
「訪問看護師になるには資格が必要なの?」と知りたい看護師もいるかもしれません。看護師免許があれば転職は可能ですが、職場によっては訪問看護の経験が求められる場合もあります。本記事では、訪問看護師に必要なスキルや仕事内容を解説。働くメリット・デメリットも紹介していますので、転職に迷うときの判断材料としてお役立てください。求人探しのポイントもご覧いただき、自分に合う職場選びの参考にしてみましょう。
「訪問看護師になるには、特別な資格やスキルが必要なの?」と思う方もいるでしょう。ここでは、訪問看護師になるのに必要な資格や経験などを解説します。
訪問看護師になるには、正看護師免許または准看護師免許が必要です。准看護師の場合、業務範囲が限られる場合があるので事前に確認しましょう。ほかに、求められる医療資格はありません。
職場によっては「自動車運転免許」が求められることがあります。事業所専用の車を使って訪問することが多いため、必須条件に含まれている場合もあるでしょう。住宅が密集している地域や公共交通機関が豊富な都市部などでは、自転車や電車などで訪問できる場合もあるため、自動車免許がなくても働くことは可能です。
訪問看護師になるには、一般的に3年以上の臨床経験があることが望ましいとされてきました。1人で訪問して看護ケアを行うため、基本的な看護経験が必要とされることが理由の1つです。
しかし、訪問看護を利用する方は年々増えており、訪問看護師の需要も高まっています。スタッフ不足を解消するために採用条件のハードルを下げ、経験の浅い看護師の教育に力を入れる事業所も多い傾向にあるようです。新卒や未経験者も転職できるチャンスは、十分にあるでしょう。
訪問看護師に必要とされるスキルには、以下のようなものがあります。
前項でも述べたように、訪問看護師にとって、基本的な看護技術は必要です。利用者さんの変化に気付く観察力やアセスメントスキルも求められるでしょう。
また、利用者さんやご家族との関係性を築くコミュニケーション力は、訪問看護師にとって必須のスキルといえます。そのほか、医師やケアマネージャー、理学療法士など、多職種と関わる機会も多く、連携しながら仕事を進める力も必要です。
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訪問看護師の仕事は、利用者さんの健康管理や医療的ケア、日常生活のサポートなど、業務範囲は多岐に渡ります。ここでは、訪問看護師の仕事内容について詳しく見ていきましょう。
バイタルサイン測定や問診などから、利用者さんの病状に変化がないか確認します。訪問看護は診療科を限定しないため、的確な観察やアセスメントを行うための知識が必要です。また、服薬管理も訪問看護師の大切な業務の1つです。訪問看護師が毎日訪問できるわけではないため、利用者さん自身で確実に服薬ができるよう、服薬方法の工夫やご家族への指導などが必要になります。
日常生活のサポートは、清潔ケアや食事、排泄介助などを行います。30分〜1時間程度の限られた訪問時間の中で、利用者さんのセルフケアレベルに応じた支援が必要です。利用者さんの自宅の状況を見て、安全な生活を継続するための療養環境を整備するのも、訪問看護師の業務だといえるでしょう。
訪問看護師に求められる役割に、ご本人やご家族への指導も挙げられます。次回訪問までの間、輸液の交換や喀痰吸引、胃婁管理などの医療的ケアは、ご家族で実施してもらうことが必要です。不安なく生活ができるよう、ご家族の理解度や状況に応じた支援を行います。
訪問介護やデイサービスなど、訪問看護以外の社会資源を併用している利用者さんも少なくありません。要介護度やご家族の状況によっても、必要なサービスは違います。訪問看護師には、利用者さんのニーズに合ったサービスを検討し、社会資源の活用に繋げる役割も求められるといえるでしょう。
訪問看護師は、訪問看護指示書に沿って医療処置を行います。必要な医療処置は、利用者さんによってそれぞれです。病院のように資材や環境が整っているわけではないので、限られた資源の中で工夫したケアを行う技術も求められます。
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訪問看護師は、利用者さんの状況に応じて医療処置を実施します。厚生労働省「訪問看護(p.21)」によると、要介護5認定を受けている利用者さんに実施している医療処置で、多いものは以下の通りです。
要介護1の利用者さんに対して行う医療処置は、「服薬管理・点眼等の実施」「緊急時の対応」「在宅酸素療法の指導・援助」などがメインです。管理や指導的なサポートが多いですが、要介護度が上がると、直接的なケアや行う医療処置も多くなる傾向にあります。
ここでは、訪問看護師の1日のスケジュールをご紹介します。全体を通して業務の流れを確認し、訪問看護師の仕事のイメージを掴んでみてください。
| 8:45 | ・出勤 ・訪問スケジュールの確認 ・訪問物品の準備 |
| 9:00 | ・始業・朝礼 ・1件目の訪問へ出発 |
| 9:30 | ・1件~4件の訪問 |
| 12:30 | お昼休憩 |
| 13:30 | ・5件~9件の訪問 |
| 16:30 | ・事業所へ帰社・申し送り ・看護記録の作成 |
