この記事は、派遣看護師の給料相場や正社員との違いを解説します。
レバウェル看護の独自の調査による派遣看護師の平均月収は2024年3月時点で38万2,833円、日勤のみは31万4,250円、夜勤ありは56万円でした。
| 派遣看護師全体の平均月収 | 派遣看護師全体の平均年収 |
| 38万2,833円 | 459万3,996円 |
時給の相場は1,500円〜2,300円程度であり、都市や地方によっても異なります。
東京都や大阪府などの大都市や都市は時給が高い傾向にあるようです。
▼関連記事
派遣看護師のメリット・デメリットは?仕事内容や向いている人も解説
ここでは、時給別で派遣看護師の月収と年収、またそれぞれの手取り額を紹介します
| 時給 | 月収(1日8時間×20日) | 手取り月収(月収の8割) | 年収(月収×12月) | 手取り年収(手取り月収×12ヶ月) |
| 1,300円 | 208,000円 | 166,400円 | 249万6,000円 | 1,996,800円 |
| 1,400円 | 224,000円 | 179,200円 | 268万8,000円 | 2,150,400円 |
| 1,600円 | 256,000円 | 204,800円 | 307万2,000円 | 2,457,600円 |
| 1,800円 | 288,000円 | 230,400円 | 345万6,000円 | 2,764,800円 |
| 2,000円 | 320,000円 | 256,000円 | 384万円 | 3,072,000円 |
| 2,200円 | 352,000円 | 281,600円 | 422万4,000円 | 3,379,200円 |
| 2,400円 | 384,000円 | 307,200円 | 460万8,000円 | 3,686,400円 |
勤務日数や残業の有無によっては、収入が相場より高くなることもあるようです。手取りは額面の約80%程度が目安とされているため、8割で計算しています。
派遣看護師の働き方には、「一般派遣」「紹介予定派遣」「日雇い派遣(単発)」の3つがあります。ここではそれぞれの特徴をまとめました。
一般派遣とは、派遣会社と雇用契約を結び、決められた期間のみ勤務する派遣社員と同じ働き方です。契約期間終了時に更新または終了の選択を行います。契約社員とは違い、雇用条件の交渉は派遣会社が行うため、本人の負担が少ないことが特徴です。
一定期間派遣として働いた後、双方合意で直接雇用に切り替えられるのが紹介予定派遣です。就業前に職場の雰囲気や業務内容を体験できるのはメリットの一つと言えるでしょう。正社員を目指す人に向いている派遣スタイルです。
1日単位で働ける短期派遣社員で、2021年から看護師も一部解禁されました。働けるのは主に介護施設やへき地の医療機関などに限られます。家事や育児との両立がしやすく、隙間時間の活用に適しているでしょう。
派遣看護師は実際に稼げるのかどうか、疑問に思っている方もいるでしょう。ここでは実際の時給がどれくらいなのかを紹介します。
一般的に看護師を問わず、時給1,800円以上が「高時給」とされています。地方では1,500円程度でも高時給と見なされる場合があるようです。求人サイトの「高時給」フィルターを活用すれば相場が把握しやすいでしょう。
厚生労働省の「令和6年賃金構造基本統計調査」によると、看護師全体の給料は以下のとおりです。「手取り給与・月収」と「手取り年収」は、額面の8割程度で計算し、年収は「給与・月収」×12ヶ月+年間賞与額で計算しました。
| 10人以上の企業で働く看護師の平均 | 1,000人以上の企業で働く看護師の平均 | 派遣看護師(時給2,200円の想定額) | |
| 給与・月収 | 36万3,500円 | 38万7,700円 | 35万2,000円 |
| 手取り給与・月収 | 29万800円 | 231万160円 | 28万1,600円 |
| 年収 | 519万7,000円 | 564万8,400円 | 422万4,000円 |
