
看護師のボーナスの平均額がいくらなのか気になっている方もいるのではないでしょうか。本記事では、看護師のボーナス年間平均額をはじめ、全職種や勤続年数、年齢などからボーナス額を比較しています。そのほか、看護師のボーナスの支給事情や支給されないケース、今よりも高いボーナスを目指しやすい転職のコツも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
厚生労働省の「令和7年賃金構造基本統計調査」によると、看護師のボーナス支給額の平均は、85万6,400円でした。ボーナス平均額は基本的に冬と夏を合わせた額で、一般的にボーナスは基本給の2〜4ヶ月分と言われています。
| 区分 | 年間賞与その他特別給与額 |
| 男女計 | 85万6,400円 |
| 男性 | 89万2,800円 |
| 女性 | 85万1,600円 |
参照:政府統計の総合窓口(e-Stat)「令和7年賃金構造基本統計調査 / 職種(小分類)別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)」
また、ボーナスの支給額は、勤務先の規模や給与水準、手当の内容、夜勤の有無などにより差が生じるでしょう。
看護師のボーナス手取り額は、平均的に60~69万円程度とされます。支給額に対して約7~8割ほどになるのが一般的で、所得税や社会保険料が差し引かれるためです。年収を計算する際は、額面と実際に受け取る額に差が出る点を理解しておくことが大切でしょう。
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ボーナスは勤続年数や年齢、施設規模や都道府県別でも変動します。ここでは状況別にボーナスの相場をまとめました。
厚生労働省の「令和7年賃金構造基本統計調査」によると、看護師と全職種の平均ボーナスの差は以下のとおりです。
| 職種 | 年間平均ボーナス額 |
| 看護師 | 85万6,400円 |
| 全職種 | 100万9,600円 |
参照:政府統計の総合窓口(e-Stat)「令和7年賃金構造基本統計調査 / 一般労働者 産業大分類 / 学歴、年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額」
看護師のボーナス額は、全職種に比べるとやや低めの傾向にあります。全職種の平均額は100万9,600円で、看護師を上回る水準です。一般企業では、業績や利益に応じて支給額が増減しやすい一方で、看護師の給与体系は安定しているため、ボーナス額も変動しにくいことが影響しているかもしれません。
厚生労働省の「令和7年賃金構造基本統計調査」によると、医療関係の職種別平均ボーナスの差は以下のとおりです。
| 職種 | 年間平均ボーナス額 |
| 看護師 | 85万6,400円 |
| 助産師 | 98万8,200円 |
| 保健師 | 118万1,800円 |
| 准看護師 | 63万6,800円 |
参照:政府統計の総合窓口(e-Stat)「令和7年賃金構造基本統計調査 / 一般労働者 職種 / 職種(小分類)別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)」
看護関係職種の中では助産師が「118万1,800円」で、一番ボーナス額が高いことが分かります。一方で、准看護師は業務範囲が限られていることもあり、国家資格である正看護師より低めです。医療関係の職種のボーナスは、仕事内容の違いが支給額に影響していると考えられます。
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厚生労働省の「令和7年賃金構造基本統計調査」では経験年数別の平均ボーナスは以下のとおりです。
| 勤続年数 | 年間平均ボーナス額 |
| 0年 | 11万4,100円 |
| 1~4年 | 77万8,800円 |
| 5~9年 | 80万1,400円 |
| 10~14年 | 81万2,600円 |
| 15年以上 | 100万7,700円 |
参照:政府統計の総合窓口(e-Stat)「令和7年賃金構造基本統計調査 / 職種(小分類) / 性、経験年数階級別所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)」
看護師1年目(勤続年数0年目)は基本的に入社したばかりなので、支給額が低い傾向にあります。とはいえ、夏と比べると冬のボーナスは上がるかもしれません。2年目(勤続年数1年目)以降は基本給が上がることも影響し、1年目と比較して大幅に増えるでしょう。
厚生労働省の「令和7年賃金構造基本統計調査」によると、年齢別の平均ボーナスは以下のとおりです。
| 年齢 | 年間平均ボーナス額 |
| 20~24歳 | 52万9,000円 |
| 25~29歳 | 79万2,100円 |
| 30~34歳 | 73万5,200円 |
| 35~39歳 | 87万7,000円 |
| 40~44歳 | 98万5,000円 |
| 45~49歳 | 96万7,800円 |
| 50~54歳 | 103万8,200円 |
| 55~59歳 | 101万9,300円 |
| 60~64歳 | 70万9,900円 |
| 65~70歳 | 54万0,900円 |
| 70歳~ | 34万7,500円 |
参照:政府統計の総合窓口(e-Stat)「令和7年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種 / 職種(小分類)、年齢階級、経験年数階級別所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)」
