
ブランクをお持ちの看護師の中には、プライベートの時間を確保しやすい訪問看護の仕事に関心がある方もいるでしょう。本記事では、「ブランクがあっても仕事に順応できるのかな?上手く職場に馴染むことができるだろうか…」といった不安を解消できるよう、ブランク明けの看護師が訪問看護師に転職するまでに押さえておきたいポイントやコツを順序立てて解説します。
訪問看護は経験豊富な看護師が従事しているイメージが強く、転職はハードルが高いと考えるブランクありの看護師もいることでしょう。しかし実際は、ブランク明けの看護師でも訪問看護師として働くことは可能です。不安を払拭し、スムーズな復職を実現するためには、教育やフォロー体制が整っている事業所を選ぶことが大切といえます。
「潜在看護職員数の推計(14p)」によると、潜在看護師(65歳以上の職員も含む看護師・准看護師)は約79万人とされています。高齢化に伴う医療・介護ニーズの高まりから、地域医療を支える訪問看護師の増員も求められているのが現状です。そうした背景から、教育体制が整った訪問看護の事業所が増え、看護師に対する復職支援制度もより充実化が図られている傾向にあります。訪問看護の現場も、ブランクがある看護師にとって復職しやすい環境になってきているといえるでしょう。
看護師のブランクについてさらに詳しくは「看護師はブランクがあっても復帰できる?復職支援やおすすめの転職先を紹介」の記事でも解説しているので、復職を検討している方は参考にしてみてください。
訪問看護とは、自宅で療養する利用者さまの居宅に看護師が出向き、看護を提供することを指します。基本的に訪問看護師は1人で利用者さまの居宅を訪問するため、病院や施設とは異なる特有の制度やルールに最初は戸惑うことも多いでしょう。
訪問看護師には医療スキルが求められるのはもちろん、利用者さまやそのご家族と信頼関係を築くためのコミュニケーション能力も必要です。利用者さまやご家族との関わりに配慮した看護サービスを提供し、健康面・生活面・心理面などからサポートすることが大切といえます。
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ブランクありの看護師が訪問看護を選ぶメリットとしては、「利用者さまに時間をかけて寄り添える」「ワークライフバランスを叶えやすい」といった点が挙げられます。以下で詳しく見ていきましょう。
訪問看護には利用者さま一人ひとりの意思を尊重したケアが求められます。病院勤務に比べて、1日に対応する対象者の方も少なく、落ち着いて業務にあたることができるため、ブランクがある看護師にとって仕事に慣れやすい環境といえるでしょう。
訪問看護は夜勤がなく、土日休みの事業所が多いため、プライベートの時間を確保したい看護師にとってメリットといえます。また、基本的に定時で帰れることがほとんどのため、平日のスケジュール調整もしやすいでしょう。時短常勤や非常勤といった希望に沿った勤務スタイルを選びやすい傾向にもあるため、ある程度融通を利かせられるのもポイントです。
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ブランクありの看護師が訪問看護を選ぶデメリットとしては、「1人で訪問・行動する必要がある」「夜勤がない分給与総額は減る」といった点が挙げられます。以下で詳しく見ていきましょう。
訪問看護へ挑戦するほとんどの看護師が抱く懸念が、1人で訪問・行動する必要があることでしょう。確かに、利用者さまの居宅へ赴き処置やケアを行うのは基本的に1人ですが、近頃は連絡ツールですぐに相談ができる事業所が増えています。また、緊急性が低い場合は、事業所に持ち帰っての相談も可能なため、1人きりで悩む場面はほとんどないといえるでしょう。
訪問看護師の仕事は基本的に日勤がメインのため、病棟で働く看護師に比べて給与総額が減るというデメリットが挙げられます。とはいえ、看護師全体の中では比較的給与水準が高いため、仕事とプライベートを両立したい人にとっては魅力的に映るのではないでしょうか。また、訪問看護師の需要が高まっていることから、給料は上昇傾向にあるといえます。
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ブランクがある看護師の中には、「以前の勘を取り戻すのに時間がかかるのでは…」と不安に思う人も多いでしょう。期待に応えようとし過ぎると自分を追い込んでしまう可能性があるため、以下のコツを押さえ、自分らしく働ける訪問看護ステーションを選びましょう。
ブランクのある看護師が安心して働くためには教育体制が充実している事業所を選ぶことが必要不可欠です。研修やサポート制度の内容は事業所によってさまざまのため、人手不足により、復職者に業務を教える余裕がない場合、早期離職に繋がってしまう恐れも。復職者の受け入れ実績がある事業所であれば、環境が整えられている傾向にあるでしょう。
ブランクがある看護師にとって、困ったときに相談しやすい環境へ身を置くことも大変重要なポイントです。特に訪問看護師は一人で利用者さまの居宅へ赴くため、チームで支えあう意識が強い事業所を選ぶと安心でしょう。情報共有を活発に行うことで、ほかのスタッフの意見や利用者さまの状況も知ることができ、視野を広げながら看護を行えるといえます。
子育てと両立したい看護師の場合は、急な休みにも柔軟に対応してもらえるよう家庭との両立に理解がある職場を選ぶのがおすすめです。また、同じようなライフステージのスタッフが多い職場かどうかも判断基準の一つといえます。なお、事業所によっては、保育所を持っていたり、保育園と提携していたりする所もあるため、チェックすると良いでしょう。
レセプト業務の担当は事業所によって異なり、医療事務もしくは訪問看護師が行います。病院では医療事務が行う業務のため、ブランクのある看護師にとっては、慣れるまでに時間を要することも。レセプト業務に不安がある場合は、医療事務が担っている事業所を選ぶと良いでしょう。