| 手取り年収 | 348万9,600円 | 372万1,920円 | 337万9,200円 |
| 年間賞与額 | 83万5,000円 | 99万6,000円 | なし |
参照:政府統計の総合窓口(e-Stat)「職種(小分類)別きまって支給する現金給与額、所定内給与額および年間賞与その他特別給与額(産業計)」
派遣看護師の時給2,000〜2,200円であり、常勤看護師の給与水準に近いです。しかし、派遣には賞与がないため、年収では常勤より劣る可能性があります。短期間で稼ぎたい人には、契約期間のある派遣社員の働き方が向いているでしょう。
▼関連記事
看護師の平均年収はいくら?ボーナスや手取り額、給料アップの方法も解説
派遣看護師は訪問看護ステーションや介護施設、一般病院やクリニックなど求人によっても給料に特徴があります。
訪問看護ステーションは、在宅医療の推進により求人が増加しています。時給が高く、条件が良いと3,000円近くの求人もあり副業にも向いているでしょう。夜勤・残業が少なく、自分のペースで働きやすいのが特徴の一つです。
▼関連記事
訪問看護師の役割や仕事内容とは?病棟との違いや給料相場、メリットも紹介
介護施設は、時給2,000円~2,500円と比較的高時給ですが求人は非公開のことも多いようです。残業・夜勤が少ないため、ワークライフバランスを保ちやすいでしょう。医療処置が少ない反面、食事や入浴介助など介護業務も担当することもあります。
一般病院で働く場合、病棟や外来で正社員と同様の業務を行います。大規模病院では2500円以上の高時給も期待できます。高度な専門性が求められ、プレッシャーを感じやすい人もいるかもしれません。
クリニックは、診療補助や患者さんの対応などが主な業務内容です。診療科によって仕事内容や求められるスキルが異なります。日勤メインのため夜勤ありの職場と比較すると時給は低めですが、手術補助など専門性の高い業務では高時給の可能性もあるようです。
▼関連記事
クリニック看護師の仕事内容は?平均給料・年収や転職するメリットも解説
派遣看護師に向いている人の特徴は以下のとおりです。
働く期間を自分で決めたり、残業も少ないことから家庭と仕事の両立を図りたい人は向いているでしょう。一つの職場だけではなくさまざまな職場や働き方を知りたい人、正社員として働きたいけど、どのような職場か一度お試しで働きたい人にはおすすめの働き方です。
▼関連記事
派遣看護師に向いてる人はこんな人!仕事内容の特徴、働くメリットも解説
派遣看護師は、選択肢が多く柔軟な働き方ができることや、残業が少なく人間関係など精神的な負担が少ないなどさまざまなメリットがあります。
多様な職場で経験を積めるため、看護スキルの向上が期待できます。契約終了ごとに新たな職場へ移れるため、転職回数が少ないこともメリットの一つです。人手不足により今後も派遣需要が高まるでしょう。政府の支援による待遇改善の動きもあり、職場環境や業務内容の選択肢が広く、自分に合った環境で働きやすいです。
派遣看護師は、勤務時間・曜日などを事前に相談できるため時短勤務や夜勤なしなど、自分の事情に合わせた働き方が可能です。子育て・介護・習い事などライフスタイルに応じた調整ができます。フルタイムや残業なしなど、さまざまな勤務形態に対応しており、働き方の自由度が高く、ワークライフバランスを重視できるでしょう。
勤務時間が明確に定められているため、残業が少ないこともメリットです。長時間労働が発生しにくく、時間管理がしやすいため、正社員に比べて時間外勤務の負担が軽減されやすいでしょう。残業が発生した場合も、派遣元を通じて交渉が可能であり、残業手当は適切に支払われるため安心して働けます。
派遣社員には、委員会活動や管理業務がありません。看護師長などの責任あるポジションを任されることは少ないでしょう。定型的な業務に集中できるため精神的なプレッシャーが少ないと言えます。
契約期間が決まっているため、合わない人間関係から距離を取れます。長期的な人間関係のストレスは発生しにくいでしょう。人間関係に悩む前に職場を変える選択がしやすいこともメリットの一つだと言えます。
