
「地方で働いてみたいけれど自分に合ってる?」と疑問に感じている看護師は多いのではないでしょうか。
ここでは、地方で働く看護師の役割やメリット・魅力、転職先の探し方などについて詳しく紹介します。
この記事を最後まで読み終えてもらえれば、地方看護師の働き方が自分に合っているか分かるでしょう。
地方への転職を検討している方はぜひ参考にしてください。
地方で働く看護師は、地域医療を支える要となる存在です。
ここでは、地域医療におけるさまざまな取り組みや、地域医療の将来性について分かりやすく解説するのでご覧ください。
近年、日本では高齢化が進んでおり、2025年は団塊の世代が75歳以上になるとして、医療ニーズの急増が見込まれます。
特に地域では質の高い医療を確保するための整備が求められ、国によるさまざまな取り組みが行われているのが特徴です。
ここでは地方で働く看護師が支える地域医療における取り組みについて、分かりやすく解説します。
地域医療構想とは、中長期的な人口構造や医療ニーズの変化を見据えて、医療機関の機能分化・連携を進め、医療体制の体制の確保を目的とした取り組みです。
2014年に成立された「医療介護総合確保推進法」によって、都道府県ごとに策定されました。
地域医療構想では、医療機能を高度急性期・急性期・回復期・慢性期の4機能に分けて病床数を調整し、それぞれが連携しながら医療を提供します。
構想区域ごとに体制づくりが進められ、2025年の構築を目指しています。
地域包括ケアシステムとは、地域で暮らす高齢者が医療や介護、住まい、生活支援サービス、予防などを包括的に受けられる体制づくりです。
2017年、地域包括ケアシステムの推進に関して、介護保険法の改正が成立しました。
地域包括ケアシステムの構築によって、医療や介護が必要となっても、高齢者がその人らしく、住み慣れた地域で暮らしていくことが可能です。
日本の総人口は長期的な現象過程に入っており、将来的な人口減少が見込まれます。
内閣府の「令和6年版 高齢社会白書」によると、令和13年に1億2,000万人を下回った後も減少を続け、令和38年には9,965万人、令和52年には8,700万人になると推計されています。
また、65歳以上の高齢者の増加率は下記のとおりです。
| 年数 | 人口 |
| 平成27年 | 3,379万人 |
| 令和7年 | 3,653万人 |
| 令和25年 | 3,953万人 |
令和25年が高齢者数のピークとなり、その後は減少に転じると推計されますが、高齢化率は上昇を続け、令和52年には38.7%(2.6人に1人が高齢者)となると予想されます。
人口減少や高齢化率の上昇により、医療・介護ニーズの増大や労働人口の減少に伴う社会保障費のひっ迫が考えられるでしょう。
特に地方では医療需要と供給の地域格差、医療・介護の人材不足など課題が多いです。
地域住民が健康的な生活を送れるように、地域医療においてサポートしていく必要があります。
地方は都市部と環境が異なるため、地方ならではの良さがたくさんあります。
そこで、看護師が地方で働くメリット・魅力は下記のとおりです。
都市部との違いも併せてお伝えするので、どのようなメリットや魅力があるのか確認してみましょう。
地方の病院や介護施設、訪問看護ステーションなどは、職場内だけでなく地域と連携しながら継続してケアを実践していく必要があります。
地域の事業所との連携を通じて知識や幅広い視野が身につき、スキルアップに役立てることが可能です。
地方で働く看護師は、地域医療に貢献することでさまざまなやりがいを感じられるでしょう。
地方では海や山、田園風景など、その地域ならではの自然豊かな環境が整っています。
そのため、地方の看護師は自然の美しさや四季の移ろいを日々楽しみながら、リラックスして働くことができるでしょう。
「自然豊かな環境でのんびり働きたい」という看護師にぴったりの職場です。
地方の医療機関は人員が少ないながらも、スタッフ同士の距離が近いので、コミュニケーションを取りやすいです。
患者様のケアや状態といった情報をお互いに共有することで、一体感のある医療・看護を提供できます。
時間をかけて信頼関係を築きながら、チームワークを発揮できるのは地方看護師ならではと言えるでしょう。
地方のライフスタイルはゆったりしていることが多く、時間に追われた生活から離れたい看護師に向いています。
また、都市部に比べて静かなうえ、空気もキレイなので、「星がよく見える」「夜間の睡眠がしっかり取れる」といったメリットを感じることもあるでしょう。
新鮮な農産物や海産物なども豊富にそろっており、健康的な食事を楽しめるのもうれしいポイントです。
地方は都市部に比べて、物価や賃料などが安いため、生活コストを抑えられます。
都市部に比べて通勤時間が短いことが多く、交通費や通勤時間の削減なども期待できるでしょう。
日々の出費が少なく済むため、経済的な負担が軽減できるのは大きな魅力の一つです。
地方ではご家族や友人、親戚、近隣住民などとの関わりが密接な傾向にあります。
看護師として働く中で、患者様や地域住民とも深く関わる機会が増えるでしょう。
地域コミュニティの一員としての活動を通じて、看護師としてのやりがいも感じられます。