| 17:30 | ・後片付け ・終業 |
訪問件数は、その日によって変動しますが、1日に4〜6件ほどが平均的なようです。多い事業所は、7〜8件の場合も。スケジュールどおりに訪問予定をこなせるよう、時間管理が大切です。お昼休憩は、車で取る場合もあれば事業所に一度戻ることもあります。直行直帰できる訪問看護ステーションもあり、働き方の自由度は病棟看護師と比べると高いでしょう。
病棟看護師は、複数の受け持ち患者さんのケアを同時並行することも多く、対応が断続的になりがちです。しかし、訪問看護師は、利用者さんごとの訪問時間があらかじめ決まっているため、訪問時間内は利用者さん1人ひとりのケアに集中できます。
また、治療環境が充実している病院とは異なり、在宅看護は限られた資材でケアを行わなくてはなりません。訪問看護師の次回訪問までの間は、患者さん本人もしくはご家族にケアを実施してもらう必要があるため、指導的な要素も病棟看護師より多いといえるでしょう。
訪問看護師として働き続けていくと、スキルアップを考える人もいるでしょう。ここでは、訪問看護の経験を活かし取得できる資格をご紹介します。
スキルアップのために、上位資格である認定看護師(日本看護協会)を取得するという選択肢もあります。訪問看護師の業務範囲や対象疾患は広く、取得できる認定看護分野は複数にわたるでしょう。訪問看護師を続けていくと、さらに深めたい分野が絞れてくるかもしれません。
介護領域の資格であるケアマネージャーも、在宅看護の現場においては、実用性のある資格だといえます。利用者さんに、より質の高い看護を提供するためにも、学び続けていく姿勢は大切です。
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利用者さんに寄り添った看護ができるのは、訪問看護師の大きなやりがいでしょう。そのほか、プライベートを重視して働けるのも利点の1つです。ここでは、訪問看護師として働くメリットを解説します。
訪問看護師の大きなやりがいは、利用者さんに寄り添った看護が実践できる点です。1対1の時間を確保できるため、1人の利用者さんに対してじっくりケアが行えます。利用者さんやご家族との信頼関係も築きやすいため、細かいニーズを把握し実践できるのは、訪問看護師の強みだといえるでしょう。
夜勤がない訪問看護師は、規則正しい生活を送りやすいというメリットがあります。また、訪問予定があらかじめ決められているため、残業が発生しにくい環境です。プライベートを重視して働きたい看護師にとっては、ぴったりの職場だといえます。
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厚生労働省「令和5年度介護事業経営実態調査(p.6)」によると、訪問看護で働く常勤看護師の月額給与は、46万3,927円です。
「同資料(p.8)」をもとに、日勤のみで働く通所介護(デイサービス)の給与の37万5,327円と比較しても、訪問看護師の給料は高めであることが分かります。訪問看護師は、職場によってはインセンティブ制度やオンコール手当が加算される場合もあるため、日勤のみで給与水準をあまり下げたくない人におすすめの転職先です。
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一人ひとりに寄り添ったケアができるのをメリットと感じる一方で、状況によっては負担になる場合もあるようです。ここでは、訪問看護師が大変といわれる理由を解説します。
訪問看護師は、1人で対応する場面が多い仕事です。なかには、コミュニケーションが難しい患者さんやご家族への対応に苦悩することもあるかもしれません。利用者さんのケアに迷ったときも、近くに先輩がいるわけではないため、自分で判断を下すことにプレッシャーを感じる看護師も多いでしょう。
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オンコール勤務が多い職場だと、ストレスを感じやすいかもしれません。日本看護協会「2024年度 診療報酬・介護報酬改定等に向けた訪問看護実態調査(22p)」によると、各訪問看護事業所で1ヵ月間のうちにオンコール対応した延べ回数は「5~9回」がもっとも多い結果となっています。
オンコール対応件数は事業所によって差があり、働いている看護師の人数によって当番の頻度も異なるでしょう。何事もなければ待機になるとはいっても、連絡が来ないか常に緊張感を持っておかなくてはなりません。気持ちが休まる時間が少なく、精神的に辛いと感じる場合もあります。
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利用者さんの状況によっては介護業務を行う場合もあります。特に、介護度が高い利用者さんの場合は、排泄や食事の援助を行う機会が増えるでしょう。訪問看護師は、自宅療養を送る利用者さんのサポート役です。看護業務に専念しやすいとはいっても、介護業務と看護業務の線引きをしすぎず、利用者さんに寄り添う姿勢が必要だといえます。
