
看護師の仕事は責任が重いと悩んでいる方もいるかもしれません。患者さんの命に関わる看護師は、プレッシャーにさらされながら働いているため精神的な負担を感じやすいといえます。
この記事では、看護師が仕事の責任が重いと感じる理由や辞めたいと悩んだときの対処法を解説。責任の重さから自信を失くした看護師さんが、転職で自分らしく働けるようになった体験談も紹介していますので、ぜひご一読ください。
看護師は、国家資格を有することによって看護を実践する権限を与えられます。看護師が担う責任とは、看護を実践するにあたって、患者さんの生きる権利や平等に看護を受ける権利、尊厳・人権を尊重することです。患者さんがより安全かつ平等で質の高い看護を受けられるように、看護師は責任を持って職務にあたります。
次の項では、現場で働く看護師は具体的にどのような理由で、責任の重さを感じているのかについてふれていきますので、自分の悩みを自己分析する際に参考にしてみてください。
レバウェル看護【公式】Instagram (@levwell_kango)では、「看護師つらいと感じる瞬間ってどんな時?」というアンケートを行いました。以下は、看護師さんから寄せられた回答の一部です。
・やっぱりインシデントかな。
https://www.instagram.com/levwell_kango/
・ミス(インシデント)が続いた時、、
・急変を目の当たりにした時、助けられず亡くなった時は本当に辛かった。今でも忘れない、、、
・命と向き合う時
「インシデントが起こったとき」「急変や看取りで患者さんの命の危機に立ち会ったとき」といった、「看護師としての責任の重さ」に関わる回答が複数ありました。これらを参考に、看護師が「責任が重い」と感じる理由について詳しく見ていきます。
看護師が責任の重さにプレッシャーを感じるのは、患者さんの命や健康に関わる仕事だからという理由が大きいといえます。誰しも、ときにはミスをしてしまうことがありますが、看護師の場合はそれが患者さんを危険にさらしてしまうことも。ミスができないという緊張感のなか仕事をすることで、精神的に疲れが溜まる看護師も少なくありません。
「看護師には、知識に基づいた看護を実践し、患者の権利の擁護者としての責任」
宮脇 美保子「看護者の責任ー誰に対して責任を負うのかー(44p)」より引用
看護師には、上記のような役割と責任があります。看護師は患者さんを人として尊重し、その人の人生を支援するという視点でケアを行うため、ケアの仕方や関わり方、声かけ1つにも気をつかうことが求められるでしょう。
患者さんの看取りを行うこともあり、人生の最期に立ち会う責任の重さに、つらくなる看護師もいるようです。
「2022 年看護職員の労働実態調査(7p)」によると、医療・看護事故が続く大きな原因について「慢性的な人手不足による現場の忙しさ」が8割を超えています。業界全体で人手不足の状態にある看護師は、1人ひとりにかかる負担や責任が大きくなっているようです。
人手が足りず忙しい現場では、余計にミスをしないように神経を尖らせる必要があり、責任の重さに疲弊してしまう看護師もいます。
▼関連記事
「転倒・転落は看護師の責任でしょうか?」決して看過できない、ある裁判のケースで問題点を洗い出す『ナースが物申す』【第85回】
インシデントって全部看護師の責任?レポートを書く本来の目的を熱く語ります!
この項では、看護師が責任の重さに悩んだときの対処法について解説します。心が疲れてしまい看護師を辞めようか迷っている方は、まず以下の方法を試してみてください。
仕事のことで悩んだら、信頼できる上司や先輩、同僚に相談してみましょう。1人で抱え込まず、気持ちを打ち明けて誰かに聞いてもらうことが大切です。
看護師の責任の重さが悩みの理由なら、同じ職業に就いている同僚から共感を得られる部分もあるはず。看護師経験が自分より長い上司や先輩なら、看護への向き合い方や気持ちの整理の仕方といったアドバイスをもらえるかもしれません。
責任の重さで精神的につらくなっている看護師は、上司に相談して1度休職することも考えてみてください。悩みにとらわれているときは、前向きな判断が難しくなるものです。退職という大切な決断を急がず、いったん心身を休めてからこれからの方針を決めることをおすすめします。
責任の重さに悩み看護師を辞めたいと思っている方は、異動や転職で働く環境を変える選択肢も検討してみてください。悩みの原因は、現在の職場の忙しさや個人にかかる負担、看護内容にあるかもしれません。職場を変えることで、自分らしく看護師として働ける道もあるはずです。
心身が疲れてしまっている看護師は、正職員からパート職員になるというように雇用形態を変えてみるのも手です。
看護師を続けていくのがつらいと考えている方は、資格や看護経験を活かせる仕事へ転職する道もあります。看護経験を活かして転職できる仕事の例は、以下のとおりです。
全くの未経験から他職種へ転職することは、業界ごとの文化のギャップや給料水準が下がる可能性があるという懸念点もあります。看護師の責任という肩の荷を降ろしたい方は、看護経験を活かせる仕事へ転職することも視野に入れてみてください。
▼関連記事
もう耐えられないかも…看護師を続けることに限界を感じてしまった時の解決策は?
