
「訪問看護師のやりがいって?」と気になる人はいるでしょう。訪問看護師のやりがいの一つは、利用者さま一人ひとりに寄り添ったケアを提供できる点です。この記事では、訪問看護師のやりがい・デメリットを解説。働く魅力や訪問看護師の概要、目指す際のポイントも紹介しますので、参考にしてみてください。
日本医労連・全大教・自治労連「『2022 年看護職員の労働実態調査』記者発表資料(P.13)」によると、看護の仕事でやりがいを強く感じる人の割合は、以下のとおりです。
| 職場の種類 | やりがいを強く感じる人の割合 |
| 訪問看護 | 29.1% |
| 一般病棟 | 8.9% |
| 介護施設(老健、特養など) | 8.5% |
| 精神病棟 | 7.9% |
日本医労連・全大教・自治労連「『2022 年看護職員の労働実態調査』記者発表資料(P.13)」
看護の仕事でやりがいを強く感じる人は、以下のように訪問看護が最も多いことが分かります。病棟以外の働き方を模索する方にとって、訪問看護師への転職は有効な選択肢といえるかもしれません。
訪問看護師のやりがいは、利用者さま一人ひとりに寄り添った看護を提供できること。訪問看護は、基本的に30分~90分間は、訪問中の利用者さまのみに集中してケアします。利用者さまの意思を尊重しつつ柔軟に対応し、丁寧なケアを提供できるでしょう。
訪問看護師は利用者宅に個別に訪問するので、大勢のなかの看護師ではなく、1人の人間として見てもらいやすいといえます。日々のケアの提供によって、自分が必要とされている実感があるでしょう。反応が直接的にある分、関係性を築くのが難しそうな方からも頼りにされていると分かると、喜びを感じるかもしれません。
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訪問看護の仕事は、比較的ルールに縛られ過ぎずケアしやすいといえます。症状に対して、一律のケアではなく、利用者さまの意思や生き方の希望を見据えた対応が可能です。ターミナルケアを前提とした場合、状況によっては生活指導や食事制限よりも、ご本人の意思を尊重するといった対応をすることも。自身の対応によって患者さまが安心して暮らしたり、リハビリのモチベーションが向上したりするのを見るとやりがいを感じるでしょう。
訪問看護師のやりがいの一つは、利用者さまの回復していく様子が見られることや感謝の言葉がもらえることです。利用者さまの生活の場でケアする訪問看護では、バイタル値だけでなく、「家事をできる体力が回復した」といった点の変化を感じられることも。ご家族との連携で「以前より表情が豊かになった」と感謝の言葉をもらえることもあるでしょう。
充実した在宅看護の提供によって入院防止に貢献できることも、訪問看護師のやりがいの一つです。特にご高齢の方の場合、長引く入院生活によって認知機能やADL(日常生活動作)の低下を招くこともあります。訪問看護師は、住み慣れた自宅で療養したいと願う利用者さまや、病院への付き添いが難しいご家族にとって頼れる存在といえます。
ここでは、訪問看護師として働くデメリット・大変な点を解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
訪問看護師は、1人で利用者さんの居宅に訪問することから、自分で判断・対応するのがプレッシャーになるというデメリットもあります。常に同僚や先輩が近くにいる病院の環境と違うため、不安を感じる看護師もいるかもしれません。訪問看護で緊急時の対応に迷った場合は、電話等で先輩スタッフに相談したり、ステーションに戻ってアドバイスをもらうなどして対応する看護師が多いようです。
1年目や新人の期間は訪問数が少ないこともあり、多くの利用者さまの情報が頭に入っていない状態です。電話のみで対応可のこともあるが、担当外の方のオンコール対応する際には、情報の確認に時間がかかったり、緊張しやすかったりするかもしれません。
看取りがある際は、いつ電話が鳴るのか気になることも。夜にオンコールが鳴っても、次の日にシフトがシフト出勤日なら勤務となるので体力面に工夫が必要といえます。なお、「2024年度 診療報酬・介護報酬改定等に向けた訪問看護実態調査(P.22)」によると、オンコールの対応頻度は月5~9回ほどが平均です。
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訪問看護師として最適なケアを提供するには、信頼してもらえる関係性を作ることが大切です。そのためには、求められているニーズを正確に把握することが大切です。ときには、利用者さまとご家族で意見が違うこともあるでしょう。必要に応じてケアマネジャーや医師などとも連携しながら、双方の意思疎通をスムーズにしてニーズをくみ取ることが求められます。
訪問看護師は、訪問先の環境を考慮してケアする必要があります。利用者さまの自宅は、病院とは大きく異なります。スペースや物品に限りがある環境でケアを行うため、難しさややりにくさを感じる場合もあるでしょう。室温の調整が整っていない環境でケアすることもあるかもしれません。訪問先に合わせ、可能な限り最適な環境を作り、ケアの仕方を工夫することも訪問看護師にとっては重要です。
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この項では、訪問看護師として働くメリットを紹介しますので、ぜひご一読ください。
