公務員看護師の平均年収は?民間病院との給与体系の違いやメリットも解説

看護師 公務員 年収 に対する記事の画像

「公務員看護師の年収はどのくらい?」と気になっている方もいるかもしれません。公務員として働く看護師の年収相場は、看護師全体の中では高めです。この記事では、公務員看護師の平均年収を、民間の病院で働く看護師との比較とともに紹介します。公務員看護師の給与体系や新卒・勤続10年の場合の給与にもふれているので、参考にしてみてください。

※1※2 調査方法:インターネット調査/調査期間:2024年2月7日~2月13日/調査概要:「看護師転職サイト」を対象としたユーザー満足度調査/調査対象:男女、全国、看護師・准看護師資格保有者かつ対象看護師転職サイト利用経験者、20~29歳 107s(※1)、20~34歳 175s(※2)/調査実施:株式会社エクスクリエ/比較対象サービス:「看護師転職サイト」主要10サービス(専用サイトのあるサービスのみ・求人結果の表示ページは除く)

公務員看護師の平均年収は約510万円

公務員看護師とは、国立・公立の病院や機関で働く看護師のことです。レバウェル看護の独自調査(2024年3月)によると、国立・公立病院で勤務する看護師の平均月給は35万2,016円、平均ボーナスは87万6,404円となっています。

平均月給平均ボーナス平均年収
(月給×12+ボーナス)
35万2,016円87万6,404円510万596円

参照:レバウェル看護の独自調査(2024年3月)

上記のように月給×12+ボーナスで計算すると、国立・公立病院で働く看護師の平均年収は約510万円でした。公務員看護師の平均年収は、勤務する職場の種別・規模や勤続年数によっても異なるため、こちらの数値は参考としておさえましょう。

▼関連記事
公務員看護師とは?民間との違いや年収、メリット・デメリットを解説

\ 今の病院で満足していますか? /

公務員看護師の働き方・なる方法

公務員看護師には、「国家公務員」「地方公務員」「準公務員(みなし公務員)」の3つがあります。仕事内容は基本的に民間の看護師と変わりませんが、待遇や給与体系が公務員に準ずるものになるのが特徴です。
公務員看護師になるには、職場ごとの採用試験(小論文試験や面接試験など)を通過する必要があります。一般の公務員と異なり、公務員試験は受験しません。

公務員・準公務員として働く看護師の年収は高い?

公務員(準公務員)として働く看護師の年収は、高いほうなのか疑問に思う方もいるかもしれません。ここでは、レバウェル看護の独自調査(2024年3月)をもとに、国立・公立病院に勤務する看護師とほかの職場の看護師を比較します。

看護師の中でも高水準

以下は、国立・公立病院の看護師と看護師全体とを、平均月収・ボーナス・年収をまとめて比較したものです。

平均月給平均ボーナス平均年収
(月給×12+ボーナス)
国立・公立病院の看護師35万2,016円87万6,404円510万596円
看護師全体32万9,817円77万4,069円473万1,873円
病院勤務の看護師全体33万2,482円77万6,162円476万5,946円

参照:レバウェル看護の独自調査(2024年3月)

公務員(準公務員)の年収は、看護師全体の平均値よりも40万円ほど高いことが分かります。ボーナスの支給額が比較的高めで、年収水準が引き上げられている点が特徴です。

ほかの病院と比較すると国公立病院の看護師は年収が高め

次に、国公立病院で働く公務員(準公務員)看護師の平均年収は、ほかの病院で働く看護師とどのくらい違うのか見ていきます。以下は、病院の種別で比較した看護師の平均月給・ボーナス・年収をまとめたものです。

看護師の勤務先平均月給平均ボーナス平均年収
(月給×12+ボーナス)
国立・公立病院35万2,016円87万6,404円510万596円
大学病院35万9,575円105万5,282円537万182円
一般急性期病院34万2,783円72万5,338円483万8,734円
療養型病院28万5,084円60万3,500円402万4,508円
回復期リハビリ病院31万7,098円71万8,000円452万3,176円
ケアミックス病院32万6,961円68万3,601円460万7,133円
精神科病院28万8,125円84万3,000円430万500円

参照:レバウェル看護の独自調査(2024年3月)

病院の種別ごとに比較すると、平均年収が最も高いのが大学病院の看護師で約537万円、次いで国立・公立病院の看護師で約510万円でした。看護師の平均年収は、大規模な病院ほど高い傾向にあると言われています。

ボーナスの水準が目立って高めな大学病院よりは低いものの、国公立病院で働く公務員(準公務員)看護師は、病院看護師の中では高年収です。

▶高給与の看護師求人一覧はこちら

▼関連記事
看護師の生涯年収はいくら?保健師・助産師との比較、給料アップの方法も

\ 高給与の非公開求人多数! /

公務員看護師の給与は経験10年でどれくらい上がる?

