あきらめないで、看護師さん!「イジメ」に負けない4つの対策
患者さんを癒やすお仕事であるはずの看護師。
でも残念ながら、そんな看護師の職場にも「イジメ」はあるのです。
実際にイジメに悩んだ方や、身近な人がいじめられるのを見てつらい思いをした方も多いのではないでしょうか。
ここでは、看護師の「イジメ」問題とその対策を考えてみたいと思います。
看護師の「イジメ」が引き起こす問題
厳しい医療現場では、ストレスで心のゆとりを失いがちです。
また、看護師の多くは女性なので、人間関係もデリケート。
職場内のイジメは、人間関係のみならず業務の効率も悪化させてしまう重大な問題です。
イジメで悩むとミスをしやすくなり、看護師としてのコミュニケーションにも支障をきたしてきます。結局患者さまに迷惑をかけてしまうことになります。
そして何より、イジメの被害者はメンタルヘルスに不調をきたし、就業困難に陥りかねません。
「イジメ」からの脱出!看護師としてのびのび働くために
♯1:上司に相談しましょう
「いじめられている」と感じる時は、看護師長など、あなたの部署の上司に相談しましょう。
雇用側には看護師の職場環境を整える義務があるので、いじめの現状を報告し、対策を検討してもらうことが現実的な対処方法です。
もし、看護師長の対応が心もとないと感じたら、看護部長などのさらに上の管理職に相談することも考えましょう。
個々の職場の問題は、病院管理の問題でもあるのです。
勤務の調整によってイジメの影響が緩和できることもあるため、具体的な状況を明確に伝えられると良いでしょう。
♯2:身近な人に相談しましょう
「仕事ができない自分がいけないのかな」「看護師長が厳しいのは当たり前なのかも」
職場で誰かに辛く当たられていても、自分がいじめられているのか、それとも看護師として指導されているのかを判断することは難しい場合があります。
けれども、イジメが「辛い」と感じる時は、身近な人に相談してみましょう。
話してみるだけで心が整理できることもあります。
イジメによる精神的なストレスは、1人で抱えこんだり自分を責めたりしても、解決にはなりません。
イジメを我慢しすぎて心が追い込まれる前に、家族でも友人でも良いのでとにかく相談してみましょう。
必要であれば、メンタルケアの専門家に相談するのも良いでしょう。
♯3:解決には具体的な目標を持ちましょう
職場でのイジメについて、看護師長などに相談する場合は期限の目標を立てておくことをおすすめします。
毎日の勤務の中で受け続けるストレスも、解決までの一定の期限が定まっていれば幾分かしのぎやすくなります。
すぐにイジメの対策を立ててもらえない場合や、対策の効果がすぐに得られない場合などは、日々不安が募り心が追い詰められてしまいます。
一定期間にイジメの改善が見られない時には、環境そのものを考え直すことも解決策の一つになるのではないでしょうか。
♯4:転職で、環境そのものを変化させましょう
どうしても問題が改善しなければ、転職も1つの方法でしょう。
イジメにより傷つくことは後の社会生活にも支障をきたしてしまう可能性も考えられます。
そればかりか、ストレスで看護師の能力が発揮できないという事態は、医療現場にとっても損失にもなるのです。
看護師としての能力がないからいじめられるのか?いじめられるから能力が発揮できないのか?
いずれにしても、本人の適性にマッチした職場に転職すれば、現状よりぐっと働きやすくなるのではないでしょうか。
生き生きと楽しく看護ができる職場であれば、能力ものびのびと発揮できるでしょう。
転職に際しては、人間関係や業務内容などの詳細な情報を調べた上で、検討すると良いでしょう。
事業所の詳細情報については、転職支援サービスを利用するとストレスなく入手することができます。
イジメを受けると、「自分は看護師に向いていない」と考え辞めてしまう人も多いといいます。
けれども、志あって目指した看護師。いじめに負け、あきらめてしまうのは、もったいないと思いませんか?
あなたが、看護師としていきいきと働ける職場は、きっとどこかにあるはずです。