ここでは、看護師の責任の重さに悩んで退職した看護師さんが、「レバウェル看護」に相談して自分らしく働ける職場に転職した体験談をご紹介します。
転職活動中のOさんは「落ち着いて働ける職場」を探して「レバウェル看護」に相談しましたが、キャリアアドバイザーが提案する求人ではどれも決めきれない様子でした。急性期病院で2年、療養病院で1年、老人ホームで半年の勤務経験があるOさん。実は、これまで働いてきた職場で忙しい環境のなか、ミスが続いたり、患者さんの転倒事故や急変対応の遅れが起きてしまったりした経験があるといいます。ミスや対応の遅れにショックを受けて自信を失くしたOさんは、再度転職して看護師の仕事をするのが怖いと悩んでいたのでした。
そこでキャリアアドバイザーは、健康レベルの高い方を対象とするデイサービス施設を紹介します。それでも看護業務への不安を拭えない様子を受け止め、Oさんにある提案をしました。
▼続きはこちらから
仕事のミスが怖い…自信をなくしていた看護師の転職を成功させた提案とは?
Kさんは、かつて新卒で入った総合病院の3次救急で頑張っていた看護師さんでした。しかし、忙しない救急の現場では患者さんの死に直面することもあり、救えなかったことに心を痛め次第に体調を崩してしまったといいます。その職場を退職した後は、看護を離れ飲食店で働いていたKさん。お客さんとの交流のなかで看護師時代の患者さんとの交流を思い出し、看護の仕事に復職するか迷って「レバウェル看護」に相談しました。働いている飲食店と、まずは掛け持ちする形でできる看護師求人を紹介して欲しいというKさん。詳しく希望を聞いてみると、訪問看護をしてみたい気持ちがあるとのことです。キャリアアドバイザーは、Kさんの希望と前向きな気持ちと、反対に訪問看護でも人の死に直面するかもしれない不安を受け止めて、丁寧にやり取りを重ねました。
▼続きはこちらから
患者さんの死と向き合うのが怖い…悩みながら看護師に復職するまでの道のり
この項では、責任が重い看護師の仕事を辞めたいと考える方におすすめの、心身に余裕を持って働きやすい職場を紹介します。
健診(検診)センターで働く看護師は、健康診断で来院した方の案内や検査の補助を行います。基本的に健康な方を対象とするので、精神的なプレッシャーは比較的感じにくいでしょう。ただし、血液検査を実施するために、看護師は採血を行う機会が多めです。採血が苦手な看護師は注意しましょう。
患者さんの命に関わるような処置が少ない診療科へ転職するのも1つの手です。眼科・皮膚科・耳鼻科といった診療科や美容クリニックでは、命に関わる重篤な症状への対応を行うことはあまりなく、手術があっても日帰りがほとんどという特徴があります。
また、看護師の業務内容も、患者さんの案内や説明、診療の補助が基本なので、心身に無理なく働きやすい職場です。
▶「眼科」の看護師求人一覧はこちら
▶「皮膚科」の看護師求人一覧はこちら
▶「美容外科」の看護師求人一覧はこちら
▶「美容皮膚科」の看護師求人一覧はこちら
看護師が活躍する場は、病院だけに留まりません。利用者の健康管理やケガ・体調不良時の対応を主な役割として、高齢者施設や保育所で働く看護師もいます。それぞれの施設の特徴や看護の対象によって行う看護業務は異なるため、転職を考える際は下調べが必要です。
心身の負担が少なめな職場で働きたい方は、高齢者施設なら通所のデイサービス等を選ぶことをおすすめします。
産業看護師とは、比較的大規模な一般企業にある医務室等に所属して働く仕事になります。社員の健康診断や健康推進のための取り組みをはじめ、メンタルヘルスのケアを行うのも産業看護師の役割です。
産業看護師の人数は職場につき1~2名ほどで、医務室を有する会社も多くはないため、求人の数は少なめの傾向になっています。産業看護師に転職を希望する方は、こまめに求人情報をチェックするようにしましょう。
▼関連記事
看護師が命に関わらない仕事に就いても大丈夫!病院以外を含む転職先10選
「看護職損害賠償責任保険」とは、看護師がより自立した専門職として独自の業務を行う場が拡大し、負う責任やリスクが増大したことに伴って創設された保険制度です。看護職が法的責任に問われたり、医療事故が発生したりしたときの補償や加入者へのサポート機能があります。
レバウェル看護【公式】Instagram (@levwell_kango)では、「看護職損害賠償責任保険」に関するアンケートを行いました。結果は以下のとおりです。
| 「看護職損害賠償責任保険」に入ってる? | 割合(総票数:480票) |
| 個人で加入してる! | 28% |
| 勤務先が加入してる! | 17% |
| 加入していない | 55% |
参照:レバウェル看護【公式】Instagram (@levwell_kango)
「看護職損害賠償責任保険」に加入している人としていない人の割合は、おおよそ半々でした。加入している人のなかには「勤務先が加入している」という回答も17%あり、職場がリスクマネジメントとして活用している例もあるようです。
以下は「看護職損害賠償責任保険」に入っている看護師さんから寄せられた、加入した理由をまとめたものになります。
・職場で勧められた!