地方で働くメリットや魅力は多いですが、人によっては「思っていた環境ではなかった」と感じるかもしれません。
移住を伴う転職でミスマッチが生じないように、あらかじめデメリットについても把握しておく必要があります。
ここでは、看護師が地方で働くデメリットや注意点を紹介するので、しっかり確認してみましょう。
都市部の医療機関は給与や福利厚生が充実している傾向にありますが、地方では病院の規模や字自体の予算といった事情により、給与水準が都市部より低くなりやすいです。
収入面を重視している看護師にとっては「思っていたよりも給与が低い」と残念に感じる場合もあります。
しかし、地方では都市部よりも生活コストが抑えられるので、実質的な手取り額が都市部と大きく異なるとは限りません。
都市部に比べて地方は人口が少ないため、医療機関や介護施設などの件数も少ないです。
職場の選択肢が限られることから、「求人数が少ない」「思ったとおりの職場で働けない」と感じてしまう可能性もあります。
また、人間関係や待遇が合わない職場でも転職先を探しにくいことから、退職をためらってしまうケースも珍しくありません。
地方の医療機関は都市部に比べて医療に関する情報・技術の導入が遅い傾向にあります。
「最新の医療に携わりたい」と考えている看護師にとっては、大きなデメリットと言えるでしょう。
地方で積極的にスキルアップしたい場合、研修やセミナーを利用した自己研鑽がおすすめです。
地方では交通インフラが整っていないエリアもあり、公共交通機関を利用する場合、最寄りの駅やバス停まで距離が遠く、移動に時間がかかります。
電車やバスの本数も都市部より少ないので、時間にゆとりを持って行動しなければなりません。
通勤や移動手段が自家用車になることも多く、自動車免許を取得していない看護師は不便に感じやすいです。
スキルアップを目指したい看護師にとって、気軽に研修やセミナーに参加できる環境は重要なポイントです。
しかし、地方に住んでいると「受けたい研修・セミナーが遠方で開催されており、参加できない」というケースは珍しくありません。
特に、特定行為研修や診療看護師といった比較的新しい資格は、都市部を中心に開催されることが多いため、地方に住んでいると参加しにくいです。
オンラインやオンデマンド形式の研修・セミナーなど、地方在住でも参加しやすいものを探してみると良いでしょう。
都市部では高度急性期病棟や、特定の診療科目を対象とした専門病院など、専門性を磨きやすい環境が整っています。
一方、地方では職場の選択肢が少ないため、理想のキャリアパスに沿って働けないかもしれません。
転職を機に「管理職を目指す」「憧れの部署でキャリア積む」といったキャリアアップも難しいでしょう。
職場によって看護師が担う役割が異なるため、転職時は自分に合った職場を選ぶことが大切です。
そこで、下記の職場別に地方で働く看護師の役割について紹介します。
地方看護師ならではの特徴もお伝えするのでチェックしてみましょう。
急性期に入院している患者様は、疾患・怪我などによって容体が不安定であり、生命維持のための治療やケアが提供されます。
地方では都市部に比べて高度な医療の提供が難しいものの、緊急度や重症度の高い患者様を受け入れる急性期病院が整っているエリアもあるでしょう。
また、急性期を脱した後も途切れなく医療や看護が受けられるように、在宅復帰や回復期・慢性期病院への転院を見据えた医療連携を担います。
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回復期病院では、病状が安定した患者様に対して、ADLの回復や自立に向けた支援を行います。
患者様の容体やご家族との関係、生活背景はそれぞれ異なるため、患者様・ご家族に合った看護が求められるでしょう。
地方では地域コミュニティが密接なので、患者様・ご家族の個別性を重視した看護を提供しやすい環境にあると言えます。
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慢性期病院では長期間療養が必要な患者様を受け入れており、身体的・精神的・社会的なサポートが必要です。
地方の慢性期病院で働く看護師は、患者様がその人らしい生活を送れるようにサポートします。
中には自宅療養が難しい患者様やターミナル期の患者様もおり、患者様・ご家族に寄り添った看護の提供も求められるでしょう。
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慢性期で働く看護師の役割・仕事内容は?向いている看護師の特徴も紹介
クリニックには軽症者や慢性疾患を抱える患者様が来院し、高齢化が進む地域では高齢者の患者様も多いです。
そこで、地方のクリニックで働く看護師は、スムーズに診察が進むように、医師の診察の補助や採血・点滴、検査の案内などを担います。
患者様やご家族の理解度に応じて、看護師が医師の説明を補足し、安心して治療が受けられるようにサポートすることもあるでしょう。
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クリニック看護師の仕事内容は?平均給料・年収や転職するメリットも解説