この項では、日本看護協会の「2025年病院看護実態調査報告書(p106~110)」をもとに、国立・公立病院に勤務する新卒看護師と、勤続10年の看護師(31~32歳・非管理職)の平均給与を見ていきます。

新卒と10年目の国家公務員看護師の平均給与

以下は、国立病院で働く新卒看護師と勤続10年の看護師の、平均基本給与額・平均税込給与総額です。

国立の病院に勤務平均基本給与額平均税込給与総額
新卒(高卒+3年課程)の看護師22万9,122円29万8,682円
新卒(大卒)の看護師23万6,166円30万8,099円
勤続10年(非管理職)の看護師27万2,456円36万2,027円

参照:日本看護協会「2025年病院看護実態調査報告書(p106~110)」
※ 税込給与総額には、通勤手当、住宅手当、家族手当、夜勤手当、当直手当、看護職員処遇改善等事業に基づく手当等を含む。(時間外勤務の手当及び新型コロナウイルス感染症に係る危険手当等は除く)

国立病院に勤務する新卒看護師と勤続10年目の看護師を比較してみると、平均基本給与額で約4万3,000円、平均税込給与総額で約6万3,000円の差があります。

新卒と10年目の地方公務員看護師の平均給与

公立病院で働く新卒看護師と勤続10年の看護師の、平均基本給与額・平均税込給与総額は以下のとおりです。

公立の病院に勤務平均基本給与額平均税込給与総額
新卒(高卒+3年課程)の看護師24万5,695円30万6,257円
新卒(大卒)の看護師25万1,512円31万4,685円
勤続10年(非管理職)の看護師28万8,641円36万8,081円

参照:日本看護協会「2025年病院看護実態調査報告書(p106~110)」
※ 税込給与総額には、通勤手当、住宅手当、家族手当、夜勤手当、当直手当、看護職員処遇改善等事業に基づく手当等を含む。(時間外勤務の手当及び新型コロナウイルス感染症に係る危険手当等は除く)

公立病院で働く新卒看護師と勤続10年目の看護師を比較してみると、平均基本給与額で約4万3,000円、平均税込給与総額で約6万2,000円の差があります。

国立病院と公立病院の看護師はともに、勤務年数10年で基本給与が約4万円、手当を含む税込給与総額が約6万円ほどアップすると考えられるでしょう。民間の医療法人の病院よりも、国公立の病院のほうが看護師の昇給額は高い傾向にあると言われています。

出典
日本看護協会「2025年病院看護実態調査」2026年(2026年6月26日参照)

▼関連記事
看護師の年収を年齢別に紹介!職種別・性別の比較や給料アップの方法も解説

公務員看護師の年収の決まり方・民間との違い

公務員看護師の場合、給与は国家公務員・地方公務員それぞれの給料体系に準じて決定されます。民間の病院や施設とは異なる部分もあるため、確認してみましょう。

「俸給表」「給料表」をもとに給与が決定される

国家公務員の看護師は「医療職俸給表(三)」に基づいて、地方公務員の看護師は「地方公務員の給料表の仕組み」をもとに地方自治体がそれぞれ決定します。
公務員看護師の給与体系には「級」と「号」という基準があり、級は職位・役職に、号は勤続年数に応じて上がるという仕組みです。以下は、公務員看護師の給与体系に適用される「級」の目安になります。

  • 1級:准看護師
  • 2級:非管理職の看護師、保健師、助産師
  • 3級:副看護師長
  • 4級:看護師長
  • 5級以上:看護部長

非管理職の公務員看護師は2級に該当します。「級」は昇進すると上がっていきますが、同じ役職でも職場の規模によって級が異なる場合も。
「級」を上げるのは簡単ではありませんが、勤続年数を重ねるごとに「号」が上がるため、長く勤務すれば年収はアップしていく傾向です。