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ここでは、訪問看護師として働く方のインタビュー記事をご紹介します。訪問看護師を目指したきっかけや、仕事をするうえで大変なこと、やりがいなど「訪問看護師のリアルな声を知りたい!」という方は、ぜひご覧ください。




訪問看護師の働き方は、各事業所によっても異なります。やりたい看護や希望する条件を明確にし、自分に合う職場を探してみましょう。
訪問看護師の求人は、自宅近くの募集状況から確認して、気になるものがあれば見学を申し込むのがおすすめです。ここでは、訪問看護師の求人を探すポイントを解説します。
訪問看護師の求人は、近隣から探すのがおすすめです。利用者さんは、訪問看護ステーションから訪問可能なエリアにお住まいの方が対象となります。オンコールで訪問対応が必要となった場合、自分の自宅と利用者さん宅が離れすぎていると、迅速な対応が難しくなるかもしれません。通勤の負担から見ても、可能な限り自宅から近い事業所の方が良いでしょう。
気になる募集があれば、職場見学をしてみるのも求人探しのポイントの1つです。訪問に同行して、訪問看護師の実際の様子が分かるため、仕事のイメージが掴みやすくなります。数日にわたって体験入職できる場合もあるため、入念な情報収集で転職後のミスマッチを防ぐことが可能です。
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求人探しは、転職サイトやエージェントの活用も選択肢に入れてみましょう。転職サイトであれば、1つのサイトに求人募集が集約されており、条件を絞って効率的に検索が可能です。転職エージェントは、キャリアアドバイザーに希望条件を伝えれば、求人紹介をしてくれるため、求人探しの手間が省けます。利用に費用はかからない場合がほとんどで、忙しくて転職活動に時間を割けない看護師におすすめです。
ここでは、訪問看護師に関する質問をQ&A形式でお答えしていきます。
訪問看護ステーションによっては、職場見学が可能です。事業所のWebサイトから、フォームを入力して応募できる場合もあります。可能かどうか不明な場合は、実際に事業所に問い合わせてみると良いでしょう。転職後のギャップを埋めておくためにも、職場見学はしておくことをおすすめします。そのほか、求人探しのコツは、「訪問看護師になる求人を探すポイント」をご覧ください。
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在宅認定看護師になるには、日本看護協会「認定看護師」の認定審査に合格する必要があります。5年間の実務経験のうち、3年間は在宅看護分野での経験が必須です。将来的に取得を考えているならば、認定看護師の取得支援を行っている職場を選ぶのも選択肢の1つでしょう。認定看護師の取得方法の詳細は、「認定看護師になるには?資格取得の手順とメリットとは?必要な費用も解説!」も参考にしてみてください。
「訪問看護師になりたい理由」を明確にして書くのが、志望動機の作成のコツです。訪問看護師を目指したエピソードや今後のキャリアプランなども盛り込みながら、200字〜300字程度にまとめましょう。勤務条件の良さを理由に応募した人もいるかもしれませんが、志望動機を書くときは給与や福利厚生ばかりに触れるのは避けた方が無難です。
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「利用者さんの気持ちや状況を尊重できる人」「利用者さんやご家族との関係性を大切にできる人」などが、訪問看護師に向いている特徴です。利用者さんは「住み慣れた環境で自分らしく過ごしたい」という思いから在宅生活を選んでいるため、その気持ちを汲み取ってケアを行うことが大切です。また、病気を抱えながら自宅療養を続ける不安は大きいでしょう。利用者さんやご家族の不安に寄り添い、いざというときに相談してもらえる存在になれるよう、信頼関係を築く力も求められます。
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訪問看護の仕事内容をチェック!どんな人が向いている?
訪問看護師になるには、看護師免許が必要です。職場によっては、自動車運転免許が求められる場合もあります。経験の浅い看護師の教育に力を入れる事業所も多いため、経験やスキルを気にしすぎる必要はないでしょう。
訪問看護で大事なことは、利用者さんの状況に応じて柔軟に対応する力や、利用者さんやご家族に寄り添う気持ちです。一人ひとりのニーズを正しく汲み取り、必要なケアを考えていける方は、訪問看護師として活躍できるでしょう。
訪問看護への転職をお考えの看護師さんは、「レバウェル看護」に相談してみませんか?「レバウェル看護」は、看護師に特化した転職支援サービスです。
ヒアリングした希望条件に沿って、自分にぴったりの職場をご提案します。経験が浅くて不安を抱える方もご安心ください。スキルに合った求人や教育体制が充実した職場など、未経験から挑戦したい看護師の転職を応援します。転職するかどうか迷っている方のご相談も引き受けていますので、1人で悩まずにお気軽にご相談くださいね。
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