
看護師の中には、介護業務が多く、看護師資格を思うように活かせない現状に不満を抱いている人もいることでしょう。本記事では、そのような「看護師なのに介護ばかり…」と悩んでいる人に向けて、その理由から、今の職場で働きやすくなる方法までを順序立てて解説します。現在の職場に勤め続けるべきか、転職すべきか悩んでいる人は、ぜひ今後の看護師人生を考える上での判断材料にしてみてください。
介護業務の多い職場の中でも、特に介護施設の場合は、介護業務を介護スタッフとともに行うことはあるといえます。看護師と介護スタッフは役割が分かれているため、限定的であることが基本ですが、人手不足が深刻な職場の場合は、介護業務の割合が高くなる可能性もあるでしょう。施設によって、入居の目的や医師・看護師の配置基準も異なるため、事前の情報収集を徹底することが大切です。
なお、介護業務の多い職場は、病院看護師と比較すると、医療行為に携わる機会が少ない傾向にあります。それに比例して、上記のように身体的な負担が増える可能性もあるため、ミスマッチを起こさないためにも、看護師に求められる役割や業務内容をよく心得ておく必要があるでしょう。
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「看護師なのに介護…」と悩んでいる人は、どのような悩みを抱えているのでしょう。下記にて、代表的な例を6つ紹介しますので、自身の状況と照らし合わせてみてください。
介護業務の多い職場の中でも、特に介護施設においては看護師が1人体制の場合もあります。そのため、常勤の医師がいない環境ではストレスを感じたり、判断に迷ったりすることも。1人での勤務に重圧を感じやすい人は複数人体制の職場を選んだほうが良いでしょう。
前述の悩みと表裏一体ではありますが、看護師が複数人体制の場合、意見の違いから方針が定まらず、関係がギクシャクする可能性があります。人間関係の悩みは看護師が抱える代表格ですが、それは病院に限った話ではありません。看護師間の人間関係を避けたいという人も同様に、看護師の人員配置を事前に調べたほうが良いといえるでしょう。
介護業務の多い職場には、介護ケアを提供するさまざまな職種のスタッフがいます。そのため、場合によっては多職種連携で人間関係が難しいと感じることもあるでしょう。スムーズな情報共有や連携がしにくい環境下では、ストレスが溜まる可能性も否めません。
介護業務の多い職場は基本的に残業や夜勤が少ない傾向にあります。そのため、病棟勤務に比べて給与が低かったり、ボーナスが少なかったりする可能性も。ただし、プライベートと仕事の両立を図りたい人にとっては、残業や夜勤の少なさが魅力的に映ることもあるため、何を重視するかによって人それぞれ感じ方は異なるといえるでしょう。
主に介護施設においては、病院やクリニックに比べて看護師の人数が少ないという特徴があります。ゆえに、看護師間の人間関係から距離を置けるというメリットもありますが、中には看護師個々の負担が大きいことから、デメリットに感じる人も。利用者さんとじっくり向き合いたい人にとっては、もどかしさを感じてしまう場合もあるでしょう。
「将来的に病棟へ戻りたい」「もっと医療行為に携わりたい」と考えている看護師の場合は、看護技術の低下も気になるところでしょう。介護業務の比率が上がれば上がるほど、手技の低下を実感し、今後の看護師としての働き方に不安を感じる瞬間も多いといえます。
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ここでは、介護業務の多い職場における看護師と介護スタッフの仕事内容と役割の違いについて解説します。振り返りとしてもぜひお役立てください。
介護施設を筆頭とする職場では、利用者さんの健康を維持・改善すること、また、ケガや病気になった利用者さんへの「医療ケア」を提供することが看護師の主な役割です。具体的な仕事内容としては、療養に関する業務や医療行為(投薬、点滴)をはじめ、医師が常駐していない場合は急変時の応急処置や救急隊員・医師への引き継ぎも行います。特に介護施設においては利用者さんのほとんどが高齢であることから、高齢者の疾患や心身の特徴に関する知識をつける必要があるでしょう。
介護スタッフの主な役割は、身体介助、生活支援を通して利用者さんの自立を支えることです。業務内容は多岐にわたりますが、一人ひとりの日常生活に寄り添い「介護ケア」を提供することが求められます。なお、認められた範囲内ではありますが、条件を満たしている介護職員は、経管栄養といった医療行為が可能な場合も。介護職唯一の国家資格である介護福祉士を取得すると、チームマネジメントにも深く携わることが可能です。
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「看護師なのに介護…」と悩んでいる人は、自身の看護師像と実際の働き方への乖離にストレスを感じることも多いでしょう。その一方で、看護業務に対するこだわりが少ない人にとっては、介護業務の多い職場での勤務をメリットに感じる部分もあるといえます。ここでは代表的な2点の要素を解説します。
介護業務の多い職場は夜勤や残業が少ない傾向にあることから、仕事と生活のバランスが取りやすいという点が大きなメリットとして挙げられます。身体的な負担も少ないため、病棟勤務で疲労が蓄積している人にとっては、心身の負担が軽減され、時間に追われずゆとりを持って働けるようになるでしょう。看護師資格を活かした長期就業を見据えることができるため、ワーク・ライフ・バランスを実現したい人には特に利点に感じやすいといえます。