「期末手当」「勤勉手当」がボーナスに相当する

人事院の「国家公務員の諸手当の概要(p2)」によると、公務員看護師のボーナスに相当する手当は「期末手当」と「勤勉手当」があります。以下に、それぞれの手当の内容をまとめました。

  • 期末手当~「民間における賞与等のうち一定率(額)分に相当する手当として6月1日及び12月1日に在職する職員等に支給」
  • 勤勉手当~「民間における賞与等のうち考課査定分に相当する手当として6月1日及び12月1日に在職する職員等に勤務成績に応じて支給」

期末手当と勤勉手当は、民間のボーナスと同じく年2回(6月と12月)支給されることになっています。地方公務員の場合、手当はそれぞれの自治体の規定に沿って支給されますが、この規定も基本的に国家公務員の手当基準に則っているようです。

「夜勤手当」は少なめの傾向にある

日本看護協会の「2024年度看護職員の賃金に関する実態調査報告書(p70~72)」によると、国立病院と公立病院それぞれの、看護師に支給される1回あたりの平均夜勤手当額は、以下のとおりです。

設置主体3交替制・準夜勤3交替制・深夜勤2交替制
国立3,886円4,970円9,769円
公立3,859円4,658円9,048円
全体4,567円5,715円1万1,815円

参照:日本看護協会「2024年度看護職員の賃金に関する実態調査報告書(p70~72)」

1回当たりの平均夜勤手当額は、国立と公立で大きな差はありません。また、国立・公立の病院は、3交替制の場合は700〜800円ほど、2交替制の場合は2,000円ほど、全体の平均と比べて一回当たりの夜勤手当額が低くなっています。公務員看護師の夜勤手当支給額は少なめだといえるでしょう。

出典
人事院「国家公務員の給与制度の概要」(2026年6月26日参照)
総務省「地方公務員の給与の体系と給与決定の仕組み」(2026年6月26日参照)
日本看護協会「看護職員の処遇改善に向けて」(2026年6月26日参照)
\ 今の職場に満足していますか? /

看護師が公務員として働く年収面のメリット

看護師が公務員として勤務する年収面のメリットは、「経験年数を重ねると昇給しやすい」「福利厚生が充実している」などがあります。

勤務年数を重ねるごとに昇給する傾向にある

記事内の「公務員看護師の年収の決まり方・民間との違い」で解説したように、公務員看護師は勤続年数に応じて昇給する仕組みになっているため、長く働けば高年収を目指せるというメリットがあります。同じ職場で長く安定して勤め、長い目で高水準の年収を叶えたい場合は、公務員看護師が向いているでしょう。

福利厚生が充実していて経済的な安定を得やすい

公立病院・国立病院は、福利厚生が充実している傾向にあります。そのため、公務員看護師は、経済的な不安が少なく自分に合う働き方がしやすいでしょう。給与水準が保証されている中で、休みも確保されているためワーク・ライフ・バランスも整いやすいといえます。

▶研修充実の看護師求人一覧はこちら
▶年間休日120日以上の看護師求人一覧はこちら

▼関連記事
準公務員看護師とは?活躍できる職場やメリット・デメリット、給料を解説

\ 働き方について相談できます /

看護師が公務員として働く年収面のデメリット

看護師が公務員として勤務する場合の年収面のデメリットは、「経験年数が浅いうちの給与は民間と大差ない」「雇用保険に加入できないといった制限がある」などです。

新人のうちの給与は民間病院と大差がない

日本看護協会の「2025年病院看護実態調査報告書(p106~110)」によると、病院看護師の平均初任給(税込給与月額)は28~29万円で、公務員看護師の相場との差は1~2万円ほどです。夜勤手当の支給額が低めなので、基本給が上がるまでは思ったより低いと感じるかもしれません。公務員看護師の年収は、賞与の支給額で引き上がっている側面もあります。

副業禁止や雇用保険に加入できないなどの制限がある

公務員看護師(準公務員は含まない)は、雇用保険に加入できないため、退職後に失業手当が受給できないことも注意が必要です。副業は基本的に禁止という点も、人によってはデメリットと感じることもあるでしょう。公務員として働く看護師への転職に関心がある方は、レバウェル看護の「国公立病院・公的病院で働く看護師さんのキャリア図鑑」も、キャリアプランの参考にしてみてください。

公務員看護師の年収に関するよくある質問

ここでは、公務員看護師の年収が気になる方からのよくある質問について、Q&A形式でお答えします。

地方公務員の看護師の年収はどのくらい?

