看護師はメンタルヘルスの不調になりやすい?ストレスの原因やセルフケアも

看護師のメンタルヘルスストレスの原因と対処法のイメージ

メンタルヘルスの不調に悩んでいる看護師さんもいるかもしれません。ハードになりやすい仕事環境や人命に関わるプレッシャーの中で働く看護師は、メンタルの調子を崩してしまう人もいます。
この記事では、看護師のメンタルヘルスの現状やストレスの原因、看護に与える影響を解説。看護師におすすめのストレス解消法・セルフケアや不調が心身の症状になって表れたときの対処法も紹介していますので、参考にしてみてください。

※1※2 調査方法:インターネット調査/調査期間:2024年2月7日~2月13日/調査概要:「看護師転職サイト」を対象としたユーザー満足度調査/調査対象:男女、全国、看護師・准看護師資格保有者かつ対象看護師転職サイト利用経験者、20~29歳 107s(※1)、20~34歳 175s(※2)/調査実施:株式会社エクスクリエ/比較対象サービス:「看護師転職サイト」主要10サービス(専用サイトのあるサービスのみ・求人結果の表示ページは除く)

看護師はメンタルヘルスの不調に陥りやすい?

「看護師の仕事でメンタル的につらいのは自分だけ?」と悩むことがあるかもしれません。日本看護協会「2024年病院看護実態調査報告書(15p)」によると、病気で1ヵ月以上の休職をした看護師の中に、「メンタルヘルスの不調」の人がいたと回答した病院は80.7%。
また、メンタルヘルス不調による1ヵ月以上の連続休暇を取得した正規雇用看護職員数(1人以上の病院)は、平均で5.4人です。

メンタルヘルス不調が理由で休職した看護師がいた病院の割合メンタルヘルスの不調で休職した看護師の平均人数
80.7%5.4人

参考:日本看護協会「2024年病院看護実態調査報告書」

同調査(18p)によると、採用年度末までに退職した新卒採用看護師について看護管理者が考える主な退職理由(5つまでの複数回答)で、もっとも高い結果だったのが「健康上の理由(精神的疾患)」です。

メンタルヘルスに不調をきたして休職・退職する看護師も少なくありません。データに現れていない仕事を続けている人の中にも、相当数メンタルに悩みを抱えている看護師がいるかもしれません。

出典
日本看護協会「2024年病院看護実態調査報告書」2025年(2025年4月18日参照)

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看護師が抱えるストレスの原因

看護師のメンタルヘルスの不調には、仕事上で感じるストレスが関わっていると考えられます。レバウェル看護【公式】Instagram (@levwell_kango)で実施した【看護師さんに質問!働いていて「もう無理」って感じた瞬間を教えて!】には、以下のような回答が寄せられました。


・日勤終わった時間が23時
・人間関係サイアク
・時間処置しか回れない、ナースコール出れない
・定時近くに緊急入院が来て残業確定な時
・毎日ギリギリセーフ、人も少ない、お互い思いやる気持ちもない
・色んな仕事を押し付けられて、1人で残業してる時
・休みが自由に取れない。上司が時間に帰らず残ってる、時間管理ができてない
・失敗が続いて看護師向いてないと思う時、孤独を感じる時
・スタッフは忙し過ぎて座れないし昼休憩も取れない。それでも管理職はずっと座ってる
・不穏患者さんの相手する時
・理不尽に怒られること

https://www.instagram.com/levwell_kango/

看護師は、さまざまな仕事のストレスを抱えているようです。次に看護師のストレスの原因で代表的なものについて解説していきます。

業務量が多く忙し過ぎる

看護師は業務量が多くハードワークになりやすいことから、メンタルヘルスの不調に陥りやすい職業といえます。救急搬送・緊急入院や患者さんの容体の急変など、予期せぬ対応に追われて、予定どおりに仕事が進まないことも多いかもしれません。加えて、看護業界は需要に対して人手が不足している状態です。足りていない人員で膨大な業務をこなす必要があり、残業が常態化している職場も。
忙し過ぎる環境で、休憩もきちんと取れないまま長時間労働することは、心身の疲弊に繋がるでしょう。