特に介護施設においては、現場で役立つ資格を取得することでキャリアアップを目指せるのもメリットの一つです。具体的な職種としては、介護士、生活相談員、ケアマネジャーなどが選択肢として挙げられます。ケア能力が向上し、業務の幅が広がることで、評価にも繋がり、管理職、施設長にも挑戦しやすくなるでしょう。その後の職場の選択肢も増えることから、介護業務の多い職場での活躍を視野に入れている人にも大きな利点になるといえます。
ここでは、「看護師なのに介護…」と悩んでいる人が、やりがいを持って仕事に取り組めるようになるために、意識したいポイントを紹介します。解決のカギとなるのは「視点」です。ぜひ、今後の参考にしてみてください。
看護師の中には、介護スタッフとの視点の違いに悩まされている人もいることでしょう。病院での経験年数が長い看護師からすると、特に大きなギャップを感じてしまうかもしれません。しかし、それはごく自然なこと。なぜなら、看護師は「医療からの視点」、介護スタッフは「生活からの視点」と、双方が持つ視点には大きな違いがあるからです。
介護業務の多い職場、特に介護施設は、病院のような「治療の場」ではなく、「生活の場」としての役割を果たしています。看護師が看護のスペシャリストであるのと同じように、介護福祉士を含めた介護スタッフもまた介護のスペシャリスト。介護においては看護師よりも専門であるということを念頭に置く必要があります。頭を切り替え、視点の違いを理解すれば、介護スタッフとの心理的距離も縮まりやすくなるでしょう。
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上記の内容を踏まえた後は、介護スタッフと積極的なコミュニケーションを図るよう心がけましょう。仕事内容への理解を深めるためには、お互いの考えや専門知識を共有し、尊重し合う必要があります。意思疎通をしやすくするためにも、医療用語を抜いて、具体的に伝えると良いでしょう。また、業務中だけではなく、休憩時間の雑談を通して、気軽に会話できる関係性を築くのもおすすめです。
医療行為を行う機会が少ないことに不安を抱えている場合は、支援研修を受講するのも一つの手です。各地方自治体ではブランクのある看護師や手技に不安のある看護師向けに支援研修を実施しており、再学習の機会を得ることが可能です。病棟やクリニックへの転職を考えているものの、高度な医療行為に不安があり一歩を踏み出せないという人は、支援研修受講後に、改めて今後の働き方を検討してみるのも良いといえます。
「現在の職場に勤め続けるべきか分からない」「自分にマッチした職場を一人で選ぶ自信がない」という場合は、転職エージェントの活用もおすすめです。転職のプロから客観的かつ的確なアドバイスを受けられるため、視野を広げるきっかけになるといえます。悩みや不安を理解してもらうことで、ストレスの軽減にも繋がるかもしれません。
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ここでは、介護業務に関して悩みを抱えている看護師によくある質問を紹介します。
看護師にできて介護士ができないこととしては、医療行為が挙げられます。ただし、条件を満たしている介護士であれば、限られた範囲内での医療行為が認められているため、頭に入れておくと良いでしょう。また、介護士は看護師に比べて「介護のスペシャリスト」であるという点が特徴です。
社会福祉士やケアマネジャーと比べると、難易度は低いといえます。資格を取得することで、介護に関する知識やスキルも身に付き、現場での業務に役立つでしょう。現在介護施設に勤務している人は、よりキャリアアップにも繋がりやすいといえます。詳しくは、「看護師のダブルライセンスとは?おすすめの介護系資格と取得のメリット」をご覧ください。
給料は働く職場によっても違いがあるため、一概にはいえませんが、全国的な平均値だけを見ると、介護士よりも看護師のほうが給料が高いという現状があります。ゆえに待遇の違いに不満を抱く人がいる可能性も否めませんが、それがいじめに繋がるかは人それぞれだといえます。求人を選ぶ際は、事前の見学で職場の雰囲気をチェックしておくと良いでしょう。
資格数が昇給に影響する職場もあるため、ダブルライセンスにより給料が上がる可能性はあるでしょう。なお、特に介護業務の多い職場では、双方の資格を持っている人材の需要が高い傾向にあるため、好待遇の職場に転職するチャンスも増えるといえます。
本記事では、「看護師なのに介護ばかり…」と悩んでいる人に向けて、今すべき対処法を順序立てて解説しました。介護業務が多い職場、特に介護施設においては、これまで培った看護師としての考え方や視点を一旦切り替え、介護スタッフの意見を尊重することも大切です。また、利用者さんを生活者と捉え、「どのような暮らしを望んでいるのか」といったニーズと向き合うことで、介護スタッフと距離が縮まるのはもとより、現在抱えているモヤモヤが解消される可能性もあるでしょう。
なお、「転職すべきか否か判断がつかない」「自身の向き不向きを客観視できない」という方はレバウェル看護に相談してみませんか?レバウェル看護は看護師専門の転職支援サービス。転職のプロから客観的かつ的確なアドバイスを受けられるほか、自分に最適な求人を探し出してもらうことが可能です。サービスはすべて無料のため、情報収集のツールとしてもぜひお気軽にご登録ください。
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