派遣看護師はメリットもある反面、デメリットもあります。ここでは4つのデメリットについてまとめました。
派遣看護師は賞与や昇給の機会が少なく、収入が安定しにくい可能性があります。派遣先が変わるたびに新しい業務を覚える必要があり、効率的に働きづらいかもしれません。長期的なキャリアアップが難しく、継続的な評価を受けにくいのはデメリットと言えるでしょう。
高条件の求人は倍率が高く、即戦力となるスキルが必要な場合があります。条件にこだわりすぎると、希望に合う求人が見つかりにくくなるかもしれません。スキルや経験を日頃から積んでおくことが、好条件の求人獲得につながります。
契約更新が2〜3ヶ月ごとに必要で、雇用が不安定になりやすいのも特徴の一つです。職場に慣れたころに異動となる可能性があり、環境の変化が伴います。更新されないリスクもあるため、安定性を重視する人には不向きでしょう。良い職場に出会えた場合は、紹介予定派遣での直接雇用も検討できます。
派遣看護師は派遣元のスタッフ扱いとなり、派遣先の福利厚生を利用できません。正社員に比べて福利厚生の恩恵を受けにくく、不公平に感じる場合もあるでしょう。派遣会社によって福利厚生の内容が異なるため、事前に確認が必要です。
派遣看護師として給料アップを目指すには、高時給の職場で働くか、夜勤専従やダブルワークなどの選択肢があります。
派遣看護師は、勤務先や条件次第で正社員より高収入を得られます。高時給の求人は、残業や夜勤なしでも高収入が期待できるでしょう。派遣会社任せにせず、自分でも求人サイトで積極的に情報収集を行うことが重要です。
夜勤専従は、深夜割増や夜勤手当が加算され、高収入を得やすい働き方です。勤務日数が月8〜9回程度と少なく、効率的に働けます。夜勤専従の看護師は需要が高く、高時給の求人が豊富であり、交通費や資格手当が加われば、さらに収入アップが可能です。体調への負担も大きいため、無理せず体調と相談してシフトを管理しましょう。
▼関連記事
看護師の夜勤専従の働き方を解説!平均年収やシフト例、メリットも紹介
派遣看護師は、ダブルワークで収入を増やしやすい働き方です。体力があれば、夜勤と日勤の派遣先を組み合わせた勤務も可能でしょう。単発以外にもデイサービスや老人ホーム、訪問入浴など短時間の介護施設勤務も活用できます。複数の派遣先を掛け持ちすることで、効率よく高収入を目指せるでしょう。
ここでは派遣看護師の給料に関するよくある質問に対してQ&A方式で回答します。
派遣看護師は高めの時給設定が多く、残業代や夜勤手当が別途支給されやすいことが理由の一つだと言えます。働く場所や条件を選べるため、効率よく収入を増やせるでしょう。交通費支給や福利厚生が整っている場合もあり、手取りが良くなることもあります。
派遣看護師には基本的に定期的なボーナスはありません。一部の派遣会社で契約更新時などに報奨金やインセンティブがある場合があります。ボーナスがない分、時給や手当で給与が高めに設定されていることが多いです。
派遣看護師の平均月収は約38万円は、都市や地方によっても異なりますが、時給1,500円〜2,300円程度です。正看護師と比べるとそこまで変わりませんが、ボーナスがないため年収は低い傾向にあります。派遣先が多く、柔軟な働き方ができることや残業が少ないメリットはありますが、昇給が難しく、定期的な更新が必要なのはデメリットと言えるでしょう。
派遣看護師として転職先を探している方はレバウェル看護の利用がおすすめです。
派遣看護師の給料を含めた働き方の相談ができます。プロのアドバイザーが自分に合った求人を紹介してくれるため、ミスマッチが起こりにくいのが特長です。利用料無料のレバウェル看護なら、相談のみでも受け付けているので、ぜひお気軽にご相談ください。
記事の制作について
「レバウェル看護 看護師さん向けお役立ち情報」では、
記事の制作・公開にあたってのポリシーを定めています。
詳細は下記よりご確認いただけます。
キャリア
働く場所
選考対策
資格
その他
読みもの
連載