職場の人間関係に問題がある

職場の人間関係にストレスを感じている看護師もいるでしょう。上司のパワハラ的な言動があったり、スタッフ同士で協力できない雰囲気があったりすると、メンタルヘルスの調子は崩れやすくなります。また、職場に信頼して悩みを話せる人がいないと、つらさを抱え込んでしまうかもしれません。

精神的なプレッシャーがかかる

看護師は仕事中、人命に関わる緊張感が常にあり、緊急の対応やとっさの判断が求められる環境におかれています。そのため、明確な悩みがなくとも、メンタル的な疲労は積み重なっているかもしれません。インシデントが起きたり、患者さんの容態の悪化や看取りに立ち会ったりすることもあり、気持ちの落ち込みからメンタルヘルスが揺らぐこともあるでしょう。

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理不尽さを感じる場面がある

仕事で理不尽さを感じて、悩む看護師もいます。上司の管理業務に問題があり、不公平な仕組みや非効率的なやり方になっていることがストレスになるケースもあるでしょう。上司に理不尽に怒られたり、患者さんにつらく当たられたりして「私はどうすれば良かったの?」と苦しい気持ちになることもあるようです。

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メンタルヘルスの不調が看護に与える影響

先述したように、看護師がメンタルヘルスの不調で離職・休職する例はすくなくありません。現場から離れる看護師が増えれば人手不足が加速し、職員一人ひとりの負担が増すという悪循環も起こるでしょう。

看護ケアの質を保てなくなる

対人援助職としての側面も大きい看護師は、自身のメンタルヘルスの安定も大切です。メンタルヘルスが不調だと、患者さんに対して丁寧に関わる余裕が持てなくなる可能性があります。気持ちがイライラしていたり、落ち込んでいたりするときほど、目の前の仕事が上手くいかないこともあるでしょう。

医療ミスの可能性が高まる

メンタルヘルスに不調を感じている状態だと、集中できなくなったり、とっさの判断が難しくなったりするケースもあります。看護師は、繊細な処置や臨機応変な対応が求められる仕事です。看護師が注意力を欠く状態だと、医療ミスの危険性も高くなるでしょう。

勤怠管理が難しくなる

メンタルの疲弊は、欠勤や遅刻・早退などに繋がることもあります。「集中力の低下から残業が増えてしまう」「精神的なつらさで朝起きられない」といったケースでは、上司から注意を受けて余計につらくなってしまう人も。メンタルヘルスの不調に気づかないままでいると、仕事に行くこと自体がつらくなる場合もあるでしょう。

看護師のメンタルのセルフケア方法・ストレス対策

ストレスを抱えやすい看護師は、気持ちがつらくなってしまう前にメンタル面のセルフケアをすることも大切です。レバウェル看護【公式】Instagram (@levwell_kango)で実施した「ストレス解消法を教えて!」というアンケートでは、以下のような看護師さんが実践しているストレスの発散法が寄せられました。


・とにかく好きな物食べて、ひたすら寝る!
・愚痴る!食べる!寝る!
・釣り
・ヨガ
・運動
・一人カラオケ
・映画を見たり仕事のことをなるべく考えない時間を作る!
・好きなライブに行って全力で楽しむ
・お買い物!

https://www.instagram.com/levwell_kango/

仕事で溜まったストレスを自分に合った方法で解消することは、大切なメンタルケアといえます。簡単に試せるリフレッシュ方法も次に紹介していきますので、心のセルフケアの参考にしてみてください。

休息を取る

休日は、いったん仕事から意識を切り離して、リフレッシュに集中する時間をつくることが大切です。自分の好きなように時間を使ったり、逆に何もしない時間を設けたりするのも、メンタルの回復に効果的。また、ヨガやストレッチといった軽い運動をすると、血行が促進されて気分も良くなるかもしれません。

趣味を楽しむ

好きなことを全力で楽しむと、ストレス発散に繋がります。釣りやキャンプ、音楽といった趣味に没頭したり、好きなアーティストを応援したりといった「楽しみ」があれば、プライベートも充実するでしょう。カラオケで歌う、友人・家族と会話するといった方法も気分転換になります。

