「自分だけでは優良な求人かを判断できない」とお悩みの方もいるかもしれません。そうしたお悩みを持つ方はぜひ、看護師の転職に特化した「レバウェル看護」にご相談ください。
キャリアアドバイザーが今後のキャリアも見据えて、求人をご提案します。「派遣が向いているのか、正職員として働くべきか」といった視点からもアドバイスが可能です。相談は無料ですので、「派遣で働くか決めきれていない」という方もこの機会にぜひご利用ください。
派遣サービスも行っているため、派遣で働くことを決めた場合はそのまま派遣求人のご紹介もいたします。まずは相談から、お気軽にお問い合わせください。
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