年齢別にみると、50~54歳がボーナス支給額のピークになっています。一方で、看護師1年目を含む20代前半は新卒看護師が含まれるため、ボーナスの支給額は全体的に少なめの傾向です。しかし、20代後半から年齢や経験を重ねるごとに賞与は増えていきます。
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厚生労働省の「令和7年賃金構造基本統計調査」によると施設規模別の平均ボーナスは以下のとおりです。
| 規模 | 年間平均ボーナス額 |
| 1,000人以上 | 105万7,100円 |
| 100~999人 | 77万400円 |
| 10~99人 | 62万4,200円 |
参照:政府統計の総合窓口(e-Stat)「令和7年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種 / 職種(小分類)別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)」
1,000人以上の規模の大きな病院と、10~99人規模の病院では年間で約43万円の差があります。規模の大きな病院は給与水準が高い傾向にあり、ボーナスも好待遇が期待できるかもしれません。
厚生労働省の「令和7年賃金構造基本統計調査」によると、年間賞与額上位5位の都道府県の平均ボーナスは以下のとおりです。
| 順位 | 都道府県 | 年間平均ボーナス額 |
| 1位 | 栃木県 | 115万4,600円 |
| 2位 | 滋賀県 | 112万4,200円 |
| 3位 | 福井県 | 106万7,900円 |
| 4位 | 愛知県 | 100万4,000円 |
| 5位 | 岡山県 | 99万900円 |
参照:政府統計の総合窓口(e-Stat)「令和7年賃金構造基本統計調査 / 一般労働者/都道府県別」
全国的にみて、一番平均ボーナスが高いのは栃木県だと分かります。次いで滋賀県、福井県と続き、地方でボーナスの高い地域が多くみられるのも特徴です。人材確保のために待遇を手厚くするケースもあり、地方ほどボーナスが高くなる場合もあります。
ここでは、2024年3月時点レバウェル看護独自の調査による看護師のボーナス事情についてまとめました。なお、データは2024年3月調査時点のものであり、月給やボーナスは転職時期や入職タイミングによっても異なります。
施設形態別の平均ボーナスの差は以下のとおりです。
| 施設形態 | ボーナス支給額 |
| 病院 | 77万6,162円 |
| 介護施設 | 71万5,899円 |
| 訪問看護 | 62万円 |
| クリニック | 50万5,450円 |
施設形態別でみた場合、病院に勤める看護師のボーナスが一番高いことがうかがえます。また、施設形態の中でクリニックのボーナスが低めの理由として、運営規模はもちろん、入院機能の有無などにより差が出るためです。看護師の夜勤やオンコールのある職場の場合、給与にも反映されやすく、ボーナスも高くなる可能性があります。
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病院種別の平均ボーナスの差は以下のとおりです。
| 病院の種類 | ボーナス支給額 |
| 大学病院 | 105万5,282円 |
| 国立病院・公立病院・公的病院 | 87万6,404円 |
| 精神病院 | 84万3,000円 |
| 一般急性期病院 | 72万5,338円 |
| 回復期リハビリテーション病院 | 71万8,000円 |
| ケアミックス病院 | 68万3,601円 |
| 療養型病院 | 60万3,500円 |
病院の種類別にみた場合、中でもボーナス支給額が高いのは大学病院です。施設規模が大きいほどボーナスも高い傾向にあるため、国立・公立・公的病院もボーナス額は高い傾向にあります。また、規模の大きな病院では重症度や緊急度の高い患者さんの受け入れが多いことから、診療報酬が上がります。そのため、病院の収入源が増えることで職員の給料にも反映され、結果としてボーナス額も高まる傾向にあるでしょう。
配属先別の平均ボーナスの差は以下のとおりです。
| 配属先 | ボーナス支給額 |
| 病棟 | 77万0,066円 |
| 集中治療室 | 94万1,428円 |
| 手術室 | 84万7,500円 |
| 救急 | 80万3,987円 |
| 透析 | 79万8,424円 |
| 外来 | 65万8,750円 |
最もボーナスの高い配属先は、集中治療室で約94万円という結果です。外来との差は約31万円あります。高度な管理や緊急対応を要する配属先は専門性が評価されやすく、支給額に反映される傾向にあります。また、患者さんの重症度や業務負担の違いも、ボーナス額の差につながる要因でしょう。
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勤務形態別の平均ボーナスの差は以下のとおりです。
| 勤務形態 | ボーナス支給額 |
| 夜勤あり | 79万540円 |
| 夜勤専従 | 77万3,333円 |
| 日勤のみ | 62万9,580円 |
最もボーナス額が高いのは夜勤ありの看護師で、約79万円です。夜勤専従は、月額の給料が夜勤手当により高い傾向にあります。しかし、ボーナスは基本給で査定されることが多いこともあり、交替制勤務と大きな差はありません。