訪問看護師は、土日祝休みや夜勤なしの働き方を叶えやすい仕事です。出勤日と休日の切り替えがしやすく、家族と過ごす時間も取りやすい働き方といえます。夜勤がないことで、体内リズムを整えながら、健康的に長く働けるでしょう。
訪問看護師は、基本的に1人で看護業務にあたります。新人のうちは2人で行い、慣れたら基本的に1人で訪問する流れが多いでしょう。仕事に慣れてくると、自分にあった柔軟なスケジュールで動け、効率の良い働き方に感じられるかもしれません。自宅から直行直帰の場合、通勤時間が少なくなることも。人によっては、1人になれる時間がリフレッシュになる方もいるようです。
訪問看護は、1人に対して30分から1時間30分ほど時間を取り、丁寧にケアを提供します。複数人に同じ処置をするのではなく、個別にケアをするので、ルーティンワークを回避しやすいでしょう。訪問先の環境や利用者さまの変化に合わせ、ケアの手法に創意工夫をこらせることも魅力といえます。
地域に根ざしたケアに関心がある人は、在宅医療・地域医療の経験を積める訪問看護師の仕事にやりがいを持って働けるでしょう。訪問看護師は、近くの病院の医師と連携しつつ在宅療養する人をサポートすることで、地域医療を支える役割を担っています。これからさらに需要が高まっていく訪問看護師の仕事は、自身の看護経験にもプラスになるかもしれません。
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ここでは、訪問看護師の仕事が気になっている方に向けて、役割や提供する仕事内容を解説していきます。
訪問看護師の役割は、自宅での療養やリハビリが必要な方を支援することです。障がいを持つ方や慢性疾患がある方、手術後のリハビリが必要な方などに対して、ご本人自宅や訪問看護サービスを提供する施設内でケアします。
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訪問看護師は病棟看護師と異なり、「処置や入院後の経過まで見守れる」「基本的に日勤で働ける職場が多い」「診療科をまたいだ幅広い看護知識が必要になる」仕事です。診療科に限らないスキルが求められる大変さはありますが、「完治しないまま退院された方が気になる方」「プライベートも大切にしたい」といった方におすすめといえるでしょう。
訪問看護師の主な業務内容は、「健康状態のチェック」「身の回りのケア・介助」「医師の指示に基づいた医療処置」「ご家族の相談対応」などです。利用者さんの身の回りの介助には、食事や入浴サポートも含まれるケースがあります。訪問看護師が行うケアの内容は、勤務先の事業所や訪問する利用者さんによっても異なるでしょう。
訪問看護師は、健康状態の維持とともに、改善に向けて支援します。バイタル測定や点滴・注射の管理、服薬管理、褥瘡処置、カテーテル管理などです。自分の健康や疾患を常に把握してくれている人がいる安心感を与えるでしょう。
生活状態を把握したうえで支援にあたるのも、訪問看護師の仕事といえます。「疾患ごとの生活指導」「転倒防止の環境を整備」「栄養状態を改善する食事の指導」などです。認知症のケアやリハビリ支援を行うこともあるでしょう。
訪問看護師は、医師の指示に基づいた医療処置をします。利用者さまのかかりつけ医やケアマネジャー、理学療法士、作業療法士などとチーム医療を行います。他職種連携で視野が広がるでしょう。
家族全体を支えるのも訪問看護師の仕事です。ご家族への指導・相談として「介護指導」「生活習慣改善のアドバイス」「健康管理の相談」を行います。
ここでは、訪問看護師の1日の仕事の流れを紹介します。スケジュール例を参考に、訪問看護師として働くイメージをしてみましょう。
| 時間 | 仕事内容 |
| 8:30 | 出勤・朝礼 |
| 9:00 | 訪問(1~2件)、自転車や車で移動 |
| 12:00 | 休憩・昼食 |
| 13:00 | 訪問(2~3件ほど) |
| 16:30 | ステーションに戻り、記録・書類作成 |
| 17:00 | 翌日の準備・引継ぎ |
| 17:30 | 退勤 |
訪問看護師は残業が少なく、定時退勤できる傾向にあります。職場によっては、訪問先から直帰できる場合もあるようです。
日本看護協会の「2021年看護職員実態調査(P.16)」を基に、訪問看護ステーションとほかの施設の平均税込給与総額を比べました。
| 勤務場所 | 平均税込給与総額(円) |
| 病院 | 38万6,046円 |
| 訪問看護ステーション | 36万7,775円 |
| 診療所 | 35万4,563円 |
| 介護施設 | 34万6,236円 |
参照:日本看護協会の「2021年看護職員実態調査(P.16)」
上記の病院は、夜勤ありも含んでいるので夜勤手当の影響で給与額が多いです。よって、訪問看護ステーションは日勤が主である施設のなかで、比較的給与が高いことが分かります。
ここで、「レバウェル看護」に相談し、訪問看護師の仕事に転職を成功させた方の体験談を紹介します。