訪問看護ステーションで働く看護師は、心身の疾患や障がいなどを抱えた方が、住み慣れた地域でその人らしく暮らしていけるようにサポートします。
病院やクリニック・診療所の件数が少ない地方では、訪問看護師によるケアが地域住民の療養生活を支えていることも少なくありません。
また、在宅は資源が限られている環境の中で、多職種と連携しながら、利用者様やご家族のライフスタイルや要望に合わせた看護を提供できます。
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訪問看護師の役割や仕事内容とは?病棟との違いや給料相場、メリットも紹介
行政や健康センターでは、健康増進や予防医療に関わることが可能です。
幅広い年齢層を対象に、予防接種や健康診断の実施、生活指導を行います。
疾患の予防・早期発見により、地域住民の健康寿命を延ばすことで、社会保障費や医療・介護の負担軽減につながるでしょう。
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看護師が市役所で働くには?求人の探し方や公務員として働くメリットを解説
「地方で働く場合、転職先はどうやって探せばいいの?」「転居前に転職活動を始めたい」という方は少なくありません。
ここでは、看護師が地方で働く際の転職先の探し方を詳しく紹介します。
自分に合った転職先を見つけるのにお役立て下さい。
興味のある病院や施設が決まっているなら、Webサイトから直接応募するのも選択肢の一つです。
ただし、直接応募の場合、自分で採用担当者とやり取りをしなければならないので、転居の準備・片付けをしながら転職活動を進めていく必要があります。
土地勘がないため、「思っていた以上に通勤まで時間がかかる」「職場が不便なエリアにある」など、転職後にミスマッチが生じる可能性も少なくありません。
ハローワークは全国の求人案件を取り扱っており、転居前から求人案件を探すことができます。
管轄地域の求人情報が豊富なので、地域に根ざした求人案件を見つけるのに役立つでしょう。
しかし、中には古いまま更新されていない求人情報もあるため、実際に問い合わせてみなければ最新の情報が分からないこともあります。
応援ナースとは、首都圏や地方・離島など人手不足の病院や施設で働く看護師のことです。
短期間の契約となるため、3~6カ月単位で契約を更新することができます。
一般的な看護師よりも給与水準が高く、規定を満たせば社会保険や雇用保険への加入も可能です。
地方で働きながら、高い給与水準で働きたい看護師に向いています。
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応援ナースとはどんな看護師?活躍できるエリアや働くメリットも紹介
対応地域が広い看護師専門の転職エージェントなら、地方への転職もサポートしてもらえます。
Webサイトの検索窓に条件を入力すると希望に合った求人案件を探せるので、自分のペースで転職を進めることが可能です。
また、Webページを閲覧するだけでなく、キャリアアドバイザーに求人案件を紹介してもらえば、時間や手間をかけずに転職先を絞れるでしょう。
仕事の休憩時間や休日、退勤後など、スキマ時間を活用して転職を進めたいなら、転職エージェントがおすすめです。
ここでは、地方で働く看護師についてよくある質問を紹介します。
地方は給与水準が低いため、「なかなか給料が上がらない」と悩む看護師は少なくありません。
地方で働きながら給与アップを目指すなら、下記のポイントを心がけると良いでしょう。
ただし、地方では都市部に比べて生活コストが抑えられ、ゆったり働けるのが魅力です。
給与を重視しすぎるのではなく、地方ならではの働き方を楽しむことも大切と言えます。
看護師の資格は全国で活かせるため、エリアに関わらず働くことができます。
そのため、地方で働いた後に、都市部の医療機関や介護施設などへの転職は可能です。
地方医療で学んだ知識やスキルを都市部で発揮することで、病院や介護施設、訪問看護ステーションなど幅広い職場で活躍できるでしょう。
地方は過疎化や高齢化といった課題を抱えており、将来的にも地域医療のニーズの拡大が見込まれます。
したがって、地域医療に興味のある看護師にもぴったりの環境です。
また、地方では自然豊かな環境で働くことができるうえ、都市部に比べてゆったりとした生活を送れるなど、さまざまなメリットがあります。
地方での転職を検討しているなら、病院・施設のWebサイトやハローワーク、転職エージェントなどを活用し、自分に合った転職先を探してみましょう。
地方での転職活動を進めたいなら、レバウェル看護にご相談ください。
レバウェル看護では全国を対象に豊富な求人案件を保有しています。
専任のキャリアアドバイザーが転職活動をサポートするので、地方への転職も安心です。
電話以外にLINEやメールで求人案件を紹介することも可能なので、ぜひこの機会にご利用ください。

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