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ここでは、ブランクありの看護師が求人で確認すべきポイントを解説します。無理のない復職を叶えるには、自分の状況に理解がある職場を選ぶのはもちろんのこと、通勤時の負担を極力減らすことも大切です。以下で詳しく見ていきましょう。
一緒に働く看護師からスムーズに受け入れてもらうためにも、求人票に「ブランク可」といった記載があるかを確認しましょう。「ブランク可」の記載がある職場は、復職者へのサポートが充実している傾向にあり、疑問や不安も共有しやすいといえます。記載はないものの、気になる求人があるという場合は、直接事業所に問い合わせて問題ありません。
勤務時間や残業時間、オンコール勤務の有無も事前に細かくチェックしておきましょう。子育てと両立したい看護師の場合は、短時間勤務のできる職場を選ぶのも手といえます。また、急な出勤や電話対応が難しい人も同様に、オンコール勤務の頻度を事前に確認しておくと安心です。オンコール勤務の頻度は、施設の規模や利用者の傾向によっても異なるため、綿密な情報収集を行いましょう。
子育てと両立したい看護師の場合は、保育園や幼稚園、学校から呼び出される可能性があることを加味し、通勤距離を考慮すると安心でしょう。また、万が一オンコール勤務により緊急時の訪問が必要となった場合に即座に対応できるよう、通勤距離が長過ぎない職場を検討すると良いといえます。
訪問時の交通手段は事業所や地域によって、車、自転車、電車などさまざまです。苦手意識を持つ交通手段がある場合は、思わぬトラブルを避けるためにも、事前に克服しておくと良いでしょう。また、季節や天候によっては、体力を消耗してしまうため、スタミナを強化しておくのも良いといえます。
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ブランクありの看護師が入職後のミスマッチを防ぐためには、万全の準備を行うことが大切です。ブランクの期間が長ければ長いほど、看護の現場でもさまざまな変化が生じているため、以下の点に気を付けると良いでしょう。
結婚や出産をきっかけに現場から離れた看護師の場合は、事前に家族と復職後の働き方について話し合いを行いましょう。特に復職してすぐは、体力的にも技術的にもついていくことに必死で、心身の負担が大きくなるといえます。仕事と家庭の両立を懸念している人は尚更、家族のサポートを得るために相談しておくことが大切です。
希望条件が複数ある際は、職場へ求める条件に優先順位をつけておきましょう。願望をすべて叶えられる職場を探すのは難しいため、「譲れない条件は何か」という観点で転職の軸を設定するのがおすすめです。転職の軸が明確に定まっていれば、効率的に取捨選択を行いながら、自分にマッチした求人を探せるといえます。
各都道府県に設置されているナースセンターでは、復職支援のための研修が無料で受講できます。医療知識の学び直しができるため、スキルを不安視している方は、積極的に活用すると良いでしょう。復職時の不安をできる限り和らげるためにも、復職前に情報をアップデートしておくことが大切です。
ブランクありの看護師が自分のやりたい看護を実現するためには、安心して勤務できる職場を選ぶことが大事です。入職後に後悔しないためにも、転職エージェントや転職サイトに登録し、多数の求人情報を比較・検討すると良いでしょう。転職エージェントを活用すれば、キャリアアドバイザーのサポートを無料で受けられ、細かい部分も相談しながら転職活動を進められます。
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ここでは、訪問看護に転職したいブランクありの看護師によくある質問についてご紹介します。
臨床経験とは、医療現場での実務経験を指すため、訪問看護での看護師業務も基本的には含まれます。ただし、すべての病院や施設において臨床経験の定義が統一されている訳ではないため、求人票を見る際は「病棟での臨床経験」といった記載がないか確認すると安心でしょう。「看護師の臨床経験とは?少ないと転職に不利?病棟以外の勤務についても解説」では、看護師の臨床経験について詳しく解説しています。
急性期での経験がない看護師でも訪問看護の分野で働けるといえます。訪問看護師の需要は年々高まっており、新卒者や未経験者の採用に力を入れている事業所も増えているため、以前に比べ挑戦しやすい傾向にあるでしょう。訪問看護師の転職に関するリアルについては「訪問看護への転職ってどうなの?【看護師の成功するキャリアパスVol.2】注目の訪問看護師に必要なスキル・経験、噂の真相」でご覧いただけます。
訪問看護の勤務形態は原則日勤のみのため、ママナースにとっても働きやすいといえるでしょう。勤務時間外の対応を避けたい場合は、オンコール勤務がない事業所を選ぶと良いといえます。ママナースの詳しい働き方については、「ママナースの働き方とは?復職のポイントや子育てがしやすい職場を紹介」にてご確認ください。
訪問看護は病棟と違って働き方が想像しにくい分、一歩を踏み出すことに躊躇してしまう人もいるかもしれません。確かに以前までは、経験豊富な看護師が従事しているイメージが強かった訪問看護ですが、現在は教育体制を整えた事業所も増えており、挑戦しやすい傾向にあるといえます。ブランクを経て復職する際はさまざまな不安が生じるものですが、自分に適した職場を選ぶことで、スムーズな復職を実現できるでしょう。看護師のブランクには「何年まで」という制限はありません。万全の準備を行った上で、ぜひ前向きに検討してみてはいかがでしょうか。
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