https://www.instagram.com/levwell_kango/
・万が一事故を起こして訴えられてしまった時に、助けてもらえるから
・看護協会に加入しているから。自分を守るためにも、もしものときに備えて保険に入った
・患者さんの義歯や補聴器など高価なものの破損時にも使用できる。(保険の使用経験なし)
・医療事故はないに越したことはないけど、もしも!の保険で。人間「絶対」はないから
「看護職損害賠償責任保険」への加入の有無はそれぞれですが、責任の重い看護師の仕事に従事する方は加入しておくことで、もしもの際の安心材料になるかもしれません。
▼関連記事
看護師の賠償責任保険とは?気になる補償内容や比較したいポイントを紹介
ここでは、看護師の責任の重さに悩む方のよくある疑問に、Q&A形式でお答えします。
責任が重い看護師の仕事に疲れてしまったら、1度立ち止まって休職や転職することを検討してみましょう。患者さんや病院・職場のために頑張り続けて、いつからか自分を追い込んでいるかもしれません。悩んでいる看護師さんは「もう耐えられないかも…看護師を続けることに限界を感じてしまった時の解決策は?」の記事も参考にしてみてください。
看護師を辞めて違う職種に就くことには、メリットとデメリット両面があります。看護師の仕事を辞めて心身の負担やプレッシャーから解放される一方で、給与面は下がる可能性も。看護師を辞めようか迷っている方は、「看護師を辞めてよかったことは?」の記事もご覧ください。
ベテラン看護師になると管理業務をまかされたり、役職に就いたりして、仕事の責任はさらに重くなります。40代の看護師で経験が豊富な人であれば、医療機関以外で比較的穏やかな働き方ができる職場への転職もおすすめです。転職を考える方は「40代看護師の転職は難しい?失敗を避けるコツやおすすめの職場・求人を解説」の記事も参考にしてみてください。
看護師には、患者さんが平等で安全な医療を受けられるよう看護を行うという役割があります。患者さんの権利や尊厳を守り、人の命や健康に関わる看護師は、仕事の責任が重いと感じやすいでしょう。責任の重さで気持ちがつらくなったときは、同僚や上司に相談し、悩みを打ち明けてみてください。同じ看護師として、悩みを共感されるだけでも気持ちがかるくなるかもしれません。また、責任が重いという看護師の悩みは、職場環境や看護内容による場合も。看護師を辞めたいと感じる方は、転職して働く環境を変えてみるのもおすすめです。
「看護師を続けるか迷っている」「働き方について相談したい」という方は、「レバウェル看護」に相談してみませんか?「レバウェル看護」は、看護師に特化した転職支援サービスです。
キャリアアドバイザーが、現在の状況や悩みをヒアリングし、キャリアプランのアドバイスやあなたの希望の働き方に合う求人の提案をいたします。相談のみの利用もでき、初回の電話相談後はLINEやメールで好きなときにやり取りが可能です。
「仕事のことで悩んでいる」という看護師さんは、「レバウェル看護」にぜひご相談ください。
記事の制作について
「レバウェル看護 看護師さん向けお役立ち情報」では、
記事の制作・公開にあたってのポリシーを定めています。
詳細は下記よりご確認いただけます。
キャリア
働く場所
選考対策
資格
その他
読みもの
連載