良質な睡眠を取る

心身の疲れが溜まりやすい看護師は、睡眠の質を確保することも大事です。スマートフォンやタブレットを寝室に持ち込まない・できるだけ静かな環境で寝るといった方法で、良質な睡眠を取れるよう工夫してみましょう。「眠る前に静かな音楽を聞く」「良い香りのアロマを使う」「お気に入りのアイテムを寝室に置く」など、自分がリラックスできる環境を自宅に整えるのもおすすめです。

出典
厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」(2025年4月18日参照)

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看護師がメンタルヘルスの不調を感じたときの対処法

看護師がつらさを感じたら、まず自分のメンタルヘルスの状態を知ることが大切です。セルフチェックに使えるシートもあるため、活用してみるのも良いでしょう。

専門機関に相談する

メンタルヘルスの不調は、「憂うつ」「不安で落ち着かない」といった気持ちの面だけでなく、「動悸・息切れ」「何も食べたくない」「うまく眠れない」などの身体的な症状で現れることもあります。このような症状が続くときは、専門機関に相談し、必要があれば医療機関を受診しましょう。看護師がメンタル面で相談したいときは、保健所・保健センターや精神保健福祉センター、「看護職のためのメンタルヘルス相談窓口」などの窓口を利用できます。

可能なら休職を検討する

メンタルヘルスの不調が長く改善しない場合、職場の上司や管理者に精神面の状態について相談し、可能ならば休職することも検討してみてください。気持ちが不安定なときは無理せずに、まずは心身を休めることが重要です。思考が前向きになるまで回復してから、これからのことをじっくりと考えましょう。

働く環境を変える

メンタルの不調やストレスの原因が職場にある場合は、転職も選択肢に入れましょう。看護師の職場は種類も特徴も幅広く、自分に合う環境ならストレスが軽減される可能性があります。限界をむかえる前に、自分らしく働ける職場を探してみてください。
看護師がより希望にマッチする求人を効率的に探すには、転職エージェントの活用がおすすめ。「レバウェル看護」は、看護師に特化した転職支援サービスです。求人の提案だけでなく、職場見学の依頼や面接対策といったサポートも受けられます。

出典
国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所「こころの情報サイト」(2025年4月18日参照)
日本看護協会「はたらくナースの相談窓口」(2025年4月18日参照)

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看護師のメンタルヘルスに関するよくある質問

ここでは、看護師のメンタルヘルスに関わるよくある疑問について、Q&A形式でお答えします。

看護師向けのメンタルヘルスケア研修はありますか?

それぞれの職場や各都道府県の看護協会で、看護職員を対象にメンタルヘルス・心のセルフケアに関する研修を行っている場合もあります。看護管理者に向けたストレスマネジメント研修は、日本看護協会で実施しているようです。

看護師が取れるメンタルヘルス関連の資格は?

メンタルヘルスに関連する資格に「メンタルケア心理士」があります。医学的な面から心理学やカウンセリングの基礎を学ぶ資格です。取得するには、メンタルケア心理士の教育課程を修了し、試験に合格する必要があります。詳しくは「メンタルケア心理士の資格とは?看護師が取得する方法や働くメリットを解説」をご覧ください。

まとめ

看護師は、ハードな仕事内容・労働環境や人命に関わるプレッシャーから、メンタルヘルスに不調をきたしやすい職業の1つかもしれません。実際に、メンタルヘルスの不調で長期の休職や離職を選ぶ看護師も少なくないのが現状です。看護師がメンタルヘルスを健康に保つことは、看護の質や安全性に繋がります。メンタルヘルスのセルフケアには、「ストレスの発散」「心身のリフレッシュ」「充分な休息」などが効果的です。メンタルヘルスの不調が心身の症状として表れている場合は、専門機関に相談しましょう。

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この記事を書いた人
「レバウェル看護」編集部
「レバウェル看護」は累計利用者数47万人(※)を超える看護師専門の転職支援サービス。 編集部の制作体制には看護師経験者や現役看護師を交え、これまでに1,000記事以上(※)を執筆。看護師にとっての悩み・不安・疑問を一番に相談する"相談窓口"になることを目指し、医療・介護の現場で尽力している方々をサポートするためのコンテンツを発信中。 (※)2023年6月時点
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