看護師Fさんは、医療センターや、がん専門病院で勤務してきました。がん患者さんと接する中で、緩和ケアに強い興味を抱くようになったと言います。これまでの経験を活かし、患者さんに寄り添った看護をしたいと考え、レバウェル看護にご相談くださいました。緩和ケアや在宅ケアに興味を持っているというFさんに、キャリアアドバイザーは緩和ケアで有名な訪問看護ステーションを提案。しかし、Fさんは未経験の訪問看護に不安な様子です。挑戦を後押しするため、キャリアアドバイザーはとある提案をしました。
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未経験の分野で働きたい!体験入職で仕事への不安な気持ちを解消
ベテラン看護師のGさんは、2年ほど前から働いている病院の労働条件に不満を感じていたそうです。相談入職時に確認した勤務希望が守られないことに悩んでいたとのこと。「日勤のみ・日曜休み」の希望を叶えて転職したいというGさんに、キャリアアドバイザーはGさんの幅広い看護経験や人柄を活かした転職先を提案したいと考え、訪問看護ステーションの求人を紹介。応募する前に職場訪問したGさんは、事業所の担当者から聞いた在宅ケアに対する想いに感銘を受け、未経験の訪問看護に挑戦することに決めました。
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勤務条件が約束と違う!希望の働き方を叶えるために見えてきた可能性
この項では、訪問看護師に転職する際のポイントを紹介します。確認し、転職活動を行う際の参考にしてみてください。
看護師免許があれば、訪問看護師として働けます。しかし、看護経験が豊富な人の方が採用時には有利になるでしょう。新卒や第二新卒を募集している事業所も中にはあります。移動に車を使う事業所の求人では、普通自動車免許を有することが応募要件になっている場合もあるので、確認しましょう。
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訪問看護師になるには?必要な資格や経験、仕事内容などを詳しく解説!
同じ訪問看護の現場でも、事業所によってオンコール対応の有無や頻度、1日の訪問件数、教育・研修体制は異なります。事業所の形態も、独立したステーションもあれば病院に併設されている場合もありさまざまです。個人宅だけでなく高齢者施設に訪問する事業所も。給与や手当もそれぞれなので詳しいところまで調べるのが、転職後のミスマッチを防ぐポイントです。
初めて訪問看護師として働く際は、不安を解消するために、サポート体制や教育制度が充実した訪問看護ステーションを選ぶのも一つです。「引継ぎの仕方は丁寧か」「現場への同行は何回してもらえるのか」「研修では基礎から学べるのか」などを確認しておきましょう。
訪問看護師として活躍するには、在宅医療のポイントや注意点、医療保険、介護保険制度について理解しておくことも大切です。職場によっては、これらの必要スキルの習得を動画でサポートしたり、作業療法士や理学療法士など複数人で実務をフォローしたりするところもあります。
自分では職場の情報を調べきれないという方は、転職エージェントを活用して効率的に希望条件を叶えられる求人を見つけるのがおすすめ。希望に合う求人を見つけられるように、自分が仕事に求める条件をしっかりとアドバイザーに伝えることが大切です。経歴を基にした自身のアピールすべき点の把握や、転職後のキャリアプランの整理をしておくと訪問看護の面接がスムーズに進むでしょう。
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看護師が転職先を選ぶ決め手は?理想の職場の探し方とおすすめの求人を解説
ここでは、訪問看護師に転職を考えている人によくある疑問について、Q&A形式でお答えします。
基本的に1人で訪問するため、責任感を持って臨機応変に看護を行うことが大切です。訪問看護師は、利用者さんやご家族だけでなく、他職種ともコミュニケーションを取り、信頼関係を築くことも求められます。
訪問看護師は、ケアしやすい環境が整っていない場所で介助することもあるため、身体的な負担が重なって辞めるケースもあるでしょう。訪問先へ自転車等で移動することもあり、体力面で大変さを感じる人もいるようです。
訪問看護師に向いている人には、「臨機応変に対応できる」「責任を持って主体的に看護できる」「コミュニケーション能力がある」などの特徴が挙げられます。基本的に1人で訪問し看護を行う訪問看護師にとって、柔軟性や責任感は大切な要素です。ご家族や他職種との連携も多くあるので、信頼関係を築けるスキルがあると活躍できるでしょう。
訪問看護師のやりがいには、利用者さま一人ひとりの意思を尊重した看護ができることや、一人の看護師として信頼関係を築けることなどが挙げられます。回復の様子を見られたり、入院を防ぐための役割を担ったりできる点もやりがいです。
土日祝休み・夜勤なしの職場が多く、基本的に単独で訪問する訪問看護師は、比較的自分のペースで働ける仕事といえます。個別ケアによって、ルーティンワークを回避しやすいことや、地域医療に貢献できる点もメリットといえるでしょう。
とはいえ、訪問看護師の仕事が気になる方のなかには、「実際に応募することには不安がある」という方もいるでしょう。「レバウェル看護」では、キャリアアドバイザーが履歴書作成や面接対策について丁寧にアドバイスします。
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