地方公務員として働く看護師の年収相場は、400〜500万円ほどだとされています。勤続年数に応じて昇給するため、経験が浅いうちはそれほど高くありません。長く勤めれば高年収も期待できるでしょう。福利厚生やボーナス面が充実しているため、安定した働き方を望む人に公務員看護師の仕事はおすすめです。

公務員看護師は年収1,000万円に届きますか?

公務員看護師は、長く務めることや役職につくことで給与がアップするため、同じ職場で経験を重ねていけば、高年収を目指せる可能性はあります。年収1,000万円を超えるのは難しくても、700万円ほどなら目指せるかもしれません。詳しくは、「看護師は年収700万に到達できる?高収入が期待できる働き方や職種」の記事を参考にしてみてください。

給料面で考えると公務員看護師と民間の看護師はどっちがいい?

公務員看護師の年収相場は高めですが、大規模な病院や大学病院の看護師であれば民間のほうが高年収のケースもあります。公務員看護師の年収は勤続年数と比例して上がるため、長く働き続けなければ給与面のメリットを感じにくい場合も。長く勤め続けたい安定志向の人は公務員看護師、さまざまな職場や診療科で経験を積みたい人は民間が向いているかもしれません。

まとめ

レバウェル看護の独自調査(2024年3月)によると、国立・公立病院で働く看護師(公務員・準公務員看護師)の平均年収は約510万円です。同調査の看護師全体の平均年収は約473万円だったため、公務員看護師の年収相場は看護師の中でも高めだといえます。ただし、公務員看護師の給与は勤続年数や役職をもとにした基準で決定されるため、経験が浅いうちはそれほど高年収にならない可能性もあります。福利厚生が充実した職場で安定して長く働き続けたい人は、公務員看護師という選択肢を検討してみるのも良いかもしれません

「年収以外の面で、公務員看護師の働き方が自分に合うか分からない」とお悩みの方は、「レバウェル看護」に相談してみませんか?「レバウェル看護」は、看護師に特化した転職支援サービスです。
キャリアアドバイザーが、公務員看護師の特徴を紹介し、希望条件やキャリアプランに合う転職先を提案いたします。初回の電話相談後は、LINEやメールで好きなときにやり取りが可能です。
「転職で希望の働き方を叶えたい」という方は、「レバウェル看護」にぜひご相談ください。

\ 看護師転職サイト 相談のしやすさNo.1 /
20代 相談のしやすさ(※1)20~34歳 連絡の取りやすさ(※2)
※1※2 調査方法:インターネット調査/調査期間:2024 年2 月7 日~2 月13 日/調査概要:「看護師転職サイト」を対象としたユーザー満足度調査/調査対象:男女、全国、看護師・准看護師資格保有者 かつ 対象看護師転職サイト利用経験者、20~29 歳 107s(※1)、20~34 歳 175s(※2)/調査実施:株式会社エクスクリエ/比較対象サービス:「看護師転職サイト」主要10 サービス(専用サイトのあるサービスのみ・求人結果の表示ページは除く)
この記事を書いた人
「レバウェル看護」編集部
「レバウェル看護」は累計利用者数47万人(※)を超える看護師専門の転職支援サービス。 編集部の制作体制には看護師経験者や現役看護師を交え、これまでに1,000記事以上(※)を執筆。看護師にとっての悩み・不安・疑問を一番に相談する"相談窓口"になることを目指し、医療・介護の現場で尽力している方々をサポートするためのコンテンツを発信中。 (※)2023年6月時点
お読みいただきありがとうございました!
いいね・シェアで編集部が喜びます

記事の制作について

「レバウェル看護 看護師さん向けお役立ち情報」では、
記事の制作・公開にあたってのポリシーを定めています。
詳細は下記よりご確認いただけます。

看護師さん向けお役立ち情報 コンテンツ制作ポリシー

看護師の転職で「レバウェル看護」が選ばれる理由

レバウェル看護の新着求人

編集部Pick up

人気記事ランキング

タグから記事を探す

キャリア

働く場所

選考対策

資格

その他

読みもの

連載

転職サポートQ.現状はどちらに近いですか?

LINE

レバウェル看護は相談からでもOK!

\ 登録はカンタン1分! /

無料まずは相談してみる