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看護師にボーナスが支給される際には、いくつかのルールがあります。ここでは、主に2つのボーナス事情を紹介します。
看護師のボーナスは「何ヶ月分支給されるのか」気になる方もいるのではないでしょうか。一般的には、基本給の2~4ヶ月分程度が目安とされ、夏と冬の年2回に分けて支給されるケースが多いです。夏は上半期の勤務評価、冬は年間の評価が反映される傾向にあります。また、冬は勤務先の決算のタイミングや業績見通しの関係で、夏より高めの可能性があります。
ボーナスの支給額は、各職場で定められた査定基準に準じて決まります。たとえば、勤務態度や業務への貢献度、評価期間中の実績などが総合的に判断され、個人ごとに金額が変動する場合があります。さらに、遅刻や欠勤の有無、保有資格、チームへの協力度といった点も評価対象とするケースも多いでしょう。そのため、同じ職場でも支給額に差が出やすく、日々の業務への姿勢や取り組みが大切なポイントになります。
看護師でもボーナスが貰えないパターンはいくつかあります。ここでは、それぞれの状況についてまとめました。
新人看護師の場合は査定期間を満たしていないため、ボーナスが全額支給されない可能性があります。なお、多くの職場では査定期間が設けられているケースが一般的です。たとえば、4月入職の方の夏季賞与は減額もしくは支給なしになるケースもあり、満額支給は最低6ヶ月以上の継続勤務が必要な職場もあります。
派遣やパートとして非常勤で勤務している場合も、ボーナスが支給されないケースがみられます。これらの雇用形態は時給制が中心で、法律上ボーナス支給の義務もないため、支給対象外になることが多いでしょう。
支給がある場合でも、正規雇用の平均より少ない金額の寸志が一般的です。扶養内勤務など、条件によりボーナス上限が設けられる可能性があるため、事前に求人票や就業規則を確認するのが望ましいでしょう。
産休や育休、傷病などによる休職期間中は、通常ボーナスは支給されず給与も発生しません。休職中は代わりに、育児休業手当や傷病手当金が支給されることが多いです。業務実績が評価されにくく、ボーナス対象から除外されるためだと考えられます。
個人経営の病院やクリニックでは、経営業況によりボーナス支給がない場合があります。小規模な運営の場合、利益状況の影響を受けやすく、支給額にもばらつきあるでしょう。なお、個人のスキルや経験がボーナス額に影響し、均一な支給は難しい可能性があります。
勤務先の業績が芳しくない場合は、減額やボーナスが支給されないことがあります。ボーナスは利益状況に左右されるため、収益が伸び悩んでしまうと、支給原資の確保は難しいでしょう。
なお、一時的な悪化なら次回は支給される可能性もありますが、長期的な不振は昇給にも影響する可能性もあります。特に、経営が芳しくない場合では、将来的な収入減少も懸念されるため、事前に経営状況や規定を確認しておくことが大切です。
ボーナス支給日に在籍していない場合、支給対象外となる可能性が高いでしょう。就業規則により、退職時期がボーナス支給に影響するため、退職するタイミングを考えることが必要です。在籍期間が短い場合、満額支給が難しいケースもあるため、まずは就業規則を確認してみてください。
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ボーナスが高い病院を選ぶためには、規模の大きな病院への転職や入職時期、転職エージェントの活用など、いくつかのコツがあります。ここでは、それぞれ詳しく説明します。
応募前に、求人票だけでなくボーナスの支給実績の有無を調べるのもおすすめです。たとえば、就業規則や過去の支給状況などを確認することで、実態をつかみやすくなります。また、入社後のギャップを防ぐためにも、口コミサイトを参考にするのも一つの手です。
大学病院や公立・国立病院などの規模の大きな病院は、施設の規模に応じて賞与額が高い傾向にあります。重症患者を多く受け入れているため、専門性が求められる一方で、その分の待遇は充実しているでしょう。また、従業員が多いと、安定したボーナス支給の仕組みが整っている可能性が高いかもしれません。
春(3~4月)と秋(9~10月)は退職者が多く、好条件の求人が出やすい時期です。春は新年度の人員補充、秋は決算後の経営方針転換で待遇が改善される可能性があります。そのため、転職時期を戦略的に選ぶことで、給与交渉もしやすく、好条件を引き出せるかもしれません。
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ここでは看護師のボーナスに関するよくある質問に対してQ&A方式で回答します。
ボーナスの使い道として、奨学金の返済や生活費の補填、貯蓄にあてるほか、旅行や趣味などの自分へのご褒美に使うケースも多くみられます。また、住宅ローンや教育費といった、将来の支出に備えた支出に回す選択肢もあり、使い道はさまざまです。計画的にボーナスを使うことで、生活の安定と満足度の両立につながるでしょう。
前述したように、全職種でみた場合、看護師のボーナスは平均よりも低いのが現状です。しかし、年収でみると基本給以外の夜勤手当や各種手当なども支給されるため、一概に収入が少ないとは判断しにくいです。勤務先や働き方によって差がありますが、年収全体でみると安定した額を保てるでしょう。
看護師のボーナスの平均は85万6,400円ですが、経験年数や年齢、都道府県によってボーナス額は変動します。より高収入を狙うなら規模の大きな病院や、ボーナス以外の全体の年収を確認しておきましょう。
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